お酒好きが集まる、アットホームな大衆居酒屋
飲食店のWEBサービスのサポートを手がける会社が、事業の1つとして作ったと言う経緯を持つ『目黒ほろよい党』。2022年で、創業して14年目を迎える。
このお店で働いて3年目という店長の小野塚さんは、元々前の店舗で働いていた時に『目黒ほろよい党』の親会社と関わりがあったことで、紹介されて店長を務めることになったという。
9坪という小ぢんまりとした寛げる雰囲気の店内には、20〜60代までの幅広い年代の客が集う。男性の方が多いそうだが、女性の1人飲み客もいるそうで、このお店の懐の広さを伺わせる。
お客さん同士の距離が近く、アットホームな雰囲気がウリで、「酒飲みのための大衆居酒屋」がお店のコンセプト。目黒という場所柄か音楽関係の人も多く訪れるそうで、店内ではライブ映像などが流れていた。
常時16種ほど!お手頃価格でいろんな日本酒を飲み比べできる
常時16種ほど揃えている日本酒は、取引先である西小山の『かがた屋酒店』の利き酒師が選んだというもの。1合420円〜という、かなりリーズナブルな価格で楽しめる。
そのうち、紀土(和歌山)・酒屋八兵衛(三重)・AKABU(岩手)・無想(新潟)の4種は必ず置いてあるという。そのほか、青森県『西田酒造店』の田酒など、珍しい種類の日本酒も。
いろいろな日本酒と出会ってほしいと、16種あるうち前出の4種以外は1本無くなったら終了というものも。お店に来るたびに、違う銘柄の日本酒に出会える楽しみがありそうだ。田酒のように、このラインナップに出ていない隠れ銘柄もあるので、珍しい銘柄を飲みたい時は店長に聞いてみよう。
日本酒初心者にとって、「どれがどんな味なんだろう?」というのは気になるところ。毎回店長に聞くのもちょっと気が引ける。
そんな時に便利なのが、こちらの「日本酒MAP」だ。お店に置いてある日本酒を、淡・華、淡・穏、醇・華、醇・穏の4種で表している。まずはそれぞれの種類のお酒を飲んでみて、自分はどの味わいが好きなのかを確認するのも良いだろう。
和食店で修業したという小野塚さんがつくる、日本酒のアテは30品ほど。大衆居酒屋というだけあって、どれも気軽にオーダーできるお手頃価格なのが嬉しい。
大衆居酒屋とあなどる無かれ。こだわりが詰まったメニューが続々!
豊洲市場仲卸が目利きした魚を仕入れて作った、本日のお刺身3種盛り。豊洲市場の仲卸が目利きした魚というだけあって、新鮮で味が濃く、かなり質が高かった。
刺身と合わせていただいたのは、こちらのAKABU。華やかでフルーティーな香りでありつつ、魚の味わいに負けないしっかりした飲み応えもある銘柄でした。
この大山鶏の唐揚げは、その大きさが特徴。拳ぐらいの大きさがある。
サクサクした衣とジューシーな肉の味わいが好相性の、このお店の必食人気メニューだ。
日本酒のお店ではあるが、ドリンクではダルマ焼酎を使ったサワーや酎ハイもおすすめだ。クセが全くなくて飲みやすく、店長いわく悪酔いもしにくいとか。
生レモンサワーはクリアな喉越し。唐揚げと一緒に味わうと、脂を爽やかな炭酸で洗い流してくれ後味もスッキリ。
1人でふらりと立ち寄るのも、仲間と仕事帰りの1杯にも、いろいろと使い勝手が良さそうな『目黒ほろよい党』。日本酒好きも、焼酎派も、どんな人でも受け止めてくれるアットホームさがある。目黒に来たら、ぜひ1度のれんをくぐってみよう。
構成=フリート 取材・文・撮影=YUKI