浅草駅から徒歩2分。明るくおしゃれなラーメン店
『中華ソバビリケン』は、都営地下鉄浅草駅から徒歩2分、駒形橋西詰交差点のそばにある。
ガラス張りで明るい店構えで、女性客にも人気だ。
店内は、奥に向かって細長く、カウンター11席がある。席の間隔は少し広めで、パーテーションで仕切られている。
木目基調の内装は、落ち着いた雰囲を醸し出していて、居心地がよい。
麺は、姉妹店『らーめん改』と同じ上質な北海道産小麦を使用した自家製麺で、スープによって打ち変えているという。中華ソバの麺は太麺、細麺、味は醤油と塩から選べる。
お店の一番人気は、手揉み中華ソバ全部入り1350円だ。
美しく、繊細で豪華な中華ソバ
手揉み中華ソバ全部入りのトッピングは、鴨チャーシュー6枚、ネギ、スプラウト、青菜、自家製メンマ、味玉、柚子に味変用のトリュフペーストと豪華。
麺、スープ、トッピングの全てを自家製にし、細部までこだわって作られている中華ソバだ。
オープン当初のスープには鴨を使っていたが、改良を重ねた結果、今はスープに鴨は使われていないという。大量の丸鶏と煮干しや昆布で出汁を取ったスープは、口に入れると旨味が広がる。コクがあるがあっさりとした後味だ。
自家製麺は、ちぢれ太麺でぷりぷり食感。スープがよく絡み、食べ応えじゅうぶんだ。
ビリケンで特筆すべきは、この鴨チャーシュー。ハーブのタレに漬け込んだ鴨チャーシューからは、鴨の臭みは消え、弾力があり噛むと口の中に甘さが広がる。
鴨チャーシューの上には、味変用にキノコと白トリュフを使用したペーストがのっている。ペーストをスープに溶かすと、キノコの風味が広がり、スープの旨味がさらに増す。
ゴージャスな味変が楽しめる、大変満足する一杯だ。
限定メニューから定番メニューに仲間入りした昆布水つけソバ
店長の小野潤樹さんのおすすめは、昆布水つけソバ1100円だ。
限定メニューとして登場していたが「ぜひ定番メニューに!」というお客さんからの声から、定番メニューに加わったファンの多い一品。
昆布水つけソバのつけ汁は、店長おすすめの醤油味をチョイスした。
昆布の旨味と合わさった鴨チャーシューは、中華ソバよりも鴨の風味をストレートに感じられた。
「昆布水をかき混ぜるとぬめりがでて、麺に汁が絡みやすくなるので、よくかき混ぜてからつけ汁へ入れるのがおすすめ」と話す小野店長。
アドバイスどおりに、うどんをかき混ぜてぬるっとしてから、麺をつけ汁へ。
平麺は、コシが強くソバというよりうどんのようなもちもち感だ。
昆布水とつけ汁の旨味が合わさり、濃厚な味を楽しめた。
『中華ソバビリケン』では、季節に合った食材や料理を日々研究し、月に2~3種類の限定メニューを提供している。限定メニュー目当てのファンも多く通うという。
麺、スープ、トッピングの全てを手作りにこだわる『中華ソバ ビリケン』で、次はどんな味がお目見えするのか、目が離せない。
取材・文・撮影=ハマエミ