散歩の記事一覧

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中華鍋をふるい、油たっぷりの一皿を作る手と、機械油のしみついた手と
よく行く中華屋さんがあるんです。日替わりランチの炒めもの、これがもう、しみじみ旨い。古びながらも磨き上げられてピカピカな厨房をのぞくと、長ネギ、キャベツ、人参、ピーマンなど、女将さんが刻んだ野菜入りの金ザルがズラリ並んでいて、親父さんはそれぞれを無造作に掴むと、鍋肌てらてらに油をひいた中華鍋へと放りこんでいきます。
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東村山さんぽ~志村けんだけじゃない! そこかしこにある東村山産を巡る~
街を歩いていると、多くの“東村山産”に遭遇。映画の舞台にもなった八国山緑地は自然豊かで大人も童心に帰る。昭和50年代、テレビで志村けんが歌う「ひがっしむらやぁま〜」で一躍有名になった街は、実にのどかだった。
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藁葺きの屋根は消滅したが、村は生きている【ニッポン面影散歩/矢倉沢往還沿いの篠窪】
秦野市の南方に渋沢丘陵が横たわっている。そのさらに南に峠集落と大井町篠窪(しのくぼ)集落がある。両村ともぐるりと周囲を丘に囲まれた窪地にひっそりとたたずんでいる。過疎化の波に襲われている村を訪ねてみた。
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とんねるずが好きだったことを、どうしてみんな隠そうとするのか?
とんねるずって知ってますか? むかしすごい人気があったんですよ。あれは僕が中学生の頃だった。石橋貴明と木梨憲武。学校でいちばん面白い奴らが、テレビに気後れすることもなく、そのまま飛び出してきたみたいな感じだった。お笑いスタ誕で勝ち抜いて、「一気!」を歌う頃から、文字通り一気にスターの階段を駆け上がっていった。『オールナイトフジ』、『夕やけニャンニャン』、『オールナイトニッポン』、『ねるとん紅鯨団』、『みなさんのおかげです』、「仮面ノリダー」、『生でダラダラいかせて!!』、『みなさんのおかげでした』、「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」。歌だと「青年の主張」、「雨の西麻布」、「やぶさかでない」、「嵐のマッチョマン」、「迷惑でしょうが…」、「情けねえ」、「ガラガラヘビがやってくる」(150万枚)、工藤静香とのデュエット、番組の裏方スタッフで構成したグループ野猿。ドラマは『お坊っチャマにはわかるまい!』、『時間ですよ』シリーズ。映画は森田芳光監督の『そろばんずく』(本作で木梨と安田成美が出会って結婚)。石橋がハリウッド映画『メジャーリーグ2』に出演なんてのもあった。テレビ、ラジオ、歌、映画など、縦横無尽にふたりは暴れまくった。石橋はテレビカメラを壊し、年上のタレントを「おまえ」呼ばわりし、「母子家庭で悪かったな!」など、暴言を吐いてハプニングを招いた。傍若無人。天衣無縫。痛快無比。それまでのお笑い芸人と一線を画すカッコよさだった。僕たちは共感した。クラスの男子は自伝『天狗のホルマリン漬け』を回し読みした。そこには童貞喪失のことや、むかし好きだった女性の実名が記されていた。とんねるずが新しかったことのひとつとして、体育会系のお笑いを前面に押し出したことが挙げられる。石橋は野球部で木梨はサッカー部。おまけにふたりとも背が高い。ふたりが卒業した帝京高校の知名度も上がった。「生ダラPK対決」や『スポーツ王は俺だ!』など、随所に身体能力の高さを見せつけた。そしてもうひとつ、業界ネタ、内輪ウケがあった。石田プロデューサーのモノマネで、本人のことを知らないのに腹を抱えて笑った。あれは『いいとも!』『ひょうきん族』で一時代以上のものを作った横澤彪(たけし)プロデューサーへの対抗だった。ブレイクした後出演した新春かくし芸大会で「3年前はペンギンでした!」発言。『オールナイトフジ』の生放送で野坂昭如にぶん殴られた。『みなさんのおかげです』のチェッカーズ、アルフィー、宮沢りえとのふざけきったコント。井上陽水がハリセンで頭を叩かれた。緊急特番、木梨憲武死去。田村正和、宜保愛子のパロディ。紅白歌合戦で赤と白のボディペインティングで出演し、ラストでふたりが背中を向けると「受信料を払おう」の文字。石橋貴明が鈴木保奈美との再婚。「ご飯屋さんで出会ったのが馴れ初めって言うけど、鈴木保奈美が通うご飯屋さんってどこだよ!」と会見を見ながらツッこんだ。「いいとも!」晩期、野猿で出演すると石橋がタモリに「やる気がないなら俺にふた曜日寄こせ!」発言などなど。とめどなく溢れてくる、テレビで観たとんねるずのエピソード。50代以下の人ならみんなあるはずだ。バックには秋元康がいた。今でこそ超大物アイドルプロデューサーであり、大作詞家に上り詰めた秋元だが、同時代の目撃者からすると、とんねるずのおかげで(ルックス的にも業界の実力者としても)肥えていった印象がある。
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室外機のある風景を絵のように味わう。斎藤公輔(NEKOPLA)さんに伺う、室外機の魅力
一家に一台は設置されている室外機。2本足の生き物みたいで、周りのものとセットで風景のように味わうと楽しい。長年室外機を鑑賞し続ける斎藤公輔(NEKOPLA)さんに、室外機の魅力や味わい方を伺った。
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この山村はお年寄りの桃源郷かもしれない【石間の山村 沢戸と半納/ニッポン面影散歩】
秩父市の石間地区に沢戸と半納という集落がある。この二つの集落は谷を挟んだ山の急斜面に並んで立つ山岳集落で、城峯山近くの城峯神社の氏子集落でもあり、秩父事件の現場でもあった。
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二度にわたり大軍を退けた不落の上田城。城内の見どころと眞田神社を訪ねる!
皆の者!息災か?ヽ(*´∀︎`)ノ我こそは信州上田おもてなし武将隊 真田左衛門佐幸村なり!( ̄^ ̄)前回、上田城の案内のまだ途中であったのぉ……(* ̄― ̄) しかも、前回から間があいたのぉ…… ( ̄― ̄; 全て…… 徳川の陰謀じゃ!(; ̄Д ̄) 全て狸(=家康の事じゃ)が悪い。( ̄∇ ̄)
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所沢さんぽ~街の変化もなんのその!~
近年、変化が著しい所沢。ことに、所沢駅周辺は訪れるたびに何かが変わって、今日もどこかで再開発。“所沢都民”なんて言葉も聞くほど東京に寄り添い、都市化しつつある街ではあるけれど、歩いてみればそこここに“所沢イズム”は健在です。
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浅草歩いて宅建デート。話題になった「所有権」を覚えているか?
オレがぼんやりぐずぐずしているうちに、前回のデートでオレの見通しに穴が空いてしまった。そうだよな。1年一緒に街を歩いて、彼女から一緒に暮らそうみたいな話も出ていたのにタイミングを逃していたんだからそう言われるのも無理はない。今さら焦って一緒に住もうと言ったところで彼女は首を縦には振らないないだろう。でもオレが彼女のことを好きだという気持ちは変わらない。「やりたかったことで自立して、大人の女性を目指してみる。」そんな彼女の応援もしたい。ってことで彼女を応援しながらオレも頑張って、またいいタイミングを見て一緒に暮らそう。エルボーはタイミングが合ってない時にしつこくするのをすごく嫌うからな。オレもだいぶエルボーのことが分かってきた。
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信州上田おもてなし武将隊、真田左衛門佐幸村による上田城案内~前編!
皆の者!息災か?ヽ(*´∀︎`)ノそしてお初に御目にかかる方々よ…我こそは信州上田おもてなし武将隊 真田左衛門佐幸村なり!( ̄^ ̄)私は普段は信州…… わかるか? 現世の長野県のことじゃ!d( ̄∇ ̄)
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清らかな水の町、肥後路をゆく ~豊かな歴史に彩られる城下町ぷらっと歩き旅~
熊本城初代城主・加藤清正の娘である八十(やそ)が綴る、肥後熊本の歩き旅。後編にも、よう足を運んでくださりました!前編では、父が築いた熊本城の見どころを案内しておるので、まだの方はぜひご一読を。 後編では、熊本城を飛び出し、城下の名所をご案内いたしまする。せっかくですから、熊本城を起点に、わたくしなりの歩き旅コースを組んでみました!前編の熊本城観光と合わせ、丸一日かけて楽しめる行程にしてみましたので、参考にしてくださりませ。さっそく、八十おすすめの名所歩き旅へ、いざ出陣!!!
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15歳、初めての一人旅。京都での日々が、動き出そうと思うきっかけをくれた
さんたつ読者には一人旅を好む人が多そうだが、私は一人旅をほとんどしない。出張することはあるし、チケットが1枚しか取れなければライブも舞台も一人で行く。山小屋時代は他のスタッフと休暇がかぶらなかったので、仕方なく一人で縦走した。だから決して一人行動が「できない」わけではないのだが、好んで「したい」とは思わない。理由は単純で、一人よりも話し相手がいたほうが楽しいからだ。何かに触れたとき、「すごいね」「美味しいね」と感想を言い合いたい。思ったことを言えないと物足りなくて、なんだか手持ち無沙汰になってしまう。そんな私の一人旅デビューは意外にも早く、15歳のとき。札幌出身だが、訳あって一人で京都に行くことになったのだ。京都にいる間、私はひたすら街を歩きまわった。知らない街を一人で歩くことに、意外にも不安や寂しさはなかった。旅先には知っている人がいない。私のことを知る人がいない街で過ごす時間は、自由で心地いいものだった。
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街で見つけた切ない落とし物
誰もが一度は落とし物をしたことがあるだろう。これが財布やスマホなどを落としたのであれば一大事である。しかし、全てがそのようなわかりやすい価値のある落とし物ばかりではない。他の人から見れば取るに足らないようなものであっても、落とした本人にとってはダメージが大きいものもある。街を歩いていてそのような落とし物に出くわすと、「落とした人はきっとすごくがっかりしているんだろうな……」と、何だかとても切ない気持ちになってしまう。今回はその「切ない落とし物」を、切なさの度合いに応じて見ていきたい。
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何もかもムダじゃないと信じたい、私とインターネットとの闘争
学生時代、サークルの先輩がトータス松本の「明星」という曲をよくカラオケでうたっていた。サビの「何もかも 間違いじゃない/何もかも ムダじゃない」という歌詞は、世をすねていた私の心にも真っ直ぐに響いた。
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足柄平野から富士山まで望める、松田山へ【東京発日帰り低山さんぽ】
『散歩の達人 日帰り低山さんぽ』より、旅先で気軽に楽しめる散歩コースを紹介。歩行時間や歩行距離も明記しておりますので、週末のお出かけにご活用ください。松田山と聞いて、すぐあそこの山だ、とわかる人は低山のプロである。なぜプロなのか。それは一般的な登山者は、なかなか行かないからである。高さは500mを越えるが、丹沢山塊の最南部だし、その辺に行くなら、ま、普通は高松山に登ってしまう。松田山は山頂がはっきりしない。平たい台形の山全体を松田山と呼んでいる。<神奈川県・松田町>
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もうすぐお花見の季節 お散歩しながらさくらウォッチを楽しもう
日差しがポカポカと心地よく感じられる日が増えて、いよいよ春本番がやってきます。少しずつ街中も春らしい景色となってきたいま、そろそろお花見の計画を立てたいと考えている人も多いのではないでしょうか。お花見の計画を立てるときに参考にしたいポイントのほか、サクラの成長を追いながら楽しめるお散歩の魅力について紹介します。
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さんサポ・ミーティング in 押上~写真家・路上園芸鑑賞家と歩くディープな視点の散歩会~ 開催しました!
2023年2月26日、さんたつサポーター限定のトーク&街歩きイベントが開催された。ジャンルの異なる専門家の視点で街を楽しみながら、さんたつサポーターと散歩の達人/さんたつ編集部で交流する、ディープな半日イベント。アンテナ感度の高いさんサポとの街歩きは発見の多い、濃密な時間となった。
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第1話「光の日々を」~後編~/小説連載『景色は風のなか』②
ピアノは母が習わせてくれていた。父のところへ引き取られてしばらくしてから、それを知った父が近所のピアノ教室を探してくれたが、私は練習しているときに母が隣で一緒に弾いてくれるのが好きだったので、新しい教室ではさぼりがちになってあまり上達しなかった。最後に弾いたのは六年生のクラスの合唱コンクールで、クラスに私しかピアノを弾ける人がいなかったので仕方なく引き受けた。他のクラスの伴奏担当はもっと上手なのを知っていたから本番ではよけい緊張して、簡単なはずの場所でなんども間違えた。
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昔ながらの純喫茶。本音と建て前を使い分けて、どこか癒やされていない自分に気付く
我々が住んでいる国は、本音と建前をうまく使い分ける人の多い社会だと思いますが、そこらでお茶するときでさえ、この使い分けを発揮してしまいませんか?※写真はイメージです。
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ほのぼのする「居酒屋キャラ」の世界
20年ほど前、業界の人が集まる会合で「イラストレーターとして成功するなら、やっぱりキャラクターだよ」と言われたことがある。確かにキャラクターが当たれば大儲けできそうだ。しかし、お金のために魂を売るような真似をしてもよいのだろうか。その場ではそう考えた私であったが、現在に至るまで魅力的なキャラクターを生み出すこともできず、とはいえ売るほどの魂もなく、のらりくらりと生きている。
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