真っ赤なリンゴを丸ごと? 白雪姫もきっとベタ惚れパフェ!

「秋スイーツ」を探しに、最初にやってきたのは「ルクア イーレ」の4階にある「パフェ&ジェラート Largo」。ここに季節限定のパフェ『タンタシオン・ルージュ』が登場したんやて。魅惑の赤って……ずいぶんと洒落た名前やなぁ。

わーぉ!なんてキレイなんやろ……。360度ぐるっと見てもフォトジェニック。うっとり見とれていたら、開発したパティシエの東 久美子(あずま・くみこ)さんが説明にきてくれた。

みずみずしい生のリンゴを器にした、季節限定『タンタシオン・ルージュ』1,650円(税込)。2022年10月中頃まで提供予定。
みずみずしい生のリンゴを器にした、季節限定『タンタシオン・ルージュ』1,650円(税込)。2022年10月中頃まで提供予定。
──キレイなパフェに驚きました。SNS映えしそうですね。
東さん

ありがとうございます。見た目や華やかさも大切なのですが、一番はお客様に「秋を感じてもらうこと」をめざして作りました。この時期、程よい酸味のあるリンゴが出回りますから、それを使った味と風味を楽しめるように。

──秋って……リンゴなんですね。丸ごと1個、これって生のリンゴですか?
東さん

そうです。器を、グラスでなくリンゴにしました。このリンゴをくり抜くのが結構大変なんです。中には、シナモンが入ったサクサク食感の粒状クッキー・シュトロイゼル、リンゴから作られるブランデー・カルバトスのムース、紅茶のチョコクリームなどリンゴと相性のいい味を詰めています。

──なんて繊細! 丸いのはジェラートですか?
東さん

はい。緑は青リンゴ、赤はフランボワーズのジェラートです。それぞれの風味や食感、口当たりも楽しめるように意識しました。

──あの……もう待てません(笑)。溶けないうちに、写真を撮って食べてもいいですか?
東さん

どうぞ(笑)。甘さ控えめで、見た目よりさっぱり味わっていただけると思います。

──真っ赤なリンゴと言えば、あのお姫様。リンゴが器になった、こんな華やかなパフェを見たら、白雪姫もきっと驚くに違いない。

「おいしさも華やかさも、お客様が癒されることをめざしています」とパティシエの東さん。
「おいしさも華やかさも、お客様が癒されることをめざしています」とパティシエの東さん。
開放的な空間で立ち寄りやすい店内。テーブルには花がいっぱいある華やかな雰囲気。
開放的な空間で立ち寄りやすい店内。テーブルには花がいっぱいある華やかな雰囲気。

パフェ&ジェラート Largo

大阪市北区梅田3-1-3「ルクア イーレ」4階
電話06-4796-7260
営業10:30~20:30(フードLO19:30、ドリンクLO20:00)
定休日は施設に準ずる

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何はさておき芋栗なんきん。プラス点心(和セイボリー)でめっちゃゴージャス!

次にやってきたのは「ホテルグランヴィア大阪」の19階。意外にも、和食のお店でも「秋スイーツ」があるそうなんや。ここ「なにわ食彩 しずく」は、カジュアルに和食を楽しめるお店って聞いたけど、着物姿のスタッフが迎えてくれるから、ちょっぴり緊張するなぁ……。

──おじゃまします。こちらで「秋スイーツ」を味わえるって聞いたんですけれど……。
吉岡さん

いらっしゃいませ。ランチタイムに召し上がっていただける『秋のスイーツ八寸~いもくりなんきん~』があります。ランチからそのままティータイムを楽しみたいというお客様のニーズも多かったので、私、吉岡沙耶佳(よしおかさやか)が考案しました。料理長の山田泰器とともに、試作を重ねて完成しました。

──そうなんですね。スイーツのテーマは、芋と栗となんきん(カボチャ)! 秋、真っ盛りですね。
吉岡さん

はい。私が大好きなので3つとも欲張って入れました(笑)。紫芋のジェラートの最中(もなか)、渋皮栗と抹茶わらび餅のモンブラン風、揚げ南瓜と焼き菓子、そしてお口をさっぱりしていただける抹茶ゼリーを。

『秋のスイーツ八寸~いもくりなんきん~』3,900円(税・サービス料込)※3日前までに要予約。
『秋のスイーツ八寸~いもくりなんきん~』3,900円(税・サービス料込)※3日前までに要予約。
──うわぁ、めっちゃ豪華! 料理もドリンクもある。これ、全部なんですか?
吉岡さん

はい。右のプレートにスイーツ、左に料理長考案の秋の点心。点心とは、日本料理で空腹時に食べる軽食のことで、一口サイズの寿司、季節の盛り合わせ前菜、土瓶蒸しなどが盛り込まれています。スパークリングワインとお抹茶が1杯ずつ、加えて和紅茶など、お代わり自由のソフトドリンクも付いています。

──ありがとうございます。スイーツだけでなく、寿司にワインに紅茶……。例えるなら、和のアフターヌーンティーかな。ゆっくり食べて飲んで、会話もはずみそう。

「和食って奥が深いんです。この魅力をたっぷり感じてください」と話す主任の吉岡さん。
「和食って奥が深いんです。この魅力をたっぷり感じてください」と話す主任の吉岡さん。
和モダンのインテリアで落ち着いた空間の「なにわ食彩 しずく」。
和モダンのインテリアで落ち着いた空間の「なにわ食彩 しずく」。

なにわ食彩 しずく

大阪市北区梅田3-1-1「ホテルグランヴィア大阪」19階
電話06-6347-1423
営業 ※『秋のスイーツ八寸~いもくりなんきん~』の提供は11:30~13:00最終入店(15:30閉店)

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搾りたてのふわふわ! 速攻で持ち帰って食べたいモンブラン!

インパクト大の「秋スイーツ」が続いたな。とはいえ、何か忘れているような……。そうそう、栗といえば、たっぷりの栗ペーストで覆われたモンブランも外せない。そや、栗を丸ごと一粒詰めたパイ「くりまる」のある「中島大祥堂」で、新しいモンブランが出たって聞いたので、訪ねてみよう。

──こんにちは。えっと、新しいモンブランがあるって聞いたんですけど……。

(店頭で)いらっしゃいませ。今、発売中の『丹波お重仕立てのモンブラン』のことですね。ちょうど奥のキッチンでパティシエが仕上げていますので、のぞいてみてください。

──おじゃましまーす。こちらでモンブランの仕上げをされているんですか?
尾﨑さん

パティシエの尾﨑朱梨(おざきあかり)です。『丹波お重仕立てのモンブラン』は、ご注文をいただいてから、ここでモンブランクリームを搾って仕上げています。今から搾るのでご覧になりますか?

店の奥のキッチンで搾るモンブランクリーム。滑らかな口当たりとフレッシュ感を味わえる。
店の奥のキッチンで搾るモンブランクリーム。滑らかな口当たりとフレッシュ感を味わえる。
──はい。クリームが思っていたより細いかな……。
尾﨑さん

そうなんです。このモンブランクリームは丹波栗を含む国産栗のペーストで、その風味を感じていただけるように細めに搾っています。上にのせているのは、丹波の一粒栗です。

──これまた大きい! モンブランクリームの下はどうなっているんですか?
尾﨑さん

例えるなら、和のショートケーキでしょうか。スポンジと生クリームで小豆あんをサンドして、アクセントに丹波栗の渋皮煮とキャラメリゼしたアーモンドを散らしています。

──四角いお重の中にモンブランがすっぽり! これ、どうやって食べたらいいでしょう?
尾﨑さん

ご自宅で蓋を開けた瞬間、栗の芳醇な香りがふわっと広がります。大き目のスプーンでそっとすくって、お皿に盛って、2~3人で召し上がっていただけると思います。

『丹波お重仕立てのモンブラン』2,700円(税込、数量限定)
『丹波お重仕立てのモンブラン』2,700円(税込、数量限定)

──ありがとうございました。蓋を開けるのがワクワクする、玉手箱のようなスイーツですね。急いで持って帰って、搾りたてを満喫したい……。家族には内緒で、独り占めしようかな。

「栗の風味を感じていただけるよう、全体的に控えめな甘さです」とパティシエの尾﨑さん。
「栗の風味を感じていただけるよう、全体的に控えめな甘さです」とパティシエの尾﨑さん。
丹波栗を使った焼き菓子などが並ぶ「中島大祥堂 大丸梅田店」の店頭。
丹波栗を使った焼き菓子などが並ぶ「中島大祥堂 大丸梅田店」の店頭。

中島大祥堂 大丸梅田店

大阪市北区梅田3-1-1「大丸梅田店」地階1階西 洋菓子売場
電話06-6343-1231(代表)
営業10:00~20:00
定休は施設に準ずる

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ミルクを超えてガツンと和栗がやってくる! あっま~いジャム!

いろんな「秋スイーツ」があるけれど、手土産になる日持ちのするものも欲しいところ。「エキマルシェ大阪」のスイーツコーナーなら、そんなんあるかな? ここ神戸元町のスイーツ店「AKITO」に、今日はオーナーシェフの田中啓人(たなかあきと)さんがいるんやて。聞いてみよう。

──こんにちは。秋を感じる「秋スイーツ」を探しているんですが、手土産になるようなスイーツはありませんか?
田中さん

いらっしゃい。うちは季節ごとにフレッシュケーキを出しているんですが……。そうですね、手土産にするならおすすめは『ミルクジャム』。この秋は、新作『和栗のミルクジャム』を出しました。せっかくだから、試食をどうぞ。

季節限定『和栗のミルクジャム』中瓶1,080円、小瓶460円(どちらも税込)。2022年12月末まで販売予定。
季節限定『和栗のミルクジャム』中瓶1,080円、小瓶460円(どちらも税込)。2022年12月末まで販売予定。
──うわっ、ほんまに栗や! やっぱり、秋は栗なんですね!
田中さん

まあ、正直に言うと、ミルクよりも和栗のインパクトが強くて、「ほぼ栗」といったところかな。刻んだ栗の粒も入っていて、ホクホクとした栗の食感も楽しめるでしょ。

──どこか、キャラメルの香りにも似ているような……。
田中さん

キャラメルとは作り方がちょっと違うんです。キャラメルは砂糖を焦がすけれど、『ミルクジャム』は焦がさずにそのまま煮詰めます。日本ではなじみが薄いけれど、世界では知られている加工品。酪農が盛んなフランスのブルターニュ地方でも昔から作られていて、フランス語では「コンフィチュール・ド・レ」と言います。

──パンケーキに塗るとか、ワインを合わせるとか、おすすめの食べ方はありますか?
田中さん

僕のおすすめはシンプルにパンに塗るだけ。和栗も定番も『ミルクジャム』のおいしさがわかるのはこれですね。

──ありがとうございます。まずはパンに塗って……。それから、日持ちもするから、友だちへの手土産にしようかな。「ジャムって、ミルクもあるんやで……」と教えてあげようっと。

「『ミルクジャム』は、牛乳、砂糖、生クリーム、練乳を2時間煮詰めて作っています」とオーナーシェフの田中さん。
「『ミルクジャム』は、牛乳、砂糖、生クリーム、練乳を2時間煮詰めて作っています」とオーナーシェフの田中さん。
『ミルクジャム』は、ピスタチオ、アールグレイ、ショコラなどの味も。ギフトボックス(別売)もある。
『ミルクジャム』は、ピスタチオ、アールグレイ、ショコラなどの味も。ギフトボックス(別売)もある。

AKITO

JR大阪駅桜橋口すぐ(改札外)「エキマルシェ大阪」
電話06-6147-8028
営業11:00~22:00
不定休

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最後に

皆さん、今が旬の「秋スイーツ」探し、どうでしたか? 味もスタイルもそれぞれ個性的。でも、共通しているのは「秋やなぁ」と季節を感じること。「どれにしようか、余計に迷ってしまうわ」との声も聞こえそうやけど、大阪ステーションシティには、まだまだたくさんの「秋スイーツ」があるから、立ち寄ってみて。

※掲載されているデータは2022年10月7日現在のものです。 変更となる場合がありますので、 お出かけの際は事前にご確認ください。