小さいけれどパワフル『コトリパン』[清澄白河]
5人入ればぎゅうぎゅうの店内にはひっきりなしに客が訪れる。子ども連れのお母さんから、「得意先の訪問の帰り」という会社員までさまざまだ。パンは100~200円とどれもお手頃。「パン3つと飲み物でワンコインに収まるように」と、店長の大川泰功さん。以前勤務していた門前仲町の高級志向のパン屋が閉店し、そこのスタッフと店を立ち上げた。「つくり方もほぼそのまま。僕のこだわりは少なく、お客さんのニーズ重視です」。
『コトリパン』店舗詳細
区内出身の母娘が二人三脚『たかたまこむぎ』[門前仲町]
「看護師だった母が定年後も一生現役で働ける仕事をしたいと。二人とも好きだったパン屋を始めることにしました」と玉川さん。それぞれ5年ほどの修業を経て、2009年に出身地の江東区に店を構えた。パンはすべて、米と小麦の天然酵母を使用。くせや酸味が少ない酵母なので、小麦の持つ旨味が口いっぱいに広がる。「買ったあと冷凍保存し、いつでもおいしく食べられるパン」は約60種類。開店前にすべて焼き上げ、棚に並べる。
『たかたまこむぎ』店舗詳細
豊洲とともに発展『Pére et Mére』[豊洲]
「店名はお父さん・お母さんという意味。お客さんの親になったつもりで安全なパンを届けたい。それから、創業した両親へのオマージュも」と社長の渡辺哲三さん。1949年に創業。豊洲シエルタワーに移転する際に『三栄堂』から店名を変え、豊洲では珍しかった焼きたてパンが食べられる店に。「目新しいパンがあるのは大事なこと。1年目の新人にも試作をさせています」。そのおかげで、今やパンは60種類以上に。
『Pére et Mére』店舗詳細
取材・文=川端美穂(きいろ舎) 撮影=金井塚太郎