むうが訪ねる 習わしの味

イラストエッセイストの松鳥むうが日本全国、祭りや行事の食事が残る場所へ。なくなってしまうかも!という危機感のもと、いつまでも残したい習わしの味を描く。

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大黒様に供える「お歳夜の御膳」。山形県庄内地方の行事食は、豆と大根づくし
山形県庄内地方をはじめ、東北地方の各地では、毎年12月9日に大黒様のお歳夜(としや)という行事があります。大黒様の歳取りを祝う行事であり、農家では今年の収穫への感謝と来年の豊作を願い、商家では今年の収入への感謝と来年の商売繁盛を願い、豆と大根料理づくしの御膳を作り、ひと晩、家の中の大黒様を祀っているところにお供えします。そして、家の人たちも同じメニューを晩ご飯にいただきます。イラストを拡大してみてください~。

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浜松では、端午の節句に巨大なかしわ餅を食べる?
端午の節句といえば、ちまきとかしわ餅。静岡県浜松市では、通常サイズのかしわ餅のほかに特大ジャンボな「大かしわ餅」なるものがあるのです。その大きさ、なんと通常の約10倍!! イラストを拡大して、じっくり見てくださいね。
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夏の訪れを告げる「みょうがぼち」は、岐阜県西濃地域の田植えのおやつ
田植えの時期、農休みに食べられるおやつが各地にあります。岐阜県の西濃地域で食べられるのは「みょうがぼち」。「もち」ではなく「ぼち」という名前が、かわいらしい響きですね。ミョウガの葉やそら豆のヒミツ、知っていますか? イラストを拡大して、じっくり見てください~。
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富士山山開きの日に供える「ジャガイモとヒジキの煮物」は、富士吉田市・富士河口湖町の家庭の食卓や給食にも!?
富士山の山開きの日って、ご存じですか? 山梨県富士吉田市にある北口本宮冨士浅間神社では、毎年7月1日に「開山祭」が行われ、神饌(しんせん)のひとつとして「ジャガイモとヒジキの煮物」が供えられます。その日は、各家庭でもジャガイモとヒジキの煮物を食べるんです。給食にも出てくるとか…!? イラストを拡大して、見てくださいね~。
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「小豆ばっとう」は岩手県沿岸中部のお盆の行事食。夏バテ予防にもぴったり
みなさんの地域では、お盆に食べる“行事食”はありますか? 岩手県沿岸中部の山田町や宮古市では、8月7日(本来は旧暦7月7日)の七日日(なのかび)に「小豆ばっとう」を食べるという風習がありました。現在は七日日に食べる人は少なくなっているけれど、なぜか、食べたことはないのにその存在を知っている人は多いのです。イラストを拡大してみてください~。
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滋賀・御上神社の行事食「たでずし(めずし)」を知ってますか? 美しいずいき祭の御輿も見逃せない!
京都の北野天満宮での「ずいき祭」は有名ですが、その隣の滋賀には、それはそれは美しいずいきの御輿(みこし)が毎年手作りされる、御上(みかみ)神社の“ずいき祭”(毎年10月第2月曜)があるのをご存じですか?そしてその祭りでは、神饌(しんせん)として、また直会(なおらい)*1の食として作られる「たでずし*2」という行事食があるのです。イラストを拡大してどうぞ~。*1 神事のあとに神饌や御神酒(おみき)をみんなで飲食する会*2 もとは「めずし」という名ですが、最近は「たでずし」とも呼ばれている
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滋賀・信楽に伝わる「くるみゴボウ」は室町時代からの行事食。でも簡単には食べられない!
信楽焼(しがらきやき)で知られる、滋賀県甲賀(こうか)市信楽町。焼き物のエリアから少し離れたところに「朝宮」という地域があります。日本最古*1のお茶・朝宮茶の産地でもある場所です。そこにある三所(さんしょ)神社で、10月の第2日曜に行われる秋祭り(通称「ごんぼ祭り」)の直会*2の席に必ず出されるのが「くるみゴボウ」という一品。なんと、室町時代からこの地に伝わるといわれている行事食なのです。イラストを拡大してみてくださいね~。*1 諸説あり*2 神事のあとに神饌や御神酒(おみき)をみんなで飲食する会
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大黒様に供える「お歳夜の御膳」。山形県庄内地方の行事食は、豆と大根づくし
山形県庄内地方をはじめ、東北地方の各地では、毎年12月9日に大黒様のお歳夜(としや)という行事があります。大黒様の歳取りを祝う行事であり、農家では今年の収穫への感謝と来年の豊作を願い、商家では今年の収入への感謝と来年の商売繁盛を願い、豆と大根料理づくしの御膳を作り、ひと晩、家の中の大黒様を祀っているところにお供えします。そして、家の人たちも同じメニューを晩ご飯にいただきます。イラストを拡大してみてください~。
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