香辛料や果皮がスパイシー『サワースタンドエイト』

八角などを使った瞬間インフュージョン&キューカンバ639円(右)、マンゴー&ハイビスカスサワー419円。
八角などを使った瞬間インフュージョン&キューカンバ639円(右)、マンゴー&ハイビスカスサワー419円。

カウンター上には、スパイスや果実などを入れウォッカに風味を付けるランドルフィルターが2台。そう、こちらは多様なボタニカルを用いた自家製漬け込み酒で作るサワー専門店。メニューには漬け込み酒一覧があり、例えば寝不足なら安眠効果のあるベルガモットミント、0次会利用なら食欲を増進する花山椒の漬け込み酒のサワーなど、その日の気分や体調に合った最適な一杯をオーダーしたい。

注文が入ってからボタニカルをするサワーもある。
注文が入ってからボタニカルをするサワーもある。
右にあるのがランドルフィルター、壁側には漬け込み酒が並ぶ。
右にあるのがランドルフィルター、壁側には漬け込み酒が並ぶ。

『サワースタンドエイト』店舗詳細

住所:中野区中野5-63-4/営業時間:17:00~翌3:00/定休日:火/アクセス:JR中央線中野駅から徒歩すぐ

注ぎ分けの神業にビールのうまさ開眼『麦酒大学』

右が三度注ぎ、左が一度注ぎ各700円。枝豆麦酒漬け432円、ホップソーセージ1382円。
右が三度注ぎ、左が一度注ぎ各700円。枝豆麦酒漬け432円、ホップソーセージ1382円。

うまいビールの飲み方を20年追求してきた山本祥三さん。最新式の平成サーバーと、それと比べ流量3倍という昭和8年(1933)の復刻サーバーを用い、キリンラガーを20種以上の注ぎ分けで提供。「例えば三度注ぎは昭和サーバーでいっぱい泡を立てて麦の苦みを泡に吸着、そのぶん液体部分には苦みの奥に隠れた麦の甘みを感じられます」。1杯目はシャープな味わいの麦酒大学注ぎ、さて2杯目は――と、次はどの注ぎ方を頼むか悩む!

「造り手、注ぎ手、飲み手の思いが一致して、ビールが完成する」と店主。キリンラガー以外にゲストビールがある日も。
「造り手、注ぎ手、飲み手の思いが一致して、ビールが完成する」と店主。キリンラガー以外にゲストビールがある日も。
立ち飲みスペースも。
立ち飲みスペースも。

『麦酒大学』店舗詳細

住所:中野区中野3-34-23 辻ビル 2F/営業時間:18:00~24:00/定休日:日/アクセス:JR中央線・地下鉄東西線中野駅から徒歩2分

毎日通いたくなる庶民的雰囲気と肴『大衆酒場コグマヤ』

カウンター入り口側は煮込み鍋を望む特等席。
カウンター入り口側は煮込み鍋を望む特等席。

レンガ坂には珍しい、カウンターのみの大衆酒場。「この坂で一番おしゃれじゃない店を目指したくて(笑)」と店長・夏井玲央さん。品書きには分厚い絹豆腐などを赤味噌で2時間煮込んだ煮込みや、朝びきの豚レバを低温調理し、生に近いプリトロ食感を実現したレバネギなど庶民派飲んべえもニンマリのつまみが並ぶ。しかも中野では希少な三冷のシャリキンホッピー495円も! 開店して3年、2階という立地ながらすでに人気店なのも納得。

煮込みの豆腐154円、大根176円、レバネギ418円、海鮮ぜいたく盛り605円。シャリキンサワーレモン495円。
煮込みの豆腐154円、大根176円、レバネギ418円、海鮮ぜいたく盛り605円。シャリキンサワーレモン495円。
左が店長の夏井さん。
左が店長の夏井さん。

『大衆酒場コグマヤ』店舗詳細

住所:中野区中野3-36-4 深野ビル 2F/営業時間:17:00~23:50/定休日:無/アクセス:中野駅から徒歩2分

ネタケースと地酒冷蔵庫に眠るお宝『ちょい虎』

カンパチ150円(手前)、生湯葉と塩水ウニべっこうあんかけ450円(右)など。蒼空純米吟醸1合1200円ほか地酒は約40種、グラス650円~。
カンパチ150円(手前)、生湯葉と塩水ウニべっこうあんかけ450円(右)など。蒼空純米吟醸1合1200円ほか地酒は約40種、グラス650円~。

地中海で捕れたトロのような味わいの本マグロ赤身など刺し身は2切れで各150円。しかも、ワサビには刻みワサビを、醤油には昆布出汁をブレンドするなど地酒に合うような細かな心遣いがうれしい。「奥の冷蔵庫でボトルを見ながら地酒を選べます。時期によっては紀土や十四代も!」ときき酒師で関西出身の小松拓巳さん。タイの子旨煮680円やハモ料理など関西の味を謳歌できるのも魅力なのだ。

カウンターのネタケースに鮮魚が並ぶ。店内禁煙。
カウンターのネタケースに鮮魚が並ぶ。店内禁煙。

『ちょい虎』店舗詳細

住所:中野区中野5-56-2/営業時間:17 :00~ 24:00(金は~翌2:00、土は16:00~翌2:00、日・祝は16:00~)/定休日:無/アクセス:JR中央線中野駅から徒歩5分

地方出身者が憩う、アットホーム酒場『パニパニ』

明るい女性客も多い。店名は宮古島の方言で元気いっぱいの意味。
明るい女性客も多い。店名は宮古島の方言で元気いっぱいの意味。

店主の長谷部智明さんは中野チャンプルーフェスタの実行委員長。シークワーサーサワーにザクロシロップを足したパニパニサワー360円や各種泡盛、沖縄の家庭料理・ポークたまご焼き390円など海人テイストの品書きも多い。「中野は地方出身の単身者が多いから、大分のとり天など各地方の味を取り入れるようにしてます」。客同士の仲が良く、ここで知り合って昨年は結婚するカップルが3組も!

焼きたてギョーザ290円は羽根付き。店主祖父が創業した中華屋のレシピを引き継ぐ。
焼きたてギョーザ290円は羽根付き。店主祖父が創業した中華屋のレシピを引き継ぐ。
外飲みスペースもあり、活気のある4坪の店。
外飲みスペースもあり、活気のある4坪の店。

『パニパニ』店舗詳細

住所:中野区中野5-49-3/営業時間:17:00~ 23:30LO(金・土は~24:30LO)/定休日:日/アクセス:JR中央線中野駅から徒歩6分

新道の奥に潜む、極ゆる酒場『BA CAFE』

バさんはビッグバンド、ウジャビンビンのヴォーカルでもある。2階のソファ席も心地よい。
バさんはビッグバンド、ウジャビンビンのヴォーカルでもある。2階のソファ席も心地よい。

店の前には猛犬注意の文字、中に入ると社長室のプレート、メニューに目をやればチンザノをグレープフルーツジュースで割った酒・フルチンの文字……。店名って、この馬鹿っぽさから?「よく言われるけど(笑)、俺の愛称がバさんだから」とマスターの椎葉和彦さん。バさんの飄々とした人柄に引かれ、夜も深くなると映画や音楽好きが集まり、狭い店内は楽しい空気に満ちる。「お客さん次第で早朝まで店を開けることもあるよ~」。

看板メニューのビーフタコス400円とフルチン600円。

住所:中野区中野5-50-9/営業時間:19:00~ 翌3:00ごろ/定休日:無/アクセス:JR中央線中野駅から徒歩7分

ディープ路地で感じるパリの風『PEP』

PEP風骨髄のオーブン焼き330円(中)、エスカルゴバターブルギニョン968円(奥)など。コップワインは赤・白を用意。
PEP風骨髄のオーブン焼き330円(中)、エスカルゴバターブルギニョン968円(奥)など。コップワインは赤・白を用意。

「目指すはパリの裏路地にあるような大衆酒場。新仲見世はまさに裏路地でイメージに合いました」と店長の伊藤酉太さん。つまみはフランスの大衆食がベース。例えば赤ワインとベーコンのポーチドエッグは638円と良心的価格ながら、実はシェフ歴22年の村田圭さんが粒子状にした野菜や牛骨、鶏ガラからしっかり出汁をとっており丁寧な技が光る。フランスワインも50~60種揃うが、大衆感に浸るなら1杯目はコップワイン275円を。

1階は立ち飲みもOK。1階はテーブル席。
1階は立ち飲みもOK。1階はテーブル席。
前店舗の中華屋の看板も味わい。
前店舗の中華屋の看板も味わい。

『PEP』店舗詳細

住所:中野区中野5-55-7/営業時間:17:00~23:30(土・日・祝は15:00 ~ 23:00)/定休日:月(祝の場合は翌日)/アクセス:JR中央線中野駅から徒歩5分

階段を上った勇者のみ味わえる、絶品洋食『中野 洋食酒場カラフル』

自家製ハンバーグ&ナポリタン1200円。ランチはサラダとスープ、3種のドリンクバー付き。
自家製ハンバーグ&ナポリタン1200円。ランチはサラダとスープ、3種のドリンクバー付き。

2階の元スナックを改装しており少し怪しい雰囲気だが、扉を開ければ店主・宮下功子さんが笑顔で迎えてくれる。「しゃれたカフェよりレトロ感が好きで、スナック時代の止まり木もあえて残してます」。ランチのコンビメニュー5種で一番人気が自家製ハンバーグ&ナポリタン。ブラックペッパーの効いたややスパイシーなハンバーグは180g、ナポリタンは200gと男心をつかむ特盛り。「老若男女、客層もカラフルになってほしくて」。

「ワインや焼酎などお酒もたくさん用意してます」と店主。
「ワインや焼酎などお酒もたくさん用意してます」と店主。
ニンニク醤油に漬けた鶏モモ肉を焼く、山賊焼き1200円は夜限定。店主の故郷、松本の料理。
ニンニク醤油に漬けた鶏モモ肉を焼く、山賊焼き1200円は夜限定。店主の故郷、松本の料理。

『中野 洋食酒場カラフル』店舗詳細

住所:中野区中野5-55-17 2F/営業時間:11:30~14:30LO・18:00~ 22:00最終入店/定休日:日・祝/アクセス:JR中央線中野駅から徒歩4分

希少な地鶏・シャモロックの伝道師『中野鳥聖』

左からつくね180円、砂肝250円、ねぎ間270円、レバー250円。ちょい盛りおそう菜750円、日本酒700円~。全て税別。
左からつくね180円、砂肝250円、ねぎ間270円、レバー250円。ちょい盛りおそう菜750円、日本酒700円~。全て税別。

看板は、青森・大鰐町産シャモロック。横斑シャモと横斑プリマスロックを交配した地鶏で、「キレのある弾力と旨みが魅力」と、店主・松橋聖代さんが語る。炭であぶると、ねぎ間はハリのある肉に力強い旨みがあふれ、レバーは濃厚さが口中を支配。修行先の渋谷『森本』を踏襲したつくねも自慢で、大山鶏の様々な部位の味、食感を生かした一本だ。ほのかに香るユズがたまらない。

炭の前に立つ店主。
炭の前に立つ店主。
もも焼き850円(税別)。
もも焼き850円(税別)。

『中野鳥聖』店舗詳細

住所:中野区中野5-55-10/営業時間:17:30~23:15頃/定休日:日・第2月・第3月・祝の月/アクセス:JR中央線中野駅から徒歩4分

(クレジット)
取材=鈴木健太・teamまめ 構成=株式会社エスティフ 撮影=本野克佳・須田卓馬・井上洋平・井原淳一・オカダタカオ