厳選オリーブオイルを使ったもっちり生パスタ『OSTERIA UCCELLO』
セモリナ粉を使った手打ちの生パスタに、南イタリア産を中心にした約50種のワイン。一皿400円からとリーズナブルな料金設定で、料理はハーフサイズの注文も可能だ。店主の古屋亮平さんはオリーブオイルソムリエ。厳選したオリーブオイルを常時複数そろえ、産地やマリアージュで変わるオイルの奥深い世界に誘(いざな)ってくれる。12月には、オリーブオイル“ヌーボー”を入荷予定。「季節限定の希少種を用意してお待ちしています」。
『OSTERIA UCCELLO』店舗詳細
思わずご飯が進むスペイン料理の定食屋『コシード デ ソル』
店内に入ると、カラフルな壁に貼られた絵皿や手描きのメニュー。とっても温かな雰囲気で、いつも地元客でにぎわっている。スペインなどの地中海料理を提供する店は数あれど、定食としてどんぶりメシと一緒にいただけるところはココだけかも?スペインオムレツとご飯の意外な相性に思わず感激。サルスエラ(スペイン風ブイヤベース)をアレンジしたこの店オリジナルのブイヤベースは、最後はご飯をもらって雑炊にしよう。
『コシード デ ソル』店舗詳細
4世紀続く味と香り。日本一の醤油料理『醤油料理 天忠』
天明7年(1787)創業、歴史と伝統ある醤油醸造元・岡直三郎商店の直営店。創業以来変わらない木桶仕込みで、天然醸造の「日本一しょうゆ」を用いた、醤油料理が味わえる。なかでも人気のメニューは、焦がし醤油フォンデュ近江逢盛り合わせ2200円。3種の醤油をブレンドし、牛乳、生クリームを加えて作った秘伝ソースを火で温め、季節の野菜や和牛などをつけていただく。醤油の芳ばしい香りが、食欲をそそる。
『醤油料理 天忠』店舗詳細
長年愛されてきた手作りのおいしさ『グリルママ』
終戦直後、神奈川県相模原市にあった進駐軍向けの洋食店が、1957年に町田に移転。昔懐かしい洋食の味を今でも守り、常連は3世代にわたる。2週間かけて煮込むデミグラスソース、追加注文する客が後を絶たないタルタルソースなど、丁寧な手作りのおいしさで、愛され続けている老舗だ。
『グリルママ』店舗詳細
食べ応えのある定食は庶民の強い味方『食事処 稲穂』
地元住民に愛される大衆食堂のランチは、ボリュームのある定食。生パン粉を使った揚げ物、焼き魚や丼ものまで、毎日通っても飽きのこない品揃えが評判だ。なかでも人気なのが「牛焼肉定食」。適度な脂身とジューシーさが残ったミディアムレアの厚みあるステーキを、醤油ベースの特製タレでいただく。夜は、鮮魚の刺し身や煮付けが人気。店主自ら釣った魚がメニューに並ぶことも少なくない。「一緒に釣りに出かけたい人、大歓迎」だそう。
『食事処 稲穂』店舗詳細
肉の旨味が凝縮された極上食感のハンバーグ『ハンバーグ&ステーキ ボンボネーラ』
フレンチの料理人だった松江洋輔さんと、その弟である祐輔さんが兄弟で営む。看板メニューは、国産牛100%のハンバーグ。上質な肉ならではのすっきりとした脂の甘みと、口の中でとろけるような柔らかさが特徴だ。ナイフを入れると、肉汁がじゅわっ。スタッフが目の前でかけてくれるソースは、特製フォン・ド・ヴォーを使ったデミグラスソースなど6種類から選べ、すべて手づくり。どれも肉本来の味わいを一層引き立てる。
『ハンバーグ&ステーキ ボンボネーラ』店舗詳細
特別な日にゆるゆる飲みたい小料理屋さん『和食処 けんけん』
夫婦2人で営む割烹料理店。その日仕入れた食材を使用するため、夜のアラカルトはすべて時価。夜は基本的に予約を2~3組に限定しているので、ゆったり食事できる。網走産の釣きんきの煮つけは、これを目的に来る常連さんも多い人気の一品。脂ののった身が口の中でとろける。甘辛のタレをご飯とともにいただくのも◎。いろいろ食べたいならおまかせコース8800円~を。ランチ(1280円から)は人気のため、早めの時間帯に訪れたい。
『和食処 けんけん』店舗詳細
町田卵のやさしい味に思わず歌いだしたくなる『Cafe LaLaLa kitchen』
町田産のコクがある卵や野菜を豊富に使った、まち★ベジ公認店の洋食レストラン。オムライスの卵には塩を入れず、素材そのものの味を大切にしている。テイクアウト可能なプリンはふるふるの食感を維持するために試行錯誤。「火加減が難しくて失敗続きだったけど、家でもこの濃厚な味ととろける食感を楽しんでほしいから」というオーナーの田代さんの意図通り、時間が経ってもなめらかな出来に。
『Cafe LaLaLa kitchen』店舗詳細
元気な生産者のイメージと、消費者に安心しておいしく食べてもらいたいという思いで推進している。町田市では、現在、年間を通して「まち★ベジ」公認の農産品を販売・使用しているお店が35店舗展開されている。
レモングラス香るカンボジアの家庭料理『アンコールトム』
30年以上町田に店を構えるカンボジア料理店。独自の文化や料理を日本人にもっと知ってもらいたいという思いから、様々な家庭料理をメニューに組み込んでいる。現地の農家から食材を仕入れたり、レモングラスを手作業で叩いて香りを引き出すなど、伝統を守った本場の家庭料理。卓上にあるレモン汁ベースの手作りソースは、チャー・ビーフンにかけると酸味が増して、よりエスニックな味わいに。
『アンコールトム』店舗詳細
新鮮な三浦直送の魚を漁師の食べ方で!『いまがわ食堂』
元気いっぱいの店員さんの声が飛び交う店内、天井を飾る漁網。まるで大海原で漁をする、船の上のような食堂だ。代表の林さんは「栄養バランスの良い食事を」と、この食堂をはじめたそう。使われているのは全て三浦港から直送の魚と、山形産のお米。定食にはアオサの味噌汁に浅漬け、食前酢がつく。余計なものを使わず栄養バランス完璧な完全無添加の一膳は、まさに漁師の粋な食べ方!
『いまがわ食堂』店舗詳細
炒めることでスパイスと肉の旨味が融合?『町田 最後に炒める 第3のカレー★マウンテン』
ルーはスパイス約30種類と新鮮な香味野菜を5日間かけて「煮込む」「寝かす」を繰り返す。一番の特徴は、提供する前にルーと焼いた肉を合わせて炒めること。そうすることで、ルーも肉も旨味や味の深みが引き上がるのだとか。鹿児島県産黒豚や鳥取県産・匠の大山鶏を使うなど、肉にもこだわる。
『町田 最後に炒める 第3のカレー★マウンテン』店舗詳細
東インド家庭料理の濃密な味わいに脱帽『アッチャ』
コルカタ出身のジョイさんが作る東インドの家庭の味を求めて、カレーマニアが遠方からも訪れる。7種類のスパイスを基本に、1年に4回スパイスの配合を調整。「インドのカレーは健康第一」とジョイさん。さらさらのカレーに頭ナシの揚げたサンマがそのままのったサンマカレー、見た目は大胆だが、体にやさしく入っていく。
『アッチャ』店舗詳細
和風出汁と野菜のおいしさが溶け込む『ベジ フル スパイス』
女性に人気のラーメン店『胡心房』の姉妹店。どのカレーも町田産の野菜がたっぷり。全メニューにサラダと、野菜のおかずも付く。和風さらさらカレーは、鰹(かつお)や昆布などの和風出汁に豚バラやスパイスを加えたスープを一晩寝かせてから使う。小麦粉は極力使わずバターも不使用だが、旨味は濃厚。ご飯は、もち麦とキヌア入り。テイクアウトもあり。
『ベジ フル スパイス』店舗詳細
取材・文=高山和佳、風来堂(佐久間春奈・稲葉美映子、神谷 郁、南雲恵里香)、本田直子 撮影=鈴木賢一(醤油料理 天忠)、花岡慎一、山出高士、高野尚人