スタート:JR山手線・地下鉄三田線巣鴨駅―(3分/0.2㎞)→眞性寺―(2分/0.2㎞)→高岩寺―(9分/0.6㎞)→猿田彦大神庚申堂―(13分/0.9㎞)→本妙寺―(4分/0.3㎞)→慈眼寺―(すぐ)→染井霊園―(22分/1.5㎞)→六義園―(19分/1.4㎞)→旧古河庭園―(8分/0.6㎞)→国立印刷局東京工場―(5分/0.4㎞)→飛鳥山公園―(12分/0.9㎞)→王子神社―(6分/0.5㎞)→王子稲荷神社―(2分/0.2㎞)→名主の滝公園―(13分/0.9㎞)→ゴール:JR京浜東北線・地下鉄南北線王子駅

今回のコース◆約8.6㎞/約2時間/約1万1500歩

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1 眞性寺

中山道の旅人が無事を祈った地蔵尊

元和元年(1615)に中興された古刹。本堂前に座する高さ2.68mの地蔵は、地蔵坊正元が15年をかけて造立した江戸六地蔵の1つ。毎年6月24日の百万遍大念珠供養では、全長16mの大念珠を100人以上で回し江戸六地蔵の供養を行う。

住所:東京都豊島区巣鴨3-21-21/営業時間:境内自由/アクセス:JR山手線・地下鉄三田線巣鴨駅から徒歩3分
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「おばあちゃんの原宿」ともいわれる巣鴨地蔵通り商店街。4の付く日は縁日。
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2 高岩寺

心とからだのとげをぬくお地蔵さま

江戸時代、針を誤って飲み込んだ女性に本尊の地蔵尊霊印を印した御影を飲ませたところ、針が地蔵尊霊印をつらぬいて出てきたことがとげぬき地蔵尊のいわれ。境内には洗ったところが良くなるとされる洗い観音も信仰が厚い。

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3 猿田彦大神庚申堂

庚申信仰を伝える猿が鎮座

文亀2年(1502)に庚申塔を造立したのが創祀とされる。庚申塔は庚申様を信仰する講の人たちが立てた石塔。庚申の申は猿だが、神を先導したという猿田彦と結びつき、道案内の神として祀られるようになった。山門をくぐると赤い衣装を着た猿田彦の石像がほほえんでいる。

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4 本妙寺

平成27年完成の山門「高麗門」も見事

徳川家康の江戸入城に伴い、天正18年(1590)に駿府から移転。本郷丸山に約6000坪の境内をもつ大寺院だった。明暦の大火(振袖火事)の火元といわれ、境内には供養塔が立つ。遠山の金さんこと遠山左衛門尉景元や千葉周作の墓もある。

住所:東京都豊島区巣鴨5-35-6/営業時間:6:00〜18:30(冬期は〜17:30)/定休日:無/アクセス:JR山手線・地下鉄三田線巣鴨駅から徒歩10分
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5 慈眼寺

芥川龍之介が眠る古刹

元和元年(1615)に深川で開創。墓地には芥川龍之介の墓があり、墓石は本人の遺言で愛用の座布団と同じ寸法で造られている。江戸時代の蘭学者・司馬江漢や、「忠臣蔵」では吉良方で奮闘した剣豪の小林平八郎の墓もある。

住所:東京都豊島区巣鴨5-35-33/営業時間:日の出〜日没/定休日:無/アクセス:JR山手線・地下鉄三田線巣鴨駅から徒歩11分
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6 染井霊園

桜の古木に囲まれた歴史ある霊園

明治政府の神仏分離政策によって神葬者の墓地の確保が急務となり、明治5年(1872)に神式墓地として開設。明治7年(1874)に東京府が引き継ぎ公営の共同墓地になる。岡倉天心、下岡蓮杖、高村光太郎、二葉亭四迷など著名人の墓も多い。

住所:東京都豊島区駒込5-5-1/営業時間:園内自由/アクセス:JR山手線・地下鉄三田線巣鴨駅から徒歩12分

7 六義園

文学的造詣を反映した名園

徳川5代将軍綱吉の側用人を務めた柳澤吉保が設計し、和歌に詠まれた名勝の景観八十八カ所が造られた回遊式築山泉水庭園。内庭大門近くの樹齢約70年といわれるシダレザクラは幅20mにも及ぶ。560本の樹木が彩る秋の紅葉も美しい。

住所:東京都文京区本駒込6/営業時間:9:00〜16:30/定休日:無/アクセス:JR山手線・地下鉄南北線駒込駅から徒歩7分
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8 旧古河庭園

和と洋が調和する大正期の庭園

明治の政治家・陸奥宗光の邸宅だったが、二男が古河財閥の養子になり古河家の所有になった。ジョサイア・コンドル設計の洋館と小川治兵衛作庭の日本庭園がある。約100種200株のバラは、春と秋に楽しめる。

洋館1階の食堂と応接室は喫茶室として利用できる。
住所:東京都北区西ケ原1-27-39/営業時間:9:00〜16:30/定休日:無/アクセス:JR京浜東北線上中里駅から徒歩7分

9 国立印刷局東京工場

お札づくりの現場で体験学習

小学生以上を対象に1日2回の工場見学を行う。映像での国立印刷局の紹介、ガラス窓からの紙幣の製造見学、1億円の重さを体験しながら記念撮影できるコーナーもある。見学は所要約90分。紙幣製造の工夫や高度な技術などに目を見張る。

住所:東京都北区西ケ原2-3-15/営業時間:10:00〜11:30・13:40〜15:10/定休日:見学は火・木のみ(祝の場合は休)/アクセス:地下鉄南北線西ケ原駅から徒歩1分
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10 飛鳥山公園

江戸時代からの花見の名所

8代将軍徳川吉宗が庶民の遊興地にと桜を植え、江戸随一の花見の名所になった。現在はソメイヨシノやサトザクラなど約600本の桜のほかに、約10種1万5000株のツツジ、約1300株のアジサイが植えられ、花の公園として親しまれる。

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11 王子神社

徳川吉宗に飛鳥山を寄進させた古社

徳川吉宗に飛鳥山を寄進させた古社

元亨2年(1322)に紀州熊野三社から王子大神を分霊したのが始まり。紀州出身の8代将軍徳川吉宗は、この神社が紀州にゆかりがあることを知ると喜び、元文2年(1737)に飛鳥山を寄進した。境内にそびえる大イチョウは都の天然記念物。

住所:東京都北区王子本町1-1-12/営業時間:境内自由/アクセス:JR京浜東北線・地下鉄南北線王子駅から徒歩3分
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12 王子稲荷神社

1000年の歴史を刻む関東稲荷総社

社記に「源頼義が奥州追討の砌、深く当社を信仰し、関東稲荷総司と崇む」とあり、徳川将軍家の祈願所に定められた。境内にある狐の穴跡は落語『王子の狐』の舞台。大晦日にキツネに扮した人々が参詣する「狐の行列」が行われる。

住所:東京都北区岸町1-12-26/営業時間:境内自由/アクセス:JR京浜東北線・地下鉄南北線王子駅から徒歩8分
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13 名主の滝公園

台地の地形を生かした回遊式庭園

安政年間(1854 ~ 1860)に、王子村の名主・畑野孫八が自邸に開いた庭園。昭和20年(1945)の空襲で焼失したが、15年後に東京都によって再公開された。園内には8mの落差がある男滝をはじめ、4つの滝があり、風雅な景観を見せている。

住所:東京都北区岸町1-15-25/営業時間:9:00〜16:30(7月15日〜9月15日は〜17:30)/定休日:無/アクセス:JR山手線・地下鉄南北線王子駅から徒歩13分
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歩いたらもっと美味しいごほうびグルメ

榎本ハンバーグ研究所

研究所を名乗るだけあり、バリエーションも豊富

粗挽き肉と細挽き肉を配合し、パン粉より吸水性の高い麩をつなぎで使うなど、独自のレシピで作るハンバーグは365種類。和風ソースとデミグラスソースの2種のソースが付く「3種の焦がしチーズハンバーグ」150g1600円~。

住所:東京都北区西ケ原2-44-13/営業時間:11:00〜15:00LO・18:00〜21:00LO/定休日:不定/アクセス:地下鉄南北線西ケ原駅からすぐ

平澤かまぼこ 王子駅前店

ちょいと立ち寄れる立ち飲みのおでん屋

店先から漂う出汁の香りに誘われる立ち飲み屋。昭和35年(1960)におでん種とかまぼこの製造店として創業。約30種あるおでん種はすべて手作り。出汁のベースは煮干しで、塩と醤油で味を調える。おでんは100円~。

住所:東京都北区岸町1-1-10 NUビル1F/営業時間:11:30〜22:00(土・日・祝は11:00~20:30。夏期は15:00~)/定休日:無/アクセス:JR京浜東北線・地下鉄南北線王子駅からすぐ

取材・文・撮影=塙 広明(アド・グリーン)

名物グルメの食べ歩きも楽しみな大久保コリアンタウンに始まり、戸山公園の豊かな自然を楽しみ、伝統建築にふれる木組み博物館や名門・早稲田大学、文教地区の歴史を今に伝える永青文庫や鳩山会館など、明治から現在までの文化の変遷を楽しむ散歩コース。
激安ショップが連なる十条銀座商店街、飲んべえたち御用達の赤羽一番街やOK横丁。2つの個性的な街を結ぶ散策路には自然公園や古刹が点在し、バリエーションに富む散歩が楽しめる。東京の大衆酒場を代表する店もあるので、どこで飲むかも迷いそう。