HOTランド みどり湯

露天風呂やサウナもあり、赤羽屈指の規模を誇る

まずはぬる湯の円形浴槽に入ってから、浴槽のはしごを楽しむといい。
まずはぬる湯の円形浴槽に入ってから、浴槽のはしごを楽しむといい。

昔ながらの中華屋やタバコ屋などが連なる志茂銀座商店街。レトロ感が漂う町並みの一角に『HOTランド みどり湯』がある。男女別の2つの浴室はレイアウトが異なるため、浴槽の種類も若干異なるが、内湯エリアにバイブラ、座風呂・ボディーマッサージ・ジェットスリム、電気風呂、リラックスバス、冷水風呂、サウナがあり、露天エリアに岩風呂(毎週日曜は薬湯)と檜風呂がある。内湯と露天合わせて8種類の風呂があるから長湯する人も多い。2つの浴室は2週間ごとに男女交替するので、再来も楽しみだ。

自販機の飲み物のほか、フロントでは生ビールやサワーも販売。
自販機の飲み物のほか、フロントでは生ビールやサワーも販売。

お玉湯

荒川沿いを走るランナーに人気の銭湯

カランは全16という小ぢんまりした浴室。浴槽はL字型に配置されている。
カランは全16という小ぢんまりした浴室。浴槽はL字型に配置されている。

浴室は男女同じ造りで、バイブラ、ジェット、日替わり薬湯、水風呂、スチームサウナ(コロナの影響で現在は休止中)というシンプルな構成。新荒川大橋サッカー場や野球場、荒川のランニングコースから近いということもあり、スポーツ帰りに利用する客も多い。毎月第4日曜に開催されている「月例赤羽マラソン」は、近くの新荒川大橋がスタート&ゴール地点となるため、当日は朝7時45分~9時に荷物預かり(入浴料込み500円。HPにて要予約)の受付をしてくれ、風呂も11時からオープンする。

環状八号線に面して立つ『お玉湯』。小さな銭湯だが、地元客から愛されている。
環状八号線に面して立つ『お玉湯』。小さな銭湯だが、地元客から愛されている。

テルメ末広

京都の町家風建物の銭湯は、「まるで温泉旅館に来たみたい!」

瓦屋根や格子窓が印象的な和風建築。店頭を飾る花も気持ちがよい。
瓦屋根や格子窓が印象的な和風建築。店頭を飾る花も気持ちがよい。

住宅街に立つ京都の町家風建物。ロビーや脱衣所には障子をイメージした格子窓を配し、露天風呂には竹垣を巡らすなど、近代的な洋風銭湯と伝統的な和風の意匠が調和した空間になっている。白を基調とした高い天井の浴室は男女対称の造り。ジェット、バイブラ、水風呂、露天風呂、サウナのほか、生薬配合の漢方薬湯を備える。荒川河川敷ランニングコースが近いので、荷物預かり(10時から受付、要予約)にも応じてくれる。ゆったりしたソファーを置いたロビーには本やテレビ、ドリンクなどもあり、湯上がりにくつろぐげる。

メインの浴槽は、バイブラを備えた大きな浴槽と高温風呂。浴室にはリンスインシャンプーとボディーソープが備え付けてある。
メインの浴槽は、バイブラを備えた大きな浴槽と高温風呂。浴室にはリンスインシャンプーとボディーソープが備え付けてある。

富士の湯

西が丘にある『富士の湯』は、女主人の笑顔に心が和む

女主人の稲場敬子さんは89歳(2020年9月現在)。今日も元気に客を迎える。
女主人の稲場敬子さんは89歳(2020年9月現在)。今日も元気に客を迎える。

開業は昭和16年(1941)。昭和54年(1979)に建て替えてビル型銭湯になる。浴室は、中央の島カラン1列と両サイドのカランを含め全23の洗い場。2つの浴槽はバイブラと座風呂になっているジェットバスで、湯温は42度前後なので、柔らかく肌触りがよい。日曜には漢方湯を実施し、これを楽しみにしている客も多いという。小さな銭湯だが、ていねいに清掃されているので床もタイルもピカピカ。毎日のように通う常連が多いというのも納得だ。

開店前から客が並び、店先には自転車が並ぶ。地元に愛されていることがわかる一コマだ。
開店前から客が並び、店先には自転車が並ぶ。地元に愛されていることがわかる一コマだ。
壁面のモザイクタイル絵は、男湯は波が砕ける海辺の風景、女湯はヨットが浮かぶ山上の湖。
壁面のモザイクタイル絵は、男湯は波が砕ける海辺の風景、女湯はヨットが浮かぶ山上の湖。

取材・文・撮影=塙広明