COSMO
~吹田市で回収した廃食用油がSAFに~
コスモ石油株式会社(代表取締役社長:鈴木 康公、以下「コスモ石油」)、大阪府吹田市(市長:後藤 圭二、以下「吹田市」)、日揮ホールディングス株式会社(代表取締役会長CEO:佐藤 雅之、以下「日揮HD」)、株式会社レボインターナショナル(代表取締役CEO:越川 哲也、以下「レボインターナショナル」)および、合同会社SAFFAIRE SKY ENERGY(代表者:秋鹿 正敬、以下「SAFFAIRE SKY ENERGY」)は、持続可能な航空燃料SAF(Sustainable Aviation Fuel、以下「SAF」)等の原料となる使用済み食用油(以下「廃食用油」)の資源化促進を図るため、「持続可能な航空燃料の普及促進に関する連携と協力に関する協定書」(以下「本協定」)を2025年3月12日に締結し、同日、日本初の国産SAF大規模製造設備の所在地であるコスモ石油 堺製油所内にて協定締結式を執り行いました。
なお、本協定に基づいて吹田市がSAFの原料向けに提供する廃食用油は年間でおよそ27,000リットルを見込んでいます。これは、自治体がSAF原料に再資源化していく排出量としては、全国で最大となる見込みです。
協定締結式の様子(左から)SAFFAIRE SKY ENERGYの西村勇毅最高執行責任者COO、コスモ石油の春井啓克取締役常務執行役員 堺製油所長、吹田市の後藤圭二市長、レボインターナショナルの越川哲也代表取締役CEO、日揮HDの秋鹿正敬専務執行役員
【協定の趣旨】
吹田市では、吹田市一般廃棄物処理基本計画の基本施策に「多くの市民が参加しやすいリサイクルシステムの構築」を掲げており、平成21年より公共施設に廃食用油の回収拠点を設置し、行政回収を実施していました。廃食用油はSAFの原料となる貴重な資源ですが、多くの家庭では廃棄されているのが現状です。そこで、吹田市の廃食用油回収のノウハウを活かし、誰もが利用する可能性のある航空燃料に再利用することで、市民一人ひとりが脱炭素に貢献できることを実感し、脱炭素・資源循環型社会の実現を目指します。また、今回協定を締結した5者で緊密かつ積極的に連携・協力することで、持続可能な循環型社会の形成や脱炭素化社会に貢献します。
【協定の主な内容】
(1)家庭から排出される廃食用油の回収に関すること
(2)廃食用油を用いたSAF等の製造及び維持継続するために必要な活動に関すること
(3)廃食用油をSAFに再資源化することを広く市民等へ情報発信する機会の提供及び普及啓発活動に関すること
(4)吹田市内における新たな回収拠点拡大のために必要な活動に関すること
(5)その他、本協定の目的を実現するために必要なこと
【協定に基づく具体的な取り組み】
吹田市内の市庁舎や図書館をはじめとする公共施設15箇所で吹田市が回収した廃食用油をレボインターナショナルが収集し、国内初のSAF大規模生産を行うSAFFAIRE SKY ENERGYのプラント(コスモ石油堺製油所内、2024年12月完工)へ運び、国産SAFの原料として資源化します。
加えて、市内35の市立小学校および14の市立保育園で排出された廃食用油もSAFの原料として活用します。市内でSAFの原料向けに提供する廃食用油は合計で年間およそ27,000リットルを見込んでいます。また、併せてコスモエネルギーグループが運営する市内サービスステーション(ガソリンスタンド)での回収も検討します。
また、市民の皆様への廃食用油による資源循環の取組みを周知するため、廃食用油を持参された方へ抽選で、吹田市イメージキャラクター「すいたんグッズ」の配布やSAF製造設備見学会の招待を予定しています。さらに、市内の民間事業者への周知や民間事業者と連携しての周知活動の実施を検討します。
【SAF(Sustainable Aviation Fuel)について】
バイオジェット燃料を含む持続可能な航空燃料。原料として廃食用油、サトウキビなどのバイオマス燃料や都市ごみ等を用いて製造するもので、航空機や給油設備の変更をせずとも利用でき、製造から使用までのライフサイクル全体で約84%のCO2排出削減効果が得られます。
参考:国土交通省「空のカーボンニュートラル SAFの導入促進 航空機運航分野の脱炭素化」
URL:https://www.mlit.go.jp/koku/jigyousha.html#saf
【国内初のSAF大規模生産事業の概要】
コスモ石油、日揮HDおよびレボインターナショナルは、国内における廃食用油の収集からSAFの製造・輸送・供給に至るまでのサプライチェーン構築に向けて事業化検討を進め、2022年に新会社SAFFAIRE SKY ENERGYを設立し、国内で発生する廃食用油のみを原料とした年間約3万キロリットルのSAFの供給を目指しています。2024年12月にコスモ石油堺製油所(大阪府堺市)内においてSAF製造装置の建設が完了し、2025年4月頃からの供給開始を見込んでいます。供給するSAFは、国際的な持続可能性認証である ISCC CORSIA 認証を取得しています。なお、本事業はNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)より採択※を受けた助成事業です。
※NEDOホームページ:https://www.nedo.go.jp/koubo/FF3_100312.html
建設が完了したSAF製造装置(コスモ石油堺製油所構内)
SAFの原料となる廃食用油受け入れ施設(コスモ石油堺製油所構内)
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
新着記事

知っておきたい街中の暑さ対策。クールスポットを活用しよう!猛暑を知らせる「クジラの尾型」って?
夏は暑くて当たり前だと覚悟しているものの、近頃は地球温暖化など気候変動の影響もあり、暑さのレベルが一段と上がってきています。猛暑が深刻になるのに伴い、街中でも本格的な暑さ対策が取り入れられるようになりました。散歩やお出かけの時に暑さから身を守るための「クーリングシェルター」や「ミスト」が各地で導入されています。真夏の散歩の駆け込み寺としてチェックしておいてください。

静岡市の秘境・井川地区の例大祭で供えられる「ヤマメずし」は、米ではなく粟で作る?
静岡県がある静岡市葵区って、すんごく縦長で、南アルプスの麓まで続いているって知ってました? その麓にあるのが井川地区。なんと静岡駅からバスを乗り継いで3時間ほどかかります。同じ区内なのに!そんな井川地区の“田代”という地域の諏訪神社では、毎年8月26~27日に例大祭が行われます。神饌(しんせん)に“ヤマメずし”が供えられることから“ヤマメ祭り”とも呼ばれています。イラストを拡大して見てね~。

『六文そば中延店』のげそ天は都内最強!名店の味と看板を引き継ぎレベルアップした懐かしくて新しい味わい
濃いめのツユにゆで麺を使うと、古典的なスタイルの立ち食いそばで知られている『六文そば』。 現在は都内に5店舗あり、その中でも中延店は六文そばファンから評価が高い。

【東京散歩コース】谷中・根津・千駄木~それぞれに街の個性が光る下町の人気エリア〜
通称・谷根千と一括りにされるこのエリア。谷中は谷中霊園を中心とした寺町であるとともに、夕日の名所「夕やけだんだん」の坂下には昭和レトロな商店街・谷中銀座が広がり、静けさとにぎやかさを併せもつ街だ。千駄木は、夏目漱石や森鷗外、5代目古今亭志ん生など多くの文人墨客をはじめ、実業家も多く住んだ高台の住宅地。一方の根津は、根津神社の門前町として栄えた。江戸時代には根津遊郭もでき、明治時代には文豪の坪内逍遥も学生時代に足しげく通い、後に根津遊郭の遊女を妻に迎えたという。3つの街が三様の面白さをもったこのエリア、散歩にはうってつけの人気エリアなのである。
おすすめするスポットやお店のメニューなど、みんなの「こりゃいいぜ!」を絶賛募集中です!!
さんたつ公式サポーター登録はこちら