テンセイ

鳥居の先に、地元飲んべえが集う秘密基地

北口商店街の鳥居をくぐった道の先に。情趣のある店前のモミジの下で乾杯!

「レトロな雰囲気の店内にしたくてねえ」とは、店主の天田政俊さん。店内のBGMは、自身が収集したレコードから、レゲエやロック、昭和歌謡など、ざっくばらんに選ぶ。つまみのほとんどが日替わりのなか、定番にして看板は塩もつ煮込みだ。6時間煮込んだホルモンはトロトロで、絶妙な塩味と肉の甘みが染みわたる。合わせる酒は、ホッピーのごとく焼酎に自分で炭酸を注ぐレモンサワーで決まりだ。

天田さんと、店長の小海(こかい)春美さん。
手前から時計回りに、鶏白レバー刺し300円、自家製レモンサワー450 円、中は300 円。塩もつ煮込み580円、トロタクアボカドネギトロ盛り780円。

『テンセイ』店舗詳細

テンセイ
住所:東京都杉並区西荻北3-2-11 ハイツそれいゆビル1F/営業時間:17:00~2:00/定休日:不定/アクセス:JR中央線西荻窪駅から徒歩2分

焼とり よね田

横丁の焼き鳥店では、外飲みの風情も肴に

左から牛すじと大根の煮込み380円、つくね・目玉焼き付き350円。奥は鶏レバー150円、なん こつ250円、正肉180円、鶏皮串150円、砂肝160円。生ビール550円。

連日満席の人気店だが、ぽっと外席が空くことがある。運よく座れたなら、キンキンのビールと、名物のつくねを頼みたい。「つくねは焼けるまで30分かかるんですよ~」と、店長の川村興太さん。夜風を浴びながら焼き鳥に舌鼓を打っていると、どでかいつくねが目の前に登場。半熟目玉焼きにつけてかぶりつけば、タレと黄身の甘さ、黒コショウの風味でビールがどんどん進む。

赤提灯の光と炭焼きの煙に誘われた客でにぎわう。

『焼とり よね田』店舗詳細

焼とり よね田
住所:無/営業時間:17:00~23:30(土は16:00~、日・祝は~22:30)/定休日:無/アクセス:JR中央線西荻窪駅から徒歩1分

旬ものと日本酒 とみ笑

独創的な酒肴には、新潟の限定酒を合わせて

富田さんが薦めるペアリングで、日本酒ファンが続出。

店主の富田薫さんは、地元新潟県の日本酒に惚れこみ、蔵ごとの限定酒を300種以上揃えている。「好みやつまみに合わせて渾こんしん身の一杯を薦めます」と、胸を張る。つまみは、長年うなぎ店で磨いてきた技術に独自のアイデアを加えた創作和食だ。中でも、赤酢あん肝は人気の一品。口中を埋め尽くす濃厚な旨味はフォアグラのごとし。こっくり重めの酒を合わせた時の相性は、もう反則級だ。

釣り魚を盛り付けた刺盛は1600円。赤酢あん肝680円(左)、海鮮とふきのとうのなめろう680円(奥)。日本酒は750円~。
富田さんと、妻の久美子さん、息子の玖(きゅう)くん。

『旬ものと日本酒 とみ笑』店舗詳細

旬ものと日本酒 とみ笑
住所:東京都杉並区上荻1-4-1/営業時間:18:00~24:00(金・土・祝前日は~2:00)/定休日:日・月/アクセス:JR中央線・地下鉄丸ノ内線荻窪駅から徒歩2分

西荻ヒュッテ

酒飲みたちの安息地? 山小屋風立ち飲み酒場

夜な夜な客が集う。

「山小屋みたいに、知らない人同士がすぐ仲良くなれる店にしたくて」とは、店長の中村泰介さん。1階の立ち飲み席はいつもにぎわい、笑い声が響いている。つまみはアウトドア料理を意識したコンビーフエッグや燻製などが定番。また、スキットルボトルのウイスキーは、客がラベルに思い思いの絵を描きキープ。肩肘張らない雰囲気が癖になり、明日もつい、立ち寄りたくなってしまう。

2階からの注文はパイプにカプセルを落とす独特な方式。注文を受け取る中村さん。
コンビーフエッグ490円、燻製たまご300円、燻製チーズ450円、燻製ナッツ400円。角瓶スキットルマイボトル1800円、炭酸瓶150円、氷100円。

『西荻ヒュッテ』店舗詳細

西荻ヒュッテ
住所:東京都杉並区西荻南3-11-7/営業時間:17:00~24:00/定休日:火/アクセス:JR中央線西荻窪駅から徒歩1分

炭焼 モッキンバード

ロックな店主の焼き鳥は繊細かつやさしい味

ハードロック好きの清水さん。

店内に飾られたギターは、店名の由来になったモッキンバード。「バンドマンだった頃に愛用していたものなんです」と、店主の清水保志さんは目を細める。修業先から受け継いだ秘伝のタレをつけ、炭火で焼いた地養鶏は、口当たりがサラリとしていて噛むほどに味わいが増す。また、唐揚げはコーンスターチを使った衣がパリッパリで中はジューシー。ハイボールをお代わりしたい!

手前から焼き鳥5本盛り750円、鳥のから揚げ650円。新潟県産コシヒカリを使った焼きおにぎり300円は、締めの一番人気。ハイボール450円。
ライブハウス風の外観で、ロゴはピックの形だ。

『モッキンバード』店舗詳細

炭焼 モッキンバード
住所:東京都杉並区荻窪5-8-1/営業時間:17:00~24:00/定休日:月/アクセス:JR中央線・地下鉄丸ノ内線荻窪駅から徒歩5分

サカナとタナカ Iriguchi

魚の鮮度が半端ないコスパ高めの海鮮酒場

刺し身盛り2400円~、子持ち昆布の串揚げタルタル700円、ハマグリとクロアワビ茸の酒蒸し1250円、すだちサワー500円。さつまあげ550円も絶品とか。

店主の田中將貴さんは、「必ず市場まで足を運び、自分の目で魚を選びます」と、食材選びに妥協をしない。新鮮な魚介が10種前後、所狭しと皿に並ぶ刺し身盛りには、日本酒を合わせるのもいいが、すっきりしたすだちサワーもよく合う。また、子持ち昆布の串揚げや、ハマグリとアワビ茸の酒蒸しなど、他ではなかなかお目にかかれない日替わりメニューの数々が、今日も常連衆を店へと誘う。

1階がカウンター、2階はテーブル席。
旬の具材のチャーハン1400円。

『サカナとタナカ Iriguchi』店舗詳細

サカナとタナカ Iriguchi
住所:東京都杉並区上荻1-4-4/営業時間:03-3393-0860/定休日:不定/アクセス:JR中央線・地下鉄丸ノ内線荻窪駅から徒歩2分

ギリシャ料理BAR ギリシャ小町三丁目

一歩足を踏み入れれば、欧州を感じる別世界?

ギリシャ風の店構えは、すべてクリスさんが作った。

欧州で料理の修業を積んでいた店主のクリスさんが、日本へ来たのは4年前。「大好きなギリシャ料理を知ってもらいたい!」と、2年前に店を開いた。おすすめのギリシャワインを口に運ぶと、ガツンと強いハーブの香り! そこへ運ばれるのは、ギリシャの代表的なつまみ、チーズサガナキだ。揚げ焼きされたチーズの香ばしさが、癖のあるワインの風味によく合い、気付けばやみつきに。

右から時計回りに、チーズサガナキ790円、ファバとサーディン650円、ブレッド&ディップ400円。ギリシャワイン700円~。
看板鳥のピカ。

『ギリシャ小町三丁目』店舗詳細

ギリシャ料理BAR ギリシャ小町三丁目
住所:東京都杉並区西荻南3-11-5/営業時間:18:00~24:00/定休日:月・第3火/アクセス:JR中央線西荻窪駅から徒歩1分

取材・文=高橋健太(teamまめ) 撮影=オカダタカオ、井原淳一、原 幹和
『散歩の達人』2019年11月号より

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