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profile:湯沢祐介(ゆざわ ゆうすけ)
1980年東京都生まれ。 
月に500匹以上のペット撮影を手がける。 
七色の声を使い分けてわんちゃんの気を引き、猫じゃらしで猫を操りながら撮影するペトグラファー。 
その巧みな猫じゃらしさばきから「猫じゃらしの魔術師」の異名を持つ。 
写真教室講師、原稿執筆、テレビ出演、レンタルフォト撮影など多岐にわたる活動をしている。著書多数。

ぶれぶれ写真をどうにかしたい!

第一回目の今回はおうちの中で撮るときによく起こる失敗を克服してみましょう。

カメラ初心者さんがまず最初にぶつかる壁が「ブレ」による失敗です。これは室内撮影の時によく起こる失敗で、明るさが足りないためシャッター速度が遅くなる事が原因で起こる現象です。これをしっかりと防ぐためにはカメラの事を理解し、その場に応じた設定をする必要があるのですが、まずは簡単な事から始めましょう。

と、言う事で今回覚える事は「お家でのペット撮影は出来るだけ明るい場所で撮ろう」です。

理想は大きな窓がある日当たりの良いお部屋。昼間の室内で電気をつけてるから大丈夫でしょと思わないでください。人間の目には明るく見えても写真を撮る上ではちょっと暗く、いざ撮ってみると手ブレがおきたって事もよくあります。昼間の明るい時間帯におうちの中で一番日当たりの良いお部屋でお日様の力を借りて撮影しましょう。

こうする事でブレを防ぐだけでなく優しい日差しが差し込んだ暖かさを感じる写真に仕上がります。
こうする事でブレを防ぐだけでなく優しい日差しが差し込んだ暖かさを感じる写真に仕上がります。

もし、光が強すぎると感じたら?

ここで注意しなければならないのが直射日光です。

大きな窓の側で撮影すると明るさは十分なのですが、強い日差しが直接当たるとコントラストの強い写真になってしまいます。

もしも光が強すぎる場合はレースのカーテンを閉じてあげましょう。そうする事でペットに柔らかい光が当たり、ふんわりとした優しい雰囲気の写真に仕上がります。

強い日差しが直接当たると影の強い写真に。レースのカーテンで柔らかい光に変えましょう。
強い日差しが直接当たると影の強い写真に。レースのカーテンで柔らかい光に変えましょう。
すりガラスはレースのカーテンと同じ効果があります。
すりガラスはレースのカーテンと同じ効果があります。

それでもブレてしまう時の対処法

家の中の一番明るい場所で撮影してもどうしてもブレてしまうと言う場合はまだシャッター速度が遅いと言う事です。
これを解決するためには、

A:光を足してシャッター速度を上げる
B:ISO感度を上げてシャッター速度を上げる

のどちらかの方法を取ります。
光を足すには専用の機材が必要になるので、カメラだけで解決できるBの方法を試しましょう。

お使いのカメラのボタンかメニュー内からISO感度設定を呼び出し、数字を大きくすると同じ状況下でもシャッター速度を速くする事ができます。
ただISO感度を高くしすぎると写真にノイズがかかるので必要以上に数字を上げすぎないようにしましょう。

シャッター速度の目安としては1/250秒、おとなしい子を撮るときには1/125秒あれば手ブレも被写体ブレも起きづらいです。ちょっと暴れん坊な子やシャッターを切るときにどうしてもカメラが動いてしまう、と言う場合はこの限りではないのでその場の状況でISO感度を設定してみてください。

今回のまとめ

さて最後はちょっと難しい用語が出てきましたが、取り敢えずは明るい場所で撮ってみて光を感じる写真を目指しましょう。難しい設定などは何度も撮っているうちに自然とわかるようになってきます。

ペット写真は何よりペットと皆さんとの信頼関係が大事です。無理強いするとカメラが嫌いな子になってしまいます。ペットに負担をかけたりしないように出来るだけ短時間で撮り終えるように心がけ、ペットとの楽しい時間を写真に残しましょう。

文・写真=湯沢祐介(アニマルラグーン

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