福禄寿様のある東京ドームからスタートして東から西へおおむね反時計回り気味にぐるりと春日通り周辺を回遊します。およそ2時間ほどの七福神めぐりの開運ウォーキングです。
まず東京ドームの総合案内所でスタンプの台紙となる地図付きのパンフレット(100円)を購入します。スタンプも案内所に設置されています。小石川七福神はほかの七福神めぐりと同じく御朱印もありますが、より気軽にスタンプラリーのようなパターンでも回ることができます。スタンプの場合は押印無料です。
東京ドームを出てLaQua(ラクーア)との間を抜けて千川通りを進むとやがて左手に”こんにゃくえんま”と石柱に刻まれた源覚寺にやってきます。こちらは毘沙門天が祀られています。鮮やかな赤いお社が目にまぶしいです。千川通り沿いは”えんま通り商店街”としてアーケード街となっており、たくさんのお店が軒を連ねていました。昔から愛されていることがよく分かります。
源覚寺を出てさらに千川通りを進むとスーパーマーケットのダイエーの手前で左手の善通寺坂に入ります。坂上には伝通院の大きな山門がどんと構えています。なかなか立派な門構え。さすが徳川家ゆかりの寺院だけのことはあります。
次に目指す七福神の福聚院は伝通院の参道にあたる伝通院通りの脇にあります。本堂は幼稚園の敷地内にあるため、参拝とスタンプ押印のためには幼稚園の許可を得て敷地に入らせてもらうことになります。訪れたときは園児たちが外遊びの時間だったようで園内を走り回っていました。
「何しているの?」と園児たちに話しかけられたので「七福神めぐり」と答えても理解してもらえなかったため、「スタンプラリー」と言ってスタンプの台紙を見せると、園児たちはなんとなく納得したようでした。こちらの七福神は大黒様です。
次に布袋様を祀る真珠院へ向かいます。伝通院の敷地をぐるりと沿うように歩いていくと左手にありました。さらに真珠院を出て西へ進むとエーザイ本社があり、その前の吹上坂を右手へすこし下ると宗慶寺があります。ここでは寿老人と弁財天の2つのスタンプを押すことができます。元々、弁財天は近接した現在は小石川パークタワーとなっている敷地にあったのですが、いまはそこに小さな祠がひっそりとあるだけになっています。
小石川パークタワーに接した播磨坂を南へ上がっていきます。周辺にはいくつもの名のある坂もあり、坂マニアの方も満喫できるのではないでしょうか。とくに播磨坂の桜並木はちょっと有名。訪れたときはまだ2月だったため残念ながら花の気配はまだまだありませんでした。
播磨坂を上がり春日通りに合流して交差点を右へ進めば、もうひとつの弁財天(男弁天)を祀る徳雲寺があります。さらに春日通りを西へ進みコンビニエンスストアの先で左手の路地に入ります。道幅が狭くなり釈迦坂という蛇のようにうねった坂を下ります。どうしてこのような道になったのかなんとも不思議です。
丸の内線の高架下をくぐり抜けて合流した道を右へ進むと拓殖大学が見えてきました。道の右手に最後の七福神・恵比寿様を祀る深光寺があります。ここには滝沢馬琴のお墓もあります。最後のスタンプを押してコンプリート。丸の内線「茗荷谷」駅はすぐそばです。今回はここがゴールになります。
春日通り界隈に配置された小石川七福神は七福神を祀った寺社以外にも多くの歴史や由緒ある寺社があり見所いっぱいです。さらに坂めぐりも楽しめます。お散歩だけで終わらずにちょっとした歴史に触れることもできる妙味のある2時間弱の歴史散策といえるのではないでしょうか