スタート:東武スカイツリーライン東向島駅―(2分/0.2㎞)→東武博物館―(6分/0.4㎞)→向島百花園―(5分/0.5㎞)→白鬚神社―(13分/0.9㎞)→長命寺―(すぐ)→弘福寺―(5分/0.4㎞)→三囲神社―(1分/0.1㎞)→すみだ郷土文化資料館―(4分/0.3㎞)→牛嶋神社―(すぐ)→隅田公園―(10分/0.7㎞)→東京スカイツリー®―(23分/1.6㎞)→キラキラ橘商店街―(1分/0.1㎞)→すみまめカフェ―(10分/0.7㎞)→ゴール:京成押上線京成曳舟駅
今回のコース◆約5.8㎞/約1時間15分/約8000歩
1 東武博物館
電車とバスの博物館
明治の蒸気機関車から大正の木造電車、昭和のキャブオーバーバス、かつて日光を走っていた路面電車などの実車を展示。実物の運転台を使った鉄道・バスの運転シミュレーションや約180両の模型列車が走るパノラマショーも人気がある。
2 向島百花園
わびさびを感じる文人趣味の風雅な庭園
江戸時代の文化・文政年間(1804 ~ 1830)に骨董商の佐原鞠塢(きくう)が文人墨客の協力を得て造園。当初は360本のウメを中心にしていたが、中国や日本の古典に詠まれた植物が集められ、四季の花が咲く百花園となる。
3 白鬚神社
寿老神を祀る七福神の寺
天暦5年(951)に慈覚大師が関東下向時に、白鬚大明神の分霊を当地に祀ったと伝えられる。境内に、日米修好通商条約交渉の幕府全権を務めた開国派幕臣の岩瀬忠震(ただなり)の墓碑が立つ。隅田川七福神の寿老神としても親しまれている。
4 長命寺
家光の腹痛を癒やした長命水
その昔、鷹狩りに出た3代将軍徳川家光が腹痛を起こした際この寺で休み、境内の井戸水で薬を服用したところたちまち痛みが治まったことから、「長命水」の名を授かり、以降寺号も「長命寺」にあらためた。隅田川七福神の弁財天を祀る。
5 弘福寺
爺婆尊は風邪除けに御利益あり
延宝元年(1673)創建。黄檗宗(おうばくしゅう)特有の唐風建築の本堂や山門がひときわ目を引く。境内の小さな祠に安置される石造りの爺像と婆像は「咳の爺婆尊(じじばばそん)」と呼ばれ、風邪除けの信仰を集める。隅田川七福神の布袋尊を祀る。
6 三囲神社
境内を見守る三越のライオン像
平安時代初期の創建といわれる古社。江戸に出た三井家は、享保年間(1716 ~ 1736)に三囲神社を江戸の守護社と定め信仰をしてきた。その縁で、「池袋三越」にあったライオン像が境内に移転されている。隅田川七福神の大黒天と恵比寿を祀る。
7 すみだ郷土文化資料館
隅田川の今昔を資料とジオラマで展示
墨田区の歴史や文化、ゆかりの人物などを紹介。2階の「隅田川のフロア」では、隅田川レガッタの資料と東京大空襲の体験画を展示するほか、明治末期の墨堤の風景がジオラマで再現され、照明や音響を使った演出が10分間隔で行われる。
8 牛嶋神社
牛を撫でて、病の治癒を願う
貞観2年(860)に慈覚大師が神託を受け、須佐之男命(すさのおのみこと)を祀ったのが始まり。境内の「撫で牛」は、自分の身体の悪い部分を撫でた後、牛の同じ部分を撫でると治癒するといわれる。多くの人の願いを聞いた牛は黒光りしている。
9 隅田公園
8代将軍徳川吉宗ゆかりの桜の名所
隅田川左岸の墨田区側と右岸の台東区側の両岸に広がる。墨田区側は吾妻橋から野球場近くまで、約8万㎡の敷地があり、約1㎞に及ぶ桜並木は花見の名所として知られる。水戸徳川邸内にあった庭園の遺構を利用した日本庭園もある。
10 東京スカイツリー®
高さ634mの世界一高い自立式電波塔
地上350mに天望デッキ、450mに天望回廊があり、絶景が広がる。東京スカイツリー®の足元には300以上の店舗が集まる商業施設の東京ソラマチや、水族館、プラネタリウムがある。
11 キラキラ橘商店街
下町情緒が漂うレトロ商店街
戦後、周辺に町工場が増えたことで職人が住む長屋などができ、その人たちのために商店街が生まれた。昭和レトロの雰囲気を漂わせる全長450mの通りに約70店が連なる。おでん、総菜、焼き鳥などの買い食いを楽しみたい。
12 すみまめカフェ
地域の交流拠点になっているカフェ
墨田区情報の発信と介護ケアの相談に応じ、近隣商店の商品も扱う地域の交流拠点。ボロネーゼやペペロンチーノなど6種から選べるランチ生パスタセット(飲み物付き)780円。モカ、マンデリンなどをブレンドしたすみまめブレンド430円。
歩いたらもっと美味しいごほうびグルメ
古民家カフェこぐま
鳩の街通り商店街の昭和レトロカフェ
昭和2年(1927)築の薬局を改装したカフェ。薬棚を古本コーナーやアートギャラリーとして使うなど、古い物を巧みに使い、懐かしい雰囲気を醸し出している。こぐまコーヒー、シフォンケーキ各500円。
取材・文・撮影=塙 広明(アド・グリーン)