門仲の酒場と言えばここ『大衆酒場 魚三』[門前仲町]
昭和34年に居酒屋として営業を開始。顔なじみ仲卸さんが勧めてくれたものも積極的に仕入れており、新鮮な魚にいつでもありつけるのがうれしい。最近は若い客や女性客も増え、店の雰囲気もなんとなく柔らかに。子連れは入店できないので注意して。
『大衆酒場 魚三』店舗詳細
やみつきの辛味噌だれ!『やきとりひびき庵 深川住吉駅店』[住吉]
埼玉の東松山で愛されているやきとりの名店が、平成22年に住吉にも開店。店の魂は秘伝のピリ辛味噌だれにある。この味噌だれが、厚くて弾力のあるコメカミを使ったジューシーな特撰かしら串160円や、脂に甘みのある彩の国黒豚やきトン串280円とすこぶる相性が良く、アンストッパブルで串を頬張ってしまう。「この辺はやきとりといえばネギ間か鳥モモだったけど、豚のカシラも大分浸透してきましたね」と店長の藤本俊幸さん。
『やきとりひびき庵 深川住吉駅店』店舗詳細
茶褐色の煮込みは酒場好きの必食科目『山利喜 本館』[森下]
92年目を迎える老舗の、2大名物が煮込みとやきとん。60~70年注ぎ足してきた赤味噌ベースのつゆに牛の小腸とギアラ、そこに少しザラメを加えただけなのに、驚くほど味わい深い。「脂やらなんやらのうまみがしみ出してるんでしょうな。ほら、左の鍋は昭和30年代から使ってて、ほかの鍋で煮込むよりうまくなる。エースの鍋って呼んでるんだ」と3代目の山田廣久さん。同じくやきとんのたれも、ずっと注ぎ足してきたもの。1番人気の軟骨たたき2本280円は、少数ゆえ夕方には売り切れることも!
『山利喜 本館』店舗詳細
レバはやわらかく、家族の絆は固く『三徳』[森下]
1981年に早川悦子さんと成次さん親子で開店。たちまち人気を博したが、家計を支えるために店を弟さんに任せ、成次さんがよその飲食店で働いたことも……その後弟さんが他界、成次さんは復帰を果たした。「今は息子も含め家族一団で切り盛りしてます」。看板は品川の食肉市場に毎日足を運び仕入れるモツ料理。炙りレバは濃厚ねっとり、もつ焼きのカシラはジューシー。新鮮なモツの旨味と官能的な食感が次々お酒を誘引する。
『三徳』店舗詳細
取材・文=鈴木健太 撮影=金井塚太郎