梁川駅
甲州街道を左に行くと標識。右折して梁川大橋を渡って道なりに行けば右手に登山口の案内板。
↓ 25分
登山道入り口
登山道に入るとすぐ月屋根沢に出る。沢沿いの道を上がり、登山口から30分ほどで最初のトチノキの大木。
↓ 30分
トチノキの巨木
大きなトチノキは何本かあるが、立野峠手前の水場付近にもう1本の大木あり。こちらは枝ぶりがいい。
↓ 45分
立野峠
立野峠から右手に行く。徐々に勾配が増し、山頂手前は急坂。周りは展望のないヒノキ林。
↓ 35分
倉岳山
山頂からは急坂を下る。こちらもヒノキ林が続く。20分も下ると秋山村へも行ける穴路峠へ出る。
↓ 20分
穴路峠
まっすぐ行くと高畑山。今回は右手に下ってオシノ沢へ下りる。途中にまたトチノキの巨木と夫婦杉あり。
↓ 45分
高畑山分岐
峠から約45分も下ってくると高畑山からのルートと合流する。ここからは平坦な沢沿い歩きとなる。
↓ 20分
小篠溜池(小篠貯水池)
溜池のゲートを抜けると集落の中に。桂川の虹吹橋を渡って甲州街道へ出たら左手に。駅はまもなく。
↓ 30分
ゴール
鳥沢駅
体力度:★★☆
歩行時間:4時間10分
歩行距離:約12km
アクセス:行き 新宿駅からJR中央線快速で大月行き、または高尾駅乗り換え梁川駅、約1時間30分。帰り 鳥沢駅からJR中央本線で高尾駅乗り換え新宿駅。約1時間30分。
交通費: 2460円(往復)
巨木がそびえる中央線沿いの山
中央線沿いの山々は、駅からすぐ登れるという点と、東京から電車で行きやすいという点で人気がある。もう一点つけ加えるなら、交通費もあまりかからないということで、懐のさみしい山好きに優しいエリアということになるだろうか。
その中央線の山の中で、大きなトチノキがある山が倉岳山だ。スタートは無人駅の梁川駅から。
駅から甲州街道に出て、桂川に架かる梁川大橋を渡る。橋からは綱の上の集落が見える。この辺の景観はあまり知られてはいないが、郷愁度の高い里山の風景が広がっている。
その先の唐栗橋を渡ってまもなく右手に登山口が見えてきた。すぐ沢が現れる。月屋根沢だ。月夜根沢、月尾根沢などとも書くようだ。国土地理院の表記では月屋根沢。現地の標識は月夜根沢とあった。「夜」が一番いいような気もするが……。
その表記の統一されていない沢は水量が少ないものの、予想外にきれいな清流である。小さな滝のような場所もいくつかあった。
登山口から30分も歩くと、大きなトチノキが見えた。周辺には、ほかにも大きな木が何本かあり、その先に巨木といえるトチノキがそびえている。幹周りは8m程度はあるだろうか。かなり大きい。さらに上に行くと「倉岳山水場」の標識がある。立野峠まではあと15分と書いてあった。
立野峠に着いたら、右手の倉岳山方面へ。間違ってまっすぐ行くと、秋山村へ下りてしまう。秋山村からのバス便はかなり少ないので、注意したい。
倉岳山山頂からの眺めを堪能
尾根の道は最初は平坦だが、徐々に勾配が増してくる。山頂手前のヒノキ林の中をぐんぐんと上がって、ようやく倉岳山山頂に着いた。広い山頂からは富士山が見える。北側には鳥沢の町や桂川、百蔵山や扇山などがくっきりと見える。展望としてはこちらのほうがいいかもしれない。
山頂からの下りは登りと同じようにヒノキ林の中の急坂を下る。穴路峠へ出て、高畑山へ上がってもよし、右手の鳥沢方面に下りてもよし。今回は巨木を見るために鳥沢へと下ることにした。
しばらく下るとオシノ沢へと出て、沢沿いに歩く。わりとダイナミックな渓谷で、ほどなくまたトチノキの巨木発見。と、すぐ先には杉の大木が2本立っている。やはりというか、名称は夫婦杉である。
高畑山分岐には峠から約45分。ここから小篠溜池までは平坦な登山道になる。溜池のゲートをくぐると車道になり、集落へと入って行く。
再び桂川を渡り、甲州街道へ出た。
鳥沢は旧甲州街道の宿場だったので、古い大きな家が何軒か通り沿いに残っている。その宿場を貫く現甲州街道を駅へと向かった。
浜田屋食堂
甲州街道沿いに王道の食堂あり
甲州街道沿いにある食堂。1948年から食堂を始めたが、その前はよろず屋だった。大正時代の話。おすすめは豚の角煮(上/850円)や自家製野菜の盛り合わせ(下/500円)。王道の食堂メニューが揃っていて、うれしい限り。
●11:30~14:00・17:00~19:00、土・日は11:00~19:00、月休。JR中央線鳥沢駅から徒歩2分。☎0554-26-5358。
取材・文=清野編集工房
『散歩の達人 首都圏日帰りさんぽ』より