じんわり染みる中華そばのあっさりまろやかスープ『はるちゃんラーメン』

サラリーマンの街・新橋のなかでもディープな優良店がひしめく新橋駅前ビル。その1階に『はるちゃんラーメン』がある。木の温もりが感じられる店内は、座っているだけでもほっこりできる。店主のはるちゃんは、「内装は木目を基調、ライトは暖色系にしてリラックス感を演出しています。お客様には肩肘張らずに、少しいいものを召し上がっていただきたいと思っています」と語る。
現在、メニューは中華そばのみ。チャーシューを仕込むときに出る豚肉のだしに煮干しや香味野菜を加えて塩味ベースのあっさりスープ。中太の麺はやや平たく、つるっとした喉越しが心地いい。豚のウデとバラを醤油で煮たチャーシューはどちらも柔らかいが、部位による味わいの違いが楽しい。チャーシューは60g、麺は180gで、平均的に見るとやや量は多め。スープが溢れんばかりに並々にするのは、最後までアツアツを食べて欲しいからとか。ミシュランガイド2023ビブグルマン受賞。

2種類のチャーシューとメンマ、ネギ、海苔、そしてカワイイお麩がのった中華そば890円。
2種類のチャーシューとメンマ、ネギ、海苔、そしてカワイイお麩がのった中華そば890円。
きざみニンニクをたっぷり入れるとさらにおいしくなる。
きざみニンニクをたっぷり入れるとさらにおいしくなる。
レトロで味な店がギッシリ詰まっている新橋駅前ビルの1階。
レトロで味な店がギッシリ詰まっている新橋駅前ビルの1階。

『はるちゃんラーメン』店舗詳細

住所:東京都港区新橋2-20-15 新橋駅前ビル1号館108/営業時間:10:00〜14:00/定休日:水・日・祝/アクセス:JR・地下鉄・ゆりかもめ新橋駅から徒歩1分

旨味がギッシリ! 万人に好まれる平子煮干そば『新橋 纏(まとい)』

店と店の間の薄暗い路地を入ったところにある『新橋 纏』。客席はL字のカウンター8席のみ。テーブルの下にライトが点灯し明るくておしゃれだ。
メニューは平子煮干しと烏賊干鶏白湯の2本柱。看板メニューの特製平子煮干そばは、万人が食べやすい味を目指し、煮干のほかに昆布やシイタケ、貝類、カツオ節を鶏で取ったスープと合わせている。食べてみると、煮干しのインパクトだけではなくて山海の幸が手をつないで駆け寄ってくるよう。それぞれの個性が際立ちつつも口当たりはまろやかで、最後に平子煮干の苦味を感じさせるがそれもイヤじゃない。個性が強いスープだけにストレート細麺では心もとないのではないかと心配したが、程よくコシがあるので食べ応えは十分。さすが三河屋製麺謹製だ。
ほんのりピンクのチャーシューは、しっとりと柔らかくジューシー。薬味はネギじゃなくて三つ葉、やわらかい穂先メンマを選ぶところにも店長のこだわりが垣間見える。

特製平子煮干そば1050円。厚めのチャーシューの下に半熟の味玉がかくれんぼ。
特製平子煮干そば1050円。厚めのチャーシューの下に半熟の味玉がかくれんぼ。
細麺だが適度にスープを持ち上げてくれる。
細麺だが適度にスープを持ち上げてくれる。
客席はL字のカウンター8席。テーブルの下にライトが点灯し明るくておしゃれ。
客席はL字のカウンター8席。テーブルの下にライトが点灯し明るくておしゃれ。

『新橋 纏』店舗詳細

名店の味を継承。豚と鶏のピュアなスープ『らぁめんほりうち 新橋店』

JR新橋駅烏森口から徒歩3分。新橋西口通りに『らぁめんほりうち 新橋店』がある。『らぁめん 満来』ののれん分けを受けて創業したので、今もスープ、チャーシュー、味玉、麺に至るまで『満来』のすべてを継承している。
定番はらぁめん。鶏ガラとトンコツをふんだんに入れて取ったスープは絶品で、淡麗ながら旨味の余韻が舌に広がり味わい深い。シンプルな材料で作っているのだが、何層もの味のふくらみがあるあっさりとしながらもじんわり旨味の余韻が口の中に広がる。喉越しのいい中太麺がたっぷりと極上のスープを持ち上げてくれる。
この麺はもちもちなのに中はアルデンテのようなのも特徴。噛むほどに小麦の香りや甘味もする! 厚みがあるチャーシューはとても柔らかく、軽く噛んだだけでもホロっと崩れてしまう。
シンプルなのにこの極上ラーメンが早朝から未明まで食べられるのもうれしいところ。朝食らしく納豆が乗せた納豆らぁめん920円もおすすめだ。

らぁめん790円。トッピングはチャーシュー、ほうれん草、メンマ、海苔とオーソドックス。
らぁめん790円。トッピングはチャーシュー、ほうれん草、メンマ、海苔とオーソドックス。
鶏ガラとトンコツを使ったピュアなスープ。スープに浮いている油も肉から出たもの。
鶏ガラとトンコツを使ったピュアなスープ。スープに浮いている油も肉から出たもの。
店内はコの字のカウンターとテーブル席がある。
店内はコの字のカウンターとテーブル席がある。

『らぁめんほりうち 新橋店』店舗詳細

絶え間なく進化し続ける家系ラーメン『らーめん 谷瀬家』

JR新橋駅から徒歩4分、烏森通り沿いに店を構える新進の家系ラーメン『らーめん 谷瀬家』。日夜、行列が絶えない繁盛店だ。ガッツリ濃厚な家系ラーメンは男性人気が根強いが、男性に交じって女性の一人客も並んでいる。
豚骨醤油ベースの濃厚ならーめん700円は、家系特有のスープの濃さやコッテリ感が強すぎることなく、誰もが食べやすいのが特長。麺の硬さ・スープの味の濃さ・油の量の好みを伝えて席に着く。サービスのご飯も一緒に注文するのがベストだ。
この店のスープはご飯に合うようにつくられているそうで、ご飯をスープにひたして食べたり、ご飯に卓上の調味料を加えたりして、自由に味変を楽しみながら食べるのが「谷瀬家の喰らい方の極意」。卓上には黒コショウ、おろしニンニクと無臭ニンニク、一味の醤油漬けがあり、豆板醬と生姜は店員さんに頼むと出してくれる。ラーメンがおいしいだけでなく、自分好みにアレンジしながら食べるのも楽しい。

らーめん700円にプラス100円で、チャーシュー1枚とのり2枚増量で味玉半分が付く。
らーめん700円にプラス100円で、チャーシュー1枚とのり2枚増量で味玉半分が付く。
スープにニンニク、一味の醤油漬け、豆板醬を混ぜてご飯を投入!
スープにニンニク、一味の醤油漬け、豆板醬を混ぜてご飯を投入!
JR新橋駅を烏森口方面に出て徒歩4分ほど。烏森通り沿いにある。
JR新橋駅を烏森口方面に出て徒歩4分ほど。烏森通り沿いにある。

『らーめん 谷瀬家』店舗詳細

住所:東京都港区新橋3-11-1 イーグル烏森ビル1F/営業時間:11:00〜翌2:00/定休日:無/アクセス:JR・地下鉄・ゆりかもめ新橋駅から徒歩5分、地下鉄三田線内幸町駅から徒歩5分

鶏や焼きあごで丁寧に炊いたスープが自慢『横濱 本丸亭 新橋店』

2000年に神奈川県厚木市で開業した『本丸亭』創業者の金丸透さん亡き後、2人の弟子が継承。そのひとりが『横濱 本丸亭』代表の佐藤靖さん。常連だった佐藤さんは脱サラして弟子入りし、金丸さんから教えを受けた。2022年5月9日にオープンした新橋店の橋本店長も古くからの常連と、継承者たちが名店の味を守り続ける。
看板メニューは本丸塩らー麺900円。鶏や豚などの旨味に高級食材の焼きあごなど和風だしが香る、淡麗ながら旨味あふれるスープ。旨さの秘訣はモミジの爪を切り、ゲンコツをタワシで磨くなど丁寧な仕込み。合わせる麺は国産小麦100%の自家製平打ち縮れ麺。噛むごとに麺の旨味が増す。
注文毎に自家製の皮で包むワンタンは、欠かせないトッピングだ。ラーメン店に珍しい生の春菊の風味が、スープの旨味を引き上げる。名店の変わらぬ味が新橋で楽しめる。

本丸塩らー麺900円。具はチャーシュー、ワンタン、春菊、ネギ、追加の塩煮たまご。
本丸塩らー麺900円。具はチャーシュー、ワンタン、春菊、ネギ、追加の塩煮たまご。
自家製の平打ち手揉み縮れ麺が、旨味あふれるスープをたっぷり拾う。
自家製の平打ち手揉み縮れ麺が、旨味あふれるスープをたっぷり拾う。
新橋駅烏森口から徒歩3分。アクセスのよい場所にある。
新橋駅烏森口から徒歩3分。アクセスのよい場所にある。

『横濱 本丸亭 新橋店』店舗詳細

具材のひとつひとつまでこだわるつけ麺専門店『麺屋 周郷(すごう)』

JR新橋駅烏森口から徒歩3分ほどにあるつけ麺専門店『麺屋 周郷』。前身は小岩にあった「麺屋 寿」だ。具のひとつひとつにまで徹底的にこだわりたいという店主の思いから、メニューをつけ麺1本に絞っている。
麺は福岡県産小麦100%の中太麺。箸で口元に持ってくるだけで小麦の香りをふわっと感じ、するんっとした喉越しだ。スープは濃厚でクリーミーな舌触りと甘み。そしてあとから追ってくる魚介の旨味。とろりとしたスープにストレート麺がいい感じに絡む。
別皿に盛られたチャーシューは醤油ダレに漬け込んだバラ焼豚、女性に一番人気のしっとり鶏チャーシュー、時間をかけて冷燻した肩ロースの3種類。自家製メンマは2種類で、タケノコの姫皮の部分を白だしで味付けした筍ゆばはすっきりした味わいで箸休めにちょうどいい。オーソドックスなメンマもとても上品な味付けだ。
最後に出されるのが“特製の〆”。スープ割りに具が付くのだ。仕上げにさらさらっとご飯が食べられる感覚で、スープを一滴も残さずに飲み干せてしまう。

特製つけ麺1300円。麺の量は同価格で小150g、中200g、大250gから選べる。
特製つけ麺1300円。麺の量は同価格で小150g、中200g、大250gから選べる。
チャーシューはトロトロ食感のバラ焼豚、しっとり鶏チャーシュー、風味豊かな肩ロースの3種類。
チャーシューはトロトロ食感のバラ焼豚、しっとり鶏チャーシュー、風味豊かな肩ロースの3種類。
和風の造りの店内。座席はカウンターに5席のみ。行列必至だ。
和風の造りの店内。座席はカウンターに5席のみ。行列必至だ。

『麺屋 周郷』店舗詳細

オリジナルの鯛飯茶漬けが楽しめるラーメンの名店『麺処 銀笹』

新橋から銀座方面に歩いていく途中、蓬莱橋付近の路地裏にひっそりと佇む『麺処 銀笹』。麺処でありながら、看板商品は鯛飯茶漬けだ。
店主は鯛茶漬けの名店をはじめ、日本料理店で18年間修行を積んだ和の達人。鯛の骨をすべて取り除くなど手間を惜しまず丁寧に仕込む。
麺類はラーメンかつけ麺、味は塩か白醤油の2択。オリジナルの鯛飯茶漬けを楽しみたいのなら、塩ラーメン850円と半鯛飯220円を注文するのがおすすめ。
鯛飯が売りだが、ラーメンのスープは鯛出汁というわけではなく、動物系と魚介系のダブルスープ。まずは魚介出汁の効いたラーメンをいただき、鯛飯をひと口。続いて鯛飯にスープをかけてお茶漬けにしていただく。
鯛飯に合うように考えられたラーメンは味のバランスが絶妙で、お茶漬けにするとスープはまた違った味わいになる。
ラーメン丼はお茶碗にスープを注ぎやすいように片口になっている。そんな店主のこだわりや配慮が至るところに見られる一流料理人のラーメン店だ。

塩ラーメン850円と半鯛飯220円のセット。
塩ラーメン850円と半鯛飯220円のセット。
お茶漬けにできるようにスープはたっぷり360ccある。
お茶漬けにできるようにスープはたっぷり360ccある。
全面黒で統一されていてシックな雰囲気。テーブル席のみで17席。
全面黒で統一されていてシックな雰囲気。テーブル席のみで17席。

『麺処 銀笹』店舗詳細

住所:東京都中央区銀座8-15-2 藤ビル1F/営業時間:11:30~15:00・17:30~22:00/定休日:日・祝/アクセス:地下鉄大江戸線汐留駅から徒歩5分、JR・地下鉄・ゆりかもめ新橋駅から徒歩6分

取材・文・撮影=丸山美紀(アート・サプライ)、パンチ広沢、コバヤシヒロミ、大熊美智代