インテリアショップが運営する注目のカフェ
2023年4月、小田急線下北沢駅直結の商業施設“シモキタエキウエ”の2階に新たな注目店がオープンした。『Cafe NOCE』は、オリジナルデザインの輸入家具を取り扱うインテリアショップ『NOCE』が運営するカフェ。駅から外に出ずとも、さくっと立ち寄れる立地がなんとも魅力的だ。
ガラス張りの明るい店内は、照明からテーブル、イスに至るまで『NOCE』のインテリアでコーディネートされている。おしゃれさはもちろん、居心地のよさも兼ね備えた空間だ。
「インテリアは、形や使い心地、木目の雰囲気など、実際に目で見たり触れてみたりしないとわからないもの。このカフェでは、『NOCE』のインテリアに触れながら過ごしていただくなかで、ご自宅に置くイメージがより湧きやすくなると思います」と話すのは、店舗マネージャーの渡部倫子さん。
気に入ったアイテムは、後から『NOCE』のショップやオンラインで購入できるのも楽しい。
驚くほどの手間暇!粉から作りあげる手作りパニーニ
『Cafe NOCE』のこだわりは空間だけにとどまらず、本格的な手作りメニューの数々にも驚かされる。
看板メニューは、イタリアで日常的に親しまれるワンハンドフードのパニーニ。『NOCE』のバイヤーが世界各国をまわるなかで感銘を受けた本場のパニーニを再現し、粉の配合から研究を重ねて完成した。店内で毎日粉から計量し、生地をこねて発酵させたオリジナルパンを、オーダーが入ってから専用グリルで焼き上げるという徹底ぶりだ。
オリジナルパンは、バターやミルクを使用せずオリーブオイルのみで作られているため、外はカリッ、中はもっちりとした食感に。シンプルだからこそ、具材のおいしさをよりいっそう引き立ててくれる。
パニーニに挟む具材も、食事系からデザート系までバラエティ豊か。特に人気を誇る、世界三大生ハムのひとつであるスペイン産ハモンセラーノをサンドしたパニーニは、オーダーが入ってから専用のスライサーで一枚ずつ生ハムをスライスする。こうした丁寧な調理工程にも「新鮮で風味豊かなまま味わってもらいたい」という店の想いが込められているのだ。
そのほかにも、スキレットにのせてオーブンで焼き上げるフレンチトーストや、自家製のケーキなど手作りメニューが豊富。スピード重視のイメージがある駅ナカのカフェだが、一切妥協のない料理への情熱に脱帽してしまう。
お腹をほど良く満たすパニーニとクリームソーダセット
この日は、パニーニ1種類とドリンク、サラダ、キャロットラペ、デザートがセットになったパニーニ1種セットをオーダー。パニーニの種類は期間限定メニューを含めると食事系で15種類ほど、スイーツ系で8種類ほどあるため、どれを選ぶか迷うのも楽しい。たくさん食べたい人は2種セットも1200円で食べられるから覚えておこう。
パニーニは、人気が高いスペイン産ハモンセラーノ&モッツアレラチーズパニーニをチョイス。ドリンクは全9種類から選べるクリームソーダ&フロートから青いクリームソーダ(+300円)をセットにした。
生ハムとモッツァレラチーズがサンドされたパニーニは、カリッとした生地の香ばしさ、噛めば噛むほど感じられるジューシーな生ハムの塩気、熱でとろけたチーズのまろやかな味わいが三位一体となって押し寄せてくる。
手軽に食べられるのに満足度は高く、頬張るほどにやみつきになっていく。どのパニーニを選ぶか迷ったときには、まずこの一枚を選んでおけば間違いないだろう。
付け合わせのキャロットラペ、デザートのレモンのパンナコッタもすべて手作りで、どれも繊細なおいしさが伝わってくる。
海のような美しい青色のクリームソーダは、暑い季節にゴクゴクと飲みたい一杯。屋内にいながら外の雰囲気も感じられるテラス席で飲むにはぴったりだ。
「『Cafe NOCE』のお料理は手の届きやすい価格でおしゃれかつ高品質なものをお届けする『N
気軽に立ち寄れる便利な立地にありながら、こだわりが光る空間と料理に出合える『Cafe NOCE』は、きっと想像以上に贅沢なひとときを与えてくれるはずだ。
取材・文・撮影=稲垣恵美