隣接する市民体育館の駐車場(無料)の入口から続く「メタセコイヤ」の並木道の坂を上りきるとトーベヤンソンの不思議な世界が広がる。園内はさほど広くはないが、自然と触れ合いながらゆっくりと散策できる。ワンコ連れもOKだ。

公園の由来は、飯能市の職員がトーベ・ヤンソンに送った一通の手紙がきっかけとなったそうだ。、建設省(当時)の平成記念子どものもり公園事業の指定を受け、ムーミンの世界観を体験できる公園として整備され1997年7月に開園。

トーベ・ヤンソン(1914年ヘルシンキで生まれ)は、フィンランドが生んだ画家であるが挿絵作家や、風刺漫画家、小説家、童話作家でもある。日本はもちろん、世界的に有名な「ムーミン」シリーズを発表し、世界的に高い評価を獲得している。

木造建築のほとんどは「西川材」を用いてつくられている。埼玉県南西部「荒川支流」の入間川や高麗川、越辺川流域は「西川林業地」と称される。江戸時代、この地域から木材を筏(いかだ)で江戸へ流送していたため、「江戸(東京)の西の川からくる木材」という意味でこの地域の木材を「西川材」と呼ぶそうだ。平成21年(2009年)に地域ブランドとして商標登録もされた。

公園内にはカフェ・プイストもある。青い建物の「Puisto」はフィンランド語で「公園」という意味だそうだ。提供される料理も北欧にこだわり、スモーブローと呼ばれるオープンサンドはお店の「イチ推し」だ。お店の建物だけでなく、店内の内装や備品まで「西川材」をふんだんに使用し、心地よく温かい空間を創っている。2階席からの眺めは優しい時間を演出してくれる。店内へは靴を脱いで入るのがルール。

◆トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園
〒357-0046 埼玉県飯能市大字阿須893番地の1
電話番号: 042-972-7711 ファクス番号:042-972-7220
入園料:無料
開園時間:平日9:00〜17:00 土・日・祝日9:00〜18:30 
※日没〜18時30分ライトアップ実施
休園日:月曜日、年末年始(12月28日〜1月4日) 月曜日が祝日の場合はその翌平日
無料駐車場完備
◆公式サイト
https://www.city.hanno.lg.jp/akebono/index.html㊄