やまだないとと『西荻夫婦』の街 インタビュー「“いつか暮らす街”は東京というか西荻だった」
漫画家の「ナイトー」と、「ミーちゃん」の暮らしを私小説風に描いた『西荻夫婦』は、『フィール・ヤング』(祥伝社)にて2000年6月号~01年3月号に連載された。作中には街の人に愛されるお店や風景がさりげなく登場し、その日常に触れて西荻窪――“西荻”に憧れを抱いた人も多いだろう。西荻のお店の本棚にこの本が置かれているのも、今は日常風景だ。現在は違う街に暮らす作者・やまだないとさんが久しぶりに西荻の街を歩き、2019年の街の風景をスケッチ。この街への思いを伺った。(現在、阿佐ケ谷『VOID』にて開催中のやまだないと個展『ニシオギクボノトナリノトナリ』にちなみ、散歩の達人2019年11月号「荻窪・西荻窪」特集で行われたインタビューを掲載します)