浅草駅から徒歩2分。明るくおしゃれなラーメン店

木目調でカフェのような外観が目印。
木目調でカフェのような外観が目印。

『中華ソバビリケン』は、都営地下鉄浅草駅から徒歩2分、駒形橋西詰交差点のそばにある。

ガラス張りで明るい店構えで、女性客にも人気だ。

入り口には並び方のルールを5か国語で掲示している
入り口には並び方のルールを5か国語で掲示している
落ち着いて食事ができるカウンター席
落ち着いて食事ができるカウンター席

店内は、奥に向かって細長く、カウンター11席がある。席の間隔は少し広めで、パーテーションで仕切られている。

木目基調の内装は、落ち着いた雰囲を醸し出していて、居心地がよい。

月に2~3種類提供される限定メニューも人気。
月に2~3種類提供される限定メニューも人気。

麺は、姉妹店『らーめん改』と同じ上質な北海道産小麦を使用した自家製麺で、スープによって打ち変えているという。中華ソバの麺は太麺、細麺、味は醤油と塩から選べる。

お店の一番人気は、手揉み中華ソバ全部入り1350円だ。

美しく、繊細で豪華な中華ソバ

手揉み中華ソバ全部入り。
手揉み中華ソバ全部入り。

手揉み中華ソバ全部入りのトッピングは、鴨チャーシュー6枚、ネギ、スプラウト、青菜、自家製メンマ、味玉、柚子に味変用のトリュフペーストと豪華。

麺、スープ、トッピングの全てを自家製にし、細部までこだわって作られている中華ソバだ。

手揉み麺は、160gとは思えないほどの満足感を得られる。
手揉み麺は、160gとは思えないほどの満足感を得られる。

オープン当初のスープには鴨を使っていたが、改良を重ねた結果、今はスープに鴨は使われていないという。大量の丸鶏と煮干しや昆布で出汁を取ったスープは、口に入れると旨味が広がる。コクがあるがあっさりとした後味だ。

自家製麺は、ちぢれ太麺でぷりぷり食感。スープがよく絡み、食べ応えじゅうぶんだ。

柔らかくて甘い鴨チャーシューは癖になる旨さ。
柔らかくて甘い鴨チャーシューは癖になる旨さ。

ビリケンで特筆すべきは、この鴨チャーシュー。ハーブのタレに漬け込んだ鴨チャーシューからは、鴨の臭みは消え、弾力があり噛むと口の中に甘さが広がる。

鴨チャーシューの上には、味変用にキノコと白トリュフを使用したペーストがのっている。ペーストをスープに溶かすと、キノコの風味が広がり、スープの旨味がさらに増す。

ゴージャスな味変が楽しめる、大変満足する一杯だ。

とろける黄身の半熟の味玉も旨い。
とろける黄身の半熟の味玉も旨い。

限定メニューから定番メニューに仲間入りした昆布水つけソバ

店長の小野潤樹さん。
店長の小野潤樹さん。

店長の小野潤樹さんのおすすめは、昆布水つけソバ1100円だ。

限定メニューとして登場していたが「ぜひ定番メニューに!」というお客さんからの声から、定番メニューに加わったファンの多い一品。

昆布水つけソバのつけ汁は、醤油味と塩味を選べる。
昆布水つけソバのつけ汁は、醤油味と塩味を選べる。

昆布水つけソバのつけ汁は、店長おすすめの醤油味をチョイスした。

昆布の旨味と合わさった鴨チャーシューは、中華ソバよりも鴨の風味をストレートに感じられた。

もち小麦を混ぜているつけソバの麺は、ラーメンとは別次元のもちもち感。
もち小麦を混ぜているつけソバの麺は、ラーメンとは別次元のもちもち感。

「昆布水をかき混ぜるとぬめりがでて、麺に汁が絡みやすくなるので、よくかき混ぜてからつけ汁へ入れるのがおすすめ」と話す小野店長。

アドバイスどおりに、うどんをかき混ぜてぬるっとしてから、麺をつけ汁へ。
平麺は、コシが強くソバというよりうどんのようなもちもち感だ。

昆布水とつけ汁の旨味が合わさり、濃厚な味を楽しめた。

 

『中華ソバビリケン』では、季節に合った食材や料理を日々研究し、月に2~3種類の限定メニューを提供している。限定メニュー目当てのファンも多く通うという。

麺、スープ、トッピングの全てを手作りにこだわる『中華ソバ ビリケン』で、次はどんな味がお目見えするのか、目が離せない。

取材・文・撮影=ハマエミ