新旧の魅力つまった【大田区池上】

私が住んでよかったと感じている街は、大田区池上です。

この街の好きなところは、新しさとレトロの両方を感じられ、落ち着いた雰囲気があるところ。

駅は2020年にビルに建て替わり、遅くまで開く図書館も出来て勤め人のわたしにはとても便利です。商店街の味のある飲食店に加えて新しいお店も増え、休日の楽しみの1つになっています。

また、数多くあるお寺、昔の地形を感じられる六郷用水跡の路地、街を流れる呑川の風景——などなど、気になる景色がたくさんあって、つい足を止めてしまいます。さらに、夕方6時になると街に響き渡る本門寺の鐘の音。これを聴くとこの街に住んでよかったなー、としみじみ思っています。

ひびのさなこさん]

知れば知るほど面白い?地元・【板橋区】

住んでウン十年になる板橋区。今まで興味がなかったのですが、数年前のコロナ禍。地元に目を向けると、おいしいものを楽しんでほしいという飲食店や、お店・地域を盛り上げようと奮闘する人たち。そしてデザイナーやラッパーなどのアーティストの、板橋の自然や歴史、人のあたたかさを表現した作品の数々。板橋区のいろいろなものが魅力的に見えてきた。

その中の1つ「いたばし暗渠」。暗渠の存在を知ると、この急坂はもしかして?とワクワクしてしまう。区内を歩くだけで楽しくなってしまうなんて……。

いたばし暗渠という沼。ハマった人たちに引きずり込まれてしまったみたい。

その沼が、なんだか居心地がよくて、住んでよかったなと思います。

aki(生まれも育ちも下赤塚)さん]

美しい桜並木の合間を京王線が走る【上北沢 】

京王線が桜並木の間を走る光景は、写真愛好家にも人気!
京王線が桜並木の間を走る光景は、写真愛好家にも人気!

東京都の京王線の駅「上北沢」。新宿駅から電車で15分の都心ながら、閑静な住宅地が広がっており、駅周辺には、スーパーや商店街があり、日常の買い物にも便利。さらには公園や緑も多く、自然を感じられる環境も相まって、知る人ぞ知る「住みやすい街」。

私も4年間住んでいましたが、治安もよく、穏やかな街並みに日々癒やされていました。

そんな上北沢駅の南側に広がる桜並木は、春になると見事な桜のトンネルとなります。「上北沢桜まつり」も開催され、多くの人でにぎわいます♪ 上北沢の桜並木は、「せたがや百景」にも選定されていて、都心の方も写真撮影しにくるほど!

ぜひ足を運んでみてくださいね。

もーみん山猫さん]

【宿河原】駅前歩けば二ケ領用水、丘の上にはバラと紫陽花。30年不変の南武線タウン

宿河原に住んでいたのは30年前。久しぶりに行ってみれば、駅前の商店街は変わらぬ穏やかさ。カフェが2軒できている。商店街の先には二ケ領用水。桜の季節はもちろん、他の季節もお散歩向き。歩いて15分の長尾の丘陵には、紫陽花の妙楽寺や、春と秋に開苑するバラ苑も。細い道に入ると地主さん宅の植栽に目を奪われて、農村だった気配が今も濃厚。

南武線は多摩川の砂利を運ぶために作られて、宿河原はその中心だったらしい。今は登戸の隣といえばわかるかしら。有名ではないけれど、緑と花が多くて、用水が流れる宿河原。住むのにおすすめです。

へいあらんさん]

【世田谷線沿線】が大好きです

この街で暮らして25年。もう離れられないかなあ。

世田谷線沿線に住んでいます。

二両編成の世田谷線は日常の足で、三軒茶屋〜山下(豪徳寺)〜下高井戸に出て、東急線、小田急線、京王線の乗り換えができるので便利。しかも160円均一です。

近隣の商店街が少し寂れてきたなあ、と思っていましたが、新しくコーヒースタンドやケーキ屋さんなどができて、様変わり。活気が戻ってきました。町中華、パン屋さん、ラーメン屋さん、花屋さん……おしゃれランチスポットも多数。

緑が多くて、四季の花を楽しみながらの緑道の散歩も楽しい。そして、あちらこちらからかわいい世田谷線をチラ見できるのです。住み心地、いいですよ。

はっちさん]

【五反野】は静かで暮らしやすく、昔ながらの店も多い

「五反田」と間違われがちですが「五反野」です。人に説明する時は「北千住の近く」と言うと伝わりやすいです。

駅前にスーパーやドラッグストアなどが一通り揃い、暮らしやすいです。駅前広場に交番もあるので安心。昔ながらのおでん屋さんは値段が安くてもちろんおいしいです。ABSという卸売スーパーも安くておすすめです。

ちょっとしたショッピングなどは北千住駅まで2駅ですぐ行けるので便利。

荒川が近く、河川敷をサイクリングしに行くのも気持ちがいい。

職場が遠く引越ししてしまいましたが、住んでいた7年、楽しく暮らしていました。

まえさん]

【高円寺】は安い、寂しくない!

北口の激安八百屋、南口の業務スーパー、激安スーパー、自炊に飽きると、定食屋で胃袋を満たす、無人の部屋に帰りたくない、個性派酒場に繰り出し北口のロックバーに居座る、翌朝コンビニコーヒーをすすり、猫の額ルームにご帰宅、丸洗いOKスーツでオフィスワーク、そのまんまリモート、仕事明けの一杯を夢見深夜業務、むせ返るような空気感にうんざりしたら、マクドナルドケンタッキードトールプロントサンマルクサイゼリヤ餃子の王将CoCoイチ富士そばやよい軒吉野屋……が控えている。

住んでいたのは80年代後半ですが、高円寺は今も昔も人の気配にあふれています!

まやぎはとこさん]

あえて観光地に住む! 【京都・嵐山】の忘れがたい魅力とは?

日本を代表する観光名所、京都・嵐山に3年ほど住んでいた。観光客で激混みの地に住むなんてと思われそうだが、実は観光地ゆえの隠れた魅力がある。それは、商店街の開店前、特に早朝は静まり返っているということだ。

朝7時、誰もいない嵐山を散歩して渡月橋へ向かう。日中は雑踏にまぎれて向こう岸さえ見えない渡月橋も、この時間なら絶景を独り占めできる。渡月橋のど真ん中に立って、目の前にそびえる山々を眺め、朝日でキラキラと輝く桂川の水面に目を細める。目を閉じれば、川のせせらぎが私を包み込む。不安な時、考え事をしたい時、幾度となく渡月橋に足を運び、心を落ち着けた。

京都を離れ何年経っても、その光景は忘れられない。

せき けい子さん]

まるで「よくばりセット」な街【北千住】

まずはなんといっても利便性が最高。鉄道は5路線走っているし、でかいバスターミナルはあるし、駅前にはマルイとルミネがあるし。それでいて駅から1分も歩けば地元民御用達の老舗商店があり、日光街道では歴史的建造物にも出合える。

多種多様な魅力が狭い範囲にギュッと集まっていて、よくばりな私にはぴったりでした。

そしてなにより飲ん兵衛にはたまらない“酒場の街”。住んでいた時は飲み横が通勤路だったんですよ、最高じゃありませんか?

ちなみによく通っていたのはシェリー酒のお店『boquerona(ボケロナ)』。『あさり食堂』『わかば堂』と同じ、雰囲気のいい路地にあります。少し歩いて『さかづきBrewing』もおすすめ!

[編集部・白瀧]

千住は広い。日光道中の千住宿は、北千住(足立区)から南千住(荒川区)まで、全長4㎞にも及んだというから驚きだ。今回取り上げる「北千住」はその北3分の2ぐらい。隅田川と荒川放水路に挟まれた日光街道(国道4号線)の東西に広がる楕円形のエリアである。JR北千住駅の乗降客数は東日本管内で9位、なんと上野や秋葉原より上。そして某住宅情報誌が選ぶ「穴場な街ランキング」では6年連続で1位に選出。つまり今もっとも活気のある下町なのである。

あらゆる世代にとって居心地のいい、懐の深い街【巣鴨】

居心地のよさはどこから来るのだろう? 巣鴨に7年ほど住んでいた実感だ。

メインストリートの地蔵通り商店街に行くと「4の日」や週末を中心ににぎわい、ただ、年配の方も安心して歩けるようなほどよいにぎわい具合で、気軽にぶらぶらできる。塩大福、うなぎ、ファイト餃子、懐かし系の喫茶店などに誘惑されるのも楽しい。高岩寺(とげぬき地蔵)をお参りすれば、気持ちも落ち着く。

巣鴨新田停留場まで足を延ばせば、都電荒川線がのんびり走る。新生活シーズン、染井霊園や六義園などで桜(ソメイヨシノ)が見頃を迎える。

適度に繁華で、静かに過ごせる場所もある街。居心地がいいと感じる理由、探してみれば心当たりはたくさん見つかりそうだ。

[編集部・阿部]

巣鴨といえば「おばあちゃんの原宿」。老人が集う街として知られているが、「巣鴨地蔵通り商店街」を歩けばわかるように、あらゆる世代にとって居心地のいい、懐の深い街でもある。巣鴨に長く住んでいた筆者が、この街をいろんな角度からご紹介。肩肘張らずに、マイペースな散歩を楽しんでほしい。

多摩川にもほど近い穏やかな街【上野毛】

閑静な住宅地と、近隣には多摩川や等々力渓谷など自然も程よく同居する街。私は地元が海沿いの街だったこともあり、水辺と自然を求めてこの街に上京しました。

上野毛駅から10分、多摩川に隣接する二子玉川公園の雰囲気はなんとも穏やかで、遊んでいる子供たち、お年寄り、犬を散歩する人、川辺ではしゃぐ高校生など、それぞれが悠々と時間を過ごしているのが良い感じ。それぞれに干渉することはないけれど、共存している感覚も心地よさがあります。

河川敷に立つと、少し先にある武蔵小杉の高層ビル群を眺めることができるのですが、川の先にある別の場所と繋がっている感覚は、地元で海を眺めるときと少し似ているようにも思います。

[編集部・小野]

空が広い!森がある!しみじみ生活を楽しめる【武蔵境】

通勤を考えて中央線の三鷹~武蔵小金井あたりで部屋を探していたとき、「家賃が手頃で住みやすい」と不動産屋さんから紹介されたのが武蔵境の物件でした。

住んでいた北口側は、駅前に「すきっぷ通り」という愉快な名前の商店街、充実したスーパー、「独歩の森」と呼ばれる小さな緑地があり、南口側にはイトーヨーカドー、充実した図書館が入る『武蔵野プレイス』も。

玉川上水沿いを散歩したり、直売所で野菜を買ったり、中央線もこのあたりまでくると空が広く感じられ、「生活してるなあ」という実感を持てた日々でした。転勤になり住んだのはたった2年半でしたが、今では高架下の商業施設も充実して、また違った魅力がありそうです。

[編集部・渡邉]

新しいお店がどんどんできている、という雰囲気はない武蔵境。でも、歩いてみると、これはリフレッシュ、リペア、リユース……?手をかけながらバージョンアップさせる達人たちの姿があった。

構成=さんたつ編集部

阿佐ケ谷は中央線の中では、少々地味な街かもしれない。吉祥寺ほどにぎわってないし、高円寺ほどエッジが効いていないし、中野ほどサブカルな店はないし、西荻ほどおしゃれでもないし、土日は快速が停まらない。だが阿佐ケ谷には「ゆるさ」がある。それが心地いい。実は中央線文化的に歴史は最古級なのだが、そんなことおくびにも出さない、心にくいムラ社会なのである。
JR中央線の中央特快が停車し、総武線の始発・終点でもある「三鷹」は、吉祥寺から西へひと駅。ビル群が遠ざかり空がパーンと広がる、のびやかな東京都下の玄関だ。緑も豊かで空気がうまいと感じるが、断じてローカルではない。都会のおもしろみと身近な自然がバランス良く混ざり合って、華やかでも地味でもない心地よい独自文化をゆらゆらさせている。
大型百貨店に加え、サブカルチャーショップも点在する池袋駅周辺。西口公園やサンシャインシティなど名所も多く、幅広い世代が楽しめる街だ。しかしその隣駅はどんな駅なのだろう?ということで、【住みたい街の隣も住みよい街だ】第5回は池袋駅の隣駅、西武池袋線「椎名町駅」周辺を散策します!
東海道新幹線も停車し、交通の要衝として便利な品川駅。駅周辺には飲食店やホテルが並び、週末には映画館や水族館などのスポットもにぎわう人気の駅だ。私もよく利用している。しかしその隣駅はどんな駅なのだろう? 一度も降りたことがないぞ。ということで、【住みたい街の隣も住みよい街だ】第3回は品川駅の隣駅、京急本線「北品川駅」周辺を散策します!