細川家ゆかりの美術館だからこそできる、バラエティあふれる展示品

細川家の下屋敷跡にある『永青文庫』。
細川家の下屋敷跡にある『永青文庫』。

肥後熊本54万石を治めた細川家の下屋敷跡にある、東京で唯一の大名家の美術館、『永青文庫』。3代忠利から240年にわたって熊本藩主をつとめた細川家伝来の美術工芸品や歴史資料、設立者である16代細川護立の蒐集品が所蔵されている。その数は国宝8件・重要文化財35件を含む9万4000点にものぼるという。

本展は、そんな『永青文庫』が満を持しておくる、家紋をテーマとした展覧会。武器武具、調度品、染織品など、九曜紋があしらわれた大名道具を幅広く展示する。品々に隠された九曜紋をエンタメ感覚で探そうという趣向だ。

『白羅紗地九曜紋付陣羽織』 細川光尚所用  江戸時代(17世紀) 永青文庫蔵。
『白羅紗地九曜紋付陣羽織』 細川光尚所用 江戸時代(17世紀) 永青文庫蔵。

9つの星を表した細川九曜紋のルーツにも迫る

2代忠興(1563~1645)のときに織田信長から拝領し、定紋になったと伝えられる九曜紋。9つの星を表すと言われ、9つの円が離れた紋は「細川九曜」と呼ばれている。山鳥の羽根を扇状につけた兜や、鞍の上にかける鞍覆(くらおおい)など、珍しい作品も展示されているので注目したい。九曜紋のルーツにはじまり、身に纏うものから香道具、煙草盆、飯器など、大名家の暮らしを彩った調度品、さらには表装に九曜紋が施された掛軸や巻物、刀装具まで、これまで知らなかった家紋について学ぶ絶好の機会となりそうだ。

『白糸裾紫威越中頭形兜』 細川宗孝所用 江戸時代(18世紀) 永青文庫蔵。
『白糸裾紫威越中頭形兜』 細川宗孝所用 江戸時代(18世紀) 永青文庫蔵。
『九曜紋目貫』 江戸時代  永青文庫蔵。
『九曜紋目貫』 江戸時代 永青文庫蔵。
細川光尚筆 『和歌詠草』(部分) 江戸時代(17世紀) 永青文庫蔵。
細川光尚筆 『和歌詠草』(部分) 江戸時代(17世紀) 永青文庫蔵。
『色絵九曜紋散香炉』 江戸時代(18世紀) 永青文庫蔵。
『色絵九曜紋散香炉』 江戸時代(18世紀) 永青文庫蔵。

開催概要

「Come on! 九曜紋―見つけて楽しむ細川家の家紋―」

開催期間:2024年7月27日(土)~9月23日(月・休)
開催時間:10:00~16:30(入館は~16:00)
休館日:月(ただし8月12日・9月16・23日は開館)・8月13日(火)・9月17日(火)
会場:永青文庫(東京都文京区目白台1-1-1)
アクセス:都電荒川線早稲田停留所から徒歩10分、JR山手線目白駅からバス15分
入場料:一般1000円、70歳以上800円、高校生・大学生500円
※中学生以下、障害者手帳をお持ちの人と付き添い1名は無料 。

【問い合わせ先】
永青文庫☏03-3941-0850
公式HP  https://www.eiseibunko.com/

 

取材・文=前田真紀 画像提供=永青文庫