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飛びこめ名酒場
名酒場、行ってみたいけど敷居が高い! 暗黙のルールはあるの? 1人で行っても大丈夫? 過ごし方がわからない …なんて躊躇してしまう方、意外と多いのでは? この連載では各地の名店と呼ばれる酒場を訪問し、大将や女将さんに〝酒場を楽しむコツ〟を聞いていきます。酒場ライター・パリッコの、酒場を楽しみたい若者・酒場初心者におくる連載です。

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【番外編・飛びこめ“ご近所”名酒場】石神井公園『くうのむ ちゃのま』~飲食業に人生を捧げた男がつくりあげた理想の大衆酒場...
僕の住む石神井公園という街は、規模こそそんなに大きくないものの、個人経営のおもしろい酒場が本当に多くある。創業70年を超える老舗定食屋もあれば、和食、中華、イタリアン、エスニック、そしてもちろん大衆酒場と、リーズナブルな店からちょっと背伸びをして行く店まで幅広く揃っていて、10年以上住んでいても飽きるということがない。そんな石神井に2016年にオープンして瞬く間に人気店となり、僕もすっかり大ファンになってしまったのが、今回紹介する『くうのむ ちゃのま』。

この連載の記事一覧

鶯谷『鍵屋』 ~江戸から続く居酒屋文化の残る店~
大衆酒場とは、我々庶民が懐具合をあまり気にせず、気楽に酒を飲んで楽しめる店のことをいう。しかしながら、長い歴史のある酒場文化。創業から時を重ねれば重ねるほど、店に威厳や風格が出てしまうことは必然のことだろう。いわゆる老舗、名酒場と呼ばれる店に敷居の高さを感じ、その戸を開けることを躊躇してしまう酒飲みの方は、意外と多いのではないだろうか?ただ、考えてみてほしい。酒場の歴史が長く続いているということは、単純に、それだけ客が途切れずに店の存在を守り続けてきたということ。つまり、「いい店」であるということだ。そこでこの連載では、各地の名店と呼ばれる酒場を訪問し、大将や女将さんに、その店を、酒場を、楽し...
神田『みますや』~東京最古参の大衆酒場~
各地の名店と呼ばれる酒場を訪問し、大将や女将さんに、その店を酒場を、楽しむコツを聞いていく。第2回は『みますや』にお邪魔した。長い歴史のある酒場文化。創業から時を重ねれば重ねるほど、店に威厳や風格が出てしまうことは必然のことだろう。いわゆる老舗、名酒場と呼ばれる店に敷居の高さを感じ、躊躇してしまう方は、意外と多いのではないだろうか? 名酒場にあこがれるけど、勇気が出ない…そんな酒場初心者、若者におくる連載です。
新宿『どん底』~黒澤明や三島由紀夫が愛した、文化の街・新宿の老舗~
長い歴史のある酒場文化。創業から時を重ねれば重ねるほど、店に威厳や風格が出てしまうことは必然のこと。いわゆる老舗、名酒場と呼ばれる店に敷居の高さを感じ、躊躇してしまう方は、意外と多いのではないだろうか?そこで、各地の名店と呼ばれる酒場を訪問し、大将や女将さんに、その店や酒場を楽しむコツを聞いていくこの連載。第3回は『どん底』にお邪魔した。興味はあるけど、今一歩勇気が出ない……。そんな酒場初心者や若者世代に送ります。
板橋『平家』~飲める中華の最高峰~
派手な話題や最新の流行スポットなどはないけれど、まだまだ昭和の風情を感じるような景色がたくさん残っていて、どこかのんびりとした空気の流れる板橋の街。無論、古き良き酒場も豊富で、個人的に飲みに来ることも多い。そんな板橋の中でも、僕がとりわけ好きなのが『平家』。創業昭和47年の、昔ながらの中華屋なんだけど、営業開始は17:30からで、完全に“飲み仕様”な店だ。
飯能『おらく』~飯能駅前で歴史を重ねる正統派酒場~
東京を代表するターミナル駅である池袋から、西武池袋線で50分弱。最近は北欧をイメージした商業施設『メッツァビレッジ』や『ムーミンバレーパーク』が誕生したことで話題を集める飯能は、沿線に生まれ育った自分としては、たまにキャンプや川遊びをしにいく自然豊かな街というイメージが大きい。なので、ずいぶん年を重ねるまで、そこで酒を飲むという感覚はほとんどなかった。それでも好きな街なので訪れる機会は割とある。するとやはり、少しずつ味わい深い酒場が「見える」ようになってくるのだった。飯能駅の北口を出ると目の前にその店はある。
所沢『百味』~昼から夜まで大盛況の大箱酒場~
所沢には、どちらかというと若者の街というイメージがある。西武鉄道の中でも特に栄えている駅のひとつで、東京西部や埼玉出身者たちが、池袋や新宿よりも先に、肩慣らしもかねて遊びにくりだすような街。“プチ都会”というと、在住の方々に失礼だろうか。そんな所沢の、西口にある最大の繁華街「プロペ通り」(正式名称は「所沢プロペ商店街」。日本の航空発祥の地であることからプロペラにちなんで命名された)には、いまどきの新店が立ち並び、若者たちが楽しそうに行き来している。逆に、老舗といわれるような大衆酒場はそんなに多くはない。というか、所沢になじみのある酒飲みたちに、街を代表する酒場を聞けば、大半の人がここの名前を答...
北千住『千住の永見』~下町の飲兵衛たちに支持されて80年~
北千住駅のある東京都足立区は、僕のような東京の西側出身者である酒飲みからすると、どうしても憧れを抱いてしまうエリアだ。煮込みの名店『大はし』があり、関西スタイルの串カツを東京にいち早く伝えた『天七』があり、クオリティの高い和食を立ち飲みで楽しめる“割烹くずし”の『徳多和良』があり、その他無数の名店と呼ばれる飲み屋がひしめく、いわば下町の聖地。中でも、西口駅前の飲み屋街にある『千住の永見』は、街を代表する名酒場といって間違いないだろう。
根津『木曽路』〜親子経営のほっこり酒場。その店名に秘められた想い〜
根津といえば、谷中と千駄木を含めて「谷根千」なんて呼ばれる、もはや東京を代表する観光スポットのひとつ。昔ながらの街並みが残り、だけど新しい店も多く、活気があって街歩きが楽しい。そんな根津の街の中でも、ひときわ渋い佇まいを誇る酒場が、『木曽路』だ。
神保町『兵六』~おひとりさまにとことん優しい老舗酒場~
神田神保町といえば、古書の街。それから僕にとっては仕事相手である出版社が多数立ち並ぶ、文化的な街というイメージ。そんな神保町の路地にぽつんと、それでいて存在感抜群の提灯をともすのが『兵六』だ。創業昭和23年の老舗で、一見客がふらりと入るのは若干躊躇してしまう、貫禄ある佇まい。実際僕が何度か訪れたのも、知人編集者に連れられてだった。値段も雰囲気も間違いなく大衆酒場ではあるけれど、いつもよりちょっとだけ襟を正して飲む店。それが僕にとっての『兵六』だ。
番外編 〜失われた名酒場の思い出・渋谷『細雪』〜
この店を知るまで、僕はあまり渋谷が好きではなかった。飲める年齢になってからずーっと酒好きで、居心地のいい飲み屋がある街こそが自分の居場所のように感じていた。だから、常に若者文化の最先端であるような、そしてそれを求めてアッパーなティーンたちが集まってくるようなイメージの渋谷という街に、自分の居場所はないと思いこんでいた。
番外編 ~失われた名酒場の思い出・稲田堤『たぬきや』~
神奈川県川崎市にある稲田堤という駅から、北に向かって歩くこと10分ほど。突き当たった堤防を登ると眼下に広がるのは、雄大な多摩川の流れ。その広大な河川敷にはかつて、我が目を疑うような建物がポツンと建っていたーー。
番外編 ~失われた名酒場の思い出・大塚『立ち飲みコーナー 大つか』~
大塚は僕の大好きな街のひとつだ。駅ビルは近年再開発されてとても立派なものになったけど、取り巻く周囲の町並みには、昔ながらの猥雑な空気感が色濃く残っている。JRの線路と交差するように路面電車が走り、チンチーン! というのどかな音を響かせる。どこか垢抜けない、だからこそたまらなく居心地がいい街。ちなみに界隈の酒飲みは、名店『串駒』『江戸一』『きたやま』『こなから』を称して、大塚の酒場四天王と呼ぶらしい。飲み屋の四天王が存在する街、僕が好きじゃない理由があるはずもない。
番外編 ~失われた名酒場の思い出・大久保『日の出』~
「町中華」と呼ばれる店がある。その街に昔からある、決して本格中国料理を出すわけではない、カレーもあればカツ丼もあるような、気取らない中華屋。基本的には近所の人たちが、なかば無意識に通うような店だが、経営年数を重ねるにつれて勝手に生まれてしまったレトロ感が新鮮だったり、店が減っているゆえの希少性もあり、いまや雑誌やTVで頻繁に特集を組まれるほどの人気ジャンルとなっている。町中華はまた、酒飲みからしてもありがたい存在だ。昼間からやっていて、たいてい瓶ビールとコップ酒くらいは置いてあるから、昼下がりにちょっと一杯飲みたいな、なんてとき、居酒屋が空いていなくても飲める店として絶大な信頼感がある。餃子と...
番外編 ~失われた名酒場の思い出・高円寺『あかちょうちん』~
20代の前半から30歳になるくらいまでだから、ちょうど2000年代ということになるだろうか。僕は、とにかく高円寺という街に入り浸っていた。当時は実家に住んでいたものの、駅前にちょっとした溜まり場になっている友達の家があり、行くと常に誰かがいる。その知りあいがそのまた知りあいを連れてきたりして、どんどんよくわからない人の輪が広がっていく。それがおもしろくて、とにかくいつも、誰かしらとワイワイ酒を飲んでいた。当時は会社員をしていて、ふり返って見るとかなりのブラック企業。日々理不尽な仕事に追われヘトヘトだった。今ならば、まずは休息が第一と考えるところけど、その頃は今よりもずっと体力があったので、とに...
日本橋『ふくべ』~粋の象徴のような老舗酒場で、お燗の樽酒に酔う~
東京を、いや、日本を代表する名酒場『ふくべ』を初めて訪れたのは、そう若い頃ではなく、今から2~3年前だっただろうか。尊敬する居酒屋研究家、太田和彦さんが著書や酒場探訪番組で紹介する定番のお店で、こんな世界があるんだとずっと憧れていた。けれどその圧倒的な風格に、とても自分のような若造がふらりと入れる店だとは思えず、どこか別世界のような気持ちで見ていた。 
森下『山利喜』~継ぎ足し続けられる煮込み大鍋に、フレンチの隠し味~
北千住『大はし』、月島『岸田屋』、そして森下の『山利喜』が「東京三大煮込み」と呼ばれていることは、酒場好きの間では有名だ。居酒屋研究家、太田和彦さんが提唱した説が定番化したもので、ここに立石『宇ち多゛』と門前仲町『大坂屋』を加えると「東京五大煮込み」となる。30代になり、それまでの「酔えればいい」という飲みかたから、徐々に酒場自体の味わいに目が向きだした頃から、少しずつではあるけれど、名店へ巡礼のような気持ちで訪れる飲みかたもするようになった。とはいえ、当時はまだ会社員だったから、人気店の口開けに合わせて気ままに飲みに行くようなことはできない。一店一店を大切に、数年をかけてついに五大煮込みをす...
【番外編・飛びこめ“ご近所”名酒場】石神井公園『もつ焼 加賀山』~開店から5年で地元を代表するもつ焼き屋に~
新型コロナウィルスの影響で、いまだに外出や外食には不安がつきまとう。とはいえ、飲食店の多くは営業しているし、それぞれに試行錯誤しながら、できるかぎりの対策をとってくれている店も多い。むやみに遠出することははばかられるけれど、家の近所や歩いて行ける範囲の店で、慎重に対策しつつ1、2杯飲むくらいは、日々の小さな息抜きとして許容範囲なんじゃないか? 考え方は人それぞれだろうし、今は正解もわからないけど、少なくとも僕はそう思う。そこで今回は特別編「飛びこめ“ご近所”名酒場」と題して、我が家から徒歩圏内の名酒場をご紹介したい。幸いなことに、この特別編が2~3年続いたって紹介しきれないくらい、僕の住んでい...
【番外編・飛びこめ“ご近所”名酒場】石神井公園『ゆたか』~2代目、親戚、お手伝いさん、みんなで守り続けてきた唯一無二の味...
新型コロナウイルスの影響で、いまだに外出や外食には不安がつきまとう。とはいえ、飲食店の多くは営業しているし、それぞれに試行錯誤しながら、できるかぎりの対策をとってくれている店も多い。むやみに遠出することははばかられるけれど、家の近所や歩いて行ける範囲の店で、慎重に対策しつつ1、2杯飲むくらいは、日々の小さな息抜きとして許容範囲なんじゃないだろうか? 考え方は人それぞれだろうし、今は正解もわからないけど、少なくとも僕はそう思う。そんなわけで始まった、僕の家から徒歩圏内の名酒場を紹介する特別編「飛びこめ“ご近所”名酒場」。今回ももちろん、西武池袋線石神井公園駅付近エリアからお送りします!
【番外編・飛びこめ“ご近所”名酒場】石神井公園『くうのむ ちゃのま』~飲食業に人生を捧げた男がつくりあげた理想の大衆酒場...
僕の住む石神井公園という街は、規模こそそんなに大きくないものの、個人経営のおもしろい酒場が本当に多くある。創業70年を超える老舗定食屋もあれば、和食、中華、イタリアン、エスニック、そしてもちろん大衆酒場と、リーズナブルな店からちょっと背伸びをして行く店まで幅広く揃っていて、10年以上住んでいても飽きるということがない。そんな石神井に2016年にオープンして瞬く間に人気店となり、僕もすっかり大ファンになってしまったのが、今回紹介する『くうのむ ちゃのま』。
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