創業40年以上のノスタルジックな老舗喫茶『トロワ・シャンブル』
下北沢駅の喫茶店といえば、この店の名前を挙げる人も多いだろう。『トロワ・シャンブル』は、1980(昭和55)年創業のネルドリップとオールドビーンズにこだわり抜いたコーヒーを提供する老舗喫茶。いまなお、キャッシュオンリー、喫煙可という昔ながらの喫茶店スタイルを守る貴重な店だ。長年の歴史を刻むモダンな内装で、ノスタルジックな気分に浸ることができる。『コクテール堂』のオールドビーンズを使用し、ネルドリップで一杯ずつ丁寧に淹れるコーヒーは角がなく味わいのキレが良い。この一杯を飲むために、下北沢へ足を運びたくなるのも納得だ。
『トロワ・シャンブル』店舗詳細
洋館のアトリエをイメージした空間『ブリキボタン』
ビルの2階にひっそりとたたずむ、「洋館のアトリエ」をコンセプトにしたカフェダイニング。店内は席によって画家や時計職人、洋裁職人などテーマが異なり、それぞれに小さな物語を感じられる。エレガントなグラスにたっぷり注がれたクリームソーダは、淡いブルーが美しいラムネのクリームソーダ、ジンジャーのクリームソーダなど豊富なフレーバーが楽しめる。ほかにも、ランチタイムにはオムライスやキーマカレーなどから選べるランチセット、スイーツタイムには自家製ベイクドチーズケーキなど時間帯によって幅広いメニューを提供。どんなシーンにも利用できるサードプレイスのようなカフェだ。
『ブリキボタン』店舗詳細
「ねぐら」のような穴場喫茶『喫茶ネグラ』
下北沢の裏路地にある穴場の喫茶。SNSでも人気のクリームソーダは、期間限定フレーバーを含めて約15種類がラインナップ。200円を追加すれば、ジン、ホワイトラム、ダークラム、ウォッカといったアルコールを追加できる“大人のクリームソーダ”だ。どこか懐かしさを感じるレトロな店内には、店主がコレクションした古道具が散りばめられている。ドリンクやフードを楽しみながら、一つひとつのアイテムに秘められたエピソードに思いを馳せてみるのもいいだろう。
『喫茶ネグラ』店舗詳細
温かいサービスにほっこり。珈琲豆専門店『こはぜ珈琲』
下北沢の商店街で営む『こはぜ珈琲』は、常時30種類の自家焙煎珈琲豆を販売する専門店。珈琲豆はすべて好みに合わせて焙煎具合や挽き加減を選べるセミオーダーのスタイルなので、“珈琲豆デビュー”にもぴったりだ。店内に併設された喫茶スペースでは淹れたてのコーヒーと軽食、スイーツを楽しむことができる。また、コーヒーを飲んだら1ポイントが貯まり、12ポイント集めると自分以外の誰かにコーヒーを1杯ごちそうできる「恩送りカード」など、心温まるサービスも愛される理由だ。
『こはぜ珈琲』店舗詳細
お花モチーフのスイーツ&名物のフレンチトーストを堪能『サンデーブランチ』
30年以上にわたり下北沢で親しまれ、親子3代で利用する人も多いカフェ。背の高い窓からたっぷりと日差しが降りそそぐ開放的な空間は、一瞬で都会の喧騒を忘れさせてくれる。ここ数年、SNSで注目されているのが季節の花をモチーフにしたメニュー。まるでアート作品のように美しいケーキやドリンクを味わえる。また、海外のレシピを再現し研究を重ねて生み出された看板メニューのフレンチトーストは、外はカリッと香ばしく、中はとろりとなめらか。きっと一度食べたら虜(とりこ)になること必至だ。
『サンデーブランチ』店舗詳細
下北線路街でリラックスタイムを過ごせる『適温』
『適温』は下北沢駅の周辺にできた新しく誕生したエリア、下北線路街の一角にたたずむカフェ。スイーツ、料理、ドリンクに至るまで日本全国から選りすぐった素材を丁寧に調理した本格的なメニューを提供する。カフェ利用はもちろんのこと、モーニングには1日の元気をチャージしてくれるプレート、ランチは具材たっぷりのオープンサンド、ディナーにはお酒に合うバルメニューなど、時間帯によって多彩な楽しみ方ができる。店内には国内外の作家が手掛けたさまざまな作品がさりげなく飾られているので、カフェをしながらじっくり見てみてほしい。
『料理と暮らし 適温』店舗詳細
約7000冊の本がずらり!クイズ作家が営むブックカフェ『RBL CAFE』
クイズ作家のオーナーが営むブックカフェ。店内の壁一面には、クイズの問題を作成するためオーナーが集めた参考図書が約7000冊。本はコーヒーを飲みながら自由に手に取ることができる。辞典や図鑑、雑学本など、普段はあまり手に取らない珍しい本との出合いが楽しい。読書はもちろん、電源やWi-Fiが完備されているためPC作業にもぴったりな環境が整っている。下北沢で静かに過ごしたいとき、立ち寄りたいカフェだ。
『RBL CAFE』店舗詳細
※臨時休業あり。詳しくはHPの「お知らせ」「スケジュール」から要確認。/定休日:不定/アクセス:小田急電鉄小田急線・京王電鉄井の頭線下北沢駅から徒歩5分
メルヘンな空間とスイーツ&ドリンクがSNS映え『狛犬珈琲』
下北沢駅から5分ほど歩いた商店街にある『狛犬珈琲』。店内に入ると、ドライフラワーや植物が散りばめられたメルヘンチックな空間が現れ一気にワクワクがこみ上げる。元デザイナーのオーナーが手掛けたスイーツやドリンクは、どれも芸術的。美しい見た目のメニューは、ショッピングの合間の休憩や、日常のちょっとしたご褒美などさまざまなシーンで味わいたくなる。“かわいい”にあふれた空間でゆったりと過ごしてみよう。
『狛犬珈琲』店舗詳細
地域に溶け込むハイセンスな隠れ家カフェ『YELLOW CAFE』
下北沢駅から17分ほど歩いた静かな住宅地にある『YELLOW CAFE(イエローカフェ)』は、飲食店や美容室などのデザインを手掛ける建築デザイン会社『877inc.』が運営するカフェ。“ヨーロッパにあるアメリカンダイナー”をテーマに趣のあるアンティークやポップなアートが混ざり合った空間と、気さくなスタッフとの会話が心地よい。人気メニューは、店内で焼き上げるクロワッサンにさまざまな具材を挟んだヨーロッパスタイルのサンドイッチ。老若男女がリラックスできる雰囲気は、デイリーに利用したくなる魅力にあふれている。
『YELLOW CAFE』店舗詳細
シモキタエキウエにオープンしたおしゃれカフェ『Cafe NOCE』
2023年4月、小田急線下北沢駅直結の商業施設“シモキタエキウエ”の2階にオープンした『Cafe NOCE(カフェ ノーチェ)』。インテリアショップ『NOCE』が運営するカフェで、おしゃれなインテリアに囲まれながら過ごすことができる。店を代表するメニューが、粉の配合から研究を重ねて完成したパニーニ。毎日店内で作られるオリジナルパンをオーダーが入ってから専用グリルで焼き上げ、外はカリッ、中はもっちりとした食感に仕上がっている。気軽に立ち寄れる便利な立地にありながら、こだわりが光る料理に出合えるのがうれしい。
『Cafe NOCE』店舗詳細
取材・文・撮影=稲垣恵美