家族連れがリラックスできるランチタイムを『赤羽スペインバルCirco』
「子供連れのファミリーが気軽に集まれて、食事ができる店にしたかった」というオーナーの溝口さんの思いが詰まった『赤羽スペインバルCirco』。本格的なスペイン料理が楽しめるということで人気になり、ランチタイムにはパエリアランチセットを食べるお客さんで溢れかえる。
パエリアは1人前ずつ丁寧に焼き上げ、鍋にはカリカリのお焦げを存分に楽しめる。シーフードの味わい豊かなパエリアだけでなく、ジャンボマッシュルームのステーキにスペインオムレツ、そして優しい味わいのコーンのドレッシングが嬉しいサラダとどれを食べても絶品。ゆったりとしたランチタイムを過ごすのにはピッタリだ。
『赤羽スペインバルCirco』店舗詳細
夫婦二人三脚で生み出す極上フレンチ&まったり空間『CARIB』
オーナーシェフの旦那さんとホールを切り盛りする奥様の二人三脚で営業している『CARIB(カリブ)』。2012年のオープンから9年が経過し、常連客を中心に毎日のようにお客さんがお店のあったかい空気に誘われてやってくる。
人気のランチメニューはブラックアンガス牛のハラミステーキセットをはじめすべてが日替わり。「旬の食材を一番いい時期に食べて欲しい」との思いに加え「野菜をたっぷりと食べて欲しい」という入佐夫妻の願いが込められた渾身のメニューだからこそ、いつ来ても絶品のメニューが楽しめる。
『CARIB』店舗詳細
店名どおり、アジずくめ!『鯵家』
鳥取県境港のから直送されるというアジは、青臭さ皆無。「次にブームが来るのはアジですから!」と言い切る店長の中西大祐さん。店名に冠した通り、メニューにはずらりとアジ料理がならぶ。九州の出汁醤油をベースにブレンドした特製タレが旨味を引き出すアジの漬け丼は、ぺろりと平らげてしまう一杯。アジフライやアジメンチは単品注文も可能だ。
『鯵家』店舗詳細
ハーブとスパイス癒やしのサワディーカー『タイ料理 Red Orchid』
「パクチーは根っこが大事よ」と、常連客からビーちゃんと呼ばれる寺山シリワンさんが微笑む。白い根はスープストックに用い、特有の香りを生むのだが、とにかく料理の要となる野菜とハーブが新鮮で、タイのナスやガパオも味の濃さに驚く。「実は、タイ人の農家さんが売りに来るんです」。これが、ひと味違うゆえんだろう。バンコクの料理学校で学んだ本場直球の味だが、「パクチーと辛いの大丈夫ですか」と聞き、好みに仕上げてくれる。
『タイ料理 Red Orchid』店舗詳細
ゆず香るあっさり系『ラーメン専門店 ゆうひ屋』
開店10周年を記念した新メニューが評判となり、いまでは看板メニューにまで成長。ゆずの香りをより楽しんでもらえるよう、器は口が広く、背が高いものを使用している。ゆず感を最大限に味わうなら、無料トッピングの「ユズショウガ」をオーダーするのがおすすめ。さっぱりとした煮干しベースのスープと相性抜群のゆず、そしてショウガの香りが織りなすハーモニーが、飲んだあとの締めにも合いそうな。これも飲み屋が多い赤羽ならでは?
『ラーメン専門店 ゆうひ屋』店舗詳細
東京讃岐の狼煙はここから上がった『手打うどん すみた』
「普通のことをやってるだけ」と店主は謙遜するが、東京での讃岐うどん人気の火付け役の一端を担った名店。粉の量に対し、水50~51%と加水率の高い生地を、何度も踏んで鍛えたうどんは、最初もちっとした食感ながら噛むと跳ね返すような弾力が官能的。いりこなどの天然出汁に、讃岐うどんには珍しくかえしを加えたやや甘めのつゆは、パワーのある麺とがっぷりよつなのだ。夜は地酒を傾けながら茹で上がりを待つのも乙。
『手打うどん すみた』店舗詳細
塩ラーメンの進化形がここにある『焙煎汐蕎麦処金字塔』
竹の塚の名店『らーめんしおの風』を手がけた店主が立ち上げた。塩ラーメンの進化形がコンセプトで、塩ラーメンの金字塔になるようにと、名を付けたという。国産鶏ガラやモミジ、ゲンコツなどをじっくりとオーブンで焼いた後にスープを作る「焙煎スープ」は、素材の旨味を極限まで出し、白トリュフオイルが独特の風味と香りを加えている。別で供されるコーヒーオイルを好みで加えれば、味わいが変化し、まるで違う塩そばを食べているようだ。
『焙煎汐蕎麦処金字塔』
新しい味の追求に余念なし! 進化するラーメン屋『麺処 夏海』
若手のホープと言われる秋葉原『麺処 ほん田』出身の店主・吉越さんが営むラーメン店。特製塩ラーメンの澄んだスープは、魚介や生姜、柚子の香りが香ばしい。あっさりしていながら深みのある味わいで、体に染み込むような美味しさだ。また、食数限定で日替わりラーメンも販売しているほか、毎月最終木曜には月一の限定ラーメンも作っており、新メニューを心待ちにしている常連も多い。
『麺処 夏海』店舗詳細
何度でも食べたくなる汁なし担々麺『自家製麺ほうきぼし』
看板料理の汁なし担々麺は、担々麺には珍しい太麺。モチモチで手打ちのような食感がある麺に、ラー油や特製タレがよく絡む。思わず箸が止まらなくなるほどの一杯を開発したのは、10代の若さで店をオープンさせた店主の毛利友紀乃さん。中華料理店を営んでいた祖父の影響と母の後押しもあり、オリジナルの担々麺を作り上げたのだ。卓上の「かなりシビれる辛粉」を振ったり、温玉、玉ねぎ、納豆、トマトなどのトッピングを追加してみたりして、味変も楽しもう。
『自家製麺ほうきぼし』店舗詳細
使いこまれたカウンターで、人気のつけそばを『麺 高はし』
飲み屋街の外れにできた行列、そのお目当ては『麺 高はし』のつけそば(つけ麺)だ。創業以来変わらず使用しているという浅草開化楼の麺はコシが強く歯応えもあり、210gとボリュームたっぷり。じっくり煮込んだモミジと魚介がベースのつゆにはブツ切りのチャーシューがゴロゴロと潜み、魚介のだしや脂の旨みが際立つ。麺を食べ終わったタイミングで差し出してくれるスープはつゆに入れ、スープ割りを楽しむべし。
『麺 高はし』店舗詳細
「喫茶店は日本の文化」がコンセプト『昔ながらの喫茶店 友路有 赤羽本店』
コーヒーから定食まで多種多様なメニューがそろい、“いつもの喫茶店”として愛されている店。ブレンドコーヒーは専用に焙煎したオリジナルで、すっきりとした苦味で飲みやすい。また、自家製のピザソースを使っているという真っ赤な色のナポリタンはぜひ味わいたい一皿。サラダとスープが付くのでバランスもいい。さらに、その日によって変わる焼き魚定食も人気だ。毎日来てもらいたいという店のこだわりが感じられる。
『昔ながらの喫茶店 友路有 赤羽本店』店舗詳細
長年変わらない味と雰囲気を堪能できる『純喫茶 デア』
1983年創業の純喫茶。創業当時からインテリアもほとんど変わらないという店内には、往年の映画音楽が流れ、なぜか懐かしさを感じずにはいられない。ブレンドコーヒーはかなり濃いめで、キリマンジャロ、ブラジル、モカ、ブルーマウンテン、マンダリンを配合。また、人気のオムライスはケチャップ味の他、カレーピラフの入るカレー味と、塩コショウで味付けたピラフの入るマイルド味が選べる。
『純喫茶 デア』店舗詳細
毎日試食、味のチェックをかかさない支那そば『支那そば 大陸』
ボリュームたっぷりの麺類や定食をいただける本格町中華。店主の亀山勉さんが、国立にあった中華屋「大陸」から暖簾(のれん)分けして開店した。自慢のメニューは、店の看板にも「昔ながらの味 当店No.1」と書いてあるほどの自信作・支那そば。スープと合わせるタレは、夫婦で毎朝欠かさずに試食して味をチェックするといい、「秘密のタレなのよ」と妻の綾子さんは笑う。
『支那そば 大陸』店舗詳細
丸で仕入れる、魚の確かな味『三忠食堂』
サバの味噌煮もカレイの煮付けも一切れが大ぶりで豪快。身はふっくらと、繊細な味付けで仕上げられる。「魚は丸のまま買ってきてさばきます。骨ごとぶつ切りしたほうが早いしおいしい」と2代目店主の杉浦孝年さん。仕入れは豊洲へ週1回。創業から60年以上の付き合いの仲卸を訪ねる。どんぶりめしの量も昔から変わらず「1合じゃ済まないね」。米店と相談し見込んだ米を随時取り寄せるのだ。
『三忠食堂』店舗詳細
取材・文=上原 純、佐藤さゆり・松井一恵(teamまめ)、鈴木健太、鈴木さや香、新井鏡子、ミヤウチマサコ、速志 淳(アド・グリーン)、福嶌弘、下里康子 撮影=オカダタカオ、小野広幸、加藤昌人、鈴木愛子、高野尚人、山出高士、新井鏡子、ミヤウチマサコ、塙 弘明(アドグリーン)、福嶌弘、井原淳一