空想地図を作り、読む楽しみ【対談/今和泉隆行×能町みね子】
空想地図の制作を趣味にする人がじわじわと増えている。空想というと、自由で幻想的な創作のように聞こえるかもしれない。しかし、現実の地形や歴史、都市計画など、さまざまな知識をサンプルにして描かれる彼らの作品は徹底的にリアル。実在の街と言われても違和感がないほどだ。そんな空想地図を作る楽しみと読む楽しみ、その魅力とは一体何なのか?空想地図制作の第一人者であり中村(なごむる)市作者の今和泉隆行さんと、今よりも発展した青森市を妄想で作り上げ、小説「青森トラム」を執筆した能町みね子さんが語る対談。『散歩の達人』2023年9月号に掲載された内容に、未収録の話題を追加したロングバージョンです。二人は協力して「青森トラム」の空想地図を制作したことも。