めちゃいいぜ賞

味論さん/酒場テーブル名鑑② 神田「みますや」の100年テーブル

酒場の魅力というのは、おいしい酒と料理だけではない。色褪せたボロボロの暖簾、大正モダンの看板建築は、令和生まれだってそのうち懐かしく感じられるだろう。店に入れば、客がつけた傷だらけの柱に、コンクリートむき出しの床……そして、テーブルがその店の魅力を語る上で外せない。
味論(みろん)

編集部一同、素直に感心させられた&味のあるテーブルってあるよねと、しみじみ思い返した投稿を寄せてくださった味論さんにめちゃいいぜ賞を贈ります。どこの居酒屋にも必ずある大事な存在なのに、主役にはなれないテーブル。そこに光をあてた面白み。そして神田『みますや』さんのテーブルの味わいがまたいい。目の付け所がめちゃいいぜ!(さんたつ編集長・星野)

いいぜ賞

ひつじ堂さん/秋葉原の「川一」で海老かき揚げ天。

今日は絶対に「川一」と朝から決め向かい歩く冬休み前の最後の昼休み。12時ちょうどに会社を飛び出し早足で歩く。秋葉原駅からは少し歩くイカす路麺。線路を越え、昭和通りを歩き、路地を東に。 混み合う「二葉」を横目にまだ東に。ずっとイカか海老か春菊かと悩みながら歩いてる。三井記念病院まで来たらほぼゴール。向かいの路地に佇む黄色い暖簾。引き戸を開けてこんにちは。奥に長い店内。カウンターに座りつつに目に飛び込む短冊の「海老かき揚げ、ハーブシュリンプ」でもうそれな気分。 「すいませーん海老かき揚げ」とお願いする。「はーい」と、おもむろにボウルで天ぷら粉を捏ねているような店主。あれ、これから揚げてくれるなかき揚げ。奥まる厨房にちょこんと座るお母さんとお話ししながら天ぷらを揚げる店主。遠目にほっこりする。 かき揚げが揚がる頃に茹で蕎麦をデポに入れ湯がく。さっとどんぶりを湯に浸し蕎麦を入れ汁を注ぎそのまま奥の厨房まで行きかき揚げを乗せ戻り葱をこんもりと盛りおまちどうさま。 そそる麺顔。七味を振りどんぶりを持ち汁を啜る。沁みる醤油。ぐっと喉をかけ落ちる。しあわせ。ホロとくずれる衣と葱ともに蕎麦をズズず。ほんのり甘い衣にシャッキリな葱とふんわりもっちりな麺。おいしい。 衣にまぶされる大ぶりなシュリンプがごろと4個の揚げたてのかき揚げ。ハフハフとシュリンプを嚙み締めおいひぃと食べ進む。耳に入る常連さんとの会話の勝浦のすし食堂の「のだちゃん」がとても気になるを頭の中にブックマークする。汁を飲み干しごちそうさま。 ゆっくりと無理なくいつまでも。
ひつじ堂

シバザキさん/真姿の池湧水群に続く階段

東京の坂・階段というと真っ先に思い出すのは国分寺崖線です。 はるか昔、多摩川が武蔵野台地を侵食して生まれた崖地形で、この写真の階段より少し北西にあたる立川から大田区にかけて続きます。この全長約30kmの崖線には、いい坂道、いい階段がたくさんあるんです。 9月半ばに訪れたこの階段は、武蔵国分寺公園の南端から鬱蒼とした雑木林を抜けて「真姿の池湧水群」に続きます。武蔵国分寺(聖武天皇が全国に作らせた、あれです)跡も階段近くにあります。
シバザキ

はっちさん/JR渋谷駅の大好きポスター

 看板というより、ポスターなのですが‥‥。お気に入り写真を出します。スマホに眠らせているお宝(わたしには)です。  初めて気になったのは、写真のデータからすると、2018年10月6日9時40分。渋谷駅の山手線のホームにあるんですよ。いや、あったんです。  えーっ、ワカモノの情報発信地的な渋谷の駅に? 山手線のホームに? このような味のあるものが! と、わくわくしました。いかにも手描きの力作じゃあないですか。  JR社員たちによる、社内コンクールで優勝したみたいなものかしら。渋谷区の小学生のポスターコンクールで選ばれたみたいなものかしら。など、目にするたびに想像していました。  インパクトあるでしょう? 注意喚起してくれているでしょう?   もーね、見かけるたびに 「あった、まだあった」 「あれ、一枚ではなく、複数貼ってあるかも」 「うん、ほんと、いい味だしているなあ」  と。  わたしには、渋谷駅を象徴する心躍るスポットだったのです。最後に目にしたのは、2か月前ぐらいだと思う。  渋谷駅周辺はあっちもこっちも、長いこと工事中で進化を続けているけれど、このポスターは変わらないなあ、いいなあ、って思っていました。NHKスペシャルの『東京リボーン』のシリーズで、「渋谷 迷宮大改造」と題した映像をみたときにも、チラッとわたしの頭の中にはこのポスターが存在していたのです。  で、ふと、「さんたつ」の投稿に使ってみようと思いたち、数日前に渋谷駅を使うときに、その存在をしっかりと確認しようと思ったら‥‥。  えっ、見つからない。無い!    最近、南口の改札あたりが変身してるなあ、ああややこしい、などつぶやいている場合ではなかった。わたしの(所有格)ポスターが取り外されていたなんて。  ついに無くなっちゃった。悲しい。ロスですよ。渋谷駅さん、もったいない改造をしちゃいましたね。  次回、渋谷駅に行ったら、もう一回、探してみよう。あきらめられない。  
はっち

終始ライブ感のある小気味よいタッチで、お店で「なんかいいなぁ」と感じる瞬間を丁寧に描いてくださったひつじ堂さん。
しっとりとした雰囲気のなかでちょっとテンションの上がる散歩道の階段を紹介してくださったシバザキさん。
味のある注意喚起ポスターを発見。自分だけのココロ躍るスポットに寄せる愛が素敵だったはっちさん。
3名のみなさんにいいぜ賞を贈ります。楽しい投稿をありがとうございました!(さんたつ編集長・星野)

居酒屋賞

卵男1986さん/とっておき故に誰にも教えたくない荻窪。赤星が馴染む

新婚前後で荻窪に住んでいた頃に週2~3回の頻度で通ったお店。杉並界隈行きつけの複数飲食店のマスターが絶賛していたことから通うようになった。1人で料理に接客と…超絶スピーディにこなすマスターのお姿はもはや芸術。それを30年近く年末年始もほぼ休まず続けているのだから凄すぎる。赤星(サッポロラガー瓶ビール)とホッピーと日本酒or焼酎でほろ酔いに美味しい料理でお腹いっぱい…でもお会計はリーズナブル。食べログレビューなどほとんどない中日々常連さんでお店はいっぱいだった思い出。都外に引っ越しても年に数回は通っている。
卵男1986

しおこんぶさん/新宿西口の老舗、ばん焼き「ぼるが」

使い込まれた木製のテーブルと椅子、カウンターや壁に貼られたメニューもあったかくて、なんか落ち着くんです。美味しくてお値頃。焼鳥屋さんだけど、なめろうも美味しいし、ぬたが美味しい。長く通っている常連さんが多い気がします。
しおこんぶ

磯辺焼き小太郎さん/【西麻布の隠れ家、味のなかむら】季節もの干柿バターに出会えた!

西麻布と広尾の間あたりにある「味のなかむら」さんに行ってきました。 高級住宅街にあり、和モダンでおしゃれな雰囲気ですが、値段はちょい良い居酒屋くらいの感じです。 季節の食材を使った和食が楽しめる居酒屋さんで、お店の雰囲気もとても◎ 私は男二人で行きましたが、接待やデート向きのお店です。
磯辺焼き小太郎

喫茶店賞

さんサポ3634さん/神田美倉町「カフェ ビィオット」は勝手にMy聖地・喫茶店。

神田駅から5分ほど歩いてたどり着ける「カフェ・ビオット」。 勝手にMy聖地・喫茶店と思っていて、聖地だけに頻繁には訪れないことがポイント⁈です。 行くときは「今日行きます。」という気持ちで出かけます。 1973年創業の自家焙煎珈琲屋です。 なにが聖地とおもわせるのかと考えてみると モーニング一つとっても丁寧に作ってくれている感じがなんとなく伝わってくるのと、 歴史がありながらも店内がきれいに保たれている空気が伝わってくるところ、でしょうか。 お気に入りはステンドグラスの照明があるテーブルですが 考えることはみな同じらしく、激戦区テーブルでもあります。 お店のロゴが入った椅子や、おしぼりが素敵。 惜しげない量のジャムも素敵。 これからも聖地喫茶店として大切に訪問したい喫茶店です。
ララ♪クロワール

中村 英里さん/行きつけの喫茶店が、街と自分を繋いでくれる【幡ヶ谷の純喫茶「ぽえむ」】

私のいちばん古い喫茶店の記憶は、幼いころに母が連れて行ってくれた地元の店だ。 私はそこで初めて、フルーツサンドを食べた。それまでサンドイッチといえばハムやチーズ、たまごだと思っていたのに、世の中にはしょっぱくないサンドイッチもあるのか! と衝撃を受けたことを覚えている。 自ら喫茶店に足を運ぶようになったのは、社会人になってからだ。 実家を出てからいくつかの街に住んだけれど、引っ越してまずするのは、行きつけにできる喫茶店を探すことだった。 それは私にとっては街になじむための通過儀礼のようなもので、腰を据えられる店が見つけられないと、街そのものに自分の居場所がないような、変にそわそわした気分になってしまう。
中村 英里

佐久屋さん/玉座のある山のカフェ。

高尾山のケーブルカー山上駅の近く、新しくできた蕎麦屋さんの上はカフェでした。 下はいつも賑やかですが、2階は静かで絶景を楽しみながらカレーと美味しいコーヒーが飲めるので、混み合っている下を眺めつつ得した気分で過ごしてました。 そんな今日、さらに上に展望台があることを知りました。
佐久屋

焼肉賞

でらしねさん/ホルモンまさる

田町の慶應仲通り商店街にあるホルモンまさるのランチタイム限定焼肉定食です。 銀皿いっぱいに敷き詰められたカルビが迫力満点。 おかわり自由のライスがぐんぐん進みますよ。 ほとばしる焼肉欲求を1000円で満足させてくれる素晴らしい店です。
でらしね

スイーツ賞

ひつじ堂さん/淡路町の「近江屋洋菓子店」の洋菓子。

定時に秋葉原の事務所を出ててくてくと歩く。高架沿いを歩き昌平橋を渡り外堀通りを少し南へ進むとガラスのファサード。の向こうに洋菓子の並ぶショーケースと青い天井に茶色い壁。両開きの扉に「近江屋洋菓子店」。 ずっと夢見た洋菓子店。やっと店内へ。数人の並びの後ろについて待つ。少しずつ前に進み「どうぞ」とショーケース越しに声を掛けられる。白いシャツとエプロンに青い制服の店員さん。背筋がピンとする。端から端にじっくりと眺め選ぶ。 迷いに迷いクラシックショコラにショコラとベイクドチーズにたっぷりと苺が挟まる苺サンドショート。取り揃えられ銀盆に並ぶ容姿にドキドキする。もう今すぐ食べたくてしょうがない。かわいいイラストの小箱に入り当時の包装紙なプリントのビニール袋で持たされる。 大事に抱え小走りにお茶の水へ向かい家路を急ぐ。急ぎ夕飯を食べデザートの時間。冷蔵庫から小箱を出しオープン。苺サンドを一目見てひゃーと卒倒しそうになる妻と息子。苺サンドはみんなで食べてそれぞれ一つのくいしん坊計画。 それぞれがチョイスし余りのショコラをパクとする。ほんのりチョコ。下地のクッキー生地のさっくり感がいい感じ。おいしい。妻のクラシックを少しもらう。まんまチョコ。濃厚でビター。乗っかるクリームがナイスなフォロー。 息子が苺にフォークを立てる。苺は少し酸っぱいらしい。も、スポンジがクソ旨いとむさぼる。負けじとフォークを立てる。どこか懐かしさ感じる薫り豊かなしっかりとなスポンジ。外側のさくさくな感じが好き。 からむしっとり甘みの生クリーム。きめ細かく濃厚。あっという間に平らげる。もっと大きいのが食べたい。と家族のブーイング。大切な日に家族で食べたを思い出す洋菓子。 創業1884年の歴史。少しずつチューニングしながらも曲げない思いを積み重ねたのようなしあわせな洋菓子。 またいつか。
ひつじ堂

azukiさん/西荻窪『OKASHIYA Karhu(カルフ)』のしっとり爽やかな「レモンケーキ」

大きな窓と白い壁が印象的な「OKASHIYA Karhu(カルフ)」は、レモンケーキとコーヒー・お酒に合うお菓子のお店です。 カルフとはフィンランド語でクマの意。クマは北欧で愛されている動物で、幸運のシンボルなのだそう。
azuki

子連れスポット賞

luvcoさん/プレーパークで子どもの独創力を伸ばそう!

こんなに泥だらけになって遊ぶこと、ありますか?? 代々木公園の目の前にある、「はるのおがわプレーパーク」。 ここは子どもたちの独創力と、それを見守るプレイリーダーを始めとする大人たちによって運営されている公園です。 「怪我と弁当は自分持ち」がモットー。 自分で考え、自分の責任で遊び倒す…。その中で友達や大人との人間関係を学んでいく…。 泥んこも、自作のオモチャ作りに熱中するも、オールオッケー! 人を傷付けること以外はNGが無いこのプレーパーク。 決まりきった遊具が無い分、子ども同士で遊びを捻り出すところから始まりますよ! 「子どもは遊びの天才」であることを、大人も再認識させられる場所です。
luvco

のりたまさん/博物館は楽しい!江戸東京たてもの園

子どもがある程度大きくならなければ博物館は楽しめない…そんなことはありません! 江戸東京たてもの園は、歴史的建造物が移築された野外博物館です。 博物館でも楽しみ方は色々。 時代ごとの建物 ボンネットバスや路面電車などの乗り物 空き地と土管 ポンプ井戸や屋敷神様 etc. 大人も子どもも興味をひく物がいっぱいです。 コロナ感染防止のため、「触らないでください」の表示が以前より多かったり、イベントが中止になったりしていますが、それでも十分楽しめる場所だと思います。
のりたま

横浜日和さん/レトロなミニ東京駅が可愛い 杉並児童交通公園

体を使って楽しく遊びながら、交通ルールを学べる杉並児童交通公園。自転車、足踏み式のゴーカート、三輪車などを借りて園内を走行できます。園内は横断歩道や信号機もあり、ミニチュアの街のような雰囲気。最新式のピカピカの遊園地とは異なりますが、レトロな雰囲気で、大人も散策を楽しめます。
横浜日和

公園賞

やまのコットンさん/休日の公園チェアリング。野川公園(東京都三鷹市)

東京のローカル線、西武多摩川線の新小金井駅から徒歩15分。駅から急な坂を下り、たどり着くのが野川公園だ。 東西に広いこの公園では、まずチェアリングする場所を見つけるのがたのしい。 もとはゴルフ場であったという園内にはゆるやかな起伏が。開けた場所もあれば、木々が密に立ち並ぶ場所もあり、歩くと風景がかわってゆく。 園内を流れる野川の傍らに座り、せせらぎを眺めるのもよし。広がる芝生を自分の庭かのように妄想して、木陰に腰を据えるのもよし。 心の赴くままに園内を歩き、ぴんときた場所にアウトドアチェアーをおく。そしてそこに沈む。 鳥のさえずりをBGMに、何をしよう。何を考えよう。何をするでもないが、間違いなく至福の時間が流れる場所だ。
やまのコットン

aki(生まれも育ちも下赤塚)さん/板橋区の避暑地、赤塚新町公園

都立光が丘公園は遠くから車で来られる方が多く、いつも賑わっていますが、その近くにある穴場な公園です すべり台やブランコ等の遊具とは離れたエリアに のんびり寛げるテーブルセットがあります 春は桜並木、 夏は子ども達が水遊びする小川、 秋は木洩れ日の中で輝く紅葉 と季節を感じられます また、公園の前の道路はケヤキとサツキの並木道となっており、 Twitterのフォロワーさんが「軽井沢のよう」と仰っていました。軽井沢気分が味わえる場所です
aki(生まれも育ちも下赤塚)

ブンさん/池袋のイメージがくつがえる?!イケ・サンパーク

都会にいることを忘れるくらい広~~い芝生エリアと青い空が開放的な公園。オシャレで美味しいカフェやテイクアウトの出店も併設されていてゆったりくつろげます!!
ブン

さんたつ編集長・星野 総評

さんたつの投稿機能「こりゃいいぜ!」。最初の投稿キャンペーンを盛り上げていただき、ありがとうございます! みなさん目のつけどころがそれぞれ違って、それぞれ楽しく散歩されている姿が思い浮かぶような内容の数々。編集部一同楽しく読ませていただいています。
これからも、街でこりゃいいぜ!ってものを見つけたら投稿してくださいね!
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今後も素敵な投稿をしてくださった方には毎月3名様にAmazonギフト券(5,000円分)をプレゼントする「今月のいいぜ賞」も創設しました。引き続き、街を歩いて「いいぜ!」を見つけていこうぜ!