日常づかいのロースタリー『Gumtree Coffee Roaster』
永代橋東詰めからすぐの場所で、近隣に住む人や散歩途中の人が立ち寄る。「コンセプトは“日常”で、すべてが普通なんです」と店長の大木さんは話すが、豆の説明が簡潔にして的を射ていて、気軽に相談にも乗ってくれる。しっとりとした生地のバナナブレッドや、その名のとおりブルーベリーがたっぷり入ったブルーベリーエクスプロージョンマフィンなど、コーヒーのお伴も心安らぐおいしさだ。
『Gumtree Coffee Roaster』店舗詳細
身近なお国の豆を味わい、アジア旅行気分『BAKU Coffee Roasters』
町工場のようなガレージのような武骨な内装と大切に育てられる植物たち。店主・岡村澄さんの人柄がにじみ出ているような店は、入れば不思議な心地よさ。ドリンクメニューはドリップコーヒー、エスプレッソ、カフェラテ、マキアートの4つだけと潔い。アジアの豆を常時6、7種そろえ、いずれの飲み方にも対応する。「日常づかいのコーヒー屋ですからね。味の好みをお聞きして気分で選んでもらうほうが気楽かなって思うんです」。
『BAKU Coffee Roasters』店舗詳細
2つのおいしい“B”が生まれる場所『B²』
BREADとBEANを表す店名どおり、店はベーカリーと焙煎所、カフェで構成。各セクションのスペシャリストたちの仕事ぶりがオープンな空間から目にできて快い。カフェメニューは、フラットホワイトなど、スタッフにゆかりがあるというオセアニアスタイル。使用する豆は産地や生産者、栽培過程までわかるスペシャルティコーヒーが常時7種類ほど。フルーツの天然酵母で発酵させるパンは60~70種類も焼き上がり、選ぶ楽しさも!
『B²』店舗詳細
小型焙煎機で週末3日ゆったり営業『sunday zoo coffee tasting stand』
2013年のANA在職中だった奥野喜治さんが、妻の明美さんと、週末3日間だけの開業を計画し2014年1月に開店した。1000g用の焙煎機で毎週焙煎する珈琲を常時8種類提供している。こころ温まるコーヒーを求めて地元はもちろん国内外各地からの訪問が絶えない。ふたりの温かい人柄に引かれるファン多し。
『sunday zoo coffee tasting stand』店舗詳細
62カ国・80種類が揃うエリア最古株『江戸 深川珈琲本舗』
山岡修児さんが、コーヒーで名高い会社で培った焙煎技術を活かし、1997年に開業。「この辺は人口密度が高いから、香りにつられてお客さんが来る」との予想、大当たりした。「コーヒーは嗜好品。まずは好みに合うか飲んでみて」と、赤い焙煎機がある店を「有料試飲室」と表現する。運が良ければ、臨場感あふれる焙煎を体感できる。
『江戸 深川珈琲本舗』店舗詳細
取材・文=松井一恵、下里康子 撮影=山出高士