吉永陽一(達人)の記事一覧

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長野の街中にいきなり現れる“廃もの”。岡谷市の製糸業を支えた丸山タンクに出合う
全く予期しないところで遺構を見つけると、胸が高鳴ってしまいます。中央本線岡谷駅の観光案内板で遺構の表記を見つけ、ドキドキしながら訪れたら、素晴らしい情景に言葉を失いました。
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空襲の痕跡を無数に残す「旧日立航空機株式会社変電所」は、公園の一角で静かにたたずむ
終戦からもうすぐ80年。東京都内の戦跡遺構は戦後の復興と成長で瞬く間に消え、遺されているものは、わずかに形状を留めているものや地下壕などが主ですが、東大和市には空襲と機銃掃射に遭遇した変電所が当時の記憶を留めて保存されています。
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千葉市の大学敷地内にひっそりたたずむ明治の息吹。鉄道聯隊材料廠煉瓦建築(煉瓦棟)の一般公開レポ
現代に残る戦跡の中には、関係者以外立入禁止となっている場所にひっそりとたたずむものがあります。遺構に触れられるのはごく限られた関係者のみのため、保存状態が良好だったり、当時の状態が色濃く遺されたままだったりと、状態の良いものが多いです。
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東京都府中市の、街に刻まれた砂利運搬貨物線の痕跡を空から眺める
廃線跡は空から見ないとわからないことがあります。地上を散策するときは、遺構が残っていれば良いのですが、唯一残っている遺構が線路から道へと転用されたものだと「ああ、この細い道がそうかなぁ」と、旧版地形図を見比べながら納得していくことになります。先日、府中市内の建物を空撮する案件があり、調布飛行場から飛び立って、いくつもの建物を空撮していました。そのとき、チラチラと視界に入ってくる細い道があり、「あれはどう見ても廃線跡だよなぁ」と直感しました。
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さまざまな仕掛けが出迎える廃トンネルと車窓から見える廃線跡。大井川鐡道の大井川ダム旧線と長島ダム付け替え区間【後編】
井川線アプトいちしろ駅を下車し、長島ダムで廃止となった旧線散策のスタート地点へ。そこには「ミステリ~トンネル」と書かれた看板があり、真っ暗なトンネル(大加島トンネル)へと歩みを進めると……。前回の大加島トンネルの闇でいきなりの挨拶に驚きつつ、トンネル内で煌々と輝く明かりへと近づいていきます。が、その手前には「扉を開ける勇気がありますか?」のロッカー。勇気はあります。少し腰が引けていましたが。
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真っ暗闇のトンネルに、何かがいる……?大井川鐡道の大井川ダム旧線と長島ダム付け替え区間【前編】
大井川鐵道井川線は全線非電化で、千頭駅を起点に大井川の上流へと上っていきます。もともとは電源開発のために敷設された線路で、中部電力の専用貨物線でした。1959年に大井川鐵道へ運行が委託されて旅客化され、ナローゲージ規格の車体の列車が1067mm軌間の線路を走り、全ての列車が機関車+客車の編成となっています。「廃なるものを求めて」では、以前に終点井川駅から先の廃線跡を紹介しました。今回はもうひとつの廃線跡区間、アプトいちしろ駅〜接岨峡温泉駅間の長島ダム建設に伴う、線路付け替え区間です。前回の吾妻線に引き続き、ダム付け替え線路の紹介となります。
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八ッ場ダムに水没した吾妻線の旧線をそっと遠くから見つめる。生まれ変わった遺構にレールバイクも
山間部を縫う鉄道路線のなかには、ダムの建設によって水没するために線路を付け替え、旧線は水底へと沈んだ区間があります。北上線の錦秋湖や飯田線の佐久間湖、注目を集めている旧士幌線のタウシュベツ橋梁もそうですね。前回紹介した吾妻線(旧長野原線)は、2014年に八ッ場(やんば)ダム建設によって岩島〜長野原草津口間の線路が付け替えられ、旧線跡は八ッ場あがつま湖へ没しました。前回までは旧長野原線の太子駅跡まで追うのに精一杯でしたので、吾妻線の旧線跡はここで紹介します。
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萌えすぎて後悔。突如として現れるホッパーと鉄道公園! JR吾妻線の前身、旧長野原線をめぐる<後編>
2回にわたって群馬県長野原線の遺構をじっくりと探索してきました。締めくくりは、みんな大好きなホッパーの遺構です。
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向かい合う双方のトンネル。真っ暗な第二愛宕トンネルを行く。JR吾妻線の前身、旧長野原線をめぐる<中編>
群馬県の旧長野原線をめぐる旅、前編では第一愛宕トンネルに入ったところで終わりました。気になるその先へと足を進めましょう。第一愛宕トンネルの壁面は、吹き付けたコンクリートに、ツーっと涙跡のような白い線が数本垂れています。何も知らなければ眉をひそめる姿ですが、廃なるものに慣れてくれば「あー、コンクリートの白華現象か」と、いたって冷静になれます。白華現象を簡単に言うと、コンクリートの石灰石成分が水分などによって表へ染み出したもの。鍾乳石みたいなもので、ひび割れた部分などによく現れます。石灰石の涙と言ってもいいのかな。白い線が多すぎるとひび割れも多くなり、耐久性は大丈夫かと別な怖さを感じてしまいますが、とりあえずこのトンネルは大丈夫そう。
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蒸し暑い真夏のひととき、霧も出る漆黒のトンネルへ。JR吾妻線の前身、旧長野原線をめぐる<前編>
関東は梅雨明けしました。途端に35度以上の酷暑日が続き、どこか涼を求めて彷徨(さまよ)いたい。こんな暑さには廃トンネルです。廃トンネルは崩落の危険があったり閉塞していたりと、閉鎖されているところが多いです。そういうところではなく、生活道路としては現役だけれども、鉄道としては遺構となった廃線跡を訪れました。JR吾妻線の前身、旧長野原線の廃線跡です。生活道路へ転用された廃線にトンネルがあるのです。前編は廃線跡をめぐりながらトンネルへ、中編はトンネルとその先、後編は終点へとめぐります。
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