スタート:地下鉄銀座線三越前駅ー(すぐ)→日本橋三越本店ー(3分/0.2㎞)→凧の博物館ー(6分/0.4㎞)→日本橋ー(5分/0.3㎞)→東証アローズー(9分/0.7㎞)→水天宮ー(4分/0.3㎞)→甘酒横丁ー( 17分/1.2㎞)→宝田恵比寿神社ー(5分/0.4㎞)→伝馬町牢屋敷跡ー(33分/2.2㎞)→浅草御蔵前書房ー(5分/0.4㎞)→Nui.HOSTEL & BAR LOUNGEー(7分/0.5㎞)→ペリカンカフェー(13分/0.9㎞)→鳥越神社ー(1分/0.1㎞)→鳥越おかず横丁ー(12分/0.8㎞)→ゴール:地下鉄大江戸線・つくばエクスプレス新御徒町駅
今回のコース◆約8.4km/約2時間10分/約1万1200歩
1 日本橋三越本店
日本初の百貨店
延宝元年(1673)、三井高利が開業した呉服店・越後屋が前身。天和3年(1683)に「店前現銀掛け値なし」のスローガンを掲げ、いち早く正札販売を行うようになった。昭和10年(1935)完成のルネッサンス様式の建物は国の重要文化財。
2 凧の博物館
日本&世界の凧が大集合
「日本凧の会」を立ち上げた洋食店『たいめいけん』の初代オーナー・茂出木心護さんが収集した凧を展示。2020年11月に、ビル建て替えのため現在地へ移転、仮営業している。収蔵品は、日本の和凧と世界の凧が中心で、江戸凧絵師・橋本禎造氏が描いた江戸凧の数々が展示されている。
3 日本橋
現役の国道道路橋として初の重要文化財
江戸幕府開府に伴い、慶長8年(1603)に建造された日本橋は五街道の基点。木造の太鼓橋から改修と改築を繰り返し、明治44年(1911)に現在の石造二連アーチ橋に架け替えられた。橋柱の銘板は江戸幕府最後の将軍・徳川慶喜の直筆。8×4(橋)=32頭の獅子像などの装飾も必見。
4 東証Arrows
株式投資を学ぶ見学施設
東京証券取引所内で投資家に市場の情報をリアルタイムで提供し、上場企業に情報開示をサポートする。売買監理業務を行うマーケットセンターや証券史料ホールの見学、株式投資体験コーナーで実施できる株式投資模擬体験(要予約)がある(2020年12月現在、見学は休止中)。
5 水天宮
江戸っ子が慕った情け有馬の水天宮
久留米藩主・有馬頼徳が、久留米水天宮を江戸上屋敷内に分社したことが始まり。安産・子授けの神社として名高く、明治5年(1872)に現在地へ移転後も戌の日には安産御守の腹帯・御子守帯を求める参拝者でにぎわう。
6 甘酒横丁
老舗や名物店が並ぶ下町商店街
東京屈指の繁華街だった明治期に、甘酒屋を営む尾張屋があった小路を甘酒横丁と呼んでいたのが起源。下町情調漂う通りに、『とうふの双葉』、たい焼きの『柳屋』、いなり寿司の『志乃多寿司総本店』などの名物店が並ぶ。
7 宝田恵比寿神社
恵比寿像は鎌倉時代の名匠・運慶作
徳川家康の江戸入府以前は江戸城外宝田村の鎮守社だったが、江戸城拡張により村の移転にともなって現在地に遷座した。御神体の恵比寿像は、その功により家康から下賜されたと伝わる。毎年10月に開催するべったら市は日本橋の風物詩。
8 伝馬町牢屋敷跡
吉田松陰終焉の地
堀を巡らせた敷地内に、武士や僧侶などを収監する揚屋や、庶民が収監された大牢、百姓牢、女牢などの獄舎が立っていた江戸時代の牢屋敷跡。安政の大獄で囚われた吉田松陰が処刑されたところで、辞世をを刻んだ碑が立つ。跡地にある十思公園に「吉田松陰先生終焉之地碑」が立つ。
9 浅草御蔵前書房
相撲関連のコレクションが充実した古書店
江戸幕府の資料をはじめ、古文書・和本・草稿・書籍・雑誌・錦絵・版画などを扱う古書店。特に相撲関連は充実し、明治時代の番付、懐かしい力士のブロマイドなどマニアには垂涎の品を取りそろえる。昭和の木造2階建て家屋も渋い。
10 Nui.HOSTEL & BAR LOUNGE
外国人も集うゲストハウスのカフェ
玩具会社の倉庫を改装した店は、木をふんだんに使った開放感のある空間。カフェラテ500円、チーズトースト450円などで、ティーブレイクを楽しみたい。夕方からバーになり、酒とともにメニュー豊富なディナーも楽しめる。
11 ペリカンカフェ
老舗パン屋直営のカフェ
食パンが大人気の昭和17年(1942)創業の老舗ベーカリー『パンのペリカン』が2017年に開いたカフェ。自社工房で作るパンを使った炭焼きトースト360円〜はミミまでおいしい。『パンのペリカン』はここから徒歩2分ほど。
12 鳥越神社
東京一の大きな御輿が練り歩く
古来は白鳥神社と呼ばれていたが、隅田川を渡れずにいた源頼義・義家親子が、飛んできた白鳥に川の浅瀬を教えられたことから、鳥越神社の名を授けたと伝わる。6月に行う鳥越祭は、都内随一の重さを誇る千貫神輿が練り歩き大いににぎわう。
13 鳥越おかず横丁
レトロな看板の奥に昭和の商店街
かつては「鳥越の里」と呼ばれる職人の町で町工場も多かった。共働きも多かったので、おかずを扱う店が増えて、おかず横丁と呼ばれるようになった。70軒もの店でにぎわった商店街の活気は昔話になったが、ビジネス街の中で昭和の生活感を残す下町の風情は健在だ。
14 玉ひで
並んでも食べたい元祖親子丼
宝暦10年(1760)に軍鶏料理専門店として創業。明治中期に5代目の妻・山田とくさんが考案した親子丼は、軍鶏鍋に並ぶ看板料理。元祖親子丼といわれ、この味を求めて連日行列ができるほど。東京シャモを半熟卵が包む元祖親子丼はランチ1500円でも味わえる。
15 洋食大吉
池波正太郎が通った名店で絶品肉料理に舌鼓
小説家・池波正太郎もこよなく愛した浅草橋の名店。食材選びにもこだわりがあり、肉市場で買い付ける肉料理が評判だ。最高級豚の岩中ロースを使った岩中ロースか最高級豚の岩中ロースを使った岩中ロースかつ2000円は、肉は柔らかく、自家製パン粉の衣はサクサク。320gあってボリュームも満点。
取材・文・撮影=アド・グリーン