能登の旬の味覚と酒が集結!『わじまんま』
もともと川崎に店があり能登に移転したが、能登半島地震を経て2024年6月に再び川崎へ。魚や酒はもちろん、伝票用紙やおしぼりまで野菜以外はほぼ能登の店から買っているという。長い付き合いがある七尾市中島町の問屋から届くカキは、極厚でぷりぷりだ。発酵文化が根づく能登ならではのぬか漬けは、輪島朝市に卸していた業者のもの。盛りだくさんの能登の味には、「復興のことも思い出してほしい」という店主の思いが込められている。
『わじまんま』店舗詳細
居心地も抜群!通いたくなる良店『海鮮酒場いえもん』
毎朝、川崎幸市場に足を運ぶという店主の有村建史さん。自ら目利きすることで掘り出しものに出合えることもあるそう。旬のマダイは昆布締めで、やわらかな酸味とねっとりとした舌触りが抜群。カツオは脂がのりながらも、この時季らしいあっさりとした後味で、厳選された美酒が進む。有村さんは寿司店出身なので、刺し身の魚を握りでも楽しめるのも魅力。締めに海鮮丼や巻物もぜひ!
『海鮮酒場 いえもん』店舗詳細
店主がしとめた魚を大盤振る舞い!『つきみ蒼』
この日のフグ、ブリ、水ダコは、店主・磯部勇さんの釣果! 2023年7月の開店ごろから趣味の釣りが本格的になり、週1回は新潟から船に乗るという。魚使いも贅沢で、ブリはしゃぶしゃぶだけでなくなめろうにも。かま焼きは新鮮だから驚くほどふっくら。フグの刺し身は厚みがあり、噛(か)むほどににじみ出る旨味が濃い。新潟では地元でしか買えない地酒や旬の野菜も調達でき、釣りのおかげでいいこと尽くし。
『つきみ蒼』店舗詳細
取材・文=井島加恵 撮影=丸毛透
『散歩の達人』2025年4月号より