川添愛と言語学、ときどき散歩。「いつもと同じ場所でも、“これは今日だけの景色なんだな”ということを意識しています」
言語学に関するさまざまな話題が、プロレスにお笑い、ヒットソングからChatGPTまで、時に創作もまじえたユーモアたっぷりのアプローチで縦横無尽に綴られる川添愛さんの『言語学バーリ・トゥード』。2024年8月にはシリーズ2冊目の単行本『言語学バーリ・トゥード Round 2 ——言語版SASUKEに挑む』が出版された。この本を読んで感じる言葉を見つめる面白さは、どこか散歩の楽しみと似ている気がする……?研究者を経て、言語学やコンピュータの仕組みを分かりやすく伝える本を数多く執筆してきた川添さん。言語学のこと、人工知能のこと、ハマっているという暗渠(あんきょ)散歩のこと。いま考えていることについて、お話を伺った。