wood good brothers

しゃれたなりながら、ガツンと本気を味わう

半熟卵のカレードリア900円、カフェラテ500円。

家具バイヤーの兄・木村雄太さんと、バリスタの弟・雄麻さんがタッグを組んで開店。椅子もテーブルもライトも植栽も、すべて値札が付いた商品だ。肌触りや使い勝手を試しつつ、手作り料理やドリンクが味わえる。中でも、8種類のスパイスを使ったバターチキンカレーのドリアは、濃厚&スパイシーで半熟卵がとろ~り。小ぶりなスキレットだが、思わぬ食べ応えにも驚く。クリーミーなラテと合わせたい。

木村ブラザーズ。
コーヒーゼリーアフォガード655円は、グアテマラのコーヒーゼリーと、深煎りスマトラのエスプレッソが絶妙だ。
奥にソファ席とテーブル席あり。

『wood good brothers』店舗詳細

住所:杉並区荻窪5-16-20 SNビル1F/営業時間:11:30~20:30LO(日・祝は~ 17:30LO)/定休日:月(祝の場合は翌火)/アクセス:JR中央線・地下鉄丸ノ内線荻窪駅から徒歩1分

raccoon

スパイスの魔力にひれふす週末カフェ

ノンカフェインの黒人参茶500円、季節のロータルト700円は宝石のごとく旬で彩りを変える。写真はブドウ。秋冬は柿、リンゴ、イチゴなど。

「主人がカレー好きでハマってしまって」と、店主の井澤さんは、夫婦でレシピを7~8種完成させた。ポークと週替わりカレーに加え、「西荻はビーガンの人が多くて」と、歯触りの妙で人気を博した野菜が定番に昇格。鼻腔をくすぐるスパイスの香りに迷ったら、ハーフ&ハーフか、3種盛りで個性異なる味を満喫すべし。食後には、48度以上には熱を加えずに作るロースイーツで口中鎮火を。一人席、ソファ席もある居心地のよさ、長居したくなる。

店主の井澤みちるさん。
金~日のみ営業。
ハーフ&ハーフ1100円。右から、野菜カレー、雑穀米、今週のカレー・トマトベースのサバカレー。

『raccoon』店舗詳細

住所:東京都杉並区西荻南3-4-1/営業時間:土・日は11:30~17:00LO、 月・火・金(テイクアウトのみ)は11:30~15:00
/定休日:水・木/アクセス:JR中央線西荻窪駅から徒歩5分

cafe ilo

体に染みわたる旬の野菜の底力

iloプレート1150円。冬瓜ときのことトマトのスープ、古代小麦のカンパーニュ、総菜あれこれ。

青梅と群馬から届く有機野菜を見て、作る料理を決める店主の橋上智子さん。「野菜のおいしさを伝えたくて。それに皿を埋めたくなるんですよね」。iloプレートの多種多彩な総菜は、口に運ぶたびに香味が際立ち、刮目する。さらに、『えんツコ堂』の風味が力強いスペルト小麦のパンも添える。けれど、主役はやっぱり野菜のスープ。大鍋で仕込んだ野菜だけの旨味がやさしい風味。しみじみ細胞に行きわたるようだ。

隠れるように潜む小体な店。
店主の橋上さん。
中国紅茶550円はキャロットケーキ550円と合わせると香りがさらに華やぐ。

『cafe ilo』店舗詳細

住所:東京都杉並区西荻北4-4-1 102/営業時間:11:00~ 20:00( 金・土は~22:00)/定休日:水・木/アクセス:JR中央線西荻窪駅から徒歩7分

器カフェ 棗

懐かしくも新しい、味と空間に頬が緩む

日替わり定食1210円は、小鉢3種付き。写真は鶏の唐揚げ 香味醤油ダレ。

注文後に蒸し上げるシューマイの定食が看板。だが、日替わり定食ファンも少なくない。鶏の唐揚げをさっと醤油ダレにくぐらせたり、ポテサラにトマトペーストを忍ばせたり。「前日に献立を決めることが多いんです」と、笑う。料理に色気を添えるのは、金継ぎしながら丁寧に使い続ける作家ものの器。気張らないけど、工夫を凝らしたおかずに誰もがにんまり、ほっこり。サクランボが揺れるプリンにもため息。

2017年に開店した。
プリン440円とコーヒー550円はセット935円。
2軒長屋の1軒を改装。2階はギャラリーだが、ドリンクのみの利用も可。

『器カフェ 棗』店舗詳細

住所:東京都杉並区西荻北4-35-8/営業時間:11:00~ 20:00/定休日:月~木(祝は不定)/アクセス:JR中央線西荻窪駅から徒歩13分

LE LIEN

ゆるりと朝の時間を味わう贅沢

朝セットB(副菜2種)1000円はお茶+チョコ付き。この日は豚バラと大根煮、切り干し大根のサラダとひじきの白和え、おかゆで。

鳥や葉擦れなど、森の音が響き、朝の光が差し込むなか、店主の近藤祐子さんが鮮やかな手つきでお茶を用意する。季節ごとに約12種の茶葉を揃え、香りを際立たせたり、苦味、旨味を醸したり。「それぞれの茶葉の好きな部分を強調して淹れるんです」。上生菓子や抹茶ババロアなどといただくのもいいが、メニューに朝セットなるものが。粥、ちまき、玄米から選び、主菜、副菜も週替わりからセレクト。茶を喫しながら、滋味深き味を心ゆくまで堪能したい。

抹茶入り生クリームをのせた抹茶のババロア500円。
「朝起きたらお茶を飲む派なんです」と、近藤さん。
実家の動物病院を改装して開店。

『LE LIEN』店舗詳細

住所:杉並区西荻北4-35-12/営業時間:6:00~ 13:00LO(12~3月は7:00~)/定休日:火・水/アクセス:JR中央線西荻窪駅から徒歩11分

cafe Bask

発想の数々に目から鱗うろこ! 体が生き返る

本日のご飯プレート1200円。メインは高野豆腐のカツ。

「ビーガンだった時期があって」と、店主の上山飛香瑠さん。納得できる外食店に出合えず、それならばと一念発起。外国人客はもちろん、野菜を食べたい普通の人も足しげく通ってくる。農家直送の有機・無農薬野菜を扱う八百屋からの、仕入れ次第で献立を決め、「強い味方」と豪語する高野豆腐をカツや、ハンバーグに。スイーツには木綿豆腐から作る自家製の豆腐クリームが添えられ、これまた甘みがやさしい~。

歩道橋脇に隠れる店。
豆腐生チョコタルト550円と、焙煎チコリがベースのスパイスハーブコーヒー600円。
トレーラーがあるウッドテラスは「犬同伴OKです」。

『cafe Bask』店舗詳細

住所:杉並区上荻2-30-16/営業時間:12:00~ 20:30(火~木は~ 22:30、金・土は~23:30)/定休日:無/アクセス:JR中央線・地下鉄丸ノ内線荻窪駅から徒歩6分

取材・文=佐藤さゆり(teamまめ) 撮影=原 幹和

『散歩の達人』2019年11月号より