茶のつたや

ここはカフェか雑貨屋か!?

ほろ苦さがいい抹茶のおしるこ770円。
ほろ苦さがいい抹茶のおしるこ770円。

所狭しと並ぶのは、茶葉や茶器のみならず生活陶器に小物や食材! 至る所に座席があり茶や甘味が味わえる。お茶屋の可能性に挑む3代目の清水克弘さんと職人の手仕事や雑貨好きの妻・明子さんがじわじわとカフェ席と雑貨を増やしつつ昭和3年(1928)創業の店を守る。金曜の夜営業では茶+酒の独自メニューを出し、時々ライブも。商品の茶葉はモダンな包装袋で静岡、狭山産が主力。

「このカウンター席からカフェを始めた」と清水夫妻。右手には茶釜。
「このカウンター席からカフェを始めた」と清水夫妻。右手には茶釜。
静岡煎茶・天心40g 486円。どの温度でもおいしい。
静岡煎茶・天心40g 486円。どの温度でもおいしい。
茶缶770円~。愛らしい柄がいろいろ。
茶缶770円~。愛らしい柄がいろいろ。

『茶のつたや』店舗詳細

茶のつたや
住所:東京都新宿区高田馬場1-17-17/営業時間:11:00~18:00(土・日・祭は12:00~)/定休日:木/アクセス:JR・私鉄・地下鉄高田馬場駅から徒歩1分

茶匠おくむら園

教え子は区外からもやって来る

毎日飲みに来る常連さんもいるという気軽な煎茶300円(菓子付き)。
毎日飲みに来る常連さんもいるという気軽な煎茶300円(菓子付き)。

南千住で4代続く本店をルーツに、この地で30年営むこちらは、店主夫婦そろって日本茶インストラクター。奥の間でほぼ毎週日本茶教室が開かれ(2時間2100円~)区外からも習いに来る。喫茶もでき、ご近所さんの憩いの場。扱う茶の産地は静岡県の森町を中心に、伊勢、宮崎、狭山と幅広い。好みの茶葉でティーバッグを作ってくれたり、何グラムでもOKの量り売りのサービスも面白い。

小・中学校でもお茶の淹れ方の指導をしている奥村恵子さん。
小・中学校でもお茶の淹れ方の指導をしている奥村恵子さん。
日本茶教室は茶葉の見方から始め、複数のお茶を飲み比べる。
日本茶教室は茶葉の見方から始め、複数のお茶を飲み比べる。
茶一静100g 864円。普段用に一番人気!
茶一静100g 864円。普段用に一番人気!
森のかおり100g 1080円。深みある甘みとうまみ。
森のかおり100g 1080円。深みある甘みとうまみ。

『茶匠おくむら園』店舗詳細

茶匠おくむら園
住所:東京都足立区関原3-15-1/営業時間:10:30~19:00/定休日:日/アクセス:東武スカイツリーライン西新井駅から徒歩9分

西野園

多彩なイベントで待ってます!

商品の茶葉はお店で合組(ブレンド)しない。作り手が見えるものが多い。
商品の茶葉はお店で合組(ブレンド)しない。作り手が見えるものが多い。

一面ガラス張りの店内には座ってお茶が飲める3畳分の小上がりがドーン! モダンな白壁で陳列棚はわずか。何屋? と思わせるゆったり空間だ。狭山の農家出身の父から店を任され40年以上の西野和広さんが目指すのは、物を売るだけでなく体験できるお茶屋さん。「おいしいお茶の淹れ方」、「日本茶研究会」、はたまたお茶を飲みつつ天体を楽しむ「星空さんぽ」など、多彩な企画が数日おきに開かれる。

小上がりに座る西野さん。手前は店内で味わえるお茶菓子付き煎茶450円。
小上がりに座る西野さん。手前は店内で味わえるお茶菓子付き煎茶450円。
西野園限定販売 静岡県金谷 永井さんのお茶100g 1296円。 熱心な茶農家渾身の作。
西野園限定販売 静岡県金谷 永井さんのお茶100g 1296円。 熱心な茶農家渾身の作。

『西野園』店舗詳細

西野園
住所:東京都三鷹市井の頭2-7-23/営業時間:10:00~19:00/定休日:日/アクセス:京王井の頭線三鷹台駅から徒歩1分

福泉茶店

下町に開かれた問屋の挑戦

テイクアウトの冷茶450円~はプラカップで、冷茶の試飲はワイングラスで。
テイクアウトの冷茶450円~はプラカップで、冷茶の試飲はワイングラスで。

「なじみのお茶屋が閉じた」、「味が変わった」などと嘆く“お茶難民”を減らしたいと、開業約90年以上の茶問屋の菊地悟さんは2014年から小売りも開始。お客さんの買う茶葉が最後までおいしく飲めるよう好みを探り、目の前で淹れる試飲に力を入れる。持ち帰り用に淹れたて茶も販売し、土曜には淹れ方教室も。「さらに楽しい新しいことを思案中です」と熱い。扱う茶葉は静岡の大井川流域や知覧が主だ。

販売している年代物の茶箱と菊地さん。
販売している年代物の茶箱と菊地さん。
淹れ方教室は一日一組(要予約、1人1500円・菓子付は1人2000円)で開催。
淹れ方教室は一日一組(要予約、1人1500円・菓子付は1人2000円)で開催。
静岡八十八夜摘み 川根茶50g 1080円。和菓子によく合う渋み。
静岡八十八夜摘み 川根茶50g 1080円。和菓子によく合う渋み。
掛川茶(東山)100g 1620円。濃い色とうまみの深蒸し。
掛川茶(東山)100g 1620円。濃い色とうまみの深蒸し。

『福泉茶店』店舗詳細

福泉茶店(ふくいずみちゃてん)
住所:東京都江東区新大橋3-17-5/営業時間:9:00~17:00/定休日:日・祝/アクセス:地下鉄新宿線・大江戸線森下駅から徒歩4分

蒲南茶荘

お茶屋自ら茶道具も生み出す!

店オリジナルの白磁帯アミ急須3850円、東京深むし急須2750円。
店オリジナルの白磁帯アミ急須3850円、東京深むし急須2750円。

昭和2年(1927)に茶問屋として創業した店は急須を独自に開発。3代目の鈴木秀博さんは「うちは深蒸し茶なので葉が細かい分、普通の急須じゃ目詰まりする」と、網の着脱が簡単な急須を設計図から起こした。4代目の和貴さんは、現代生活に合うものをと3年かけ有田焼の機能的な白磁急須を考案。友人が考えたかわいい急須くんも販売する。共に理工系出身の父子の次なる発明品はいかに?

広々した売り場で、茶箱を持つ4代目と3代目(左)。
広々した売り場で、茶箱を持つ4代目と3代目(左)。
急須くん350㎖ 2860円。顔付きで子供にも人気。
急須くん350㎖ 2860円。顔付きで子供にも人気。
紫宝100g 1620円。店を代表する超深蒸し茶。
紫宝100g 1620円。店を代表する超深蒸し茶。

『蒲南茶荘』店舗詳細

蒲南茶荘(ほなんちゃそう)
住所:東京都大田区東蒲田2-25-13/営業時間:9:00~19:00(土は10:00~18:00)/定休日:日・祝(4・5・12月をのぞく)・第3土/アクセス:京急本線京急蒲田駅から徒歩5分

NAKAMURA TEA LIFE STORE

幼なじみが作る、静岡・藤枝のお茶を届けたい

蔵前に店を構える『NAKAMURA TEA LIFE STORE』。この店で扱うお茶は、静岡県藤枝市で100年に渡り代々受け継がれてきた『NAKAMURA茶園』が、無農薬有機栽培にこだわり、栽培から製茶加工まで一貫生産するオリジナル商品が中心。茶園のオーナーである中村家と、家族ぐるみで長年親しく付き合っていた西形圭吾さんがこの店をオープンした。お土産におすすめなのは、飲み比べにちょうどいいサイズのNakamura Gardens Pack(オーガニック煎茶セット)。煎茶3種と、かぶせ茶がセットになっている。

Nakamura Gardens Pack(オーガニック煎茶セット)3058円。
Nakamura Gardens Pack(オーガニック煎茶セット)3058円。
店主の西形圭吾さん。
店主の西形圭吾さん。

『NAKAMURA TEA LIFE STORE』店舗詳細

OHASI(オオハシ)

斬新なアイデアで日本茶のイメージを一新

中野駅前に拡がる商業施設や飲食店でにぎわうエリアの一角に、日本茶専門店『OHASHI』はある。1653年 (寛永14)に茶問屋として創業したこの店は、戦後まで日本橋に店を構えていたという老舗中の老舗。店主の森田徹さんは、年々下がり続ける日本茶茶葉の需要をどうにかしたいと考え、先代からこの店を引き継いだタイミングで、内装から商品パッケージまでを若い層に焦点を当てたデザインに大幅リニューアルした。思わず誰かにプレゼントしたくなるような可愛らしいパッケージは、欧米の古いポストカードや布の柄を使用している。お土産やギフトに人気が高いのは、豊富に揃うお茶の中から数種類がセットになったギフトボックスだ。内容によって箱のデザインや柄を変えているという遊び心も楽しい。

ギフトボックスは8種類(1200円~)を用意。
ギフトボックスは8種類(1200円~)を用意。
店内はフランスの片田舎にある小さな店をイメージ。
店内はフランスの片田舎にある小さな店をイメージ。

『OHASHI』店舗詳細

おちゃらか

フランス出身の“ソムリエ”が広める日本茶の魅力

TEA BAGアソートセット1300円(写真手前)。
TEA BAGアソートセット1300円(写真手前)。

代々続く老舗の店が多く並ぶ日本橋人形町に2020年7月、フランス人オーナーが営む日本茶専門店『おちゃらか』が移転オープン。店主のステファン・ダントンさんは、来日をきっかけに日本茶の美味しさに魅了され、独学で日本茶の知識を深めていった。その際に、日本人の間で日本茶を飲む習慣が薄れてきていることを知り、その魅力を多くの人に伝えたいと決意。日本茶のフレーバーティーの開発やさまざまなワークショップを通して、日本茶の魅力を発信し続けている。また、ワインソムリエの経験を活かし、豊富に揃うお茶の中から、その人の求める味わいや香りに合ったお茶を提案。ギフトやお土産など、贈る相手の好みが分からない時は、数種類のフレーバーティーが詰め合わせになったTEA BAGアソートセットを選ぶのもおすすめだ。

日本茶のフレーバーティーは40種類以上を開発。
日本茶のフレーバーティーは40種類以上を開発。
店主のステファン・ダントンさん。
店主のステファン・ダントンさん。

『おちゃらか』店舗詳細

おちゃらか
住所:東京都中央区日本橋人形町2-7-16/営業時間:11:00~19:00/定休日:無/アクセス:地下鉄日比谷線・浅草線人形町駅から徒歩2分

カネ十農園 表参道

静岡・牧之原から芳醇なひと時を贈る

表参道の裏通り、通称・裏参道に店を構える『カネ十農園 表参道』。1888年に静岡県牧之原市で創業した、歴史ある茶農園が運営するカフェ併設の直営店だ。この店で扱うお茶は、茶葉の栽培から加工までを一貫して自社で行っている点が特徴。長い間、卸を中心に事業を展開しているが、社長の代替わりをきっかけにオリジナル茶葉の販売を開始するように。看板商品のカネ十煎茶をはじめとする9種類のお茶は、別売りで販売しているギフトボックスを購入して、贈り物やお土産用に詰め合わせることも可能だ。明治時代以降に広く伝わったとされる、輸出茶ラベル・蘭字(らんじ)をモチーフにしたパッケージデザインがどこか新しくスタイリッシュに映る。

別売りのギフトボックス(2個セット用220円、3個セット用275円)を購入して贈り物やお土産用にも。
別売りのギフトボックス(2個セット用220円、3個セット用275円)を購入して贈り物やお土産用にも。
店長の加藤さん(右)とスタッフの前山田さん(左)。
店長の加藤さん(右)とスタッフの前山田さん(左)。

『カネ十農園 表参道』店舗詳細

取材・文=柿崎真英、佐藤さゆり、下里康子 撮影=オカダタカオ、山出高士、柿崎真英