『wagashi asobi』ドライフルーツの羊羹[長原]
パンに合わせて、おいしさ倍増!
友人から「パンに合う和菓子を」と頼まれた店主の浅野理生(りお)さんは、ラム酒と黒糖で炊き上げたあんこの羊羹を考案。パウンドケーキの型でイチジクやイチゴ、クルミとともに固め、いでたちはまるで延べ棒だ。切れば、ドライフルーツがアートのよう。深い甘みに、ラム酒がふんわりと香る。「クリームチーズを塗ったパンにのせてもおいしいんですよ」と浅野さん。
『wagashi asobi』店舗詳細
【移転】『TEA MARKET Gclef 吉祥寺本店』紅茶リーフ[吉祥寺]
キュートな缶に、一目惚れ
店内には国内外の厳選した紅茶や中国茶、台湾茶が並び、味見をして選べるのもうれしい。定番は袋入りだが、「プレゼントには缶が人気です」と、店主の川崎武志さん。特に外せないのは、毎年11~12月限定のクリスマスティーだ。オレンジラベルに有機栽培の紅茶とスパイスが甘く香り、ほのかな柑橘がすっきりした後味が残る。最中などとの相性がバッチリだ。
『TEA MARKET Gclef 吉祥寺本店』店舗詳細
『茶処つきじ』煎茶ティーバッグ(18個入り)[高円寺]
店主の悲願叶った、高円寺の新名物?
創業40年を超える老舗の2代目店主・奥光一さんは「高円寺の名産を作りたい!」と、煎茶の阿波おどりパッケージを考案。店を手伝う娘の由実さんがイラストを描き、2019年10月から店に並んだ。華っちゃ、舞うっちゃともに茶葉版とティーバッグ版がある。静岡県産大井川流域の茶園で収穫・深蒸しした茶葉を直送で仕入れ。とろっとした旨味に、ほっと一息つける。
『茶処つきじ』店舗詳細
『船橋屋こよみ 広尾本店』あんやき[広尾]
ほろりとした食感の“焼きあんこ”
江戸時代から続く老舗和菓子店が、「和菓子好きのみならず、洋菓子好きにも楽しんでもらいたい」と考案した渾身の一品。バターや米粉を混ぜ込んでしっとりと焼き上げた白あんは、口中でホロホロと崩れる。ほうじ茶ラムレーズン、抹茶、胡麻の3つの味と、季節限定の味が。4個入りが人気だが日持ちは2週間以上と長めなので、多めの詰め合わせも◎。
『船橋屋こよみ 広尾本店』店舗詳細
『NAKAMURA TEA LIFE STORE』Organic Sencha Garden[蔵前]
小洒落(こじゃれ)た缶に、こだわりが詰まる
店主の西形圭吾さんは、静岡県藤枝市で100年続く日本茶農園・中村家の主人・中村倫男さんと同級生。「日本茶を身近な存在として広めたい!」と意気投合し、自身は蔵前で卸売り店を開店した。無農薬有機栽培で作られた茶葉は、洒落た缶で思わず手に取りたくなる。NO.01は、中村家の中でも最古の茶園で作られ、渋味強めの玄人好み。NO.02は青々とした香りが魅力だ。
『NAKAMURA TEA LIFE STORE』店舗詳細
『OHASHI』OHASHI Deluxe Box.1[中野]
百花繚乱(りょうらん)の香りが詰まった小箱
承応2年(1653)に創業した老舗茶問屋が、リニューアルをしたのは2007年のこと。「和洋の融合を」と、仏の片田舎にある家屋をイメージした店内にはオリジナルブレンドの茶葉や茶器などがずらり並ぶ。ギフトボックスには、八女茶やアールグレイ、日本烏龍茶、小みかん緑茶など、10種のティーバッグが。「和洋のお菓子に合わせて、楽しんで」と、店主の森田徹さん。
『OHASHI』店舗詳細
『麻布昇月堂』 一枚流し 麻布あんみつ羊かん[広尾]
一枚絵のような彩りにうっとり
大正から続く和菓子店の3代目店主は「誰も見たことがないあんみつを作りたい」と、スタッフとともにあんみつ羊かんを作り上げた。丹波産の小豆を使ったつぶあんの羊羹に、寒天と栗、求肥がごろり転がる。切って皿に盛るも、ダイナミックにすくって食べるも、お好みで。ぷるっとした食感の羊かんと具材の甘さは相性バッチリ。日持ちは冷蔵で8日ほど。
『麻布昇月堂』店舗詳細
『青鶴茶舗』 川根の煎茶 静-7132[千駄木]
フランス人店主が厳選した、香り高い茶葉
地域や農園によって違う顔をもつ日本茶の魅力に心打たれた店主のフローラン・ヴェーグさん。日本茶インストラクターの資格も取り、2018年に店を構えた。全国津々浦々の農園から仕入れた茶葉が棚に並ぶが、「桜もちのような香りで、あんこに合うんですよ」と、差し出されたのは静岡県産の品種・静-7132だ。70℃程度のお湯で淹れれば、芳醇な香りが鼻腔(びくう)を抜ける。
『青鶴茶舗』店舗詳細
『麻布野菜菓子』 野菜最中[麻布十番]
パリパリ皮としっとりあんのハーモニー
「野菜って、すごく面白いんだよ」とは、店主の花崎年秀さん。羊羹やどら焼き、フィナンシェなど、店内に並ぶ菓子すべてに野菜を使っている。人気の最中は、野菜のスライスをのせて焼いた皮と、生クリームを隠し味に使った白餡ベースの野菜餡がベストマッチ。蓮根、黒胡麻と木の芽、薩摩芋の3種あるが、贈りものならば全部をまるっと詰め合わせにしたい。
『麻布野菜菓子』店舗詳細
『茶嘉葉』台湾茶[南阿佐ケ谷]
現地へ赴き、茶葉を厳選した本格台湾茶
台湾出身の店主・杉本敏嘉(びんか)さんは「故郷のお茶を気軽に楽しめるカフェを開きたい」と、2018年に開店。店内には台湾から直接仕入れた10種以上の茶葉やドライフルーツが並ぶほか、イートインスペースも。
『茶嘉葉』店舗詳細
『和のかし 巡』笑みこぼれる餡[代々木上原]
ころり転がる、あんこの玉に胸キュン
店主の黒岩典子さんは、企業のPRで多忙な日々を送る中、「体に良い和菓子を」と一念発起。専門学校で学びながら和菓子店で修業し、2016年に開店した。人気の笑みこぼれる餡は、有機ココナッツフレークをまぶしたあんこ玉の中に、ヴィーガン対応の生チョコが。白砂糖を使わず甘さは控えめ。日持ちは冷蔵5日ほどで、4種、8種の詰め合わせも可能だ。
『和のかし 巡』店舗詳細
取材・文=高橋健太(teamまめ) 撮影=井原淳一