ササユリカフェ

天空庭園でいただく華麗な一皿

合いがけカレーセット1500円(ランチセットは1300円でサラダ、スープ付き。フルーツマリネ+500円。メニューは全て税別)。

雑居ビルの最上階に誕生したテラスのあるカフェ。アニメーターとして、スタジオ・ジブリで約25年活躍した舘野仁美さんが開いた。名物は、体力が落ちたときでも食欲を刺激し、元気が湧くような2種のカレー。キーマカレーは鶏のひき肉にショウガをたっぷり。フルーツカレーはリンゴとキノコのやさしい味わい。いずれも油を控えた軽やかな印象だ。テラス席と広くのびやかな店内で、ゆっくりティータイムまで過ごせる。

店主の舘野仁美さん。紅茶は10種を用意。

『ササユリカフェ』店舗詳細

住所:杉並区西荻北3-16-6小美濃本社ビル 4F/営業時間:11:30~ 20:00LO/定休日:火・水/アクセス:JR中央線西荻窪駅から徒歩2分

Bistro Petit

五感を刺激する美しいオードブル

プティのオードブルの盛り合わせ1980円(2人前)。

店内はフランスの田舎町にあるビストロのよう。ランチでは前菜6種にメインが付いたセットメニューが評判。ディナーではコース料理4000円もあるが、ぜひアラカルトを頼みたい。オードブルの盛り合わせはボリューム満点で目も舌も楽しめる。一つひとつ手が込んでいて、シェフの料理への真摯な姿勢が伝わる。メインには、高級食材なのにお手頃なビュルゴー家(フランスにあるシャラン鴨の農家)の鴨ムネ肉料理を。

シャラン産 ビュルゴー家 鴨ムネ肉のロティ~カシスとポワブルヴェールのソース~ 4200円。

『Bistro Petit』店舗詳細

住所:杉並区西荻南2-20-4 恵荘1F/営業時間:12:00 ~ 15:00(火はディナーのみ)・17:00~ 23:00LO/定休日:月/アクセス:西荻窪駅南口から徒歩4分

Sajilo Clove

スパイスしみ込む、魚のカレーに注目!

ニールさんとチャーミングな料理人たち。

北インド・ネパール料理専門店、といっても国旗や民俗音楽はなし。店内はアンティーク家具でまとめられ、ネパール人店主・ニールさんの美的センスが光る。吉祥寺『Sajilo cafe』の姉妹店として2012年1月に開店。厨房を広くしてメニューを増やし、吉祥寺の店舗にはないシーフードカレーも提供する。長時間煮込んでペースト状にしたタマネギをベースに、オリジナルブレンドのガラムマサラなど要所にスパイスを利かせたカレーは絶品。う~ん、立ち上る芳香にうっとり!

窯焼き魚のカレー1210円。スパイスを絡めて寝かせ、タンドリーで焼いたカジキマグロが入る。ナン385円。モモ770円。
店構えはまるで骨董品店のよう。

『Sajilo Clove』店舗詳細

住所:杉並区西荻北3-42-13永谷マンション1F/営業時間:11:30~ 15:00LO・18:00~ 22:30LO(土・日・祝は通し営業)/定休日:水(祝の場合は翌木)/アクセス:西荻窪駅から徒歩5分

支那そば いしはら

ワンタンの名店の味を堪能する

ワンタンメンミックス1210円を食べれば、ワンタンの概念が変わる。ワンタン800円をつまみながら一杯飲むのもいいだろう。

店主はワンタンメンで有名な、浜田山『たんたん亭』の創業者。当時、ワンタンに餡が少ないことが嫌で、たっぷり餡のワンタンを作ったという。ワンタンメンミックスならば、肉がたっぷりと入った肉ワンタンと、エビのすり身が入ったエビワンタンの2種類が食べられる。スープは動物系と魚介系を合わせたWスープで、豊かな香りや深い味わいを感じる。一品料理も豊富で、夜にはアルコールを楽しみながら過ごす人も多いという。

今では珍しくなった〝さで(平ざる)″で茹で上げる。

『支那そば いしはら』店舗詳細

住所:杉並区西荻窪北3-22-22/営業時間:11:30~15:00・18:30~22:00(土・日・祝は11:30〜 21:00)/定休日:火/アクセス:JR中央線西荻窪駅から徒歩3分

モロッコ料理 tamtamu

スパイスが奏でる魅惑の味は華やか!

異国情緒ある店内。

「クミン、コリアンダーなどスパイス遣いが基本です」と、オーナーの太田さん。モロッコ滞在で食べて覚えた家庭料理を再現している。トマトペーストをよく使うのも特徴で、ラム肉のハンバーグは、トマトとマーマレードの酸っぱ甘いソースとラムからあふれる肉汁がとろけ合う。タジン鍋料理のほか、生卵をマッシュポテトで覆い、小麦粉の皮で包んで揚げる変化球も。モロッコワインと合わせると旅心地に。

ラム肉のハンバーグ1300円とモロッコパン。
とろ〜り卵とマッシュポテトの包み揚げ、ブリック700円、チキンのクスクス1580円。
タムタム親子。入り口も特徴的だ。

『モロッコ料理 tamtamu』店舗詳細

住所:杉並区松庵3-18-15/営業時間:11:30~ 15:00(要予約、平日のみ営業)•18:00~ 22:00LO(要予約)/定休日:月/アクセス:JR中央線西荻窪駅から徒歩8分

取材=稲葉美映子・大海渡宏美(風来堂)・高山和佳・泉田道夫・オカダタカオ・速志 淳・松井一恵(team まめ) 構成=株式会社エスティフ 撮影=井原淳一・沼 由美子・金井塚太郎・木村心保

JR西荻窪駅を中心として北は善福寺川、南は五日市街道あたりまで広がるこの街。「西荻窪」という地名は1970年に廃止され現存しないが、“西荻(ニシオギ)”という街の存在感はむしろ年々増している。吉祥寺駅と荻窪駅の間に位置し、「松庵」など高級住宅地を擁するせいで、中央線の中では比較的上品なイメージで語られることも多い。しかし、ひとたびこのエリアを歩けば、上品などころかかなり個性的な地だということが分かるだろう。店主がそれぞれの哲学を貫く店と、それらを愛してやまない住民が集まる、けっこう熱くてヘンな街なのだ。