花火の里あさかわ2.0プロジェクト
~花火を学び、221年の伝統を体験する~
福島県浅川町で、長い歴史を持つ「供養の花火」にふれる特別なイベントが開催されます。子どもたちが花火作りを体験しながら、地域に根づく伝統や思いを学ぶこの取り組みは、未来への大切な一歩です。浅川町ならではの花火文化にふれられる、貴重な機会となりそうです。
■ 221年の伝統を体験「花火づくり体験会」が開催されます
2025年5月25日、浅川町歴史民俗資料館にて「花火づくり体験会」が開かれます。これは、地域の伝統文化を次の世代へ伝えることを目的に活動している「花火の里あさかわ2.0プロジェクト」が主催するイベントです。
当日は、実際の花火の中身を詰める「玉詰め」作業の体験に加え、パソコンを使った打ち上げ花火のシミュレーションも行われます。対象は8歳以上のお子さまで、中学生未満は保護者の同伴が必要です。町民の参加は無料で、町外からの参加は1,000円。先着10名の限定イベントとなっており、公式LINE、電話かメールで申し込むことができます。
■ 浅川に息づく「祈り」の花火文化
浅川町の花火の歴史は、なんと1804年(文化元年)までさかのぼります。当時の記録によると、花火は疫病や火事の鎮め、そして一揆で命を落とした人々の供養を目的に打ち上げられていたそうです。
こうした背景から、浅川の花火は単なるお祭りの飾りではなく、「祈り」や「供養」を込めた特別なものとして、地域の人々に大切にされてきました。火薬の調合や製作方法は特定の家にだけ伝えられ、秘伝として守られていたことからも、その特別さがうかがえます。
■ 地域の誇り「花火青年会」の存在
花火の伝統を支えてきたのが、「花火青年会」と呼ばれる若者たちのグループです。この会は江戸時代に起源があるといわれており、長年にわたり花火の製作や打ち上げだけでなく、地域のお祭りを担ってきました。
現在は法律の規制により住民による製作はできませんが、青年会のメンバーが専門の資格を取得し、昔ながらの手作業で打ち上げる花火の技術を守り続けています。「地雷火」や個人の祈りを込めた花火など、浅川独自のスタイルも今なお受け継がれています。
■ 子どもたちに伝えたい、「花火の町」の未来
今回の体験会を企画した「花火の里あさかわ2.0プロジェクト」は、地域おこし協力隊を中心に結成された団体です。「あさかわの花火大会」などの行事を通じて、浅川町の魅力や文化を発信し続けています。
このイベントでは、子どもたちが実際に体験を通して、花火の意味や歴史にふれることができます。ただの体験にとどまらず、「自分たちの手で文化を知る」学びの場として、企画しています。
【イベント概要】
日程:2025年5月25日(日)13時~16時
場所:浅川町歴史民俗資料館(福島県石川郡浅川町浅川字背戸谷地116)
対象:8歳以上(中学生未満は保護者同伴)
定員:先着10名
参加費:町民無料/町外 1,000円
申込・問合せ:電話 070-9014-1579/メール t.shiomura@chiiki-souhatsu.com
詳細はこちら:https://note.com/asakawa20pj/n/nc7af60a5eb59
公式LINE:https://lin.ee/eY1HXLa
花火の里あさかわ2.0プロジェクトHP:https://note.com/asakawa20pj
終わりに
浅川町で続く「供養の花火」は、221年の歴史を持つ大切な文化です。今回の体験会は、そんな伝統を次の世代につなげる第一歩となります。地域の誇りを知り、未来へと受け継ぐためのこの機会。子どもたちのまなざしが、花火とともに大きく広がっていくことを願います。
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