スタート:地下鉄銀座線・浅草線浅草駅―(1分/0.1㎞)→浅草文化観光センター―(5分/0.4㎞)→浅草寺―(すぐ)→浅草神社―(14分/1.0㎞)→今戸神社―(4分/0.3㎞)→待乳山聖天―(12分/0.8㎞)→浅草花やしき―(2分/0.2㎞)→ホッピー通り―(7分/0.5㎞)→かっぱ橋道具街―(4分/0.3分㎞)→池波正太郎記念文庫―(10分/0.7㎞)→入谷鬼子母神―(6分/0.4㎞)→小野照崎神社―(14分/1.0㎞)→子規庵―(2分/0.1㎞)→ねぎし三平堂―(6分/0.4㎞)→ゴール:JR山手線鶯谷駅

今回のコース◆約6.5㎞/約1時間40分/約8700歩

1 浅草文化観光センター

浅草の街を知る観光案内所

観光案内所、観光情報センターをはじめ、台東区の見どころやイベント、歴史、文化を紹介する展示スペースなどがある総合観光案内所。8階にはカフェもあり、展望テラスからは東京スカイツリーや浅草の街を一望することができる。

住所:東京都台東区雷門2-18-9/営業時間:9:00~20:00(施設により異なる)/定休日:無/アクセス:東京メトロ銀座線・都営地下鉄浅草線・東武スカイツリーライン・つくばエクスプレス浅草駅から徒歩1分

2 浅草寺

毎日がハレの日のようなにぎわい

推古天皇36年(628)開創という都内最古の寺院。「浅草観音」とも呼ばれ、年間3000万人を超す参詣者が訪れる都内屈指の観光スポットだ。仲見世は雷門から宝蔵門まで約250mにわたって89軒の店が連なる参道商店街。

3 浅草神社

三社祭は江戸三大祭りの1つ

浅草寺の本尊を発見した檜前浜成(ひのくまのはまなり)・竹成(たけなり)兄弟と土師中知(はじのなかとも)を祭神とし、三社様とも呼ばれ、5月中旬には三社祭が開催される。慶安2年(1649)に3代将軍徳川家光が寄進した権現造りの社殿は国の重要文化財。

住所:東京都台東区浅草2-3-1/営業時間:境内自由/定休日:無休/アクセス:地下鉄銀座線・浅草線・東武スカイツリーライン・つくばエクスプレス浅草駅から徒歩7分

4 今戸神社

縁結びの御利益は招き猫のおかげ?

康平6年(1063)に京都の石清水八幡を勧請した古社。福禄寿を祀る浅草七福神の1つでもある。招き猫発祥の地といわれ、境内には多くの招き猫が祀られている。縁結びの御利益でも知られ、若い女性の参詣が多く、縁結びイベントも開催する。

住所:東京都台東区今戸1-5-22/営業時間:境内自由/定休日:無/アクセス:地下鉄銀座線・浅草線・東武スカイツリーライン・つくばエクスプレス浅草駅から徒歩15分

5 待乳山聖天

参詣のときは大根をお供え

寺名は本龍院というが、歓喜天(聖天)を本尊とすることから待乳山聖天の名で呼ばれる。境内各所で、健康と良縁、夫婦和合を意味する大根と、商売繁盛を表す巾着が見られる。1月の「大根まつり」では、ふろふき大根が振る舞われる。

6 浅草花やしき

21のアトラクションを楽しめる

日本最古といわれる遊園地。昭和28年(1953)生まれの日本現存最古のローラーコースターのキャッチフレーズは、「最高時速たったの42㎞!今にも壊れそうな感じがたまらない」。民家の軒先をかすめながら疾走するスリルもクセになる。

住所:東京都台東区浅草2-28-1/営業時間:10:00~18:00(最終入園は17:30。季節・天候により変動あり)/定休日:営業日は公式サイト(hanayasiki.net)を確認。/アクセス:地下鉄銀座線・浅草線・東武スカイツリーライン・つくばエクスプレス浅草駅から徒歩5分

7 ホッピー通り

居酒屋横丁でちょいと一杯!

浅草寺境内の西側、赤提灯を下げた居酒屋が立ち並ぶ一角を「ホッピー通り」、または「煮込み通り」と呼ぶ。串焼きと煮込みの店が多く、ここでは昼飲みが当たり前。場外馬券売り場が近いので、週末には馬券を握りしめた客も多い。軒先まではみ出した客が飲むのは、もちろんホッピー。

8 かっぱ橋道具街

プロ御用達の調理器具店が勢ぞろい

明治末期から大正初期には古道具を扱う店が中心だったが、戦後は菓子道具を扱う店が並びはじめ、やがて飲食業界全般の調理器具・食器などを扱うようになる。現在、浅草通りから言問通りまで続く約800mに約170店舗が軒を連ねている。

住所:東京都台東区松が谷1~4ほか/アクセス:東京メトロ銀座線田原町駅から徒歩5分

9 池波正太郎記念文庫

池波ワールドを堪能する資料館

『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』などの著作で知られる小説家・池波正太郎の業績や作品の世界を紹介。書斎が復元されているほか、自筆原稿や絵画、蔵書、愛用品などの展示があり、氏の足跡をたどることができる。

住所:東京都台東区西浅草3-25-16台東区生涯学習センター1階台東区立中央図書館内/営業時間:9:00~20:00(日・祝は~17:00)/定休日:第3木(祝の場合は翌)・特別整理期間/アクセス:東京メトロ日比谷線入谷駅から徒歩8分

10 入谷鬼子母神

恐れ入谷の鬼子母神

真源寺が寺名だが、境内に子育ての神・子母神を祀るお堂があることから「入谷鬼子母神」と呼ばれる。七夕の前後に開かれる朝顔市は、境内や言問通りに約60軒のアサガオ商と約80軒の露店が並び、40万人以上が集まる下町の夏の風物詩。

11 小野照崎神社

江戸時代の富士山信仰の歴史を伝える

平安初期の歌人・小野篁(たかむら)を祀る古社。学問・芸能の神様として信仰され、芸人や音楽家、芸術家などが参拝に訪れる。社殿は慶応2年(1866)の建築。文政11年(1828)築造の富士塚があり、国の重要有形民俗文化財に指定される。

12 子規庵

子規の暮らしを知る木造民家

俳句・短歌の革新を唱えた俳人・正岡子規の旧居跡。高浜虚子などと句会を開いたり、夏目漱石や伊藤左千夫らと文学談義をしたという。当時の建物は空襲で焼失したが、昭和25年(1950)に当時のままの姿で再建された。

住所:東京都台東区根岸2-5-11/営業時間:10:30~12:00・13:00~16:00/定休日:月(祝の場合は翌)/アクセス:JR山手線・京浜東北線鶯谷駅から徒歩5分

13 ねぎし三平堂

昭和の爆笑王・林家三平の殿堂

古典落語の枠にとらわれず、独自の芸を創り上げ人気者となった林家三平。写真、衣装、テレビの台本、ネタ帳などを展示する館内では、往時の活躍ぶりを知ることができる。館内の高座では毎月第3土曜17時30分から落語会(1000円)を開催。

住所:東京都台東区根岸2-10-12/営業時間:11:00~17:00/定休日:水・土・日のみ開館/アクセス:JR山手線・京浜東北線鶯谷駅から徒歩6分

歩いたらもっと美味しいご褒美グルメ

イリヤプラスカフェ

居心地のよい空間が広がる、築50年以上の古民家カフェ

築50年の古民家を利用したカフェ。ふわふわの生地にクリームをたっぷりのせたホイップクリームパンケーキはドリンクとセットで1600円。ミートローフに玄米入りご飯、サラダが付くランチセット1100円。

住所:東京都台東区下谷2-9-10/営業時間:11:30〜19:30LO(土・日、祝は11:00〜18:30LO)/定休日:月(祝の場合は翌)/アクセス:地下鉄日比谷線入谷駅から徒歩1分

取材・文・撮影=塙 広明(アド・グリーン)

上野恩賜公園は美術館や博物館が集中する文化の杜。徳川家の菩提寺である寛永寺の寺領であっただけに、徳川家や上野戦争の歴史をしのぶ史跡も残る。不忍池を抜けて三菱財閥の洋館から湯島天神へ。散歩の締めくくりは湯島の居酒屋か、アメ横で買い物を。
花街があり、職人が住む渋い街も、東京スカイツリー誕生してさぞかし垢抜けた街になったかと思いきや、ディープ度は変わらない。向島百花園や隅田川七福神の寺社を巡って東京スカイツリーへ。ひと足のばせば、これぞ下町商店街というキラキラ橘商店街がある。
浅草寺とその参道である仲見世商店街を中心として東西に広がる浅草。世界的にも有名な観光地であり、一時は日本人よりも海外旅行者の方が目立っていたが、コロナ以後は江戸情緒あふれる“娯楽の殿堂”の風情が復活している。いわゆる下町の代表的繁華街であって浅草寺、雷門、仲見世通り、浅草サンバカーニバルなどの観光地的なイメージや、ホッピー通り、初音小路のような昼間から飲める飲んべえの町としてとらえている人も多いだろう。また、和・洋問わず高級・庶民派ともに食の名店も集中するエリアだ。