オーガニック野菜や果物を使った環境にやさしいカフェ『medel deli』
恵比寿駅西口から徒歩5分。駒沢通りのケンタッキーフライドチキンの路地に入り、直進すると交差点の目の前にある『medel deli』。
無農薬、減農薬の果物や野菜で作ったスムージーやスムージーボウル、自然の甘味料で作った自家製のおやつやおにぎり&味噌汁も楽しめる。日本の農家さんから仕入れる無農薬の桃やイチヂク、輸入に頼るしかないバナナもオーガニックだというから驚いた。
豊富なメニューの中でも人気なのがアサイーボウル。アサイーとはアマゾン原産のフルーツで、豊富なポリフェノールと高い抗酸化力があることでも知られている。具材をよく混ぜるとひんやりとしてやや酸味のあるアサイーがすべての具材に絡んでいく。無農薬バナナは、中心部分がほのかに甘酸っぱくて周りはやさしい甘さ。完熟で香りもいいし、爽やかな酸味のキウイや自然の甘さのゴジベリー、自家製のアップルグラノーラが香ばしい。
『medel deli』店舗詳細
すべてにおいてハイセンスな隠れ家カフェ『アナログ カフェ ラウンジ トーキョー』
恵比寿駅の西口ロータリーからほど近い老舗ビルの最上階に店を構える『アナログ カフェ ラウンジ トーキョー』。まさに“隠れ家”と呼ぶにふさわしい、おしゃれな雰囲気。広々とした店内には異なる2つの空間が広がっており、入口あたりはアンティーク調のシックで落ち着く空間、奥のほうは欄間や障子を配した居心地のいい和モダンな空間となっている。インテリア選びのセンスのよさをはじめ、店内の色調といい照明の明るさといい、空間づくりのクオリティが高い。にもかかわらず、不思議と気後れすることなくなじんでしまう居心地の良さ。
おしゃれなカフェにもかかわらず、料理のお味は一流レストラン並みでどのメニューもボリューム満点。夜カフェとしても人気が高まっており、土日の夜は予約で満席になることも。
全席喫煙可能で、犬連れでの来店も歓迎している。
『アナログ カフェ ラウンジ トーキョー』店舗詳細
『備屋珈琲店 恵比寿店』の香り高い炭焼珈琲ともっちりむっちりの四角いプリン
銀座・数寄屋橋通りにあった「楽亭」をルーツに持ち、賄いに度々登場していたシチューと厳選した豆を炭焼したコーヒーが名物の『備屋珈琲店』。恵比寿店のほか、伊豆高原店と伊東駅前に自家焙煎工房もある。
最高・最良の厳選した生豆を使用したコーヒーは地域や農園指定のスペシャルティコーヒーのみ提供。提供するのは自家焙煎工場で炭火焙煎してから1週間以内の豆のみ。オーダーを受けてから1杯ずつ豆を引き、ハンドドリップで抽出して提供してくれる。
至高のコーヒーに合わせたいのは、四角いバニラカスタードプリン。青森・奥津軽産のプレミアム卵を使用したプリンとカラメルソースとのコントラストが美しい。濃厚なバニラアイスが添えてあるのもニクイ。このプリンは3層になっていて、上から3分の2は卵が濃い部分で蒸し焼きにして作っている。むっちりと固めで濃厚な卵の味がするプリンには黒蜜のように濃厚なカラメルソースは糸を引かんばかりの粘度でしっかり甘い。
『備屋珈琲店 恵比寿店』店舗詳細
パフェやケーキも罪悪感なし。ヴィーガン&ハラールのカフェ『KO-SO CAFE BIORISE』
恵比寿駅東口からJRの線路と平行に渋谷方向へ進むと交差点に突き当たる。サンマルクカフェのとい面の道を入るとすぐに『KO-SO CAFE BIORISE』がある。
ヴィーガンは体にいいけどおいしくないのではないか、しかもスイーツなんてあるわけないと思っていたけど、メニューを見るとクリームたっぷりのケーキやパフェまである!
パフェやケーキなど甘味のメニューは、卵・乳製品不使用、グルテンフリーのものも多く、クリームは豆乳ホイップで低糖質・低カロリー。アレルギーを持っている人も安心してスイーツが食べられるのもこの店が愛される理由のひとつ。
ランチメニューも一般的なカフェのようなラインナップ。ユーリンチーは鶏肉ではなく、植物肉の大豆ミートをニンニクがきいた秘伝の醤油たれにつけ、カラッと植物油で揚げている。ほんのり大豆の風味がして食感は鶏肉より弾力がありパクパクいける。
『KO-SO CAFE BIORISE』店舗詳細
DJブースやミラーボールでテンション爆上がり!『Time Out Cafe & Diner』
恵比寿駅西口から徒歩5分。渋谷橋のたもとにあるライブハウス『リキッドルーム』。その2階にあるのが『Time Out Cafe & Diner』だ。世界中から人と文化が集うスペースとして、カフェの営業のみならず、トークイベント・ワークショップ・DJイベント等さまざまなイベントも行われている。
店内には天窓があり、自然光がたっぷり注ぎ込む開放的なスペースで、DJブースやレコードに囲まれながらランチやスイーツ、アルコールも楽しめる。フリーWi-fiや電源の供給ができるのでノマドワーカーにも人気だ。
週替わりのランチメニューは900円からと手頃な価格で、ハンバーガーや唐揚げ定食、カレーなどが人気。ドリンクも各種カクテルから国内外のビールまで用意されている。無線LAN(Wi-Fi)環境・電源を使ってのんびりしたい、というならプラス300円でソフトドリンクのドリンクバーとスープバーが付けるのがおすすめだ。
『Time Out Cafe & Diner』店舗詳細
ムード満点の『ライオンのいるサーカス』でつけナポを
恵比寿駅西口から徒歩5分。一度聞いたら忘れられない店名かも。ビルの2階まであがるとテラスになっていて、手作り感のあるベンチや壁などはまるで秘密基地みたいだ。
オーナーが静岡・富士市出身で地元のB級グルメ・つけナポリタンと、サイフォンで淹れるコーヒーが楽しめる。看板メニューのつけナポリタンは、のソースにトマトと濃厚な牛すじがゴロゴロと入っていてもっちもちの中太麺によく合う。
屋根裏をイメージしたという店内は、アンティークで揃えられどこかノスタルジックな雰囲気。昼間はライトを落とし気味だが、夜は各テーブルにキャンドルを灯している。カップルで来たらムード満点だ!ドリンクも豊富で、自家製サングリアやレモネード、ジンジャーワインなどひと手間加わったメニューのほか、ジャパニーズクラフトジンも揃う。そしてアヒージョや自家製ジンジャードレッシングで食べるローストビーフサラダといった、お酒に合う料理もラインナップされている。
『ライオンのいるサーカス』店舗詳細
パリの雰囲気が漂うビストロ『Rue Favart』でカフェタイムを
JR恵比寿駅東口から徒歩5分。恵比寿ガーデンプレイスの近くに店を構える『Rue Favart』は、1997年創業のおしゃれなビストロ。
3階建ての一軒家で、1階の店頭にはたくさんのスイーツが並ぶ。平日に1000円以下でサラダ・スープ・パン・ドリンク付きの大満足ランチがいただけるのもポイントが高い。
モーニングは8時から11時半、ランチは11時半から17時、ディナーは16時から23時まで営業しており、平日は地元民やビジネスパーソンが多く、休日は観光客や家族連れでにぎわう。フレンチのハードルを感じさせることなく、どんな客も幅広く受け入れてくれる店だ。
パリのレストランを思わせる店内はアーティスティックな雰囲気で、異国情緒あふれる空間。2階・3階で天井画が異なり、インスタ映えするかわいいトイレもあって、どれも一見の価値あり!
『Rue Favart』店舗詳細
『JAPANESE GELATERIA&CAFE ASANOHA』。埼玉県産ミルクのピュアなジェラートと季節のタルト
埼玉県川島(かわじま)町にある『鎹(かすがい)ファーム』が運営する『JAPANESE GELATERIA ASANOHA』の姉妹店。“地産地消ジェラート”をコンセプトに、鎹ファームや川島町で採れた野菜や果物、近隣牧場から届く埼玉県産ミルクを100%使用して製造している。
ガラスケースには12種のジェラートが並び、季節によってメニューが変わる。すべてのジェラートのベースになっているあさのはは、ミルク系アイスにありがちな生クリームやバニラエッセンスなどを加えておらず、ピュアなミルク感だ。口溶けがよくて食べ終わったあとも舌に残らずあっさり。ゴボウチョコレートは、濃厚なチョコとゴボウらしい苦みがほんの少し香り、ゆでたゴボウをペースト状にして練り込んでいるからシャリシャリとした繊維がある。
また、季節替わりで川島町の旬のフルーツを使ったタルトを提供する。タルトもジェラートと同様に素材のおいしさを活かすように作られている。
『JAPANESE GELATERIA&CAFE ASANOHA』店舗詳細
恵比寿の老舗喫茶『珈琲家族』で癒やされて、心もからだもフルチャージ!
恵比寿駅から徒歩3分。1975年に開店した『珈琲家族』はマスターの亡き後、母娘2人で店を切り盛りしている。ビルの地下1階にある店内には昭和レトロな空間が広がっており、コーヒーを飲んだりたばこを吸ったりしながら、時間を忘れてくつろぐことができる。
ママさんが淹れるサイフォン式で淹れたコーヒーは絶品で、2種類あるブレンドコーヒーはともにスッキリした飲みごたえ。軽食はサンドイッチのほか、ビーフシチューやボルシチもある。なかでも飲み物代にプラス100円で、オープンサンドまたはトースト、ミニサラダが付くお得なセットメニューがおすすめ。
長居という意味ではなく、「ここでのんびり休んでいってほしい」とママさん。サービス精神あふれるママさんがお腹も心も存分に満たしてくれて、声色からもやさしさが感じられる娘さんのさり気ない心遣いも身にしみる。長年、毎日通う常連客が多いのも納得の癒やしの空間だ。
『珈琲家族』店舗詳細
『cafe&dining nurikabe』 。映える白いオムライスと香るチーズケーキ
地下鉄恵比寿駅4番出口から徒歩2分、駒沢通りから一本入った路地の雑居ビルの4階にあるイタリアンをべースにした洋食のランチと、バーナーで焼いて仕上げるチーズケーキが人気のカフェダイニング。ビルにはエレベーターがなく階段を昇る。おいしいものを食べる前のエクササイズと思えばなんてことはない。
ランチは、ナポリタンなど懐かし系のメニューをイマっぽくアレンジして提供。特に人気なのがトリュフ香る“白い”オムライス。黄身が白い卵・愛媛産の米っ娘たまごを使用した乳白色のオムライスはSNS映え抜群だ。
スイーツの名物は、香るチーズケーキ。下はベイクド、上はレアになっているチーズケーキで、お客さんの目の前でブラウンシュガーをかけ、バーナーで炙って提供される。シュガーがキャラメリゼされた香りと、チーズケーキの中に入っているバニラビーンズやレモンの甘くさわやかな香りがたまらない。おみやげ用もある。
『cafe&dining nurikabe』店舗詳細
展覧会のコラボメニューも。美術館併設カフェ『フロムトップ』
恵比寿ガーデンプレイスにある「東京都写真美術館」は、日本で初めての写真と映像に関する総合的な美術館として平成7(1995)年に開館した。1階にあるカフェ『フロムトップ』は2021年8月にオープン。
店は恵比寿ガーデンプレイスの中でも、かなり静かな通りに面していて、天井の高さも気持ちよく広々。時間とともに光が変わっていくのを感じられる場所だ。
『フロムトップ』では、展覧会を見たあとでやってきた年配の男性の2人連れが熱心に話し込んでいたり、本格的なカメラを持った人が自然光を利用して店内で手元の撮影をしたりと、「東京都写真美術館」のカフェらしい光景が見られることもある。美術館で展覧会や映画を鑑賞したあとは、必ずカフェで一休みすることにしている人もいるようだ。
『フロムトップ』店舗詳細
評論家所蔵の写真集をのんびり眺める『写真集食堂 めぐたま』
本棚に並ぶのは、写真集ばかり約5000冊。写真評論家・飯沢耕太郎さんが所蔵するもので、動物や自然といった人気の写真集から荒木経惟の初期の希少本『おー日本』まで実にさまざま。あれこれ眺めていると時間がまたたく間に過ぎてしまう。“食堂”を名乗るだけあって店主のおかどめぐみこさんによる料理の数々も特筆すべき魅力。 江戸時代の料理本のレシピを再現した「たまごふわふわ」660円 (小)など、ここにしかない味に出合える。
『写真集食堂 めぐたま』店舗詳細
しっかり噛むシリアルとコーヒーで頭がシャッキリ『猿田彦珈琲』
オートミール、ドライフルーツなど12種の素材をゆっくり煎り、きび砂糖とメープルシロップで甘みをつけた自家製グラノーラ。牛乳をかけると優しい味に、カフェオレをかけるとコーヒー感が引き立つ。スペシャルティコーヒーを自家焙煎し、抽出技術にまでこだわった一杯とともに。忙しい朝だけど、真面目に噛むべし。これ何だ?と素材当ても楽しめる。猿田彦は神様の名。猿田彦神社の宮司さんも来店されたとか。
『猿田彦珈琲』店舗詳細
予約必須!行列ができるふわふわパンケーキの店『cafe accueil(カフェ アクイーユ)』
生クリームにフルーツの組み合わせには心癒やされる人は多いはず。この店のプレートはフルーツや野菜をふんだんに使っていてカラフルで楽しい。かわいらしい内装とスイーツの甘さで、日ごろの鬱憤を吹き飛ばせそうだ。きめ細かく泡立てられた自慢のラテは、アートを施してサーブしてくれる。週末は行列必至の人気店。アレルギーは可能な限り対応してくれる。WEB予約ができるので、要望を書いておくといいだろう。季節限定のドリンクやメニューも多く、何度通っても飽きが来ない。チーズや卵が好きな人にはたまらない店だ。
『cafe accueil』店舗詳細
取材・文=松井一恵(teamまめ)、赤谷まりえ、関由佳、和久井香菜子、野崎さおり、丸山美紀(アート・サプライ)、パンチ広沢、コバヤシヒロミ 撮影=山出高士、小島 昇、鈴木奈保子、野崎さおり、丸山美紀(アート・サプライ)、パンチ広沢、コバヤシヒロミ