芝・浜松町・竹芝の基礎知識

スタート地で建設が進む虎ノ門ヒルズは、2023年に虎ノ門ヒルズ ステーションタワーが竣工すると、六本木ヒルズに匹敵する規模になるという。クレーンが立ち、槌音が響く風景に、進化を続ける街・東京を実感する。

芝を代表するスポットは、なんといっても東京タワー。完成から63年を経たが、今なお東京のシンボルであることに変わりはない。徳川家の菩提寺である増上寺では、三解脱門や大殿など建造物の大きさに目を見張る。浜松町駅一帯でも再開発が進む。旧芝離宮恩賜庭園の脇から歩行者デッキを歩けば、レインボーブリッジが見え、海が近いことがわかる。竹芝ふ頭公園から眺める東京港が絶景だ。

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1 愛宕神社

23区で一番高い標高約26mの山頂神社

慶長8年(1603)、徳川家康の命により江戸の防火・防災の守り神として創建。井伊大老を襲撃した水戸藩士が集結した地であり、山門脇に「桜田烈士愛宕山遺蹟」碑が立つ。徳川家光ゆかりの出世の石段や梅の木がある。

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2 NHK放送博物館

世界初の放送専門のミュージアム

博物館が立つのは、東京放送局(NHKの前身)が大正時代にラジオの本放送を開始した地。ラジオ放送開始から現在までの放送の歴史を資料や実物展示を通して紹介する。

住所:東京都港区愛宕2-1-1/営業時間:9:30~16:30/定休日:月(祝の場合は翌日)/アクセス:地下鉄日比谷線神谷町駅から徒歩8分
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3 東京タワー

昔も今も東京のシンボル

昭和33年(1958)に完成した総合電波塔。150mのメインデッキと、予約制の体験型展望ツアー「トップデッキツアー」を楽しめる250mのトップデッキの2つの展望台がある。

住所:東京都港区芝公園4-2-8/営業時間:9:00~23:00(トップデッキは~22:15)/定休日:無/アクセス:地下鉄大江戸線赤羽橋駅から徒歩5分
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4 芝公園

増上寺を囲む日本最古の公園

明治6年(1873)に開園した日本で最も古い公園の一つ。増上寺や2つのホテルを囲むように環状に広がり、南側には丸山古墳や伊能忠敬測地遺功表、東照宮などがある。

住所:東京都港区芝公園1〜4丁目/営業時間:入園自由/アクセス:地下鉄芝公園駅から徒歩2分、JR浜松町駅から徒歩12分
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5 増上寺

家康の葬儀を行った寺

明徳4年(1393)創建、慶長3年(1598)に現在地に移転。徳川家の菩提寺であり、墓所には2代秀忠、6代家宣、7代家継、9代家重、12代家慶、14代家茂の6人の徳川将軍が眠る。徳川14代将軍家茂の正室・皇女和宮ゆかりの茶室「貞恭庵」がある。

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6 芝大神宮

期間が長いから「だらだら祭」

寛弘2年(1005)創建。源頼朝や徳川幕府の信仰も篤く、歌川広重の浮世絵にも描かれる。毎年9月11日~21日の大祭は、「だらだら祭」と呼ばれ、縁起物のショウガを売る店も出る。

住所:東京都港区芝大門1-12-7/アクセス:地下鉄浅草線・大江戸線大門駅から徒歩1分
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とんかつ穂久斗

かつては料亭が立ち並ぶ花街だった路地にある。ラード100%の油で揚げたロースカツは、味噌汁、ご飯が付き1000円。ハンバーグとクリームコロッケが付くハンコロ950円も人気。

住所:東京都港区芝大門1-8-4/営業時間:11:30~13:30・17:00~23:00/定休日:土・日・祝/アクセス:地下鉄浅草線・大江戸線大門駅から徒歩2分
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7 旧芝離宮恩賜庭園

石組を用いた作庭が見事

延宝6年(1678)、徳川4代将軍家綱に仕えた老中大久保忠朝が邸内に築いた回遊式泉水庭園「楽壽園」が前身。宮内庁管理の離宮を経て、大正13年(1924)に都立庭園として公開。

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洋食や シェ・ノブ

お箸で食べる日本の洋食

すべて手作りし、一人で切り盛りするからランチは毎日1種のみ。この日のランチはオムハヤシ1000円。フワフワのオムレツに潜むチーズのコクと濃厚なハヤシソースが絶妙。

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8 竹芝ふ頭公園

180度広がる東京港の眺望

伊豆諸島や小笠原諸島に就航する船が発着する竹芝客船ターミナルと一体となり、水上バスが発着する日の出桟橋が隣接する。レインボーブリッジやお台場、晴海の眺めがよい。

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【街探検】東京タワーのツウな楽しみ方

高さ150m、約600段の外階段を歩いて上る!?

東京タワー外階段。写真/©TOKYO TOWER

東京タワーが完成したのは昭和33年(1958)12月。当時は、高度成長期にあり、戦後の復興のシンボルとして、たちまち東京の観光名所となった。高さ333mは、当時、自立式鉄塔として世界最高の高さを誇った。

2012年に東京スカイツリーが完成した後も地上デジタル放送のバックアップ機能を有しており、一部のFM放送などの電波を発信し続けている。

また、展望台の人気が高く、東京の中心部にあるため、都会のビル群や湾外エリアの眺めはまさに絶景。なかでも夕暮れから夜景に変わる時間帯は、独特の幻想的な風情を見せる。この眺めをさらに楽しむなら、メインデッキまで約600段の外階段を歩いて上る「オープンエア外階段ウォーク」(展望台入場券が必要)というのがある。一段一段自分の足で上っていくから、高さによる風景の変化もリアルに楽しめる。

145mから眼下をのぞくスカイウォークウィンドウ。写真/©TOKYO TOWER
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取材・⽂・撮影=アド・グリーン
『街がわかる 東京散歩地図』より