カリー&ワヰン ビストロべっぴん舎 神保町本店

薬膳カリーから漂うスパイスの香り

赤のべっぴん薬膳カリー1000円はコーヒー付き。

店内はスパイス濃厚な空気が充満。炒めたタマネギに、ホールスパイスを加え、香りがたったらパウダースパイスを投入。香味野菜を赤白ワインで煮込んだスープと合わせた薬膳カリーは、13種のスパイスがえも言われぬハーモニーを奏でる。「沈殿しやすいので、かき混ぜてから少しずつご飯にかけてみて」と、店主の志賀弘唯(ひろゆき)さん。さらりとした口当たりが汗を呼び、ビール恋しや!

夜はタンドリーチキン ハーフサイズ580円、チーズの盛り合わせ980円をグラスワイン680円で。

『カリー&ワヰン ビストロべっぴん舎 神保町本店』店舗詳細

住所:東京都千代田区神田小川町3-10-1 駿台ビル2F/営業時間:11:00~15:00・18:00~20:00LO(夜は火・金のみ)/定休日:水/アクセス:地下鉄神保町駅から徒歩5分

カレーノトリコ

具材とルーを調和させるスパイスの妙技

インド風とドライのあいがけカレー1300円。

ご飯の横はインド風。バリッと焼いた鶏肉に、どんな具材にも合うようスパイス配合を考えたルーをかけ、桜の香りがするハーブ、カスリメティを散らす。上は、粗挽き合挽肉とマスタードシードが存在感大のドライカレーで、どこを攻めても口中がザワザワとにぎやかだ。店主・田邉周平さんは「食感を大事にしています」と、断言。「近隣のサラリーマンのパワーになれば」と、期間限定品も仕込む。

カウンター10席。終日ウルフルズが流れる。
初来店時にもらえるカード。提示で前回の辛さプラス10辛できて、無限の辛さに挑戦!

『カレーノトリコ』店舗詳細

住所:東京都千代田区神田鍛冶町3-5-3/営業時間:11:00~14:00(土は~15:00)、18:00 ~ 21:00/定休日:土の夜・日/アクセス:JR・地下鉄神田駅から徒歩3分

トプカ神田本店

ファンの愛情に呼び止められたキマカリー

キマカリー1000円。

「ポークや牛すじのほうがおいしいよ。キマカリーは、失敗作。ファンが多いからやめられないんです」と、苦笑するのは店主の関根保博(やすひろ)さん。ごはんの回りにたたえるダルスープと味わえば、どっしりとした甘みのあと、キマカリーの複雑なスパイスの辛味がすぐさま追いかけてくる。じわじわと舌がしびれてきても、トッピングのフレッシュオニオンがいい箸休めに。癖になる!

夜は居酒屋になり、足立市場で目利きした鮮魚揃い。名物本まぐろの中落ち490円は下町焼酎ハイボール380円と。つまみカレーもあり。

『トプカ神田本店』店舗詳細

住所:東京都千代田区神田須田町1-11/営業時間:11:00~15:30・17:30~21:30LO(土・日・祝は11:30~18:00)/定休日:無/アクセス:地下鉄丸ノ内線淡路町駅・新宿線小川町駅から徒歩2分

葡萄舎

旅の記憶から生まれたインドカレー

ランチの、キャベツのポリヤルとオクラカレーのダブル900円。

若き日々、世界を放浪した店主の池田賢一さん。インドの家庭に居候した時に舌で覚えた、野菜と香辛料の使い方がベースにある。シナモン、カルダモン、ベイリーフを煮る香料水を出汁に、油と塩を極力抑え、ひと晩寝かせて仕上げている。喉元を過ぎてからじんわり辛さが湧き上がるのは、青唐辛子を使うから。「チキンもいいけど、野菜を食べて」と、長年通うファンの健康を気遣う。

池田さん。

『葡萄舎』店舗詳細

住所:千代田区神田鍛冶町1-3-10 松栄ビル5F/営業時間:11:30~13:30、17:00~22:00LO/定休日:日・祝(土は夜のみ)/アクセス:JR・地下鉄神田駅から徒歩3分

セイロンドロップ

おいしい辛さにスプーンが進みます

紅茶付きのスリランカプレートは平日1000円、ワタラッパン550円などデザートの追加注文可。

スリランカ人の店主・ヴェルさんがスリランカ紅茶専門のティールームとしてオープン。ランチともなれば行列ができるほどカレーの人気も高い。ヴェルさんのカレーは、モルジブフィッシュでダシをとる伝統的なスタイルながら、30種以上のスパイスをブレンドしたガツンと辛くて香り高いオリジナル。つけあわせのポルサンボル(辛いふりかけ)や野菜などを混ぜながら食べると味や辛さが変化して楽しい。食後の紅茶やスイーツも絶品!

店主のヴェル・カルナモルティさんの郷里はスリランカ紅茶の名産地。

『セイロンドロップ』店舗詳細

住所:東京都千代田区西神田2-8-9/営業時間:12:00~21:00(20:00LO)/定休日:月/アクセス:JR・地下鉄水道橋駅から徒歩3分

ジャズ オリンパス!

ジャズを聴きながらオトナの贅沢ランチを!

平日のランチセット1150円はチャイ付き。ほかにもコーヒーなどのドリンクあり。

ホテル『昇龍館』の1階にあるジャズ喫茶ゆえ、JBLの名器オリンパスが鎮座する店内はゆったりと居心地がいい。カレーは鮮やかな赤。辛味は少なく、スパイスの香りと野菜の旨味が独自なグルーヴを奏でる。マスターの小松誠さんがレシピ作りで追求したのは、出身である岩手のあべどりなど素材を厳選すること。「同じサックスでもメーカーが違えば音が違う。スパイスや食材もそうかと」。ジャズマニアが料理上手な理由、ちょっとわかったかも。

14時以降は音量が大きくなりジャズの名曲を堪能できる。

『ジャズ オリンパス!』店舗詳細

住所:東京都千代田区神田小川町3-24/営業時間:11:45~16:00・19:00~23:00(土は13:00~17:00)/定休日:日・祝・第1、第3土/アクセス:地下鉄新宿線小川町駅から徒歩1分

洋食膳海カレー TAKEUCHI

野菜たっぷりでうれしいバランスのよさが◎

洋食膳1番の煮込みハンバーグはデミグラスソースをカレーソースに変更可能850円。

長年フレンチとイタリアンのシェフとして腕をふるって来た店主の竹内智さんがオープン。酸味と辛味がほどよくブレンドされたカレーはもちろん、ごろっとのった野菜の素揚げや具だくさんの味噌汁など、つけあわせも丁寧、繊細、美味! カウンターのみ13席ゆえ昼時には行列もしばしばだが、このボリューム(ごはんと味噌汁はおかわり無料!)でこの価格、しかも味がいいとなれば大納得。奥様の丁寧かつキビキビとした客さばきも気持ちがいい。

店主の竹内さんが撮り鉄とあって、店内には鉄道グッズや竹内さんの撮った鉄道写真などが素敵にレイアウト。

『洋食膳海カレー TAKEUCHI』店舗詳細

住所:東京都千代田区神田神保町1-20-3/営業時間:11:30~ハンバーグとカレー終了まで/定休日:日/アクセス:地下鉄神保町駅から徒歩3分

ポンチ軒

スパイシーなルウが肉の旨味を引き立てる

ランチ時はカツが少し薄い&ゆで卵なしで1250円で提供。1日限定20食ほど。

「うちはとんかつ屋なので、とんかつをしっかりと味わってほしい」と、店長の橋本正幸さん。肉厚でやわらか、軽い揚げ上がりのロースカツは、カレーと別々に盛るのがポンチ軒流だ。カレーは豚と鶏、そして少量の牛の合いびき肉を使用した、とろみのあるキーマカレー風。ベースとなる野菜の甘みと、少し遅れてやってくる辛味のバランスが絶妙。カツとともに食せば、何層にも折り重なった肉の旨味が口いっぱいに広がる。

カレーのカツにはスパイシーで濃厚なウスターソース「太陽ソース」を。
レトロなポスターが貼られた昭和の雰囲気漂う店内。

『ポンチ軒』店舗詳細

住所:東京都千代田区神田小川町2-8 扇ビル1F/営業時間:11:15~14:00LO・17:30~20:30LO/定休日:日/アクセス:JR・地下鉄御茶ノ水駅から徒歩7分

パンチマハル

まさにスパイスマジック! パンチ効いてます

大きなチキンにトマトとキャベツがたっぷり。辛さは0~15辛まで。初心者は5辛までが無難。

アジア各国を旅したマスター・幸田伸介さんが作る、インドやタイ、ベトナムなどの要素をミックスさせたオリジナルカレー。モロッコ産のコリアンダーやシナモン、ターメリック、クミンの4種と、辛さを調節する秘密のスパイスで、注文を受けてから一皿ずつ仕上げる。チキンカレーはサラリとしたスープ状で、各種スパイスが織りなす爽やかな辛さがたまらない。クミンで炊いたライスにも、米粉で作られた平たい麺にもよくなじむ。

チキンカレーを麺でいただくチキン麺950円。
幸田さんが旅先で買った雑貨が飾られ無国籍な雰囲気。

『パンチマハル』店舗詳細

住所:東京都千代田区神田神保町1-64-2 野間ビル1F/営業時間:11:00~15:00・18:00~20:00(土は11:30~15:00。売り切れ次第終了)/定休日:日・祝/アクセス:JR・地下鉄水道橋駅から徒歩6分。または地下鉄神保町駅から徒歩5分

三燈舎

ケララ州の料理人による本場のカレー

平日ランチのミールスは3種類あり。写真は日替わりカレー3つとラッサム、サンバルまで付いたCセット1200円。手前の大きな煎餅みたいなのがドーサだ。

日替わりカレーはマトンキーマとポテト、カリフラワーとニンジンなど多彩なレパートリーで飽きがこず、その日の気分に合わせた楽しみ方ができる。米と豆を厨房の石臼で碾いて発酵させて作るドーサは、香ばしくて歯ごたえよくやみつき必至。昼はミールス(定食)、夜はインドワインやビールに合う軽食を楽しめる。

店内の椅子はイギリスのアンティークをそろえた。
インドにある建物を模して作った店のアーチに立つのは、右から堀さん、コックのラティーシさんとトーマスさん。

『三燈舎』店舗詳細

住所:東京都千代田区神田小川町3-2 古室ビル2F/営業時間:11:00~15:00LO・17:30~21:00LO/定休日:月/アクセス:地下鉄新宿線小川町駅・千代田線新御茶ノ水駅から徒歩6分

共栄堂

一口で味の変化が楽しめる

黒濃色が特徴のソースに柔らかい角切り肉がたっぷりの、ポーク980円(ポタージュスープ付き)。

名物スマトラカレーのベースは、小麦粉は使わず、ラード、牛脂、鶏油の3つの油で20種以上の香辛料をじっくり炒め、形がなくなるまで煮込んだ野菜と合わせたもの。創業時からあるポークカレーを筆頭に5種類あるが、ベースは同じでも全て製法も味も異なる。新潟産コシヒカリとも相性抜群のサラサラなソースは、一口で甘み、辛味、苦味と味の変化が楽しめる。

3代目の宮川泰久さんと、消防士から転職したという後継ぎの悠太さん。
建物前に出されるこの看板が目印だ。

『共栄堂』店舗詳細

住所:東京都千代田区神田神保町1-6 サンビルB1/営業時間:11:00~19:45LO/定休日:日(祝は不定)/アクセス:地下鉄神保町駅から徒歩2分

ボンディ 神保町本店

欧風カレーの元祖! 和風な脇役も

牛肉の大きさがうれしい、店イチオシのビーフカレー1500円。

初代が渡仏先で習得したブラウンソースがベースの元祖欧風カレー。一見洋風なカレーに見えるが、小梅やかっぱ漬けの付け合わせといった日本らしさも兼ね備えている。果物や野菜、乳製品による深いコクと甘さの中に、香辛料の辛さがあるこだわりのルーとブイヨンで炊いたライスは相性抜群。メニューは12種類、辛さは3つの中から選択できる。

店長・秋田隼介さん。
自家製のなめらかプリン500円は2010年から登場。

『ボンディ 神保町本店』店舗詳細

住所:東京都千代田区神田神保町2-3 神田古書センタービル2F/営業時間:11:00~20:00/定休日:無/アクセス:地下鉄神保町駅から徒歩2分

ギャラリー珈琲店 古瀬戸

相性抜群、黄色いライスと軽やかカレー

ぷりぷりしたむきエビがいくつも入ったエビカレー940円。サフランライスと野菜多めのサラダ付き。

アーティスティックな喫茶空間で時間を問わず食べられるカレーは、チキン、エビ、ビーフの3種類。サフランとバターを入れて硬めに炊いた黄色いライスに、たっぷりかけて味わおう。軽やかな口当たりで親しみやすいカレーは、炒めたみじん切り野菜に自家調合したスパイス、ルー、トマトペースト、チャツネ、黒糖を加えて作られている。

シュークリーム490円も自家製。ドリンク付きなら100円引きに。
曲線の壁の絵は城戸真亜子さん作「幸せの予感」。

『ギャラリー珈琲店 古瀬戸』店舗詳細

住所:東京都千代田区神田神保町1-7 NSEビル1F/営業時間:10:00~22:00(土・日・祝は21:00まで)/定休日:無/アクセス:地下鉄神保町駅から徒歩1分

揚子江菜館

インパクト大の上海料理アレンジカレー

スープ付きの獅子頭カレー1280円。大きな獅子頭は割ってカレーを絡ませて食べるといい。

店で挽いた豚バラ肉を丸めた大きな肉団子(獅子頭)が、とろみあるまろやかなカレーにドーンと鎮座。肉団子のボリュームはなんと200g! 割ればじわりと肉汁がにじみ出て、ショウガの効果で後味はさっぱりだ。この獅子頭(ししがしら)カレーは2012年に誕生したメニューで、上海料理をアレンジしたもの。「体はポカポカ、スタミナ満点です」と4代目店主の沈松偉さん。

赤色が目を引く入り口。店のシンボルである京劇のお面があちこちに。
カレー好きで近隣の店にも食べに行くという沈松偉さん。

『揚子江菜館』店舗詳細

住所:東京都千代田区神田神保町1-11-3/営業時間:11:30~22:00/定休日:無/アクセス:地下鉄神保町駅から徒歩1分
構成=散歩の達人/さんたつ編集部 取材・文=神田ぱん、下里康子、佐藤さゆり・松井一恵(teamまめ)、風来堂 撮影=丸毛 透、高野尚人、中込 涼、金井塚太郎
東京23区のど真ん中に位置し、靖国通りと白山通りが交わる神保町交差点を中心に広がる街、千代田区神田神保町。  この街の特徴をひと言でいうと、なんといっても「本の街」ということになる。  古書店や新刊書店が多くあつまり、その規模は世界一とも言われている。だがそれだけではない。純喫茶、カレー、学生街、スポーツ用品街、中華街などなど、歩くほどに様々な顔が垣間見えるのが面白い。ある意味、東京で一番散歩が楽しい街ではないかと思うほどだ。