能登の旬の味覚と酒が集結!『わじまんま』

カンカン焼き10個入り2580円。カキの旨味が濃いので、まずは何もつけずにそのままで!
カンカン焼き10個入り2580円。カキの旨味が濃いので、まずは何もつけずにそのままで!

もともと川崎に店があり能登に移転したが、能登半島地震を経て2024年6月に再び川崎へ。魚や酒はもちろん、伝票用紙やおしぼりまで野菜以外はほぼ能登の店から買っているという。長い付き合いがある七尾市中島町の問屋から届くカキは、極厚でぷりぷりだ。発酵文化が根づく能登ならではのぬか漬けは、輪島朝市に卸していた業者のもの。盛りだくさんの能登の味には、「復興のことも思い出してほしい」という店主の思いが込められている。

関東ではなかなか見かけない能登の地酒が7、8種揃う。復興中の酒蔵もあるので飲んで応援を!
関東ではなかなか見かけない能登の地酒が7、8種揃う。復興中の酒蔵もあるので飲んで応援を!
ぬか漬け盛り合わせ850円(ふぐ卵巣、皮ハギ、サバ、イワシ)、おまかせ刺盛5点1980円。
ぬか漬け盛り合わせ850円(ふぐ卵巣、皮ハギ、サバ、イワシ)、おまかせ刺盛5点1980円。
店主の楠健二さん。
店主の楠健二さん。

『わじまんま』店舗詳細

居心地も抜群!通いたくなる良店『海鮮酒場いえもん』

刺身おすすめ5品盛(生サバ、カツオ、生タコ、真ダイ)1800円。
刺身おすすめ5品盛(生サバ、カツオ、生タコ、真ダイ)1800円。

毎朝、川崎幸市場に足を運ぶという店主の有村建史さん。自ら目利きすることで掘り出しものに出合えることもあるそう。旬のマダイは昆布締めで、やわらかな酸味とねっとりとした舌触りが抜群。カツオは脂がのりながらも、この時季らしいあっさりとした後味で、厳選された美酒が進む。有村さんは寿司店出身なので、刺し身の魚を握りでも楽しめるのも魅力。締めに海鮮丼や巻物もぜひ!

日本酒も酒屋をまわって仕入れている。
日本酒も酒屋をまわって仕入れている。
春野菜の天ぷら980円。トロタク巻580円、鉄火巻480円など巻物がお値打ち価格。
春野菜の天ぷら980円。トロタク巻580円、鉄火巻480円など巻物がお値打ち価格。
川崎出身の有村さん。落ち着いた雰囲気を求めて川崎駅西口へ。
川崎出身の有村さん。落ち着いた雰囲気を求めて川崎駅西口へ。

『海鮮酒場 いえもん』店舗詳細

店主がしとめた魚を大盤振る舞い!『つきみ蒼』

刺身全部盛り1990円。
刺身全部盛り1990円。

この日のフグ、ブリ、水ダコは、店主・磯部勇さんの釣果! 2023年7月の開店ごろから趣味の釣りが本格的になり、週1回は新潟から船に乗るという。魚使いも贅沢で、ブリはしゃぶしゃぶだけでなくなめろうにも。かま焼きは新鮮だから驚くほどふっくら。フグの刺し身は厚みがあり、噛(か)むほどににじみ出る旨味が濃い。新潟では地元でしか買えない地酒や旬の野菜も調達でき、釣りのおかげでいいこと尽くし。

日本酒は、1時間1690円で飲み放題も。
日本酒は、1時間1690円で飲み放題も。
お通し550円は、小料理3品に季節のミニ日本酒付き。ぶりかま焼も1290円と安い!
お通し550円は、小料理3品に季節のミニ日本酒付き。ぶりかま焼も1290円と安い!
磯部さんは、日本料理店出身。
磯部さんは、日本料理店出身。

『つきみ蒼』店舗詳細

取材・文=井島加恵 撮影=丸毛透

『散歩の達人』2025年4月号より