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大江千里と渡辺美里って結婚するんだとばかり思ってた
月刊『散歩の達人』の人気連載「失われた東京を求めて」がついに単行本化! 発売を記念し、その一部を期間限定で特別公開。
東京に生まれ育ち暮らしてきた、"昭和40年代男子"樋口毅宏が綴る、あのとき思い出。

最新記事

久米宏さんのこと【『久米宏 ラジオなんですけど』へのオマージュとして】
2013年、『タモリ論』が売れていた頃、BSの新番組「久米書店」からお呼びがかかった。声が悪くて早口なくせに、ラジオにはほいほい出る僕は、一方でテレビからのオファーには頑なだ。幾つかの人気番組から出演依頼があったが、共演者にまったく興味が湧かなかったため、丁重にお断りしたこともある。しかし久米書店のMCは久米宏さんである。出ない理由が見当たらなかった。久米さんの所属事務所であり、番組制作のオフィス・トゥー・ワンと打ち合わせをした。そこで僕は、子供の頃から久米さんのことが大好きなんです。影響を受けまくっていますと、一方的に熱くまくしたてた。〈『タモリ論』にも書きましたが、久米さんとタモリさんには...

この連載の記事一覧

30年ぶりの大江千里
大江千里が大好きだった。中学生の僕は大江千里のどこに魅かれていたのだろう。あまりに特異なボーカル。「男ユーミン」とも呼ばれるポップでせつないメロディー。大瀧詠一が『A LONG VACATION』『EACH TIME』で、「優しくて、弱さを晒け出せる」新しい男性像を提示し、社会現象を巻き起こしていたが、イラストレーター永井博のジャケットでもわかるように匿名性が高かった。そのすぐ後、当時20代前半の大江千里はメガネをかけた王子として、新しい男性像を具現化してみせた(ちなみに大江千里が1983年にデビューしたときのキャッチコピーは「私の玉子様」。林真理子作)。
僕が東京で目撃した有名人たち
「特技は何ですか?」と訊かれたら、答えは決まっている。神が与えし唯一の能力、それは「人混みの中から有名人を見つける」こと。大袈裟な書き出しになりましたが、本当にそうなのです。
僕は渡辺美里と結婚したかった――80年代日本ポップミュージック考
いまの若い人たちは渡辺美里を知っているだろうか。「渡辺」で検索したら予想変換で渡辺麻友、渡辺謙、渡辺美優紀、渡辺喜美、渡辺直美の後にようやく出てきた。よござんす。平成生まれの『散歩の達人』読者(いるかな?)に、渡辺美里を熱く語りましょう。
樋口毅宏の引っ越し人生① 池袋
生まれてから25歳まで過ごした街をどうやって語ろうか。期間が長すぎてかえって難しい。
村上春樹と握手したのは僕です(しかも高田馬場)
『ノルウェイの森』がミリオンセラーになって社会現象を巻き起こしたのが僕が17歳のとき、1988年だった。前年から赤と緑の装丁の上下巻が書店でやたら目立っていたが、当時から流行っているものに対して斜に構えていた僕はしばらく静観していた。
『タッチ』とは『あしたのジョー』である
今回は思い出を振り返る感じではなく、ちょっと評論家めいた感じでお送りします。
When I was young, I’d listen to the radio
ラジオの深夜放送を聴き始めるのが思春期の入り口だと思う。ということは僕の思春期は中学生のときに始まったことになる。早くもなく遅くもなく、ちょうどいい感じだ。
桑田佳祐は、日本のポップミュージック史上最大の変態だ
身もふたもないタイトルになってしまった。とりあえず進めます。お正月に桑田佳祐のボウリング番組を観ていて思ったんですけど、今更ながら、サザン(本稿はこれ以外もいちいち正式名称を出しません。みんなが知ってる固有名詞しか出てこないので)ってデビュー40周年なんですね。覚えてますよ、1978年に「勝手にシンドバッド」でデビューしたとき、ベストテンの中継をオンタイムで見てました。
昭和最後の夜、平成最初の朝
いつも苛立っていた。お気に入りのグリーンのジャケットで通学した。制服のブレザーはとっくに棄てていた。教師は見て見ぬ振りをしていた。俺が校内の成績上位に居座っていたからだった。新井薬師前駅は電車とホームがえらく離れていて、いつか足を踏み外し、グリーンに汚れが付くだろうと思っていた。
異説・長州力
長州力がプロレスを引退した。67歳だった。もう一度書く。67歳。いくら休み休みとはいえこの年齢まで現役選手をやれるのがプロレスのいいところだと思う。原辰徳vs大谷翔平とか掛布雅之vsマー君といった世代超越の夢カードが実現しちゃうような世界なのである。
久米宏さんのこと【『久米宏 ラジオなんですけど』へのオマージュとして】
2013年、『タモリ論』が売れていた頃、BSの新番組「久米書店」からお呼びがかかった。声が悪くて早口なくせに、ラジオにはほいほい出る僕は、一方でテレビからのオファーには頑なだ。幾つかの人気番組から出演依頼があったが、共演者にまったく興味が湧かなかったため、丁重にお断りしたこともある。しかし久米書店のMCは久米宏さんである。出ない理由が見当たらなかった。久米さんの所属事務所であり、番組制作のオフィス・トゥー・ワンと打ち合わせをした。そこで僕は、子供の頃から久米さんのことが大好きなんです。影響を受けまくっていますと、一方的に熱くまくしたてた。〈『タモリ論』にも書きましたが、久米さんとタモリさんには...
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