もつ焼のんき 赤羽店

極上のしろたれが味わえる「もつ焼き のんき」

堀切にある名店『もつ焼き のんき』の暖簾(のれん)分けで、平日も満員御礼の人気店。「まずは しろたれ ハイボール」が合言葉で、とろけるようなしろたれと元祖下町ハイボールが名物。美学さえ感じるもつの処理技術は、店主の渡辺さんが本店の修行で培った賜物だ。しろたれはサクッと歯ごたえがありながら、柔らか。じゅわりと旨味が溢れて、酒がすすむ。周辺のハシゴ飲み客のリクエストに応え、本店にはないメニューも豊富に揃える。サッと食べて出るのが粋と知りつつも、ワイワイした店の雰囲気も手伝って、椅子とお尻がくっついたように長居してしまうのだ。

しろ、れば各110円(注文は2本から)。
しろがたっぷり入ったじゃがいも入り煮込みや、れば刺しも幸福への道。

『もつ焼のんき 赤羽店』店舗詳細

住所:東京都北区赤羽1-19-16/営業時間:15:00~22:30(22:00LO)/定休日:日/アクセス:JR赤羽駅から徒歩4分

醸し屋 素郎slow

技あり肴たちに飲んべえは全面降伏

料理長・伴了太さん渾身の酒肴。手前から揚げた寄せ豆腐を使ったびっくりお好み揚げ580円、ネギトロで作る醸し屋なめ郎680円、カンパチのあら炊き580円。刺し身も美味。

繁華街の外れながら週末はほぼ満席の繁盛店。「10年間いい料理・いい空間を醸し続けてたら、お客がお客を呼んでくれるようになって」と店主・伊澤大祐さん。品書きを見れば〝夢のポテサラ″など名前だけでワクワク。山芋の磯辺揚げだし580円をはじめどの肴も外れがなく、焼酎50種、日本酒30種のどれと合わせようか悩んでしまう。シメに醸し屋なめ郎を頼んだら皿の端に酢飯が添えられており、飲んべえ心をわかってらっしゃる!

赤羽小学校北側の静かな路地にある。
ジャズが流れる店内。

『醸し屋 素郎slow』店舗詳細

住所:北区赤羽1-39-8 サアムビル1F/営業時間:17:30分~翌1:00(日は17:00~24:00)/定休日:月/アクセス:JR各線赤羽駅から徒歩4分

いこい本店

赤羽センベロ立ち飲みの総本山

ホッピーセット370円、もつ煮込み110円。まぐろの刺身130円。キャッシュオン。

午前から飲める頼もしい店として、根っからの酒好きが心酔する赤羽を代表する立ち飲み居酒屋。毎朝築地で仕入れる鮮魚を扱ったメニューから、定番のもつ煮込みや煮物や、揚げ物まで短冊がずらりとそろう。しかもどれも100円台という驚きに安さ。平日の昼間から異様な活気をみせ、客も入れ替わり立ち代わり…。それも納得。サッポロ赤星の大瓶も450円で飲める。せんべろデビューにももってこいだ。

たばこは床にポイステがルール。灰皿をおかない分、卓が広く使えるように、という理由。

『いこい本店』店舗詳細

住所:北区赤羽1-3-8 ASビル1F/営業時間:11:00~ 22:00(日・祝は~ 21:00)/定休日:無/アクセス:JR各線赤羽駅から徒歩3分

エナブ

裏赤羽の深夜の飲みすけ集会所

串焼きはおまかせ5本で700円。モツの鮮度に自信あり。中央はベーコンなどが盛られた燻製プレート盛り合せ1280 円。

店主の工藤友也さんは、若い頃から赤羽で飲み歩いており「ずっとバネ(赤羽)で店をやりたくて、2年前に開店しました」。朝5時まで営業しており同業者などでにぎわうお店のダブル看板は、串焼きと燻製。A4以上の和牛を使った牛ステーキ串はたたきのようなレア感で、赤身と脂の旨味を味わえる。マヨネーズまで燻製した燻製プレート盛り合せはワインと好相性だ。地下は同名のミュージックバーで、音楽やお笑いライブを開催。

24時から登場する日替わりの深夜食堂メニュー。この日は生姜焼き丼600円。
地元っ子で深夜までにぎわう。

『エナブ』店舗詳細

住所:北区赤羽1-31-1/営業時間:17:00~翌5:00/定休日:無/アクセス:地下鉄南北線赤羽岩淵駅から徒歩2分

TREVO

魅惑の大盛り料理をワインとともに

魚介類のダシがしっかり染み出た地中海風のパエリアはまさに本場の味わい。

赤羽でスペイン気分に浸れるスペインバル。小皿の一品料理タパスは超立体の盛り付け、アヒージョの具も器にギュッと満杯で、「チマチマしたのは嫌い」というシェフ・舘野真司さんの心意気が伝わる。オーガニックやビオなど、ナチュラル系を中心としたスペイン各地のワインは、ボトルで50種類、グラス14種類と充実している。バレンシア米で作る具だくさんの魚介のパエリア2800円は、ハズせない逸品だ。

シェフの舘野さん

『TREVO』店舗詳細

まるます家

朝から飲めるうなぎが名物の老舗

朝から晩までにぎわいは衰えない。

朝からの営業を60年以上続ける老舗居酒屋がこちら。「高級な料理でも手軽な価格で」という先代のモットーを守り、ふっくらと焼き上げる「うなぎかば焼き」が2300円からいただける。他に、「鯉のあらい」や「ナマズの唐揚げ」といったメニューも人気だ。1Lサイズの酎ハイ「ジャン酎モヒート」1200円は、ライムとミント入りで飲みやすい。週末は混雑覚悟の名店。炭火焼のうなぎかば焼きは、テイクアウトもできる。

ふっくらした「うなぎかば焼き」。

『まるます家』店舗詳細

住所:北区赤羽1-17-7/営業時間:10:00~21:30/定休日:月(祝の場合は翌)/アクセス:JR各線赤羽駅から徒歩3分

おでんと旬菜魚 中々

透き通っただしのおでんで、濁りのない味を堪能

9種の盛り合わせ2200円。大根と玉子以外はその日のおまかせ。

日本酒、昆布、かつお節、むろ節、どんこ、そして調味料のみりんと焼き塩のみというシンプルな素材でひいた関西風のだしは、毎日必ず使い切ることで澄んだ味を保つという。生の鰯をさばき3日かけて作る鰯つみれは、箸で割ると中からじゅわっとだしがあふれる大人気の一品。店名は、店主・中口さんの「中」と「なかなかいいね」の意味からだというが、予約をしないと“中々”入れない人気店となった。

自家製の鰯つみれ。ふんわりやわらかく、大きさも十分。
カウンターとテーブルで10席。落ち着いたシックな店内だ。

『おでんと旬菜魚 中々』店舗詳細

丸健水産

おでんと日本酒を立ち飲みで味わえるせんべろスポット

立ち飲みのテーブルからも、さつま揚げを作る姿が見られる。

店内で一から手作りする練り物は別格。熱々できたてのさつま揚げは、何もつけなくても本当においしいので、早めに訪れて揚げたてを楽しもう。日本酒は3分の1ほど残して、丸健名物「だし割」(+50円)をいただくのがおすすめ。創業から約70年、毎日大量おでんで人々のお腹を満たしてきた。だしは1日に10回以上継ぎ足すというのだからものすごい。

おでんセット850円。日本酒付きでこの値段なのがうれしい。
50円追加して、だしを注いでもらう。お好みで七味を。

『丸健水産』店舗詳細

なごみ処 響

おでんと新鮮な魚をカウンターで!

やさしいママとスタッフが迎えてくれる、あたたかな雰囲気。

「店が休みの日はよそに飲みに行くのが楽しみ」と話す店主が、自分で飲んで気に入った銘柄を仕入れる日本酒と焼酎。肴にはぜひともおでんをいただきたい。この日のおでん盛は、大根、玉子、はんぺん、厚揚げ、ちくわ、そしてもち入り巾着。5時間煮込むという大根は、箸ですっと割れる。また、毎日日替わりで提供する魚のメニューも外せない。新潟から直送される魚貝は鮮度抜群で、今日は何があるかと楽しみにしている常連も多いという。

響特製のおでん盛600円。
日替わりメニューの多さにも注目。

『なごみ処 響』店舗詳細

桜商店603

朝飲みもできるオトコマエな大衆酒場

立ち飲みと座り席(チャージ300円)を用意。

串揚げやハムマヨは各100円、マグロ刺し280円とつまみの安さが魅力のこの店。新鮮レバテキ380円は絶妙火入れでとろりと仕上げてあり、絶品だ。また、店長おすすめというメガ角ハイは、その名の通り通常の2~3倍の量! それで500円というから恐れ入る。男気あふれる飲んべえ御用達酒場なのだ。

ゴマ油と塩で味付けした鶏のレバテキ。
シソの香りが清々しいバイスサワー380円。

『桜商店603』店舗詳細

住所:東京都北区赤羽南1-8-7  錦水ビル1階/営業時間:24時間営業(変更の可能性あり)/定休日:日の23:00~月の10:00/アクセス:JR赤羽駅南改札口から徒歩1分

鳥ひで

新橋の老舗『鶏繁』出身店主が腕を振るう

破れちょうちんに紺地の暖簾(のれん)で「ザ・昭和の居酒屋」といった味のある外観。

板橋仲宿で100年以上の歴史を持つ老舗『鳥新』から仕入れているという鶏は、頬張るとジューシーで濃厚な旨味がほとばしる。店主・安達英一郎さんは、新橋を代表する名店『鶏繁 総本店』出身。鶏繁と同じく基本は焼き鳥10本のコースを提供し、食べるペースや好みに合わせて、焼きたてを一本づつ皿に置くスタイルだ。

店主の安達英一郎さん。串ごとに味付けを変えて、火力強めの備長炭で焼き上げる。
焼き鳥10本コース2800円の内7本。名物「だんご」はつなぎを一切使わない。

『鳥ひで』店舗詳細

とり市

風情あふれる屋台のような焼き鳥店

盛り合わせセット(1人前5本)930円とサッポロビール(中瓶)630円。

1989年オープン、店主の矢吹昌一さんが一人で切り盛りする、線路沿いにあるわずか2.8坪の焼き鳥店。開け放った扉からは、電車の音と街のざわめきが聞こえる。鶏は、脂が少なくヘルシーな宮崎県産の日向鶏を使用。身が引き締まっていておいしい。中まで味が染みた焼きおにぎり300円や、鶏スープ350円もおすすめだ。

常連が気軽な会話を交わす1階客席。BGMはAMラジオ。
夕方5時、紺地の暖簾(のれん)がかかると開店のしるし。

『とり市』店舗詳細

二代目 居呂利

古民家風の空間で、ほっこりと焼き鳥を

きれいに磨かれて風合いが増したテーブル。先代の奥さんが欠かさなかった花も、一週間に一度は変えて飾っている。

食べ応えのある焼き鳥は、皮を残したモモ肉を大きめにカットして焼き上げる。「タレは先代から継ぎ足しのタレを使っています」と二代目店主の高橋さん。田舎家を思わせる古木の梁に、高い天井、テーブルには鉄瓶を吊るした囲炉裏のオブジェ……そんな古民家風の建築も、初代店主の趣味。アルバイト店員だった高橋さんが、この雰囲気を残したいと、そのまま引き継いだのだ。のんびりとした民謡が流れる空間は郷愁を誘う。

ササミ梅肉400円と焼き鳥(大串)のタレと特製のシオ(1本280円)、生ビール600円。

『二代目 居呂利』店舗詳細

日本酒と備長炭串焼き ひらく

繁華街にありながら落ち着いた雰囲気

黒を基調としたジャズが流れる空間。カウンター内で焼き鳥を焼く。

しっとりと焼き鳥と日本酒を楽しみたい時にぴったりの店。鶏は部位ごとに違う銘柄鶏を使うというこだわり店主・黒田英徳さんの一押しは、千葉産の錦爽鶏(きんそうどり)だ。「ササミも、中までじっくり火を通しても硬くならないんです。モモもジューシーで美味しいですよ」と黒田さん。また、鮮度抜群の白レバーの炙り焼き748円も外せない。さらに、黒田さんは唎酒師(ききざけし)の資格を持っており、好みや料理にあった日本酒を選んでくれる。

店主の黒田英徳さんは北赤羽出身。手に持っているのは田酒。おすすめの一本だ。
左が希少部位の4本セット。右が手作りつくね253円と卵黄66円。

『日本酒と備長炭串焼き ひらく』店舗詳細

取材=さくらいよしえ、鈴木健太、ミヤウチマサコ、新井鏡子 撮影=加藤昌人、本野克佳、丸毛 透、金井塚太郎、大八木宏武、ミヤウチマサコ、新井鏡子

東京最北端の繁華街として栄える赤羽。その中心部にあるJR赤羽駅は、1日10万人近い乗降者数を誇る要衝駅として、街のにぎわいを支える。 駅の東口には昔ながらの横丁や商店街がドシンと構え、昼間から酔ったオヤジが管を巻いていたり、威勢のいいお母さんたちが井戸端会議に花を咲かせていたり。かと思えば女子に受けそうなバーやカフェもある。駅の西側にはショッピングモールやスーパーマーケットが並び、学生や子育て世代からも人気のエリアだ。