ウェイトレスなどを経て小説家デビューした千代に訪れる、運命の出会い【宇野千代の東京を歩く(1)】
連続テレビ小説『ブラッサム』の主人公のモデルになっているのが、明治、大正、昭和を駆け抜けた作家・宇野千代だ。大正5年(1915)頃から、千代は親公認の恋人だった藤村忠と京都で同棲するようになる。彼は旧制第三高等学校で学ぶ秀才で、翌年には東京帝国大学法学部へ入学した。それで千代も一緒に上京したのだが、金欠のふたりは忠の兄・亮一の下宿に転がり込む。亮一は千代の最初の結婚相手でもある……けど、そのあたり経緯を説明すると長くなるので、ここでは割愛。話を先に進めよう。