湯本駅から徒歩10分にある「いわき市石炭・化石館ほるる」でガイドさんと待ち合わせをし、こちらの敷地内を一周する内容がツアー概要です。

軽く常磐炭鉱の説明を受けてから、当時の炭鉱夫の住居地域より見学が始まりました。ちなみに待ち合わせ場所も常磐炭鉱の敷地内でした。
炭住(炭鉱夫とその家族が住んでいた住宅地)は現在団地になっていますが、当時は平屋づくりの長屋だったとのことです。
そうした説明を聞きつつ病院、集会所跡、プールとテニスコートの跡を通り過ぎると、いよいよ作業現場に着きました。

見学したのは湯本第六抗人車抗跡です。炭鉱は石炭を運び出す坑道と作業員が出入りする坑道が対になっているそうで、こちらは作業員口とのことです。
この入口は昭和天皇が坑内の炭鉱夫へ慰労のためにいらした際に使用された入口でもあるとのことです。解説文と共に日本史の教科書で見たことのある写真が掲示されていました。
600m下に現場があることと、陛下がそこまで行かれた事実に驚きです。

この後はほかの坑道口跡を回りつつ、当時の写真を見せていただきながら当時の常磐炭鉱の姿を教えていただきました。
映画で印象的だったボタ山のあとは、草木がうっそうとしているためわかりづらかったです。これは冬に再訪したほうがよさそうです。
他に当時のトロッコが走っていた線路跡も見せていただいたりして、様々な常磐炭鉱跡に残る産業遺産を見て回るツアーが終わりました。この後は「いわき市石炭・化石館ほるる」内の炭鉱コーナーへ復習がてら見学です。

まるで坑内へ入っていくような演出のある入口から入り、炭鉱の歴史を見学します。順路のトンネルもまた工法の歴史になっている仕掛けの展示室で、あまり得る機会のなかった炭鉱の歴史や知識を得ることができました。
この後も頂いた資料を見ながら常磐線に乗り、投宿先ではその日見たものを踏まえたうえで『フラガール』鑑賞会をしました。さらにロケ地の一つ、常磐線高萩駅のおそば屋さん「うらじ」へ立ち寄ったりしつつ、普段の鉄道旅とは一味違う旅を楽しみました。

次回はスパリゾートハワイアンズに泊まりながら、ツアーに参加したいと思います。