ふ清
笹の葉が香る、さりげない一級品
昭和7年 (1932) より料亭などに卸す京生麩・京生ゆばを製造してきたが、小売りも開始。グルテンに国産のもち粉を加えた生麩はコシがあるのに柔らか。ヨモギの生地にこしあんの麩まんじゅうも、黒ごまの生地に白あんの利久巾着麩も、その日中に!
『ふ清』店舗詳細
Artichoke chocolate
飲んで知る、カカオの新しい一面
飾り棚にはオーナーが欧州で集めたアンティークが並ぶ。ドミニカ産をベースにブレンドしたカカオ豆をエスプレッソにして牛乳を加えたアイスカカオラテは、カカオバターのコクと風味が豊か。焙煎したカカオ豆の皮で淹れたアイスカカオティーは雑味がなく、後味すっきり。
『Artichoke chocolate』店舗詳細
江戸 深川珈琲本舗
12時間の一滴一滴が生み出す深いコク
世界の豆を知り尽くしたマスターが営むコーヒー屋。苦みと酸味のバランスを考え、コロンビアやブラジルなど炭焼きの豆を4種類ブレンドし、12時間かけて落とすダッチコーヒーのカフェゼリーは10食限定。生クリームもほの甘いが、シロップやミルクを加えるとまた違った表情に。
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チーズのこえ
北の大地が育んだチーズ工房の自信作
道内のチーズ工房が出資して実現した、国内初の北海道産ナチュラルチーズ専門店。常時50種類のチーズとワイン、蜂蜜などが揃う。中でも子どもたちに大人気なのが工房直送のソフトクリーム。この日は興部町の工房のもの。まろやかで濃厚な牛乳本来の味がした。
『チーズのこえ』店舗詳細
いり江
甘味通もうなる、細部に宿る老舗の技
昭和3年ごろ、寒天や蒟蒻(こんにゃく)の製造卸として創業。神津島産と大島産の天草をブレンドした寒天はほどよい弾力と香りを誇る。北海道産の赤えんどう豆の炊き加減や、あんの甘さも創業当初のまま。つぶあんとこしあん、黒蜜と白蜜を選べる心遣いがうれしい。
『いり江』店舗詳細
構成=フラップネクスト 取材・文=香月真理子 撮影=木村心保