1. HOME
  2. 連載一覧

連載一覧

グーグルマップを使っても迷子になってしまうあなたへ
方向音痴ライターが、さんたつ(散歩の達人)を目指す! 歩いたり、考えたり、先生に教わったり、試行錯誤の軌跡を綴るエッセイ...
無言板
経年変化など何らかの理由で文字が消えてしまった看板を、作り人知らずの路傍の芸術として鑑賞する連載。街角にひっそりとたたず...
さんぽの壺
散歩の途中、見逃しがちなどうでもいいものの中に、ふとツボにハマる何かを見つけることがある。あれはなんだろう? どうしてあ...
大江千里と渡辺美里って結婚するんだとばかり思ってた
月刊『散歩の達人』の人気連載「失われた東京を求めて」がついに単行本化! 発売を記念し、その一部を期間限定で特別公開。東京...
駅からさんぽ
移り変わりの激しい東京(+近郊)で、変わってきた面白さ、それでも変わらない面白さ、そんな街の魅力に気づけるさんぽコースを...
男はつらいよ全50作さんぽ
日本一『男はつらいよ』を見た男=瀬戸信保氏がシリーズ50作を再検証し、さんたつ的に正しくマニアックな寅さんの見方、歩き方...
ここに来るまで忘れてた。
ロックバンド「トリプルファイヤー」ボーカルの吉田靖直が、毎回ひとつの街をテーマに思い出を綴るエッセイ。
日本ジャズ地図
ガラパゴス的かどうかは別として、日本にしかない音楽聴取を目的とした喫茶空間「ジャズ喫茶」。その厳選69軒を取材・紹介した...
ツウ旅
日本全国を「ツウ」な視点で旅する連載。ときには東京から離れて、まだ知らない土地を歩いてみよう。
闇で逢いましょう
散歩は夜がおもしろい! 闇を歩く男・中野純が案内する、身近で手軽な闇の体験的歩き方ガイド。
飛びこめ名酒場
名酒場、行ってみたいけど敷居が高い! 暗黙のルールはあるの? 1人で行っても大丈夫? 過ごし方がわからない …なんて躊躇...
町中華探検隊がゆく!
主に昭和のころに創業し、戦後の高度経済成長期にかけて続々と増えた大衆的な中華食堂「町中華」。本場の「中国料理」とは異なり...
理想のカメラと散歩しよう
FUJIFILM X100V を片手に、気ままに散歩を楽しもう。小誌編集人・武田憲人とゲストが、カメラ散歩の魅力について...
親子で山登り
子どもも歩けるようになったし、そろそろ山登りをさせてもよい時期かも。でも、最初はどこに行ったら、安全に楽しめるのかわから...
東京オリンピックを歩く 1964→2020
1964年のオリンピックで東京は大きく変貌を遂げた。さて2020年大会は? 東京オリンピック新旧会場などを見比べながら、...
東京ビートルズ地図
解散から半世紀が経とうとしている今でも、その魅力は色褪せることがない。時代はすっかり変わったように見えるけれど、表通りに...

最新記事

方向音痴が使うべきナビアプリを探せ! 実際に使って散歩して検証してみた
こんにちは、吉玉サキです。方向音痴の克服を目指すこの企画。最初の頃と比べると、歩きながら方角を意識することや、地図と現在地を見比べることに慣れてきました!さて、この連載のタイトルは『グーグルマップを使っても迷子になってしまうあなたへ』。編集さんがつけてくれたタイトルですが、たまに読者の方から「グーグルマップは迷いやすいですよ」とご指摘を受けます。たしかに、紙の地図とグーグルマップそれぞれ使って歩いてみたら(池袋と曳舟の散歩チャレンジ)、紙の地図のほうがすんなり目的地にたどり着けたしなぁ……。今さらだけど、私はグーグルマップと相性が悪いのかも。もしかしたら、もっと相性のいい地図アプリがあるのでは...
いつまでも心は野球少年、街角の《ストライクゾーン看板》といざ勝負!
以前、ある自動車メーカーのイメージCMで、街にいる大人たちが全力で野球をするという映像がありました。スーツ姿のサラリーマンや制服の作業員や配達員、主婦や女子高生もがひとつのボールをつないで投打と守備に奔走しスライディングまでしてみせるという妄想を実写にしたもので、中でもバットを持ったOLが渾身の一打を決めるシーンは神スイングとして話題になったのをご記憶の方も多いでしょう。子供の頃野球に夢中になったことのある人なら、大人になった今もふと野球の感覚が蘇ること、ありますよね。私もそう、街を歩いていて四角い囲みが目に入ると──しかも、その高さや距離があの感覚にぴったりと重なったとき──ストライクゾーン...
この世の全てを「もなか」にしてしまえ!~土産もなかの変幻自在な魅力に迫る~その1
観光客向けに作られた土産物の菓子には、大きく分けて二種類ある。その地の特産品を利用した菓子と、その地の観光名所や名物をかたどった菓子だ。後者の場合、パッケージに観光名所等の写真や絵が印刷されているのみで、中身は普通のクッキーやまんじゅうであることも多い。しかし、菓子本体が名物の形をしていることもあり、それは大抵「もなか」ではないだろうか。
【水島新司引退に寄せて】野球の素晴らしさを教えてくれた最大の恩人は水島新司先生です
あれは僕が中学生の頃。TBSの朝の帯番組はNHKから独立したばかりの草野仁さんが司会をしていた。その番組では毎朝8時過ぎ、月から金まで同じゲストに来てもらい、生放送で10分ほど喋ってもらうコーナーがあった。いま考えると、いや当時から無茶な企画だった。そのコーナーに手塚治虫が出演したことがあった。おなじみのベレー帽。はみ出た後れ毛。メガネの奥の充血した目。アホで観察眼のまるきりない僕から見ても、手塚が毎朝完徹でスタジオ入りしているのはわかった。その中でこんなやり取りがあった。草野さんが質問をした。「手塚先生は描いてないマンガのジャンルはあるのですか?」手塚は一瞬言い澱んでからこう答えた。「まあ…...
新習志野駅からはじめる谷津・船橋散歩~干潟・バラ園・港町・寺町と見どころ満載さんぽコース
ラムサール条約登録湿地である谷津干潟で自然観察を楽しんだあとは、世界のバラが咲き誇るバラの名園へ。船橋競馬場を横に見て、住宅街の坂道を行けば、古社寺や史跡が点在する成田街道沿いのエリア。港町情緒が漂う海老川水門あたりの風景も心に残る。
ペットから珍獣まで、あつまれどうぶつの無言板!
動物はお好きですか?と聞いておいて、好きですよねーと強引に話を始めますが、街中にはいろいろな動物に関する看板があることにみなさんもお気づきのことでしょう。山間部では「熊出没注意」や「鹿飛び出し注意」の標識が有名ですが、街中にもペットの飼い主に向けたマナー看板からかわいいマスコットキャラクターの描かれた案内板などじつにさまざまな動物看板が存在しているのです。とくに私の場合、文字が消えて動物だけになってしまった無言板を発見するとまるで迷い猫を保護するアニマル・レスキューのような気持ちになってしまいどうにも目が離せません。どうして放っておかれているの、と優しく手を差し伸べるような気持ちでカメラを向け...
寅さん“冒頭の夢シーン”映画祭! 全34作品中、栄えあるグランプリは?
名作の中に、名劇中劇有り! 『男はつらいよ』シリーズの多くの作品の冒頭で流れる夢の中の寸劇。本編の影に隠れて見落とされがちですが、実は映画史に残る奇作、名作、話題作の宝庫です。それらの作品群がどのように素晴らしいのか。あらためてスポットライトを当ててみたいと思います。レディース&ジェントルマン、お父っつあん&おっ母さん、おいちゃん&おばちゃん、ただ今より寅さん“冒頭夢シーン”映画祭、開幕です!イラスト=オギリマサホ
「子ども110番の家」とは何か? ステッカーを見ながら街の安全について考える
平成年間において大きく変わったことの一つに、街を歩く子ども達への対応が挙げられる。大人は見知らぬ子に対してみだりに声をかけることをしなくなり、子ども達自身も防犯ブザーを常に携帯して「知らない人から声をかけられても応対しない」ことが徹底されるようになった。これを世知辛いと嘆く向きもあるが、子ども達の安全を守るためには仕方のないことかも知れない。こうした時世の変化に伴い、街のあちこちで見られるようになったのが「子ども110番の家」というステッカーである。なんとなく理解していたつもりの「子ども110番の家」だが、一体どのような活動なのだろう。
撮影現場の女性スタッフ2人と足利から東京まで電車で帰る気まずい2時間
役者として映画やドラマの撮影に参加したことが何度かある。正しい演技の仕方も役者の醍醐味も今のところよくわからないが、とりあえず仕事にしては楽しい部類である。撮影中、寒い日は周りがサッカーの控えが着るようなベンチコートを着せてくれたり、お茶を持って来てくれたりする。恐縮しつつも、慣れないVIP待遇がうれしい。ドラマに出たと言うとガールズバーなどの店員が一目置いてくれることもある。
秋は夕暮れ。ジャズ&ウォーク枯れ葉編/全国ジャズ喫茶の店主が選ぶ名盤から、BPM120前後で秋のウォーキングプレイリスト...
いや〜遅くなりました。すいません。本当にすいません。さんたつ編集長の武田です。秋深まりどころか木枯らし1号も吹き、全国で初雪のたよりが届いてきておりますが、まだなんとか11月。東京は紅葉もこれからということで、ジャズ&ウォークの秋版をお届けします。秋は夕ぐれ、と枕草子にもありますが、少し日のあるうちがウォーキングタイムとして最適でしょう。天気も安定してくるこの時期、夕焼けに照らされながらのご近所あるきをお勧めいたします。今回のプレイリストは、ちょっとマイナー調だったり、しっとり系バラード、テナー・サックスのムーディさが目立つ選曲となりました。個人的には大人のおとぼけリストという気がいたします。...
地名を起点に、地理、日本史、世界史の知識も深まる! 地図研究家・今尾恵介さんに聞く“地名さんぽ”の楽しみ方【後編】
こんにちは、吉玉サキです。方向音痴の克服を目指すこの連載。前回に引き続き、地図研究家の今尾恵介さんに、地名の魅力について語っていただきます。家を建てるなら、どんな場所を選ぶべき?方向音痴の今尾さんが、旅先の予習をしない理由は?今尾さん流・地元の人に怪しまれないように田舎の地名を調査する方法とは?目からウロコが落ちまくりの後編です!
北鎌倉駅からはじめる鶴岡八幡宮・源氏山散歩~歴史を映す寺社を巡る古都さんぽコース
北鎌倉駅に降りれば、目の前に円覚寺の緑が広がる。北鎌倉には名刹が多く、豊かな自然と相まって心が洗われる。鶴岡八幡宮に参詣したら源氏山方面に歩いてみよう。規模は小さいが趣のある寺ばかり。銭洗弁財天にお参りすれば、お金が増えるかも……。
茨城県取手市 ~利根川の彼岸でぶらり無頼さんぽ~
東京と茨城を最短で結ぶJR常磐線と国道6号。その最南端にある茨城の玄関口が取手市である。水戸街道の宿場町として栄え、現在は10万人強が住む東京のベッドタウン。東京藝大のキャンパスもあり、アート作品があちこちに展示されている。大きな川に挟まれた水辺の町はまた、平将門伝説が多く残る歴史の町でもある。ときに『散歩の達人』2020年11月号の特集のテーマが読書と聞いて、真っ先に浮かんだ顔は谷崎三島に坂口安吾。私の偏った趣向はともかく、安吾は取手に少々縁がある。各地を転々とした安吾は、この町にも8カ月ほど住んだことがあり、いくつかの随筆に取手が登場する。安吾は「トンカツ屋とソバ屋以外に食堂がない」と書い...
地名の由来、変遷、法則……。地図研究家・今尾恵介さんに聞く“地名さんぽ”の楽しみ方【前編】
こんにちは、吉玉サキです。方向音痴の克服を目指すこの連載、気づけば開始から一年が経っていました。最近は読者さんから「吉玉さんの方向音痴がマシになってきて寂しい」なんて声も頂戴します。さて、地図・地形ときて、今回のテーマは「地名」。地名に関する著書も多い地図研究家の今尾恵介さんに、地名についてのお話を伺いました。羽田のハネは羽根が由来じゃない?もしも横浜と川崎が合併したら地名はどうなる?多摩ニュータウンに新しい地名がない理由は?などなど、面白いお話が盛りだくさん。前後編でお届けします。
令和顔ハメ看板考~なぜ顔を出すのか?そこに穴があるからだ~
顔ハメ看板。それは昭和の時代から観光地で我々を出迎えてくれていた。現在のようにスマホやデジカメで気軽に写真が撮れる時代ではなかったから、ご当地の名物や有名人を盛り込んだ顔ハメ看板は「いかにも楽しげな記念写真」を演出するのに最適のアイテムだった。古いアルバムをめくれば、顔ハメ看板から顔を出して微笑む幼少時の自分の写真を何枚か発見することができる。「顔ハメ看板の思い出」とはすなわち「懐かしい家族旅行の思い出」でもあったのだ。
芸術の秋、描き人知らずの傑作ぞろい〈野良絵〉鑑賞ガイド
無言板の中には文字が消えたあとに付着した汚れやしみがなんとも味わい深いものがあります。じっと眺めていると何かの形に見えてくるもの、前衛的な抽象絵画のように大胆で理解を超えたもの──誰かが作ったわけでもないのに何かがそれを作品にしてしまう。そんな作り人知らずの作品を、野良文字にならって〈野良絵〉と名付けてみることにしました。
‟ご近所闇”に浮かぶ「走車燈」へのいざない〈動画あり〉
暗い夜道を歩いていて、私たちのほうへ車がやってくるとき、車のヘッドライトに照らされたガードレールや私たち自身の影が、車の動きに合わせてスーッと流れるように動いていくことがある。その影の動きがちょっと走馬燈を思い起こさせるので、私はこれを「走車燈」と呼んでいる。
【番外編・飛びこめ“ご近所”名酒場】石神井公園『くうのむ ちゃのま』~飲食業に人生を捧げた男がつくりあげた理想の大衆酒場...
僕の住む石神井公園という街は、規模こそそんなに大きくないものの、個人経営のおもしろい酒場が本当に多くある。創業70年を超える老舗定食屋もあれば、和食、中華、イタリアン、エスニック、そしてもちろん大衆酒場と、リーズナブルな店からちょっと背伸びをして行く店まで幅広く揃っていて、10年以上住んでいても飽きるということがない。そんな石神井に2016年にオープンして瞬く間に人気店となり、僕もすっかり大ファンになってしまったのが、今回紹介する『くうのむ ちゃのま』。
揚げ物は町中華の腕の見せどころ!/第13回(最終回)「町中華の揚げ物」【後編】
数々の名店を取材してきた町中華探検隊が、中華にとどまらず和食や洋食も併せ飲む「町中華」の気になるメニューや文化を研究。第13回(最終回)は「町中華の揚げ物」!前編では半澤隊員おすすめの秋葉原『雁川』の油淋鶏を味わいましたが、後編ではこれまで数多くの町中華を訪ねてきた隊員が「町中華にとって、揚げ物とは?」を掘り下げます。※増山かおり隊員は育休のためお休みです。
秋葉原『雁川』の油淋鶏/第13回「町中華の揚げ物」【前編】
数々の名店を取材してきた町中華探検隊が、中華にとどまらず和食や洋食も併せ飲む「町中華」の気になるメニューや文化を研究。前編では、テーマとなるメニューを扱う町中華の名店を取材。後編(10月25日公開予定)ではそのメニューについて隊員が大いに語り合います。第13回は、日常のごちそうメニュー「町中華の揚げ物」。 
時を超えた〈穴埋め看板〉、街角のクイズマスターからの出題です
火の用心や町のマナーなどの注意看板は、自治体や町会など比較的狭いエリアで製作されたものが多く、独特な標語やイラストの宝庫として看板愛好家に人気のジャンルですが、なかでも私が気になるのは部分的に文字が消えて無言化してしまった看板です。
谷の起点、尾根の道、ダムの痕跡……荒木町の凸凹を、縦横無尽に歩きまわる!【凸凹地形さんぽ 後編】
こんにちは、ライターの吉玉サキです。方向音痴の克服を目指すこの連載。ストイックに克服を目指すばかりじゃなく、街歩きの楽しさも知ろうと、地形マニアで知られる皆川典久さんのガイドで東京の街を歩いてみました。そんなブラタモリみたいなこと、体験していいのかな。前編ではJR信濃町駅を起点に、四谷の「4つの谷」を歩きました。後編は、引き続き凸凹地形に注目しながら、映画『君の名は。』のラストシーンで有名な須賀神社の階段や、荒木町商店街を探索します。はたして、迷子の達人は「散歩の達人」になれるのでしょうか?
博! どうしてお前はそんなにつまらないヤツなんだ!~つまらない博(演:前田吟)の全セリフ全シーンを検証する
「なんだよ。お前も面白くもなんともない男だなあ」(第10作)と、寅さんに言われるまでもなく、大多数の『男はつらいよ』ファンは、さくらの夫・諏訪博(演:前田吟)はつまらないヤツだと思っていることだろう。なぜここまで博はつまらないのか。今回は、全セリフ全シーンを検証し、博のつまらなさはどこから来るのか、そしてその意味するものは何かを考察してみる。イラスト=オギリマサホ※第1作目「あんた、女の人に惚れたことが……」という時の博。その後駆け出して行って、さくらのもとへ行き「僕の部屋からあなたの部屋の窓が見えるんだ」に続く。
なぜ私にだけ客引きが寄ってくる? そのシステムについてのツラい考察
自分は他人に軽んじられやすい方だと思う。それを初めて認識したのは小学校低学年の頃。仲の良い友達の家に遊びに行ったら、別に親しくなかった同級生も交え、鬼ごっこをすることになった。その同級生に「お前、どこ住んどん?」とたずねられたので自分の地区を教え、その後で「お前は?」と聞き返した。彼は「俺はこの近くやで」と答えながら、どこか釈然としない顔をしていた。鬼ごっこをしている途中、タッチが当たったかどうかという議論になった。「お前の手、絶対届いてなかったやん」「いや、届いとった」「服にかすっただけやろ」「いや、ちゃんと当たっとったし」「噓つくなよお前〜」などと言い合いしたとき、彼は一瞬ためらった後、少...
方向音痴が四谷の「谷」を歩いてみた!【凸凹地形さんぽ 前編】
こんにちは、ライターの吉玉サキです。方向音痴を克服するこの連載。前回は、『東京スリバチ学会』会長・皆川典久さんから地形の楽しみ方を教えていただきました。これまで、迷わず目的地に着くことだけを意識していた私。ですが、皆川さんの「迷うことも楽しいよ」「目的地を定めず気ままに歩くのが、本来の散歩の醍醐味」という言葉に触発され、散歩そのものを楽しみたいと思うようになりました。そして、今回はなんと! 皆川さんのガイドで地形街歩きを体験します。場所は新宿区の若葉〜荒木町。前回、皆川さんのお話に出てきた場所です。前編は、凸凹地形に着目しながらJR信濃町駅周辺の住宅街を歩きました。皆川さんに面白い知識をたくさ...
消えゆく昭和の「マーケット」、その思い出とこれから
私が子供時代を過ごした1980年代前半、東京の街には既にスーパーが普及していた。しかしその一方で、八百屋や肉屋、魚屋、雑貨屋などが一カ所に集約された薄暗い「マーケット」もまだ健在だったのである。
埼玉県 毛呂山(もろやま)町 ~モロモロぶったまげ! な歴史の里~
毛呂山は奥武蔵の山々の麓に広がる、人口3万人強の静かな町。西は外秩父山地、東はなだらかな平地、JR八高線と東武越生線が走り、都心から50㎞とベッドタウンとしても注目だ。果樹栽培が盛んで、とくにユズは江戸時代(伝承では奈良時代とも)から栽培され、日本でもっとも古い産地といわれている。地区名が付けられたブランド「桂木ゆず」は全国的に有名だ。旬を迎える11月からは、ユズが香る低山ハイキングが楽しい。毛呂駅と向かい合ってそびえる大病院をはじめ、医療関係の施設もたくさんある。そのうちの一つの病院が1965年にチベット難民を受け入れたことをきっかけに、チベットとの交流が盛んなのは意外な事実。その縁でチベッ...
傾いても筋を通し、落下しても落ちぶれない〈脱落看板〉の人生哲学
コロナ感染予防のため、公園のベンチや待合室のソファの真ん中にソーシャル・ディスタンスの張り紙をしているのをよく見かけるようになりました。でも、どうやらこれは違います。見たところずいぶん年季が入っているのでコロナ禍以前からあったのでしょう。インクが消えて真っ白になっているため、なにが書かれていたかはもはや読むことはできません。
「お前はそれほど馬鹿か?」 歴代おいちゃん3人の馬鹿くらべ!(森川信×松村達雄×下條正巳)
「お前はそれほど馬鹿か?」「相変わらず馬鹿か?」「ほんとに馬鹿だねえ」誰が誰に対して言っているかはさておき、『男はつらいよ』シリーズには、たくさんの馬鹿にまつわるセリフが飛び交う。なかでもおいちゃん(「とらや」6代目店主・車竜造)が寅さんと絡んだときの馬鹿っぷりは、ほとんど名人芸だ。そこで今回は歴代おいちゃん3名(森川信、松村達雄、下條正巳)の馬鹿っぷりを検証しながら、現代社会と馬鹿との関係を真面目に考えてみる。
【番外編・飛びこめ“ご近所”名酒場】石神井公園『ゆたか』~2代目、親戚、お手伝いさん、みんなで守り続けてきた唯一無二の味...
新型コロナウイルスの影響で、いまだに外出や外食には不安がつきまとう。とはいえ、飲食店の多くは営業しているし、それぞれに試行錯誤しながら、できるかぎりの対策をとってくれている店も多い。むやみに遠出することははばかられるけれど、家の近所や歩いて行ける範囲の店で、慎重に対策しつつ1、2杯飲むくらいは、日々の小さな息抜きとして許容範囲なんじゃないだろうか? 考え方は人それぞれだろうし、今は正解もわからないけど、少なくとも僕はそう思う。そんなわけで始まった、僕の家から徒歩圏内の名酒場を紹介する特別編「飛びこめ“ご近所”名酒場」。今回ももちろん、西武池袋線石神井公園駅付近エリアからお送りします!
「都まんじゅう」とも「ロンドン焼」とも呼ばれる、店先で製作過程を見られるお菓子について
街を歩いていると、ふと足を止めて見入ってしまうものがある。たとえば浅草にある中華料理店『馬賊』の店先で、ビヨンビヨンと手打ち麺が伸ばされていく様子。川崎大師の参道で『タンタカタンタン』という歯切れのよいリズムに乗せて、飴が切られていく様子(川崎大師の場合、録音された音声に合わせて手だけを動かす飴切りロボットもいて、こちらも興味深いものではある)。結局私たちは、商品ができあがっていく過程を見るのが好きなのだ。高速道路のサービスエリアにある、ドリップコーヒーを注文すると「コーヒールンバ」のメロディに合わせて製造過程をモニターで見せてくれる自動販売機も、こうした心理に応えるために設置されたものだろう...
進化する“二刀流町中華”に注目!/第12回「そば屋の中華」【後編】
数々の名店を取材してきた町中華探検隊が、中華にとどまらず和食や洋食も併せ飲む「町中華」の気になるメニューや文化を研究。第12回では「そば屋の中華」!前編ではマグロ隊員おすすめの浅草『辰巳庵』の冷やしラーメンを味わいましたが、後編ではこれまで数多くの町中華を訪ねてきた隊員が「町中華にとって、そば屋の中華とは?」を掘り下げます。
理想のカメラと散歩しよう ~第3回散歩とグルメ編~
『孤独のグルメ』原作者・久住昌之さんと小誌編集人が吉祥寺を散策。街を撮り歩いた後は、井之頭五郎さんも訪れた『カヤシマ』で遅い昼飯を食べながら、理想の散歩カメラについて語り合いました。久住さんが佐賀で難易度の高い撮影に挑戦したエピソードも!
浅草『辰巳庵』の冷やしラーメン/第12回「そば屋の中華」【前編】
数々の名店を取材してきた町中華探検隊が、中華にとどまらず和食や洋食も併せ飲む「町中華」の気になるメニューや文化を研究。前編では、テーマとなるメニューを扱う町中華の名店を取材。後編ではそのメニューについて隊員が大いに語り合います。第12回は、きっと誰もが出会ったことがある「そば屋の中華」。 
絶対向いてないIT企業に就職し、一年半辞めることだけ考えた
できるだけ労働を避けて生きてきた私だが、一度だけ就職したことがある。五反田の小さなIT企業にシステムエンジニアとして新卒採用されたのだ。プログラミングの知識も経験も全くなかった。まあ働き始めれば何とかなるだろうという考えは甘かった。
どこにいても北が分かる? 階段はふたつの世界を繋ぐもの? 地形マニア的歩き方がおもしろい【東京スリバチ学会会長インタビュ...
こんにちは、方向音痴ライターの吉玉サキです。方向音痴の克服を目指すこの企画、前回に引き続き、「東京スリバチ学会」会長の皆川典久さんにお話を伺っています。前編では、皆川さんが偏愛するというスリバチ地形(スリバチ状の窪地や谷間)の魅力や、地形と産業・歴史の関係について教えていただきました。今回はいよいよ、この連載のテーマである方向音痴について。皆川さんから出た「北を感じる」という言葉の意味は……? 人気映画の地形マニア的解釈も飛び出し、ますますマニアックな後編をどうぞ!
新潟県 小千谷市 ~継之助、錦鯉、ウシ。みんなヨシター!な街~
毎年、秋に行きたくなるのが新潟。新米には少し早いが、緑から黄金色に変わり頭(こうべ)を垂れていく稲穂に心が和む。新潟県のほぼ中央、米どころの越後平野南端にある小千谷(おぢや)市は、信濃川の河岸段丘上に市街地が発達した人口約3万5000人の商人町。牛の角突き、錦鯉、小千谷縮が名物だ。とりわけ錦鯉は本場中の本場。世界中からたくさんの愛好家が訪れる。また、歴史好きにとっては北越戦争の激戦の舞台、鉄道ファンには首都圏のJR電車を走らせる水力発電所が気になるだろう。見どころの多い小千谷だが、現地ではいまだ中越地震の記憶が新しい。当時受けた恩に報いようと、東日本大震災では被災者を民泊で迎え入れた。昔から人...
いつまでも残り続けてほしい、観光地の土産手ぬぐいの魅力
20代の頃、しばしばバイクで一人旅をしていた。その時に購入した自分用の土産物は、大抵手ぬぐいであった。リュックの中でかさばらず、雨に降られた時にも便利で、しかもすぐに乾く。家に帰ってからも、その土地ならではの絵柄や言葉が染め抜かれた手ぬぐいを見て、楽しかった旅の思い出を蘇らせることができる。かくして、タンスの中の手ぬぐいは次第に増えていった。
真夏の夜のジャズ&ウォーク/全国ジャズ喫茶の店主が選ぶ名盤から、BPM120前後で夏の夜のウォーキングプレイリストを作っ...
残暑とはいえまだまだ30度超えの暑さが続きますが、みなさん、お元気ですか? さんたつ編集長の武田です。映画『真夏の夜のジャズ 4K』が公開中ですね。こちら音楽ファンなら誰が見ても納得の名画です。一度は観て損はないと思います。が、それはともかく。こんな暑さの中でも、心身の健康維持のためにウォーキングだけはきっちりやっておきたいものです。とはいえ夏の厳しい日中はおすすめできません。この時期のウォーキングはやっぱり日が落ちてから、つまり「真夏の夜のジャズ&ウォーキング」です。というわけで、今回のウォーキングプレイリストは、いわゆる灼熱系の熱い演奏あり、涼しげで軽快な演奏あり、しっとり系のバラードあり...
地形の魅力ってなんだろう? 東京スリバチ学会会長に凹凸地形の楽しみ方を教えてもらう!【東京スリバチ学会会長インタビュー前...
お久しぶりです、吉玉サキです。あの手この手で方向音痴の克服をこころみるこの連載、吉玉の都合でしばらくお休みをいただいておりました。けっして、方向音痴がなおったから終了したわけではありません。やや改善されつつありましたが、ステイホームで勘がにぶり、振り出しに戻っていたりして……? ともあれ連載再開です!前回は地図マニアの地理人さんにお話を伺ったので、今回は地形マニアとして知られる『東京スリバチ学会』会長の皆川典久さんにお話を伺いました。皆川さんは、東京の凸凹地形に着目したフィールドワークをおこなっており、『ブラタモリ』などにも出演されています。地形の魅力っていったいなんだろう? 失礼ながら、地形...
赤い塗料が消えると禁断のシルエットたちが浮かび上がる
看板には文字と絵が描かれたものがいろいろありますが、経年変化によってそのどちらかが先に消えてしまうものが意外にたくさんあります。単色の文字とカラーの絵の部分に違う種類の塗料が使われていると、耐候性や耐光性の違いから寿命に差がでてしまうんですね。そのとき、絵が消えてしまっても「注意」とか「禁止」といった文字さえ残っていれば、たいていの場合その意味はじゅうぶん伝わるのですが、問題はその逆です。文字が消えて絵だけが残った場合、この看板が何を意味していたのか分からなくなることがあるばかりか、何やら逆の意味に見えてしまうこともある。今回はそんな無言の絵看板を見ていきましょう。
「消防水利」「防火水槽」「消火栓」……消防系看板の意味、サビ、退色を味わいつつ、防災について考えよう
街を歩いていると、「消火栓」とか「防火水槽」などと書かれた赤い円形の標識を目にする。しかし「消防水利」と「防火水槽」と「消火栓」はそもそもどう違うのだろう? そしてあの赤色はどのように経年変化していくのだろう? などの疑問をきっかけに防災について興味を持ってもらうというのはどうだろう?
【番外編・飛びこめ“ご近所”名酒場】石神井公園『もつ焼 加賀山』~開店から5年で地元を代表するもつ焼き屋に~
新型コロナウィルスの影響で、いまだに外出や外食には不安がつきまとう。とはいえ、飲食店の多くは営業しているし、それぞれに試行錯誤しながら、できるかぎりの対策をとってくれている店も多い。むやみに遠出することははばかられるけれど、家の近所や歩いて行ける範囲の店で、慎重に対策しつつ1、2杯飲むくらいは、日々の小さな息抜きとして許容範囲なんじゃないか? 考え方は人それぞれだろうし、今は正解もわからないけど、少なくとも僕はそう思う。そこで今回は特別編「飛びこめ“ご近所”名酒場」と題して、我が家から徒歩圏内の名酒場をご紹介したい。幸いなことに、この特別編が2~3年続いたって紹介しきれないくらい、僕の住んでい...
茨城県 笠間市 ~トリビアをもとめて歴史と芸術の里へ~
茨城県のほぼ真ん中、東京から100㎞ほどの距離にある笠間は、里山に囲まれた盆地状の街。陶芸と笠間稲荷神社で知られる観光立市だが、今年6月に笠間焼が日本遺産に認定され、ますます意気軒昂(けんこう)だ。歴史好きには、今も市民の崇敬を集める中世の領主、笠間時朝(ときとも)が興味深い。くしくも彼は7月号の本連載で紹介した栃木県塩谷町の領主、塩谷氏の血筋。和歌にたけた有能な御家人で、京都の三十三間堂など各地に仏像を多く寄進した教養人でもあった。笠間氏は戦国時代末期に衰退したが、益子氏との争いが一因だったとか。同じ陶芸の里として蜜月な現在からすると意外でおもしろい。意外といえば、笠間は坂本九や座頭市、忠臣...
ボルダリングジムで出会った気持ちいい若者との気まずい時間
地元の香川で、車で栄えた街へ行く時にいつも通る国道がある。国道は善通寺市を通過する。祖父母が住んでいたのでよく遊びに行った場所だ。今では道沿いの店が様変わりしていて、憧れていたレンタルビデオ屋も古本屋もない。
”女寅さん”あけみ。そのふつつかな愛の軌跡と、伊豆下田への家出騒動(第36作)をたどる
タコ社長の娘・あけみ(美保純)。『男はつらいよ』レギュラー陣のなかでは出演作が全8作(第33作~39作および50作。幼少期は除く)と少ないが、そのあばずれな言動と憎めない性格から、“女寅さん”として推しキャラとするファンも多い。またインパクトのあるバイプレイヤーとしてだけではなく、“寅さん観”を醸し出す上で欠かせないナビゲーターだ。ただ惜しいかな、あけみの詳細はかのシリーズでは断片的にしか語られていない。それだけに、「そ、想像が、も、妄想が膨らむぅ~」と悶絶する諸兄も多いことだろう。そこで今回はあけみの実像を追ってみた。これは日本一詳しいあけみの軌跡である。イラスト=オギリマサホ
【コロナ時代の散歩術】マスク姿になっている街中の可愛すぎる像たちを調査してみた
梅雨が明けて暑さが厳しくなってきた。例年であればマスクのマの字も話題に上らない季節であるが、今年は街行く人のほとんどがマスク姿である。マスク姿になっているのは生身の人間ばかりではない。こちらのコラムでは3月に、薬局の店頭にいるパンダ人形・ニーハオシンシンのマスク姿を調査した。その後4月16日に全国に緊急事態宣言が発令されると、シンシンばかりでなく、全国の銅像や店頭人形がこぞってマスクを着けはじめたのである。不要不急の外出を控えなければならない身としては、直接その姿を見に行くこともままならず、毎日のように地域ニュースで報じられる「○○像がマスク姿に」という情報をちまちまと収集していた。
名店の忘れられないサイドスープ/第11回「町中華についてくるスープ」【後編】
数々の名店を取材してきた町中華探検隊が、中華にとどまらず和食や洋食も併せ飲む「町中華」の気になるメニューや文化を研究。第11回は「町中華についてくるスープ」。メニューにないけど黙ってもついてくる、サイドスープ。チャーハンたちを支える、縁の下の力持ちにして料理を食べ進める推進力となる。本来地味な存在だが、ときに「語りたくなるレベル」のスープたちに出合えるのが町中華探検の醍醐味でもある。今回は前回に続いて町中華のスープを深堀りしてみたい。
「町中華についてくるスープ」の愛しさと切なさと/第11回【前編】
数々の名店を取材してきた町中華探検隊が、中華にとどまらず和食や洋食も併せ飲む「町中華」の気になるメニューや文化を研究。第11回は「町中華についてくるスープ」。前編では町中華探検隊が出前やテイクアウトについて思いの丈を語りました。後編では、スープが印象的なお店をご紹介!
夜の街の「ネオン看板」よ永遠に!
私は夜の街が好きだ。と言っても、夜に営業する店に行くのが好きな訳ではない。きらびやかな照明に彩られた繁華街の風景を、ただぼんやり眺めるのが好きなだけである。逆に山奥の夜はあまり好きではない。真っ暗で怖いからだ。バイクで遠出をする時も、夜は必ず街に宿泊し、その土地で最も栄えている街をぶらつくことが多い。灯りに囲まれている方が安心できるのだ。光のある方にフラフラと引き寄せられる私は、前世が蛾か何かだったのかも知れない。
地図案内板から文字の消えた町をさまよえばいつしか古代宇宙の旅へ
どこの町にもある街路地図の案内板だが、道や番地を記したはずの黒の塗料がほどよい加減に褪色し、ところどころに緑地を表わす黄緑色が淡く残っている。最初にこれを遠目に見つけたとき、周囲を覆う樹木の葉色と相まってなんだか描きかけの風景画のようにも見えた。
さくらは寅さんに総額いくら金銭援助したのか? その収支を計算してみた
年がら年中、ほぼ金欠状態と言える我らが寅さん。そんな寅さんに妹・さくらはときにはそっと、ときには呆れつつ、そしてときには怒りをにじませながら、援助の手を差し伸べる。では、さくらはシリーズを通していったい総額でどれくらいの援助をし、その金はどれぐらい還ってきたのだろうか? 他人の財布のなかを探るなんざあ、はなはだ野暮で下世話な所業だが、さくらと寅さんの金銭関係を覗いてみたい。イラスト=オギリマサホ
理想のカメラと散歩しよう ~第2回山さんぽ編~
FUJIFILM X100Vを片手に、アウトドア系編集者・清野明と、月刊『散歩の達人』編集人・武田憲人が山さんぽ。天気にも恵まれた撮影日和の湘南平(神奈川県)、予想外に本格的な山歩きで汗を流した後は、とある山麓酒場に直行! 喉を潤しながら理想の散歩カメラについて語りあいました。
岡村&小出の夢のセッションを見た直後、虚を突かれた話
私のような一般的に認知度の低いインディー・バンドマンでも、たまにはメジャーなミュージシャンとかかわる機会がある。特に印象に残っているのは、岡村靖幸さん、Base Ball Bearの小出さんと一緒に飲みに行った夜だ。
森下『山利喜』~継ぎ足し続けられる煮込み大鍋に、フレンチの隠し味~
北千住『大はし』、月島『岸田屋』、そして森下の『山利喜』が「東京三大煮込み」と呼ばれていることは、酒場好きの間では有名だ。居酒屋研究家、太田和彦さんが提唱した説が定番化したもので、ここに立石『宇ち多゛』と門前仲町『大坂屋』を加えると「東京五大煮込み」となる。30代になり、それまでの「酔えればいい」という飲みかたから、徐々に酒場自体の味わいに目が向きだした頃から、少しずつではあるけれど、名店へ巡礼のような気持ちで訪れる飲みかたもするようになった。とはいえ、当時はまだ会社員だったから、人気店の口開けに合わせて気ままに飲みに行くようなことはできない。一店一店を大切に、数年をかけてついに五大煮込みをす...
水の出ない蛇口と無言の看板が与えられたとせよ
マンションの壁面に青いホースの巻かれた蛇口。その上に白い看板がある。近づいてよく見ると「洗車禁止」と書かれていた跡がうっすらと見える。マンションの清掃や植木の水やりに使う水道で勝手に自家用車を洗う住人がいることに業を煮やした管理会社がこの看板をつけたのだろう。
「本物そっくり」を超越する、古びた食品サンプルの魅力
子どものころから「本物そっくりのニセモノ」が好きだった。ままごとで使うお金は葉っぱやおはじきでは納得できず、本物そっくりに作られた「子ども銀行券」をねだった。家族でドライブに出かける際は、高速道路の工事現場で旗を振る「安全太郎」人形に出会うことを何よりの楽しみとしていた。中でも私の心を惹きつけてやまなかったのが、レストランや喫茶店の店頭に飾られている食品サンプルであった。
男はつらいよ全50作さんぽ~満男のぶざまな恋愛を斬る!
のっけから私事で恐縮だが、筆者と寅さんの甥っ子・満男(吉岡秀隆)は同世代である。そのせいか、つい満男を物差しに『男はつらいよ』の時代背景を見てしまう傾向がある。「満男が○歳くらいだから、○年頃の作品だな~」とか。「このくらいの歳の時はこんなことしてたな~」とか。当然、彼の思春期も恋愛もほぼ同時進行だ。それだけに満男の自称“ぶざまな恋愛”は他人事には思えない。他人の恋路にあれこれ口を挟むなんざ野暮なヤツだとお思いでしょうが、甚だお節介ながら満男の恋愛を斬らせていただきます。浅野内匠頭じゃないけど、もうバッサリと!イラスト=オギリマサホ 
町中華の名店の味をテイクアウト!/第10回「出前とテイクアウト」【後編】
数々の名店を取材してきた町中華探検隊が、中華にとどまらず和食や洋食も併せ飲む「町中華」の気になるメニューや文化を研究。第10回は「出前とテイクアウト」。前編では町中華探検隊が出前やテイクアウトについて思いの丈を語りました。後編では、実際に半澤隊員おすすめのお店の料理をテイクアウトします!
東十条駅からはじめる十条・赤羽散歩~買い物や居酒屋も楽しみな2つの街歩きコース
激安ショップが連なる十条銀座商店街、飲んべえたち御用達の赤羽一番街やOK横丁。2つの個性的な街を結ぶ散策路には自然公園や古刹が点在し、バリエーションに富む散歩が楽しめる。東京の大衆酒場を代表する店もあるので、どこで飲むかも迷いそう。
栃木県 塩谷町 ~水あり、山あり、心あり。自然と人情豊かなアクアの里~
栃木県には、日光をはじめ、鬼怒川温泉、塩原温泉、那須高原といったメジャーな観光地が目白押しだ。それらに囲まれ、しかも県都・宇都宮のすぐそばに、ツウ好みの静かな町、塩谷がある。人口1万あまり、栃木県最少という密でない小さな町のいちばんのウリは、なんといっても自然。とくに「日本名水百選」のなかでも、屈指のおいしさと軟らかさを誇る「尚仁沢湧水」は見逃せない。一般観光客の多くは通り過ぎてしまうそうだが、じつにもったいないことだ。高原山の麓に開け、豊かで良質な水と土に恵まれた塩谷は、農作物もおいしい。「たかはら山麓水街道」という、このエリアの食のキャッチフレーズが言い得て妙だ。穏やかで親切な住民と触れあ...
青春の味「出前」と便利な「テイクアウト」/第10回【前編】
数々の名店を取材してきた町中華探検隊が、中華にとどまらず和食や洋食も併せ飲む「町中華」の気になるメニューや文化を研究。第10回は「出前とテイクアウト」。前編では町中華探検隊が出前やテイクアウトへの思いを語り、後編では、実際に半澤隊員おすすめのお店の料理をテイクアウトします!
日本橋『ふくべ』~粋の象徴のような老舗酒場で、お燗の樽酒に酔う~
東京を、いや、日本を代表する名酒場『ふくべ』を初めて訪れたのは、そう若い頃ではなく、今から2~3年前だっただろうか。尊敬する居酒屋研究家、太田和彦さんが著書や酒場探訪番組で紹介する定番のお店で、こんな世界があるんだとずっと憧れていた。けれどその圧倒的な風格に、とても自分のような若造がふらりと入れる店だとは思えず、どこか別世界のような気持ちで見ていた。 
素敵な焼き印が押された、まんじゅうという名の小宇宙
まんじゅうの表面に焼き印を付ける仕事をしたいと思っていた。真っ白に蒸しあがった薯蕷(じょうよ)まんじゅうの表面にジュ―ッと焼きごてを押し当て、くっきりと印を刻む。その工程がたまらなく魅力的に思えたのだ。言うまでもなく、まんじゅうに焼き印を付けるだけの仕事などどこを探してもなく、また家庭で個人用焼きごてを用意するというのも非現実的であるため、断念して今に至る。 
梱包看板はいつか目覚めの朝を迎えるだろう
公園の前に新しい看板ができた。役所からのお知らせや地域の催し物のポスターが貼られる公共掲示板のようだが、正式な運用が始まる前なのだろう。ここしばらくの間ブルーシートで覆われている。工事現場でよく見かけるシートよりも少し薄手の素材のせいか、寄ったしわが風になびいてサワサワと水面のように揺れ動いている。じっと眺めていると青い波紋の変化から風の強弱や向きが変わる瞬間が見えてくる。この動く波の絵を、目に見えない空気の流れを可視化する装置としてとらえれば一種の環境芸術のような面白さがある。
男はつらいよ全50回さんぽ~源公は何のためにいるのか?を考えてみた
およそ人は何か社会の役に立っている。実社会でも、フィクションの世界……たとえば「男はつらいよ」シリーズのなかでも。が、この人は果たしてそうだろうか? そう、帝釈天の寺男・源公(演:佐藤蛾次郎)だ。正直言って、源公の存在価値をまともに考えたことがない。いや、それ以前に存在価値があるのだろうか、コイツには!誰か教えてくれ~い。と言っても誰もやりそうにないので、当稿で探求してみたい。イラスト=オギリマサホ
久米宏さんのこと【『久米宏 ラジオなんですけど』へのオマージュとして】
2013年、『タモリ論』が売れていた頃、BSの新番組「久米書店」からお呼びがかかった。声が悪くて早口なくせに、ラジオにはほいほい出る僕は、一方でテレビからのオファーには頑なだ。幾つかの人気番組から出演依頼があったが、共演者にまったく興味が湧かなかったため、丁重にお断りしたこともある。しかし久米書店のMCは久米宏さんである。出ない理由が見当たらなかった。久米さんの所属事務所であり、番組制作のオフィス・トゥー・ワンと打ち合わせをした。そこで僕は、子供の頃から久米さんのことが大好きなんです。影響を受けまくっていますと、一方的に熱くまくしたてた。〈『タモリ論』にも書きましたが、久米さんとタモリさんには...
本物そっくりのイヌ・ネコ像(ガーデンオーナメント)を見て、思わず「ヨーシャシャシャ!」と話しかけてしまう場合とそうでもな...
想像してみて欲しい。あなたが道を歩いていて、道端にトラ猫が丸くなっているのを発見した時のことを。あなたは恐らく「猫ちゃ~ん」と声をかけながらその猫に近づいていくだろう。ところがその猫はよくできた置物であった。あなたはキョロキョロと辺りを見回しながら、今の醜態が誰にも見られていなかったことを確認し、足早にその場を立ち去るに違いない。これは先日私の身に起きた実話である。
神職の資格を取った次の日、友を失い、恋が残った
色々なところで言っているが、私の実家は神社である。長男の私は、幼少時代から親族や近所の人に「早く立派な神主になれよ」と言われ続けてきた。そのたびヘラヘラしながら「そうっすねー」と受け流してきたが、大学生にもなると圧が高まってくる。親から電話がかかって来るたび「早く國學院大學に通って神職の資格を取れ」と言われるようになった。
番外編 ~失われた名酒場の思い出・高円寺『あかちょうちん』~
20代の前半から30歳になるくらいまでだから、ちょうど2000年代ということになるだろうか。僕は、とにかく高円寺という街に入り浸っていた。当時は実家に住んでいたものの、駅前にちょっとした溜まり場になっている友達の家があり、行くと常に誰かがいる。その知りあいがそのまた知りあいを連れてきたりして、どんどんよくわからない人の輪が広がっていく。それがおもしろくて、とにかくいつも、誰かしらとワイワイ酒を飲んでいた。当時は会社員をしていて、ふり返って見るとかなりのブラック企業。日々理不尽な仕事に追われヘトヘトだった。今ならば、まずは休息が第一と考えるところけど、その頃は今よりもずっと体力があったので、とに...
無言とはじつに「言うことなし」のパーフェクトな存在のこと
散歩の途中でふと目に入ったこの看板。真っ白な板がすっくと支柱で直立している。文字は雨風に洗い流されたのかすっかり消えてしまい、もはや何が書かれていたのかさっぱり読めない。公園の入り口にある状況から見て、何か注意書きがあったのだろうが、今はその力もなくただひっそりとそこにある。
新大久保駅からはじめる新大久保・早稲田・護国寺散歩~コリアンタウンから文教地区まで街の表情も多彩なコース
名物グルメの食べ歩きも楽しみな大久保コリアンタウンに始まり、戸山公園の豊かな自然を楽しみ、伝統建築にふれる木組み博物館や名門・早稲田大学、文教地区の歴史を今に伝える永青文庫や鳩山会館など、明治から現在までの文化の変遷を楽しむ散歩コース。
隊員みんなが大好き!変化を楽しむ料理/第9 回「あんかけ焼きそば」【後編】
数々の名店を取材してきた町中華探検隊が、中華にとどまらず和食や洋食も併せ飲む「町中華」の気になるメニューを研究。第9回は「あんかけ焼きそば」!前編ではマグロ副長おすすめの浅草『ぼたん』の五目焼きソバを味わいましたが、後編ではこれまで数多くの町中華を訪ねてきた隊員が「町中華にとって、あんかけ焼きそばとは?」を掘り下げます。
千葉県 富里市 ~駿馬とスイカのサラブレッドタウン~
成田は日本の空の玄関口とあって身近だが、そのすぐ隣なのに、あまり足を向ける機会のない富里。行ってみると、台地とそこに入り込んだ谷津田からなる地形が興味深い。かつて耕作に不向きだった台地は、大部分が長い間無住の原野で平安時代ごろから馬が放牧されていた。江戸時代には幕府直轄の牧となって牧士という特殊な身分も生まれた。その後は近代牧畜の先駆けとなり、競走馬育成が盛んになった。そんな歴史ある馬産地とあって、今も牧場や乗馬クラブが多い。また、食感がよくて甘いスイカ、収穫量日本一のニンジンなど「富里ブランド」と呼びたい特産も有名だ。とくにスイカは、皇室へ献上したこともあって「富里スイカ」の名が昭和初期から...
山の「まといリス」看板を制覇したいという欲望
登山をしていると、よく出くわすのが、まといを持ったリスの看板。やけにかわいいアイツだが、そのバリエーションは実に様々。なんでもアニメまであるという。気になるアイツの後ろ姿を追った。
浅草『ぼたん』の五目焼きソバ/第9回「あんかけ焼きそば」【前編】
数々の名店を取材してきた町中華探検隊が、中華にとどまらず和食や洋食も併せ飲む「町中華」の気になるメニューを研究。前編では、テーマとなるメニューを扱う町中華の名店を取材。後編ではそのメニューについて隊員が大いに語り合います。第9回のテーマは「あんかけ焼きそば」。マグロ副長おすすめの浅草『ぼたん』の味とは? 
「男はつらいよ」全50作さんぽ~ボクたちはまだ御前様をしらない
この人無くして柴又帝釈天の参道界わいは語れない。いや、語っちゃいけない。そう、帝釈天題経寺の住職・御前様だ。第1~45作中、ポッと登場し、味のある言動で観るものを和ませる名キャラクター。その一方で、御前様の人柄や生涯は知られていない。知ったところで本筋と関係ない? いやいや、それは早合点。御前様を知れば知るほど、『男はつらいよ』シリーズがいっそう味わい深いものになるのだ。イラスト=オギリマサホ(第1作の「バター」の御前様です)
番外編 ~失われた名酒場の思い出・大久保『日の出』~
「町中華」と呼ばれる店がある。その街に昔からある、決して本格中国料理を出すわけではない、カレーもあればカツ丼もあるような、気取らない中華屋。基本的には近所の人たちが、なかば無意識に通うような店だが、経営年数を重ねるにつれて勝手に生まれてしまったレトロ感が新鮮だったり、店が減っているゆえの希少性もあり、いまや雑誌やTVで頻繁に特集を組まれるほどの人気ジャンルとなっている。町中華はまた、酒飲みからしてもありがたい存在だ。昼間からやっていて、たいてい瓶ビールとコップ酒くらいは置いてあるから、昼下がりにちょっと一杯飲みたいな、なんてとき、居酒屋が空いていなくても飲める店として絶大な信頼感がある。餃子と...
ご近所ミッドナイトハイクから宅闇まで。“ご近所闇”の遊びかた9箇条
私たち哺乳類はもともと夜行性だった。今こそ哺乳類の初心に帰って、ご近所闇と宅闇をいろいろ楽しみまくろう。全然知らなかった世界が近くに数多あることに、きっと驚く。ご近所は意外に広大だということを思い知る!
【日本ジャズ地図No.10/木馬】初代店主のような大らかなグルーヴ渦巻く、南国土佐の名店
中央分離帯に高く連なるシュロ並木を目にしながら、繁華街の路地を分け入ると、昭和の風情を漂わす赤いネオン看板。創業は1963年、初代店主の故・宇賀土佐男さんが役所を辞めて始めた店は、いまではすっかり高知の音楽好きには「なくてはならない場所になりました」と現店主の吉川里香さんが語る。
無言板とは、何なのか
路上観察が好きな人はそれぞれに専門分野があるもの。古くからのトマソン愛好家はいまもその中心的存在だし、送電鉄塔専門の鉄塔ファンもいれば、最近では各地のマンホールを巡礼する鉄蓋愛好家がマンホーラーやマンホリストと呼ばれ新たなファンを増やしている。蓼(たで)食う虫も好き好きとはよくいったものだが、今回私がここに披露するのは自宅周辺の散歩に小さなひらめきと無限の広がりを授けてくれるご近所のモノリスこと幸福の白い看板……名付けて無言板だ。
理想のカメラと散歩しよう ~第1回銭湯編~
FUJIFILM X100V を片手に、北千住の商店街や、老舗銭湯『タカラ湯』で気ままに写真撮影。たくさん撮り歩いた1日を経て、銭湯研究の第一人者・町田忍と本誌編集人・武田憲人が語る「理想のカメラ」とは?
花より目立ってしまう恐怖の”擬人化プランター”
プランターとは何のために存在するのか。それは植えられる花や植物を引き立たせ、より美しく見せるためではないのか。それが証拠に、ホームセンターで売っているプランターは白や茶などの目立たない色で、デザインも余計な装飾を省いたものがほとんどだ。ところが3年ほど前、堀切の街を歩いていて、ふと視線を感じて道沿いのビルを見上げた時、私は仰天した。
【日本ジャズ地図No.9/どじはうす】いい音は建物造りから。究極のコンクリートホーンが鎮座する土蔵造りの店舗
カーレースで有名な鈴鹿で創業40余年となる老舗。樹齢800年といわれる地蔵松が背後にある見事な土蔵造りの館は、その音響の良さで全国にも知られる。古民家風の白い漆喰壁に、米松梁の吹抜け高天井。中央には2m×1mの大きなコンクリートホーンの開口部が堂々と構える。主人はバイタリティ溢れる小澤幸子さんだ。
番外編 ~失われた名酒場の思い出・大塚『立ち飲みコーナー 大つか』~
大塚は僕の大好きな街のひとつだ。駅ビルは近年再開発されてとても立派なものになったけど、取り巻く周囲の町並みには、昔ながらの猥雑な空気感が色濃く残っている。JRの線路と交差するように路面電車が走り、チンチーン! というのどかな音を響かせる。どこか垢抜けない、だからこそたまらなく居心地がいい街。ちなみに界隈の酒飲みは、名店『串駒』『江戸一』『きたやま』『こなから』を称して、大塚の酒場四天王と呼ぶらしい。飲み屋の四天王が存在する街、僕が好きじゃない理由があるはずもない。
静岡県 森町 旅行けば〜遠江の国に 小京都とコーンの香り
静岡県西部にあって 「遠州の小京都」 として知られる風情豊かな森町。江戸時代には、お伊勢参りの途中に立ち寄るのが当たり前だった火伏せの神 「秋葉山(あきはさん)」 に通じる秋葉街道の宿場町だった。いまも当時の街道脇には、格子戸の町家や土蔵があちこちに残り当時をしのばせる。お茶の出荷や古着の商いでも大いににぎわった。そんな経済環境は高い文化も育んだ。京都から伝わった伝統芸能や祭り、旬の花々、陶芸など上質な観光資源がたくさんある。小京都の常で和菓子の名店も多い。豊かな自然と温暖な気候の森町は、おいしい食材の宝庫でもある。高級茶などのブランド農産物が数多く、とくにトウモロコシは有名。6月ごろには、毎...
外出自粛の今こそ「男はつらいよ」全50作さんぽ~ 寅さんの好物“イモの煮っころがし”から見えてくるもの
「おばちゃん、今夜のおかずは何だい?」「お前の好きなおイモの煮っころがしだよ」(第10作)『男はつらいよ』に食シーン数々あれど、寅さんのいちばんの好物と言えばコレ!おばちゃんの作った“イモの煮っころがし”をおいて他はあるまい。「おばちゃんが美味しいおイモの煮っころがし作っているから」(さくら談)のひと言で機嫌を直したり(第17作)、夢にまで登場したり(第20作)、関係するシーンは枚挙に暇がない(ほか第11作、12作、18作、19作など)。なぜこんなありふれた総菜が、寅さんに、この映画にここまで愛されているのか? 今回は、実際に町の匠に“イモの煮っころがし”を作ってもらいながら、その答えを探求し...
【日本ジャズ地図No.8/EONTA】列島のへそ・松本で、現在形のジャズに全身で浴する
黒々とそびえる勇ましき松本城の下、漆黒のファサードに白字のタイポグラフィーで店名を告げる名ジャズ喫茶。1974年、マスターの小林和樹さんが「ジャズが聴ける店を松本に」と、細々と始めた店だが、78年から90年代まで、ジャズ喫茶経営の傍ら、多くの海外ミュージシャンを松本に招聘してコンサートを実現。松本を東京に引けを取らない世界のジャズメンが訪れる街に押し上げた存在である。
もともと何を言いたかったのか? 「赤だけ色あせ看板」問題を考える
人はなぜ看板を作るのか。それは訴えかけたいことがあるからだ。看板の中でも特に重要な言葉は目立たせたい。そこで、その言葉を目立つ赤で書く。その心情はとてもよくわかる(写真1)。ところが、である。日数が経つと、赤い塗料はだんだん褪色していく。結果、一番目立たせたかったはずの言葉だけが消え失せてしまっているという事態が生じる。何とも皮肉な話だ。街を歩いていると、こうした「赤だけ色あせ看板」をあちこちで発見することができる。この「色あせ看板」をいくつかのグループに分類してみたい。
当たればうれしい!町中華のごちそう/第8 回「酢豚」【後編】
数々の名店を取材してきた町中華探検隊が、中華にとどまらず和食や洋食も併せ飲む「町中華」の気になるメニューを研究。第8回は「酢豚」!前編ではトロ隊長おすすめの荻窪『光陽楼』の酢豚定食を味わいましたが、後編ではこれまで数多くの町中華を訪ねてきた隊員が「町中華にとって、酢豚とは?」を掘り下げます。
いつかは親子で日本一の山へ!~山梨県・富士山~
※2020年は新型コロナウイルスの影響により、富士山の登下山道は通行止めとなりました。年間20万〜30万人が訪れる富士山。コースが整備され、山小屋が多く、登山未経験でも観光の延長のような気分で挑戦する人が多いのは事実。しかし、高山ならではの注意点があるので覚えておこう。まずは高山病。だれか一人でも体調が悪くなったら決して無理をせず、すみやかに下山を。それから防寒対策。フリースやダウンはもちろん、ニット帽や手袋も用意しておくこと。防風用のシェルも必携だ。 
男はつらいよ全50作さんぽ~朝日印刷所とタコ社長が歩んだ波乱万丈の60年
国民的映画『男はつらいよ』シリーズ。その魅力は言うまでもなく主人公・車寅次郎の巻き起こすエピソードだけど、それがすべてと思っちゃあいけねえよ。言い替えれば主人公以外の設定に、同シリーズの隠れた魅力があるってもんだ。その1ピースが 「とらや」裏手に構える町工場「朝日印刷所」。今回は、そんな『男はつらいよ』シリーズの名脇役、朝日印刷所にスポットを当てその軌跡を辿ってみたい。イラスト=オギリマサホ
【日本ジャズ地図No.7/Paragon】40年以上続く、サステナブルなジャズ空間
鹿児島県の西部、東シナ海の大海原に面した串木野で1976年に創業。電子工学専攻の大学時代、アンプへの興味からジャズに惹かれていったという店主の須納瀬(すのせ)和久さん。
荻窪『光陽楼』の酢豚定食/第8回「酢豚」【前編】
数々の名店を取材してきた町中華探検隊が、中華にとどまらず和食や洋食も併せ飲む「町中華」の気になるメニューを研究。前編では、テーマとなるメニューを扱う町中華の名店を取材。後編ではそのメニューについて隊員が大いに語り合います。第8回のテーマは「酢豚」。トロ隊長のお気に入り、荻窪『光陽楼』の味とは?
和歌山県 南紀白浜&田辺 ~東京から南紀へたった70分!! ジャイアントずくめの熊野詣でへ~
パンダ好きの聖地「アドベンチャーワールド」や世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」など魅力あるスポット盛りだくさんの南紀白浜と田辺。陸路だとやや遠く感じるが、1日3便もある飛行機を使えば、羽田空港から最短で70分ほど。こんなに便利な南紀白浜への空路を関東人の8割が知らないとか……もったいないことである。ともあれ空路なら国内屈指のリゾート・白浜温泉はあっという間だ。またお隣の田辺は、古くからにぎわってきた熊野詣での中心地。平安時代の旅人を思って古道を歩き、厳かに霊地を訪ねたい。ほんの少し歩いただけで「中辺路(なかへち)フェチ」になれるはずだ。紀伊田辺駅でレンタサイクルを借り、南方熊楠(みなかたく...
バスケットボ ー ル/会場の面白さにも注目だ!
バスケットボールは1891年にアメリカのYMCA(キリスト教青年会)で、冬の室内スポーツとして生まれ、YMCA指導者が世界に広めた。55年前は最先端デザイン、今回は可動式のアリーナと、会場の面白さにも注目だ!
絶景の渓谷歩きを楽しめる遊歩道~千葉県・養老渓谷~
千葉県の山にある渓谷は本当に素晴らしい。家族連れでも気軽に訪れることができる谷や名瀑が充実している。今回紹介するのは、房総半島の中央部に位置する養老渓谷。温泉地としても有名だ。名瀑・粟又の滝周辺につけられた「滝めぐり遊歩道」は、2キロほどのハイキングコース。新緑や紅葉が素晴らしいことはもちろんだが、冬枯れた木々から降り注ぐ木漏れ日も雰囲気がよい。
ビートルズ4人が滞在した伝説のホテル『ザ・キャピトルホテル 東急』
NHKで夕方に再放送をしている朝ドラ『ひよっこ』。有村架純が演じる主人公みね子は赤坂の洋食店「すずふり亭」という店で働いている。そして、折しもときは1966年(昭和41年)、ビートルズが来日した歴史的な年だ。ドラマ内では、ビートルズがやって来た!と街をあげて盛り上がっている様子が描かれれる。赤坂からほど近いホテルにビートルズが泊まり、近隣の街は大騒ぎだったのだ。では、ビートルズが滞在したホテルはどこ? 今はどうなっているのだろうか。3月に書籍『東京ビートルズ地図』が発売され、今回で最終回となるこの連載。紹介するのは、4人が滞在した伝説の“ゆかりの地”だ。
【日本ジャズ地図No.6/OCTET】男が男に惚れる! 一人のジャズマンを愛した主の温もり
山形駅前のメインストリートからすぐの好立地の店。創業は1971年。「表通りにあった十字屋山形店と同じ年だけど、あちらは去年閉業しちゃった」と歳月を振り返るマスター相澤榮さん。店名は「設計者とか保証人になってくれた友達とか、当時の仲間が8人だったから」と笑みをこぼしながら教えてくれた。
番外編 ~失われた名酒場の思い出・稲田堤『たぬきや』~
神奈川県川崎市にある稲田堤という駅から、北に向かって歩くこと10分ほど。突き当たった堤防を登ると眼下に広がるのは、雄大な多摩川の流れ。その広大な河川敷にはかつて、我が目を疑うような建物がポツンと建っていたーー。
男はつらいよ全50作を見て感じた疑問~寅さんはなぜ面倒なルートで帰郷するの?
全世界的に巣ごもりが奨励される昨今ですが、みなさまいかがおすごしでしょう? いい加減飽きた? 狭い家に何人も一緒じゃ息が詰まる? コロナ離婚寸前?…って、お父さんもおかあさんもお嬢ちゃんもリフレッシュが必要てなもんでしょう。なら家で映画でもってことになるわけですが、家族みんなで楽しめるのはなかなかありません。そんな時、頼りになるのはやっぱり寅さん! 日本一『男はつらいよ』を見た男=瀬戸信保氏がシリーズ50作を再検証し、さんたつ的に正しくマニアックな寅さんの見方、歩き方を数回にわけてご指南する短期集中連載です。イラスト=オギリマサホ
全日本3位とダンス対決という危険な賭けに出た夜の西麻布
地元の友達に誘われ、初めてクラブに行ったのは20歳前後の頃だった。連れて行ってもらったのは出会い目的の客ばかりの、いわゆる「チャラ箱」だ。友達は女の子に次々と声を掛け、10分もすると仲良くなっていた。羨ましかったが、ゴリゴリした色黒の男たちの中で場違いな存在としか思えず、一人黙ってクラブを退出。渋谷駅前で喉の限界までタバコを吸い、数時間始発列車を待ったのである。
スリリングな地獄のぞきは子どもも大喜び~千葉県・鋸山~
鋸山は千葉県を代表する低山のひとつ。今回紹介するのは、『鋸山ロープウェー』を利用して岩山に切り開かれた日本寺境内を歩くコースだ。
行田市駅からはじめる行田散歩~古代(さきたま古墳群)・中世(忍城)・近代(足袋)の歴史が詰まった街歩きコース
行田市は江戸時代からの足袋の産地。足袋蔵を利用した観光案内所や博物館、店舗などが点在し、戦国時代の名城・忍城ゆかりのスポットも多数ある。古墳や古代蓮の名所などもあって、歴史の重みを感じられる。距離があるのでレンタサイクルで回るのもいいだろう。
【日本ジャズ地図No.5/DEAR LORD】「ジャズ喫茶」を愛して止まない大阪の主婦が営む音空間
大阪市鶴見区にあるJR放出駅からすぐ、雑居ビル4階でアットホームなジャズ喫茶を営むのは、主婦然として優しげな酒井久代さん。無頼のジャズ喫茶好きという酒井さんが、ご主人から「やめとけ」と言われても実現させた念願の店だ。
辰ちゃん人形よ永遠に―「実在の人物型」店頭人形の役目
2019年12月、俳優の梅宮辰夫が81歳で亡くなった。そのニュースを聞いた時、私の脳裏に浮かんだのは「不良番長」でも「帝王」でも、はたまた「仁義なき戦い」でもなく、「漬物店の辰ちゃん人形、どうなるんだろう……」ということであった。
愛知県岡崎市 ~家康公の故郷は 味噌八丁クルマ八丁~
江戸幕府を開いた徳川家康公生誕の地で知られる岡崎は、人口約39万、愛知県で3番目に人口の多い中核市。江戸時代は「神君出生の城」として名だたる譜代大名が城主になり、東海道の宿場町としても栄えた。ちなみに市街中心にある「康生町」、この地名は家康公の生誕が由来。ほんとうに家康公ありきの街である。岡崎では名古屋グルメを語るに欠かせない「八丁味噌」をはじめ、石工品や三河仏壇などさまざまな伝統産業が育まれ、中京圏らしく現在は自動車産業も盛んだ。八丁味噌を使った定番グルメのほか、今回紹介できなかったが「岡崎まぜめん」も話題だ。またグレート家康公「葵」武将隊の面々とラーメン店がコラボした「家康らぁめん」も巷で...
季節のフルーツと海遊びでキッズも大満足!~神奈川県・三浦丘陵~
三浦富士は古くから、漁業や海上の安全を願う地元民から信仰の山として親しまれている。砲台山はその名の通り、山頂に砲台跡が残されている。武山は山頂展望台があり、抜群の展望だ。今回はこの3座を巡るミニ縦走路を紹介する。
番外編 〜失われた名酒場の思い出・渋谷『細雪』〜
この店を知るまで、僕はあまり渋谷が好きではなかった。飲める年齢になってからずーっと酒好きで、居心地のいい飲み屋がある街こそが自分の居場所のように感じていた。だから、常に若者文化の最先端であるような、そしてそれを求めてアッパーなティーンたちが集まってくるようなイメージの渋谷という街に、自分の居場所はないと思いこんでいた。
【日本ジャズ地図No.4/GOOD BAIT】圧倒的なレコード数! カフカの世界を思わせる、生粋の知立ジャズ空間
愛知県南部にあるクワガタの鋏を連想させる2つの半島。一方が知多半島で、その根元から少し内陸に位置するのが知立市だ。1974年から営業し、おそらく全国最多のレコードをもつこの店。マスターの神谷年幸さんが23歳で始めた頃は700枚だったのが、現在は4万枚。譲り受けたレコードも合わせるとさらに増えるそう。
“魂の解放”を求めて2泊3日、東北一周の旅へ
日々の制作に行き詰まり、先の見えない鬱々とした毎日を送っていた。何もアイデアが湧いてこない。やる気も出ない。本を読んだり、体を動かしてみても何も改善しない。もっと根本的に、素朴で原始的な感覚に立ち返らなくては解決しない気がした。
甘さが重要、 ‟町中華に似合ってる”メニュー?/第7 回「麻婆丼」【後編】
数々の名店を取材してきた町中華探検隊が、中華にとどまらず和食や洋食も併せ飲む「町中華」の気になるメニューを研究。第7回では「麻婆丼」!前編では半澤隊員おすすめの荻窪『中華屋 啓ちゃん』のマーボー丼を味わいましたが、後編ではこれまで数多くの町中華を訪ねてきた隊員が「町中華にとって、麻婆丼とは?」を掘り下げます。
小泉八雲の「雪女」を訪ねる闇歩き@青梅[後編]
青梅の雪女さんぽの舞台は多摩川。「雪おんな縁の地」の石碑から、物語の舞台「千ヶ瀬の渡し」、そしてクライマックス、「河辺の渡し」付近の荒野のような河畔と疎林へと歩を進めていく。
駅から周遊で楽しむ小さな縦走路~埼玉県・天覧山~
奥武蔵の玄関口である飯能駅を起点に山さんぽ感覚で楽しめる低山。しかし、侮ることなかれ。小さな岩場、適度なアップダウン、大展望など、低山といえども縦走登山の味わいもしっかり楽しめる魅力の山だ。いわゆる”山”に登る前に、ぜひ歩いてほしいコースである。
赤坂見附駅からはじめる赤坂・四谷・新宿散歩~迎賓館から飲み屋街まで都会の魅力満載コース
バッキンガム宮殿を模したという迎賓館赤坂離宮から四谷の寺町へ。自然派なら四季の花が咲く新宿御苑も楽しみ。変化に富む都心散歩のあとは、新宿末廣亭の夜席を楽しむもよし、新宿ゴールデン街や『どん底』でちょっと一杯ひっかけてから帰るのもいい。
【日本ジャズ地図No.3/開運橋のジョニー】穐吉敏子に魅せられて45年の主が営む、和ジャズ専科のジャズ喫茶
日本のジャズ・レコードをかける専門店として全国的に有名なジャズ喫茶。店主・照井顯さんは1975年から陸前高田で「ジョニー」という名前で開店し、2001年より、盛岡の開運橋に店を構え直した。高校時代から当時陸前高田にあった金繁レコード店でジャズ・レコードに親しみ、67~74年まで市民会館を借りてレコード・コンサートを繰り広げたことが開店につながった。
電話ボックスにいた、謎のアイツ
私が子どもだった1970年代の終わり頃。街のあちこちには電話ボックスがあり、据え付けられている電話機は黄色だった。実はこの電話ボックスに、私は少し恐怖心を覚えていた。黄色い電話機は100円玉を入れるとお釣りが出ない。「間違えたら後戻りできない感」が、子ども時代の私には何とも怖く感じられた。しかしそれ以上に恐怖だったのが、電話機の上部に取り付けられていた注意書きのプレートであった。
荻窪『中華屋 啓ちゃん』のマーボー丼/第7回「麻婆丼」【前編】
数々の名店を取材してきた町中華探検隊が、中華にとどまらず和食や洋食も併せ飲む「町中華」の気になるメニューを研究。前編では、テーマとなるメニューを扱う町中華の名店を取材。後編ではそのメニューについて隊員が大いに語り合います。第7回のテーマは「麻婆丼」。半澤隊員がノックアウトされた荻窪『中華屋 啓ちゃん』の味とは?
異説・長州力
長州力がプロレスを引退した。67歳だった。もう一度書く。67歳。いくら休み休みとはいえこの年齢まで現役選手をやれるのがプロレスのいいところだと思う。原辰徳vs大谷翔平とか掛布雅之vsマー君といった世代超越の夢カードが実現しちゃうような世界なのである。
静岡県駿河湾~富士と駿河湾を傍らに、 伊豆を愉しむ春の船旅
関東人にとって、伊豆はとても身近な存在だ。ちょっと息抜きに小旅行したいとき、すぐ頭に浮かぶ王道の観光地。至れり尽くせりで何度行っても飽きないが、アプローチを変えたら新たな発見があるかもしれない。地図をみると静岡市の清水港と西伊豆の土肥港を結んでいる航路が目に留まった。駿河湾フェリーだ。出港から到着まで約70分、間近に富士山を眺める定期航路は唯一無二の存在。ときには海上散歩もいいかも。海と船、富士山、伊豆が一度に楽しめるのはポイントが高い。世界文化遺産の三保松原を挙げるまでもなく、駿河湾と富士山のコラボは鉄板の絶景。心躍らせて清水次郎長の港町から船に乗り込み、グルメ満載の伊豆へ。紺碧の海、夕日で...
昭和最後の夜、平成最初の朝
いつも苛立っていた。お気に入りのグリーンのジャケットで通学した。制服のブレザーはとっくに棄てていた。教師は見て見ぬ振りをしていた。俺が校内の成績上位に居座っていたからだった。新井薬師前駅は電車とホームがえらく離れていて、いつか足を踏み外し、グリーンに汚れが付くだろうと思っていた。
【日本ジャズ地図No.2/FIVE PENNIES】夕張の赤い煙突屋根の下、好きな事に徹して豊かな日常を送るマスターがい...
夕張唯一のジャズ喫茶の店主は、元夕張市役所職員の大崎雅志さん。ジャズとの出会いは、仙台の大学時代だ。カウント・ベイシー楽団を生で聴き、「その迫力に圧倒され、心地よく自然と体が同調する」瞬間を知って以来、ライブ通いとジャズ喫茶通いの日々。郷里・夕張に戻り、役所に勤めながらもそれは続き、札幌まで週2、3回は通ったほど。
トライアスロン・BMX・空手/1964年大会にはなかった新競技
新競技とは本連載でいえば「前回大会になかった」競技。トライアスロンやBMX 会場に至ってはその土地すらなかった。そして2020 年大会で初登場となる空手。各競技の見どころや会場の選定理由を関係者に聞き、訪ね歩いた。
神保町『兵六』~おひとりさまにとことん優しい老舗酒場~
神田神保町といえば、古書の街。それから僕にとっては仕事相手である出版社が多数立ち並ぶ、文化的な街というイメージ。そんな神保町の路地にぽつんと、それでいて存在感抜群の提灯をともすのが『兵六』だ。創業昭和23年の老舗で、一見客がふらりと入るのは若干躊躇してしまう、貫禄ある佇まい。実際僕が何度か訪れたのも、知人編集者に連れられてだった。値段も雰囲気も間違いなく大衆酒場ではあるけれど、いつもよりちょっとだけ襟を正して飲む店。それが僕にとっての『兵六』だ。
桑田佳祐は、日本のポップミュージック史上最大の変態だ
身もふたもないタイトルになってしまった。とりあえず進めます。お正月に桑田佳祐のボウリング番組を観ていて思ったんですけど、今更ながら、サザン(本稿はこれ以外もいちいち正式名称を出しません。みんなが知ってる固有名詞しか出てこないので)ってデビュー40周年なんですね。覚えてますよ、1978年に「勝手にシンドバッド」でデビューしたとき、ベストテンの中継をオンタイムで見てました。
吉祥寺駅からはじめる吉祥寺・三鷹散歩~文学と芸術、そして水と緑のオアシス満喫コース
「住みたい街ランキング」では、常に上位入りする吉祥寺。ハモニカ横丁で行列必至のグルメを楽しんだ後は、文人墨客も多く住んだ三鷹へ進み、文人ゆかりの地を訪ねる。最後は、武蔵野三大遊水池として知られる井の頭恩賜公園で池を眺めてのんびり過ごす。
【日本ジャズ地図No.1/イワシの目】紀州のマンハッタンで、潮風まみれの半屋外グルーヴに酔う
陽光と雨が豊かな植生を育む南紀。熊野灘に注ぐ古座川河口の町に2017年に開店した『イワシの目』は早くもヒップなジャズ好きが集う店となった。
『親子で山さんぽ』発売記念~高尾山ではじめての山登り~
『親子で山さんぽ』の発売を記念して、さんたつ編集部伊藤と娘さんの陽香ちゃん7歳ではじめての高尾山登山に挑戦! 都心から約1時間。年間登山者数は300万人ともいわれ、その数や世界一。手軽に気軽に楽しめるだけがその魅力ではなく、山麓には温泉、山中にはケーブルカー、出店、さる園……。もはや山登りという名のテーマパークと言ってよいほどの高尾山ですが、古くから修験道の山として親しまれています。今回は、歩きやすい舗装路の1号路から山頂を目指し、下山は本格的な登山道6号路を下りました。
【対談/永沼忠明×カンケ】東京で、ビートルズはどのように聴かれ、愛されてきたのか
職業=ポール・マッカートニー 永沼忠明 × 『THE BEATLES 10』パーソナリティー カンケデビューから60年近く、いくつもの世代にわたって愛されてきたビートルズ。その魅力は今も色褪せないが、聴き方には変化もあるようだ。長年ファンと関わってきた2人が語る、“東京×ビートルズ”の軌跡。3月24日発売の散歩の達人POCKET『東京ビートルズ地図』に掲載している対談から、その一部をお届けします。
山梨県富士川町~人情噺“鰍沢”の舞台で、アッと驚く為五郎~‼
耳新しい町名だが、日本三大急流の一つ「富士川」を連想し、増穂町(ますほちょう)と鰍沢町(かじかざわちょう)が合併した町と聞けば、おおよその見当はつくだろう。甲府盆地の南西端にあり、かつて舟運や身延詣でで大いに栄えたエリアである。西に南アルプス、東に富士山を望み「ダイヤモンド富士」もみられる。落語好きには人情噺『鰍沢』の舞台としても知られ、平和主義の宰相、石橋湛山(たんざん)や米長邦雄永世棋聖という個性的なキャラクターの故郷でもある。さて、ここでクイズをひとつ。「富士川」の読みは?町名・河川名とも「ふじ『か』わ」が正解。ほとんどの人が「ふじ『が』わ」と思っていると地元住民は嘆く。『き』『ぎ』の茨...
When I was young, I’d listen to the radio
ラジオの深夜放送を聴き始めるのが思春期の入り口だと思う。ということは僕の思春期は中学生のときに始まったことになる。早くもなく遅くもなく、ちょうどいい感じだ。
【コロナ時代の散歩術】パンダのシンシンもマスクをするのだろうかと、都内を調べてみた
新型コロナウイルスは、街の様子をも変えてしまった。どこの薬局にも「マスクの入荷はありません」と書かれた張り紙が掲示され、一方で街行く人のほとんどがマスクをしている。そのような状況の中、とある薬局の店先にいるパンダの人形が目に留まった。以前通りがかった時は、確かこのパンダはボーダーシャツに吊りズボンというオシャレな格好をしていたはずだ。それが、白衣に大きなマスク姿になっている。やはりこのご時世なので、この格好になったのだろうか。他の薬局のパンダはどうなっているのだろう。
『タッチ』とは『あしたのジョー』である
今回は思い出を振り返る感じではなく、ちょっと評論家めいた感じでお送りします。
幸運のネクタイを巻いて、ひたすら新聞営業の電話をかけ続けた
何年か前にCSの音楽番組に出演した際、よく当たると評判の占い師にバンドの行く末を占ってもらった。我々のバンドは「今年が分岐点となる重要な年だから必死に頑張った方がいい」とのことだった。私はうんうんと頷きながら、疑いの目を向けていた。そんなものは、いつ誰に対しても当てはまる言葉だと思ったからだ。だが私個人に対する「あなたの『楽してお金を儲けたい』という強い思いが、バンド全体に悪影響を与えています」という鑑定を聞いたとき「この人は本物だ」と思った。
小泉八雲の「雪女」を訪ねる闇歩き@青梅[前編]
小泉八雲の「雪女」を含む『怪談』が出版されたのは明治37年。平成になって、この話が東京都青梅市の伝説に拠っていることが明らかになった。さらに驚くべきことに、この話の季節は春だというのである。雪女の出現地をめぐって夜の青梅を歩いた。
村上春樹と握手したのは僕です(しかも高田馬場)
『ノルウェイの森』がミリオンセラーになって社会現象を巻き起こしたのが僕が17歳のとき、1988年だった。前年から赤と緑の装丁の上下巻が書店でやたら目立っていたが、当時から流行っているものに対して斜に構えていた僕はしばらく静観していた。
ボクシング/オリンピック会場は相撲の聖地
前回のボクシング会場は後楽園アイスパレスだった。そして今回は国技館。日本の相撲文化を世界に紹介する絶好の機会として、升席や優勝力士の額、やぐらなどもそのままに使用する。試合はもちろん、神聖な空間を体感できるのも醍醐味だ。
根津『木曽路』〜親子経営のほっこり酒場。その店名に秘められた想い〜
根津といえば、谷中と千駄木を含めて「谷根千」なんて呼ばれる、もはや東京を代表する観光スポットのひとつ。昔ながらの街並みが残り、だけど新しい店も多く、活気があって街歩きが楽しい。そんな根津の街の中でも、ひときわ渋い佇まいを誇る酒場が、『木曽路』だ。
樋口毅宏の引っ越し人生① 池袋
生まれてから25歳まで過ごした街をどうやって語ろうか。期間が長すぎてかえって難しい。
埼玉県嵐山町~城、武将……そうだ嵐山、行こう。
古都をそぞろ歩きたくなる早春。だが京都は遠い。関東近辺の小京都も行きつくしたし。そういや埼玉県の小京都・小川のそばに嵐山があるではないか。都心から60㎞圏、東武東上線で池袋から1時間強というほどよい遠さの町で約1万8000人が住む。財テクの名著で知られる「公園の父」本多静六博士が、都幾川(ときがわ)河畔と京都嵐山の景観が似ていると言ったことから人気となり町名にもなった。コンパクトな町なので見どころは?と思いきや、坂上田村麻呂に始まり、藤原利仁(ふじわらのとしひと)、畠山重忠(はたけやましげただ)、木曽義仲、太田道灌の息子資康(すけやす)など名だたる武人の史跡がそこかしこに残る。最近は「続日本1...
巣鴨駅からはじめる巣鴨・駒込・王子散歩~おばあちゃんの街から桜の名所めぐりコース
巣鴨地蔵通り商店街を歩けば、元気なおばあちゃんたちのパワーに圧倒される。著名人が眠る古刹や霊園をお参りし、大名庭園を散策する。本郷通りを王子方面に歩けば、バラが咲く洋館、桜の名所・飛鳥山、キツネ伝説の神社など、見どころ盛りだくさん。
僕は渡辺美里と結婚したかった――80年代日本ポップミュージック考
いまの若い人たちは渡辺美里を知っているだろうか。「渡辺」で検索したら予想変換で渡辺麻友、渡辺謙、渡辺美優紀、渡辺喜美、渡辺直美の後にようやく出てきた。よござんす。平成生まれの『散歩の達人』読者(いるかな?)に、渡辺美里を熱く語りましょう。
閉館した「兼高かおる旅の資料館」に行ってきた話
平成を過ぎて令和の世となり、昭和の面影を残すものがだんだんと姿を消すようになってきた。「としまえん」の段階的閉園のニュースもその一例である。「そのうちに行こう」と思っていた施設が、いつの間にかなくなっていたということも増えてきた。
町中華の「とんかつ定食」はわき役を楽しむのも醍醐味/第6回「とんかつ定食」【後編】
数々の名店を取材してきた町中華探検隊が、中華にとどまらず和食や洋食も併せ飲む「町中華」の気になるメニューを研究。第6回では町中華だからこその「とんかつ定食」!前編ではマグロ副長おすすめの浅草『中華・洋食 やよい』のロースとんかつ定食を味わいましたが、後編ではこれまで数多くの町中華を訪ねてきた隊員が「町中華にとって、とんかつ定食とは?」を掘り下げます。
サウナを語るにはどうしても行っておかなければならない場所があった
小学生の頃、たまに親が健康ランドに連れて行ってくれた。子供なので、いろんなお風呂があると全種類をコンプリートしたくなる。その中で、少しハードルが高いが、水風呂にもできるだけ入るようにしていた。試行錯誤するうちに、サウナで限界まで耐えると水風呂に入りやすくなることがわかった。
僕が東京で目撃した有名人たち
「特技は何ですか?」と訊かれたら、答えは決まっている。神が与えし唯一の能力、それは「人混みの中から有名人を見つける」こと。大袈裟な書き出しになりましたが、本当にそうなのです。
方向音痴でも、住所だけで目的地にたどり着くことができる!
こんにちは、方向音痴克服中のライター・吉玉サキです。私の出身地は、道が碁盤の目で方向音痴に優しいと評判の札幌市。前回は、札幌中心部で「地図を見なくても住所表示だけで目的地にたどり着けるのか?」という実験をしました。幼なじみのTちゃんにお題(お店の名前と住所)を出してもらい、その情報だけで目的地を目指したのです。「碁盤の目」の街・札幌なら、地図を見なくても迷子にならないのか?結果は、見事たどり着くことができました!今回はその続き、第二問目のお題に挑戦します。前編を読んでいなくてもわかる内容なので、このまま読み進めていただければ幸いです!
浅草『中華・洋食 やよい』のロースとんかつ定食/第6回「とんかつ定食」【前編】
数々の名店を取材してきた町中華探検隊が、中華にとどまらず和食や洋食も併せ飲む「町中華」の気になるメニューを研究。前編では、テーマとなるメニューを扱う町中華の名店を取材。後編ではそのメニューについて隊員が大いに語り合います。第6回のテーマは「とんかつ定食」。マグロ副長イチ押しの浅草『中華・洋食 やよい』でしか味わえないとんかつ定食とは。
30年ぶりの大江千里
大江千里が大好きだった。中学生の僕は大江千里のどこに魅かれていたのだろう。あまりに特異なボーカル。「男ユーミン」とも呼ばれるポップでせつないメロディー。大瀧詠一が『A LONG VACATION』『EACH TIME』で、「優しくて、弱さを晒け出せる」新しい男性像を提示し、社会現象を巻き起こしていたが、イラストレーター永井博のジャケットでもわかるように匿名性が高かった。そのすぐ後、当時20代前半の大江千里はメガネをかけた王子として、新しい男性像を具現化してみせた(ちなみに大江千里が1983年にデビューしたときのキャッチコピーは「私の玉子様」。林真理子作)。
ファン垂涎の、“本物”がそろう専門店『ビートルズ研究所』
本多康宏という名前をご存知のビートルズ・ファンも多いだろう。人気テレビ番組「開運!なんでも鑑定団」にビートルズ専門の鑑定士として出演し、数多くのレアアイテムを見定めてきた人物である。とくに4人の直筆サインの真贋を見抜き、正当に評価する〝プロの眼〟は海外でも広く知られている。
北千住『千住の永見』~下町の飲兵衛たちに支持されて80年~
北千住駅のある東京都足立区は、僕のような東京の西側出身者である酒飲みからすると、どうしても憧れを抱いてしまうエリアだ。煮込みの名店『大はし』があり、関西スタイルの串カツを東京にいち早く伝えた『天七』があり、クオリティの高い和食を立ち飲みで楽しめる“割烹くずし”の『徳多和良』があり、その他無数の名店と呼ばれる飲み屋がひしめく、いわば下町の聖地。中でも、西口駅前の飲み屋街にある『千住の永見』は、街を代表する名酒場といって間違いないだろう。
ティッシュ配りの才能が目覚めたらどうしよう!? とワクワクして考えた
もう絶対にギャンブルはやめようと思った。「衣食足りて礼節を知る」という言葉があるが、最低限のお金がないと心が荒んでいくのは本当だと思った。やっと目が覚めた。これを機にちゃんと働いて、中身のあるお金を稼いでいこうと誓った。しかしこの期に及んでも仕事は選びたかった。とりあえず飲食店はテキパキとした動きが求められるから自分には無理だろう。あまり体力がないので肉体労働も厳しい。
川越駅からはじめる川越散歩~江戸から昭和に続く街並みで時間旅行コース
小江戸・川越は見どころの多さや都心からの距離も、お休みの小旅行に最適な街。喜多院や川越城本丸御殿で江戸時代をしのび、蔵造りの家並みが続く川越一番街で明治時代を体感する。裏通りには看板建築の商店が立つ大正浪漫夢通りもあり、近年は昭和の街も注目されている。川越さんぽは、タイムマシンにのって時間旅行をしている気分になれる。
音楽好きが羽を伸ばせるうどん屋兼バー、神田『MUSIC UDON BAR LENNON』
JR神田駅から徒歩3分ほど、三越前や新日本橋にもほど近いビジネス街の一角に一軒のうどん屋がある。『神田肉うどん』は北九州のうどんが食べられる繁盛店。もちもちの麺が人気で朝も昼も多くのサラリーマンが訪れ、おいしそうに丼を傾けている。多くの常連客を抱える店だが、夜にはその名前を変え、音楽好きが通うバーに変貌する。『MUSIC UDON BAR LENNON』。これが、この店の夜の顔だ。
群馬県板倉町~三県境を散歩でまたぐ⁉ 揚舟乗って水郷さんぽ~
2018年の夏、隣の館林市を取材したとき「板倉町には水郷があって舟遊びができる」と聞いて、とても気になっていた。板倉町は「鶴舞う形」群馬県のくちばし部分、群馬県最東端にあり、ほぼ平坦地に町が広がっている。南に利根川、北に渡良瀬川が流れ、谷田川が町を東西に横断して流れる。面積の半分以上が農地という、のどかな町だ。多くの川や沼に囲まれ「群馬の水郷」と呼ばれ、水と生きてきた板倉町には独特な文化や歴史があるという。じつをいうと、2011年に「利根川・渡良瀬川合流域の水場景観」が国選定重要文化的景観に選ばれていたとは初耳だった。また、昔は古東京湾がこの辺りまで入り込んでいて「海なし県」群馬で唯一貝塚があ...
「平らだったから置いちゃいました」系の郵便ポストで、雑然となりゆく街
ひとはなぜ、平らな台があると上にものを置きたくなるのか。冷蔵庫の上に電子レンジ、ブラウン管テレビの上に木彫りの熊、ダイニングテーブルの上に郵便物、チェストの上に読みかけの本。こうして雑然とした部屋はできあがっていく。
「碁盤の目」の街・札幌なら、地図を見なくても迷子にならないのか?
こんにちは、いつも迷子のライター・吉玉サキです。突然ですが、私の出身地は北海道札幌市。ご存知の方も多いかと思いますが、札幌の中心部エリアはいわゆる碁盤の目状になっているんですね。地図を見ると、たくさんの縦の道(南北)と横の道(東西)が垂直に交差してるんです。そして住所は、南北を条、東西を丁目で表します。たとえば「南1条西4丁目」というように、南北・数字+東西・数字の組み合わせなんです。条・丁目を略して「南1西4」などと呼びます。この住所が、信号横のプレートに掲示されているんですね。なので理論上は、住所さえわかれば、地図を見なくても目的地にたどり着けるはず。でも、方向音痴の自覚がある私は、今まで...
所沢『百味』~昼から夜まで大盛況の大箱酒場~
所沢には、どちらかというと若者の街というイメージがある。西武鉄道の中でも特に栄えている駅のひとつで、東京西部や埼玉出身者たちが、池袋や新宿よりも先に、肩慣らしもかねて遊びにくりだすような街。“プチ都会”というと、在住の方々に失礼だろうか。そんな所沢の、西口にある最大の繁華街「プロペ通り」(正式名称は「所沢プロペ商店街」。日本の航空発祥の地であることからプロペラにちなんで命名された)には、いまどきの新店が立ち並び、若者たちが楽しそうに行き来している。逆に、老舗といわれるような大衆酒場はそんなに多くはない。というか、所沢になじみのある酒飲みたちに、街を代表する酒場を聞けば、大半の人がここの名前を答...
喉から手が出るほどゆずのストラップが欲しかった
初めて東京に行ったのは小学6年生の時だった。夏休みの終わりの1週間、10歳上の姉が上京して住み始めた井の頭線池ノ上のアパートに、幼馴染と一緒に遊びに行くことになったのだ。
レスリング/金メダルの連続獲得を狙う幕張メッセ
古代オリンピック競技だったレスリングを通じて、新旧2つの競技会場を眺めてみた。半世紀前の建築なのにどこか近未来的な駒沢オリンビック公園総合運動場、当時は敷地すらまだ海だった幕張メッセ。どちらも興味深い。
上野駅からはじめる上野・湯島散歩~歴史・文化・建築の必見スポットが目白押しの知的コース
上野恩賜公園は美術館や博物館が集中する文化の杜。徳川家の菩提寺である寛永寺の寺領であっただけに、徳川家や上野戦争の歴史をしのぶ史跡も残る。不忍池を抜けて三菱財閥の洋館から湯島天神へ。散歩の締めくくりは湯島の居酒屋か、アメ横で買い物を。
渋谷の真ん中でビートルズのLPを堪能できるロックバー『Strawberry Fields』
渋谷の東急ハンズ目の前にあるビルに、ビートルズのLPを大音量で聴ける店がある。それが『Rock Café Strawberry Fields』だ。若者の街という印象が強いここ渋谷で、ロックのレコードが聴けることにまず驚かされるが、この店は1998年から20年以上続く店だ。
街は巨人の食べ物であふれかえっている
幼い頃、ジオラマを眺めるのが大好きだった。まるで自分が神様にでもなったかのように、世界をひと目で俯瞰できたからだ。しかし一方で私は「もしかして自分のいる世界も精巧にできたジオラマで、ある日、空から巨人の指がニューッと降ってくるのではないだろうか……」ということを恐れる子どもでもあった。
つけ麺がこれからの町中華を盛り上げる!?/第5回「つけ麺」【後編】
数々の名店を取材してきた町中華探検隊が、中華にとどまらず和食や洋食も併せ飲む「町中華」の気になるメニューを研究。第5回では熱烈なファンをもつ「つけ麺」!前編ではトロ隊長おすすめの代々木上原『大勝軒』のつけそばを味わいましたが、後編ではこれまで数多くの町中華を訪ねてきた隊員が「町中華にとってつけ麺とは?」について掘り下げます。
「時刻表は模様として見る」!? “地理人”に聞く、旅の楽しみ方
前回に引き続き『どんなに方向オンチでも地図が読めるようになる本』の著者である今和泉隆行さん(通称・地理人)にお話を伺っています。地形や歴史より、街のストーリーに興味があるという今和泉さん。前回は、「なぜ神保町は古本屋とスポーツ用品店が多いのか?」「なぜJR町田駅はホームから遠い場所にも改札があるのか?」など、見落としがちな街のギモンについて聞かせていただきました。さて、今和泉さんといえば「空想地図」。実在しない架空の都市・中村市(なごむるし)の地図がすごすぎると話題になり、多くのメディアで取り上げられています。今回は、空想地図と地理人流・旅の楽しみ方について、たっぷり語っていただきました!
代々木上原『大勝軒』のつけそば/第5回「つけ麺」【前編】
数々の名店を取材してきた町中華探検隊が、中華にとどまらず和食や洋食も併せ飲む「町中華」の気になるメニューを研究。前編では、テーマとなるメニューを扱う町中華の名店を取材。後編ではそのメニューについて隊員が大いに語り合います。第5回のテーマは「つけ麺」。トロ隊長がほれこんだ代々木上原『大勝軒』の味とは?
私は「すあま」と和解するべく旅に出た
私には食べたことのないものがあった。「すあま」。関東以外の方には馴染みのない食品であろうが、和菓子の一種である。そもそも私は和菓子が好きだ。それなのに何故すあまに手が伸びなかったかというと、「存在意義がよくわからない」からである。
飯能『おらく』~飯能駅前で歴史を重ねる正統派酒場~
東京を代表するターミナル駅である池袋から、西武池袋線で50分弱。最近は北欧をイメージした商業施設『メッツァビレッジ』や『ムーミンバレーパーク』が誕生したことで話題を集める飯能は、沿線に生まれ育った自分としては、たまにキャンプや川遊びをしにいく自然豊かな街というイメージが大きい。なので、ずいぶん年を重ねるまで、そこで酒を飲むという感覚はほとんどなかった。それでも好きな街なので訪れる機会は割とある。するとやはり、少しずつ味わい深い酒場が「見える」ようになってくるのだった。飯能駅の北口を出ると目の前にその店はある。
馬術/2度目のオリンピックを迎える馬事公苑
2019年8月、総合馬術競技テストイベントが行われた。海の森でクロスカントリー、JRA馬事公苑では馬場馬術と障害馬術。中でも馬事公苑は2回目のオリンピック会場で、現在では住宅地にある世界でも珍しい馬術競技場として注目だ。
群馬県安中市~2020年の「遠足」はアスリート気分で!
安政初、もとい日本初のマラソンといわれるのは、安政2年(1855)に安中藩で行われた「安政遠足(あんせいとおあし)」だ。それにちなんで、安中では毎年5月にマラソン大会が行われている。2019年2月に封切られた映画『サムライマラソン』の元ネタとあって、いつも以上に盛り上がっているようだ。「安政遠足」を考えたのは、幕末の安中藩主で「学者大名」の異名を持つ板倉勝明(かつあきら)。安中の文化に大きな影響を残した殿様で、かの新島襄をはじめ、明治って活躍した安中ゆかりの文化人は勝明の教えをしっかりと受け継いでいる。幕末まで6代にわたって安中を治めた板倉家には、勝明のように学識が高い人物が多かった。「安中教...
落合駅からはじめる中井・新井薬師・中野散歩~伝統工芸やサブカルなど刺激満載コース
実は染め物の街でもある落合・中井。工房で染め物体験をし、小説家・林芙美子が過ごした記念館見学後は、新井薬師 梅照院でお参りを。刑務所作業製品や怪獣カフェバーなど、ほかでは出合えない店舗もそろう。最後はサブカルの聖地・中野ブロードウェイで買い物三昧。バラエティーに富んださんぽコースだ。
彼女とデートの最中、ものすごく好みの女の子に出会ってしまったら?
中野には学生時代からよく行っていた。家から近くて中古CD屋や本屋が多かったから買い物しに行っていたのだが、中野という街自体も好きだった。
教えて、先生! “地理人”に地図の読み方を聞いてきた
昨年の12月、方向音痴界に激震が走るタイトルの本が発売されました。どんなに方向オンチでも地図が読めるようになる本 (だいわ文庫)本当に「どんなに方向オンチでも」大丈夫なのでしょうか。気になったので、発売日に買って読んでみました。結論から言うと、私が知りたかったことがすべてこの一冊に書かれています。どうしよう、方向音痴がなおってこの連載が終了してしまう……!慌てて担当編集の中村嬢にメールしたところ、「安心してください。本の内容を理解できても、吉玉さんがそう簡単に実践できるとは思いません」との返信。ある意味、私に絶大な信頼を置いてますね。それはさておき、この本の著者である今和泉隆行さんは「地理人」...
新幹線の駅のまわりは闇放題
第三夜ある初夏、雑誌の取材で盛岡のフキデチョウ文庫と花巻のマルカンビル大食堂を訪ねた。どちらも素晴らしいところで、ついでに宮沢賢治ゆかりの地なども巡って、充実した取材旅行だったのだが、旅に闇が足りなかった。このまま帰るのはいかがなものかと思ったので、東北新幹線に乗る前に北上駅で途中下車して、闇を求めて夕暮れの駅の近くをうろうろしてみた。
ホッケー/真っ青なピッチの大井ホッケー競技場
19世紀にイギリスで生まれ、日本では明治39年(1906)にアイルランドの牧師によって慶應義塾大学に伝えられたホッケー。現在国内での競技人口は約3万人。大井ホッケー場完成と2020年を機に人気スポーツとなるか!
ビートルズが絶えず流れるオムライスの名店、三軒茶屋『glass onion』
三軒茶屋駅を出て世田谷通りを環七方面へ、西太子堂駅の方に歩いて行くと、かわいらしい洋食屋が見える。扉も外壁に描かれたイラストもオシャレなこの店には『ザ・ビートルズ』(ホワイトアルバム)A面の3曲目、あの名曲の名が冠せられている。
板橋『平家』~飲める中華の最高峰~
派手な話題や最新の流行スポットなどはないけれど、まだまだ昭和の風情を感じるような景色がたくさん残っていて、どこかのんびりとした空気の流れる板橋の街。無論、古き良き酒場も豊富で、個人的に飲みに来ることも多い。そんな板橋の中でも、僕がとりわけ好きなのが『平家』。創業昭和47年の、昔ながらの中華屋なんだけど、営業開始は17:30からで、完全に“飲み仕様”な店だ。
第4回「味噌ラーメン」/精陽軒[渋谷]
数々の名店を取材してきた町中華探検隊が、中華にとどまらず和食や洋食も併せ飲む「町中華」の気になるメニューを研究します。第4回は、寒い日にはこれで温まりたい!「味噌ラーメン」。
羽村駅からはじめる羽村・福生散歩~玉川上水の水辺を下るネイチャーさんぽコース
江戸時代に玉川兄弟が突貫工事で完成させた玉川上水。武蔵野の台地を潤し、江戸庶民の生活用水になった水辺の道には、古刹や酒蔵など歴史を感じさせるスポットが点在する。ちょっと寄り道して国道16号まで足を延ばせば、アメリカンテイストの街並みも見られる。
栃木県鹿沼市~掃除には鹿沼箒!! お茶とあんこを巡る”あん”行脚
江戸日本橋から27里(約100km)、麻や木材の集荷・加工でにぎわった宿場町。市街で街道が2本に分かれているのがめずらしい。中世以前からの街道筋は東側で日光道中壬生通(日光西街道)という。城址に近いほうの道は殿様の壬生氏が小田原攻めで滅亡後、家臣が消えた城下へ自然に人が集まった結果、日光例幣使街道として整備されたとか。近年、日光例幣使街道を中心に電線が地中化されて見違えるようにスッキリした景色になった。有名な秋祭りでの山車の繰り出しも俄然スムーズになったそうな。街の特産といえばかつて全国一の生産量を誇った鹿沼箒。天保年間からの伝統を守る箒職人が、現在お一人でがんばっている。地場産の香り高い鹿沼...
いよいよ年賀状のデザインにお困りの方へ。十二支ライダーのすすめ(3)
「十二支ライダー」年賀状シリーズもいよいよ佳境。2016年の干支(えと)であるサルの撮影中、筆者は大変なピンチに遭遇することとなった。つまり、ライダー危機一髪!
阿佐ケ谷「スターロード」に行きつけの店がほしかった。
地元から上京して半年間、大学に近い高田馬場に住んでいた。高田馬場とはいえ駅から徒歩25分の場所なので周りには住宅しかない。場所もあまり好きになれなかったし、半年住んだ頃からネズミが大量に発生、糞尿被害に耐えられなくなったので引っ越すことにした。今度はもう少し駅から近い、楽しい街に住もうと思った。
「迷子にならないコツ」を教わったので、神保町を歩いてみる!
新年おめでとうございます。今年こそ方向音痴を克服したい、ライターの吉玉サキです。先日、読者の方から「方向音痴って治るんですか? 不治の病かと思ってました」と言われました。わかります。正直、この連載のお話をいただいたときの私もそう思っていましたから。しかし、方向音痴の専門家・新垣紀子教授にアドバイスをいただいてからというもの、私にある変化が訪れました。教えて、先生! 方向音痴 分析編教えて、先生! 方向音痴 解決策編プライベートで渋谷に行ったのですが、なんと、歩き出ししか迷わなかったんです!「迷ってるじゃん」と思われるかもしれませんが、これまでと比べれば断然マシ。もしかして私、方向音痴を克服でき...
東向島駅からはじめる向島・押上・曳舟散歩~古さと新しさが同居するディープな下町コース
花街があり、職人が住む渋い街も、東京スカイツリー誕生してさぞかし垢抜けた街になったかと思いきや、ディープ度は変わらない。向島百花園や隅田川七福神の寺社を巡って東京スカイツリーへ。ひと足のばせば、これぞ下町商店街というキラキラ橘商店街がある。
年賀状のデザインにお困りの方へ。十二支ライダーのすすめ(2)
2011年から始まったオギリマサホの「十二支ライダー」年賀状シリーズ。辰(たつ)巳(へび)午(うま)と最初の3年は順調に乗りこなしてきたが、未(ひつじ)、申(さる)の年、ライダーの前に大きな困難が立ちはだかったのだった……。 
ウエイトリフティング/渋谷公会堂から東京国際フォーラムへ
三宅義信選手が銀メダルを獲得した1960年のローマ大会で大会終盤だった重量挙げは、「初めに確実に金メダルを取って盛り上げよう」と、東京オリンピックでは最初の競技に。メダルの主、三宅義信氏に競技や会場への思いを聞いた。
浅草寺徒歩圏で毎週ビートルズライブを開催! 浅草『LIVE IN APPLE』
浅草寺名物、常香炉の煙が届くのでは? それほどまでに浅草寺から近い場所でも、ビートルズが奏でられている。『LIVE IN APPLE』はオーナー西澤毅(たけし)さんが作った店で、11年もの歴史を持つ。六本木にあったビートルズ生演奏の有名店「CAVERN CLUB」の常連だった毅さんは、会社経営をする傍らビートルズが聴けて弾ける店を作りたいと、このライブハウスを立ち上げたのだ。
栃木県益子町~陶芸と中世の歴史に親しむ
江戸時代の末期、常陸国笠間藩(現・茨城県笠間市)で修業した陶工が、益子に窯を築いたことから始まったとされる益子焼。最初は水がめや火鉢、壺などの日用品がおもな製品だったらしい。その後、昭和に入って濱田庄司が創作活動を開始、民芸運動によって一躍有名になった。芸術的な面も持つようになり、作家が集まることで自由な創作環境が育っていった。現在は400人強の陶芸作家や窯元が活躍する陶芸の里に発展。笠間焼とともに、関東の二大陶器生産地になり、店も350軒あるという。陶芸に気をとられて忘れがちだが、文化財がたくさん残されているのも魅力の一つ。中世の文化財で国指定重要文化財の建造物が一番多いのは京都で2位は奈良...
教えて、先生! 方向音痴 解決策編
こんにちは、方向音痴ライターの吉玉サキです。皆さん、迷子になってますか?方向音痴を克服するこの企画。前回に引き続き、方向音痴の研究をしている成城大学の新垣紀子教授にお話を聞きに来ています。前回は、なぜ私が道に迷うのかを一緒に分析していただきましたが、今回はいよいよ具体的な解決策のお話。 結論から言ってしまうと、方向音痴をパッと直す方法はありませんでした。けれど、迷いにくくなる行動や、考え方のコツをたくさん教えていただきました!
創業以来BGMがず〜っとビートルズの、三鷹『おでん屋えがお』
三鷹駅にほど近い赤提灯の店、「おでん屋えがお」は常連でいつもにぎわっている。料理は、どれも手作りで誰もがほっとする味わい。心のみならず体の緊張も溶ける空間だが、リラックスできる理由はほかにも。BGMがエンドレスでビートルズなのだ。しかも2014年の創業以来というから驚きだ。
原宿駅からはじめる原宿・青山・神宮外苑散歩~都心でも緑いっぱいの散歩道コース
明治神宮と代々木公園。広大な緑の空間を楽しんだらケヤキ並木の表参道へ。青山エリアでは彫刻や絵画、陶磁器、写真など芸術を楽しもう。青山霊園の桜並木から明治神宮外苑いちょう並木を歩いて聖徳記念絵画館へ。近くでは新国立競技場も完成した。
年賀状のデザインにお困りの方へ。十二支ライダーのすすめ(1)
2011年の11月、私は年賀状のデザインに悩んで公園にいた。その時ふとひらめいてしまったのだ。児童公園には実にいろんな種類の動物遊具がある。もしかすると十二支(じゅうにし)が揃うのではないか。そしてその十二支遊具にライダーの格好をしてまたがった写真を年賀状にすれば、12年分の年賀状デザインを考えずに済むのではなかろうか、と。ライダーの格好なのはただ単に私がバイク乗りだからだ。
ボート/新会場は“聖地・戸田”から東京港へ
2019年6月、東京都悲願の国際基準を満たした水上競技場が東京港のど真ん中、埋め立て地の狭間に完成した。そして80年近くボートの聖地であり続ける戸田漕艇場。1964年のオリンピアンたちにボートの面白さを教えてもらった。
教えて、先生! 方向音痴 分析編
こんにちは、方向音痴ライターの吉玉サキです。皆さん、道に迷ってますか?方向音痴を克服するこの企画。前回までは、街を歩いて自分の問題点を洗い出しました。そして今回、克服のヒントをもらうべくやってきたのは成城大学。認知科学を専門とされている新垣紀子教授にお話を伺います。新垣教授は、方向音痴の研究をされていたこともあるその道の専門家。「どうしたら方向音痴をなおせますか?」という相談に乗っていただきました。今回は方向音痴について紐解く「分析編」、次回は具体的な解決策を提示する「解決策編」と、前後編でお届けします!
第3回「チャーシューメン」/松葉[東長崎]
数々の名店を取材してきた町中華探検隊が、中華にとどまらず和食や洋食も併せ飲む「町中華」の気になるメニューを研究します。第3回は、町中華のごちそう「チャーシューメン」。
「ビートルズ夜話」が毎夜繰り広げられる『東中野 Hello Goodbye』
東中野駅を降りて東中野一丁目方面に歩いて行くと、飲食店のやわらかな灯りが見えてくる。そんな通りのなかで多くのロック好きに愛されているのが、ロックバー『Hello Goodbye』だ。
宮城県石巻市田代島~ネコ好きまっしぐら!モフモフ散歩の島時間
宮城県北東部の牡鹿(おじか)半島の先端近くに浮かぶ田代島は有名な「ネコの島」。「ひょっこりひょうたん島」のモデルともいわれる周囲11.5kmの小島に、国内はもとより外国からもたくさんの観光客が訪れる。そのほぼ全員のお目当てはネコ。もはや観光客ならぬ観「猫」客である。島では昔、養蚕が盛んでネズミから繭を守るために飼いだしたのが「ネコの島」の始まりらしい。漁が盛んなため、縁起物としても大切にされてきた。そんなこんなで現在ネコの数は100匹以上。かつて1000名以上いた住民は現在40名足らずで、ネコと人間の数がとうとう逆転してしまった。島で感じるのは、ネコと人とのほどよい距離。こちらから近づけば人懐...
夜行バス大爆発の危機
数年前の冬、広島でライブをした。ライブはそれなりに盛況に終わり、地元のバンドマンに連れて行ってもらったお好み焼き屋での打ち上げも盛り上がった。場はお開きになろうとしていたが、まだ帰りたくない。せっかくの広島を楽しみ尽くしたい。私は、車に機材を詰め込み帰り支度を始めるメンバーに「もう1日残っていくわ」と告げ、一人広島のサウナに宿泊することにした。
池上駅からはじめる池上・大森町散歩~門前町に遺跡など、時の流れを感じるコース
スタートの池上は日蓮宗の大本山・池上本門寺のお膝元。周辺は寺町の風情が色濃く残り、そこから少し歩けばかつての馬込文士村があったこともあり、川端龍子をはじめとして作家ゆかりの地も多数点在。後半は大森貝塚や刑場跡など、連綿と続く歴史も堪能できる。スタートから大森駅周辺まではアップダウンが激しいので心して。
昭和の香りとロックへの愛情が漂う、祖師ヶ谷大蔵『Bar Strawberry Fileds』
ビートルズ・ナンバーの人気投票で、常に上位にランクされる曲が「ストロベリーフィールズ・フォーエヴァー」。幻想的なメロディとサイケなサウンドなどが人気の理由だが、タイトルの甘美で優しい響きによるところも大きく、ニューヨークにあるジョンの記念碑をはじめとして、同曲のタイトルを拝借したお店やブランド、曲名は数多く存在する。コピーライター・ジョンのセンスのよさが示された好例といえる。
なぜ巨大な熊を店頭に置いている店が多いのか?(後編)
なぜ店頭に巨大な熊を置く店が多いのか。その理由は実際に熊を置いているお店に聞いてみるより他はない。というわけで各地のお店の方にお話を伺ってみた。
ピザ屋のバイトで忘れ物をし、噓に噓を積み重ねていった夜
生来の気の小ささと自尊心の強さのせいだろう、保身のための小さな噓をつき、その辻褄を合わせるため噓を積み重ね、後戻りのできない状況を招いてしまうことが多い。話の流れで出てきた知らないミュージシャンを知っているフリをしたせいで、その後も「あー、あのアルバムもいいよね」「うん、リズム隊が最高だよね」など延々と噓の相槌を打ち続けなくてはならなくなる。最初から正直に「知らない」と言っておけばよかった。そんな時にいつも思い出すのが、昔バイトしていた高田馬場の宅配ピザ屋での一夜だ。
新潟県津南町~越後最奥の秘境を訪ね五感で楽しむジオサイト
長野県との県境に接した新潟県最南端の町。信濃川や中津川が流れ、国内最大級の河岸段丘の雄大な景色が広がる。一年の5カ月が雪に覆われる日本有数の豪雪地帯でありながら、この河岸段丘を利用して先史時代から人々が生活を営み文化を築いてきた。豊かな自然風土は、魚沼コシヒカリや段丘上でつくる高原野菜など、今も質の高い食材の宝庫だ。独特な地形から町内全域がジオパークにも認定されている。秘境で名高い秋山郷にもジオサイトは多い。昭和の初めに秋山郷を訪ねた測量隊に、村人が「源氏はまだ栄えているか?」と聞いた話は、やや眉唾なエピソードだが、戦後しばらくはそんな話が本当に思える秘境だったのだろう。「大地の芸術祭 越後妻...
山麓にはムーミン谷! 往復3時間の駅からお手軽ハイキング〜加治丘陵〜
子供も少し歩けるようになり、近く山登りにでも挑戦したいな。なんて親子が対象の『親子で山登り』。第2回のテーマは駅からハイキング!都心からの移動がしやすい西武鉄道池袋線仏子駅を起点に往復約3時間で楽しむ加治丘陵は、そのほとんどの登山道が舗装道路。けれど、深い森と山頂展望台からの大展望が魅力の丘陵帯です。加えてうれしいのが、山頂直下にある「山仕事の広場」と山麓にある『トーベヤンソンあけぼの子供の森公園』の2つ。山仕事の広場では木製遊具で子供と一緒に楽しめるし、子供の森公園ではムーミン谷の世界に浸れます。まさに自然と公園を一度に楽しめるおすすめルートなのです。
第2回 「レバニラ」/生駒軒[浅草]
数々の名店を取材してきた町中華探検隊が、中華にとどまらず和食や洋食も併せ飲む、「町中華」の気になるメニューを研究します。第2回は、スタミナメニューの王道「レバニラ」。
硬軟自在な演奏で踊れるライブハウス『八重洲 HIT STUDIO TOKYO』
『HIT STUDIO TOKYO』は、東京駅八重洲北口から徒歩5分の好立地、プロ仕様の音響とステージによるライブを楽しみなら本格料理を味わうことができるライブレストラン。この店の看板イベントが、毎週木曜日に催される「ビートルナイト」で、マニアから初心者まで幅広いビートルズ・ファンに支持されている。出演しているバンドCOMMA-DADA(コマダダ)は、ビートルズの公式発表曲はもちろんのこと、未発表曲や4人のソロのどんなマイナー曲でも演奏してしまう、日本が誇るビートルズ・トリビュートバンドである。
新宿『どん底』~黒澤明や三島由紀夫が愛した、文化の街・新宿の老舗~
長い歴史のある酒場文化。創業から時を重ねれば重ねるほど、店に威厳や風格が出てしまうことは必然のこと。いわゆる老舗、名酒場と呼ばれる店に敷居の高さを感じ、躊躇してしまう方は、意外と多いのではないだろうか?そこで、各地の名店と呼ばれる酒場を訪問し、大将や女将さんに、その店や酒場を楽しむコツを聞いていくこの連載。第3回は『どん底』にお邪魔した。興味はあるけど、今一歩勇気が出ない……。そんな酒場初心者や若者世代に送ります。
方向音痴の散歩チャレンジ! 曳舟編
こんにちは。ライターの吉玉サキです。方向音痴を改善するこの企画。前回はグーグルマップを参考に歩きましたが、今回はルールを変更して目的地を目指します。今回のルールは、グーグルマップの使用NG(紙の地図を使う)通行人に道を聞くのはNG(前回に引き続き)はたして、紙はグーグルマップよりも難しいのか?東京スカイツリーのお膝元、下町は曳舟で検証してみます!
ロープウェイで山の中腹まで。山登り未経験でも往復40分で絶景を楽しめる!~昇仙峡 〜
第1回目で紹介するのは昇仙峡です。ここは、JR中央線・甲府駅からバスで約45分の場所にある観光地。奇岩が立ち並ぶ渓谷沿いには遊歩道が整備され、春〜夏は緑が楽しめ、また、秋には紅葉も楽しめるため、一年を通じて多くの観光客でにぎわうスポットです。でもじつはここ、山頂稜線までを結ぶ昇仙峡ロープウェイを使うことで、手軽に絶景を楽しめる山登りができる場所でもあることはあまり知られていない……。昇仙峡ロープウェイを使えば、弥三郎岳山頂まで片道20分で登れてしまうのです。観光気分の延長で、そのまま山登りも体験してしまおう!そんな気軽な気持ちで。お子さんと一緒にまずは歩いてみませんか。
桜木町駅からはじめる野毛・伊勢佐木町・中華街散歩~多彩な横浜の魅力を実感の街歩きコース
今回は多彩な横浜の魅力を一度に満喫できるコース。野毛から横浜橋は横浜の下町、伊勢佐木町は歴史のあるショッピングストリート、馬車道で文明開化の歴史をしのんだら、仕上げは横浜中華街でグルメとショッピングを楽しみたい。極彩色の建物が立ち並ぶ異国情緒満載の街並みさんぽは、プチ海外旅行気分だ。
ラグビー/秩父宮ラグビー場で55年ぶりのサッカー
2019年春、秩父宮ラグビー場でサッカーが行われた。実はこれ55 年ぶり。前回はといえば、なんと東京オリンピックだった。サッカーで馴染み深い東京スタジアムも次回は会場に。2つの会場と街の変遷を見比べてみよう。
ビートルズ中後期サウンドを体感できる『鶴見Rubber Soul』
京浜工業地帯・鶴見に店を構えて30年という老舗のライブ・パブ『Rubber Soul』。店主は、ビートルズ・サウンド研究の第一人者として業界でも名高いパウロ鈴木さん。1988年に名古屋「スター・クラブ」でポール役のベーシストとして本格的にビートルズ活動をスタートさせ、96年にはビートルースとして参加した「ビートルズ音楽祭」で、ジョージ・マーティンから直々に中後期ビートルズの再現を絶賛されたキャリアを持つ。
茨城県土浦市~レンコンにそばにカッパ伝説と、見どころ食べどころ満載!
室町時代からの城下町、水戸街道の宿場や霞ケ浦の水運のまち、さらには海軍のまちとして、茨城県南の商都として発展してきた土浦市。筑波山と我が国第二の広さを誇る湖・霞ケ浦という二大観光地にはさまれ、最近はサイクリングのベースとしても知られてきた。農業県の茨城だけあって魅力的な食材も豊富。とくに霞ケ浦湖畔の低湿地を利用したレンコンは名産で、レンコンを使ったご当地カレーでの地域おこしが順調だ。当地出身のスターも多い。元大関・髙安をはじめ、取手二高や常総学院を率いた高校球界のレジェンド木内幸男、その教え子の安藤統男(もとお)元阪神監督などファンにはたまらない。12 月28日まで土浦生まれの漫画家「小林じん...
なぜ巨大な熊を店頭に置いている店が多いのか?(前編)
紫陽花の咲く季節、高幡不動の駅を降りて参道を歩いていた時、ふとパチンコ店の店先に目が留まった。3歳児くらいの大きさはあろうかという、巨大な熊のぬいぐるみが座っている。その瞬間、これまでに見てきた数々の店の様子が頭に浮かび、そして思った。「なぜ商店は巨大な熊を店頭に置きたがるのだろうか」と。
店の名物、チーズドリアは、なぜかおいしくなかった
亀戸で文章作成のバイトをしていた時期があった。私は基本的にバイト先で明るく振る舞うということができないのだが、特にそのバイトにおいては顕著であった。同じ班のメンバーが私以外全員女性だったことが大きい。女性が多い職場特有の明るい雰囲気にうまく溶け込めず、ただ黙って仕事に集中しているフリをしながら、実際は誰より人の目を気にしていた。
夜の郊外で王蟲(オーム)をメッチャ見る
第二夜今夜のテーマはオーム。もちろん宗教じゃありません。歌舞伎版も話題の「風の谷のナウシカ」に出てくるあの王蟲を、闇の中で探します。
音の高級感を追及するハコ『自由が丘McCartney』
「大人が、ゆったりと音楽を楽しむラグジュアリー空間」というコンセプトをもつライブハウスがここ『McCartney』。重厚感あるカウンターと落ち着いた内装は、高感度なセンスが光る瀟洒な街・自由が丘の雰囲気によく似合う。音楽とお酒が好きな大人が集う隠れ家的ライブハウスとして人気である。
第1回 「酸辣湯麺」/十八番[浅草]
数々の名店を取材してきた町中華探検隊が、中華にとどまらず和食や洋食も併せ飲む、「町中華」の気になるメニューを研究。第1回は、いきなり町中華にとってはニューフェイス(?)な「酸辣湯麺」に迫る。
神田『みますや』~東京最古参の大衆酒場~
各地の名店と呼ばれる酒場を訪問し、大将や女将さんに、その店を酒場を、楽しむコツを聞いていく。第2回は『みますや』にお邪魔した。長い歴史のある酒場文化。創業から時を重ねれば重ねるほど、店に威厳や風格が出てしまうことは必然のことだろう。いわゆる老舗、名酒場と呼ばれる店に敷居の高さを感じ、躊躇してしまう方は、意外と多いのではないだろうか? 名酒場にあこがれるけど、勇気が出ない…そんな酒場初心者、若者におくる連載です。
方向音痴の散歩チャレンジ! 池袋編
こんにちは。ライターの吉玉サキです。方向音痴を克服するこの企画。問題点を探るため、今回は実際に街を歩いてみます。担当編集の中村嬢が選んだ街は、迷いやすいと評判の池袋。ちなみに、グーグルマップを使用(ナビもOK)人に道を尋ねるのはNG……というルールでやっていきたいと思います!はたして目的地にたどり着けるのでしょうか?
広尾駅からはじめる麻布・六本木・赤坂散歩~都心のど真ん中で癒やしと歴史を感じるコース
今回のコースは都心のど真ん中を歩きます。高層ビルだけでなく、有栖川宮公園や毛利庭園など緑あふれる癒やしの空間が随所に残るこのエリア。街を代表する六本木ヒルズや国立新美術館などに加え、幕末から明治期の歴史を感じる寺や神社などもぜひ巡りたい。最後は山王祭で知られる山王日枝神社に参拝して締めくくっては。
つい長居したくなる下町のビートルズ喫茶『亀戸 Penny Lane Cafe』
JR亀戸駅の東口改札を出て線路伝いに歩くこと数分、レンガ造りと花壇のオシャレな外観が目印の喫茶店が『Penny Lane Cafe』。店主の市村壮二さんは、資生堂に長く勤め、マーケティングを担当されていたそうで、細部にそのセンスが光るこだわりの空間を作り上げている。
なぜかM&M’sチョコ以外のものを売っているエム君の悲劇
M&M’sというチョコレートをご存じだろうか。赤、黄、青のカラフルな糖衣をまとったアメリカ生まれのチョコレートで、「お口でとろけて、手にとけない」というキャッチコピーも有名だ。
オークションで落札したヤンキーくさいおしゃれバイク
初めて原付を買ったのは二十歳の頃だった。当時、ピザ屋のデリバリーで日常的に原付に乗っていたこともあって、自分の愛車が欲しくなったのだ。ホンダのスーパーカブやVespaなど欲しいバイクはたくさんあったが、迷った結果「tomos」に決めた。スロベニア製のおしゃれなバイクだ。レトロな自転車のようなかわいい見た目で日本でも人気がある。
ロックの聖地で、ビートルズをかき鳴らせる『下北沢 BREATH』
下北沢には20軒ほどのライブハウスがある。打ち込みサウンドが一世を風靡する今も、楽器を背負った若者の姿を見かけることができるこの音楽の街にあって、もっともビートルズ愛にあふれているのが『下北沢BREATH』だ。
鹿児島県屋久島~ヤクスギ!だけじゃない、晴登雨読の文芸島
国内で新たな登録があり何かと話題の世界遺産。その先駆け、平成5年に日本初の世界自然遺産となった屋久島は、誰もが一度は訪れたい場所の一つ。本土最南端から約60㎞に浮かぶ周囲132㎞の島で1万2000人あまりが暮らす。意外かもしれないが、島の周囲はすべて東シナ海だ。島の魅力は「ヤクスギなどの特殊な植生や、海岸部から亜高山帯に及ぶ植生の垂直分布など貴重な自然云々」と、ユネスコが認めた特徴を持ち出すまでもないだろう。北限の熱帯・亜熱帯性植物、火山島でないのに溶岩が見られたり、干潮時だけ入れる海浜温泉、集落ごとに異なる独自の文化や習俗など興味を引くものも多い。文化人をはじめ移住する人が多いのも当然だ。島...
「方向音痴あるある」について、おしゃべりします。
こんにちは。方向音痴のライター・吉玉サキです。方向音痴の改善に取り組むこの企画。改善するにはまず、自分の方向音痴レベルを知ることが大切ですよね。そこで今回は、さんたつ編集部が独自に集めた「方向音痴あるある」をご紹介。方向音痴の吉玉&方向感覚に強い編集の中村が、それぞれの立場から「あるある」「ないない」を語ります。方向音痴あるある、あなたはいくつ共感できるでしょうか?ほとんどに「わかる~!」と言ってしまったら……あなたも間違いなく方向音痴です。
気さくなマスターとのおしゃべりに花が咲く『高田馬場 Rock Bar GLASS ONION』
JR高田馬場駅から早稲田に向かう早稲田通りの途中、雑居ビル地下1階に店を構える『GLASS ONION』。94年のオープンから25年が経過したビートルズ・パブの老舗だが、お店の歴史はさらに古く、91年から93年までは長野県の軽井沢で観光客相手のカフェとして営業していたのだという。
浅草駅からはじめる浅草・入谷散歩~外国人観光客にも人気の下町王道コース
東京のおさんぽコースを紹介していくこの連載、今回は浅草駅から始める王道の下町散歩。招き猫発祥の神社や夫婦和合と金運アップの神社を参詣すれば運気上昇も期待できそう。外国人観光客も多いかっぱ橋道具街には時代劇ファン必見の池波正太郎記念文庫があり、根岸の里には俳人と落語家の二人の風流人の資料館も。
広い地下空間でビートルズの音を堪能できる国立の老舗『Liverpool』
1982年夏、『国立Liverpool』がオープンした頃、東京にはライブハウスが20軒ほどしかなかった。そんな時代、大学卒業のタイミングでこのライブハウスを立ち上げたのが、マネージャーの河辺実さんだ。※『Liverpool』は2020年6月に閉店しました。本記事は2019年8月取材当時の内容です。
鶯谷『鍵屋』 ~江戸から続く居酒屋文化の残る店~
大衆酒場とは、我々庶民が懐具合をあまり気にせず、気楽に酒を飲んで楽しめる店のことをいう。しかしながら、長い歴史のある酒場文化。創業から時を重ねれば重ねるほど、店に威厳や風格が出てしまうことは必然のことだろう。いわゆる老舗、名酒場と呼ばれる店に敷居の高さを感じ、その戸を開けることを躊躇してしまう酒飲みの方は、意外と多いのではないだろうか?ただ、考えてみてほしい。酒場の歴史が長く続いているということは、単純に、それだけ客が途切れずに店の存在を守り続けてきたということ。つまり、「いい店」であるということだ。そこでこの連載では、各地の名店と呼ばれる酒場を訪問し、大将や女将さんに、その店を、酒場を、楽し...
六本木『ABBEY ROAD Tokyo』で、本物さながらのビートルズステージに酔いしれる
世界中のビートルズ・ファンがロンドンに着いたらまずアビーロードに向かうように、日本のビートルズ・ファンが東京に着いたらまず足を運ばなければならないのが、六本木の交差点から少し離れた路地に店を構えるライブハウス『ABBEY ROAD』だ。*2020年5月に移転。掲載内容は移転前(2019年8月取材当時)のものです。
山形県鶴岡市~東北一大きい町は、クラゲにグルメに楽しみいろいろ
山形県の西南端、新潟県に接する鶴岡市は東北一の面積を誇るまち。東西約43km、南北約56kmと広大で、東京23区全域と比べてもなんと2倍以上ある。山、平野、海岸と多様な環境が揃っているので遊びの切り口も多彩。出羽三山の信仰、日本遺産「サムライゆかりのシルク」、朝日連峰の山々、クラゲに人面魚と枚挙にいとまがない。平野部は日本有数の穀倉地帯でもあり、バラエティー豊かな食材が、日本で唯一の「ユネスコ食文化創造都市」を支えている。歴史的には徳川四天王の筆頭、酒井忠次を祖とする庄内酒井家の城下町。町を歩くとなぜか江戸時代の空気を感じる。そんな歴史や文化風土をベースに物語を紡いだのが当地出身の藤沢周平。市...
京橋駅からはじめる銀座・日比谷・芝散歩~トレンドタウンからビジネスマンの街へ
駅から始まるさんぽコースを紹介するこの連載。第1回は銀座・日比谷・芝を歩きます。ブランドショップが立ち並ぶ銀座は日本屈指の繁華街。劇場や映画館がある日比谷は芸術と文化の薫りが漂う。都心のオアシス・日比谷公園を抜ければ、愛宕神社や増上寺など歴史ある社寺が立ち、街の雰囲気が一変する。リニューアルした東京タワーも訪ねてみたい。
おタワーさまをちゃんと見ない系夜散歩
第一夜闇を歩く男、中野さんの連載が始まります。記念すべき第一夜のテーマは「東京タワー」。でも普通のタワーさんぽじゃありませんよ。
駅の「白ポスト」にまつわるさまざまな疑問
子どもの頃、「なぜこれが駅にあるのだろう」と疑問に思うものがあった。有害図書を入れるポスト、通称「白ポスト」である。成長するにつれて、電車内で読んだ成人雑誌を家に持ち帰らないようにするために駅に設置してあるのだ、ということを理解するようになったが、その頃には既に白ポストは東京23区の駅から姿を消していたように思う。たまに「白ポストかな」と思って近づいてみれば図書館の返却用ブックポストだったりして、うっかり成人雑誌など入れようものなら大変なことである。入れないけれど。
はじめまして。迷子の達人です。
こんにちは、ライターの吉玉サキです。突然ですが、これを読んでいるあなたは方向音痴でしょうか?私は、5年住んでいる自宅周辺でも迷子になる方向音痴です。先日は、日常的によく行くTSUTAYAに違う道から行ってみようと試みたところ、見事にたどり着けませんでした。方向音痴の何が辛いって、知らない場所に行くのが怖くなってしまうことなんですよね。本当は知らない街にも出かけてみたいのに、「道に迷うんだろうな~」と思うと億劫になってしまい、ついつい知っている場所にばかり行ってしまうわけです。あぁ、一度でいいから好奇心の赴くままに知らない街を歩いてみたい……!そんな私の願いを知ってか知らずか、雑誌『散歩の達人』...
楽器街でギターを買い、楽器街でギターを売るまで
大学に入学してすぐバンドサークルに入った。何十ものサークルがある中で、最も意識が高そうなところを選んだ。大学生になってまで、遊びのバンドをするつもりはない。全力で取り組みたかった。あわよくば、プロのミュージシャンになりたいとも思った。
PAGE TOP PAGE TOP