あの『サウナしきじ』が本になった!
サウナにハマっている人なら「一度は行ってみたい!」と誰もが憧れる、静岡の『サウナしきじ』。ゆ~るいサウナ好きの筆者も、つい先日に初訪問を達成。評判の天然水かけ流しの水風呂も堪能し、その素晴らしさに大感動したのだった。
が、上の写真のむなしさからも伝わるように、サウナは「中の写真を撮影してその素晴らしさをレポートできない!」というのが寂しいところ。そして「『しきじ』はマジでヤバい!マジで聖地!」といくら伝えても、そもそもサウナにあまり入らない人は、「『サウナの聖地』って呼ばれてるけど、一体どこが凄いの?」「サウナなのに水風呂が評判ってどういうこと?」という疑問もあるだろう。
そこで本記事では、9月に発売になった書籍『サウナしきじ』(開発社刊)をもとに、その魅力を紹介。なお同書の監修を務めたモデル・起業家の笹野美紀恵さんは、『サウナしきじ』のご息女で、施設の広報PRも担当。正真正銘のオフィシャル本だ!
大量の内部写真が見取り図とともに紹介
同書の読みどころの一つは、『サウナしきじ』の内部の写真が大量に掲載され、詳細な見取り図まで掲載されているところ。この本さえあれば『サウナしきじ』のスゴさを、かなり深くまで理解できるのだ。
『サウナしきじ』は50mの地下から汲み上げた天然水を全館で使用しており、水風呂は天然水かけ流し。その浴場の内部も本書では公開されている。ちなみに“飲める水風呂”と称される水風呂は、ホントに給水口から飲むことも、飲水用に持ち帰ることも可能だ(筆者が訪れたときも、みんながゴクゴク飲んでいた)。
なお筆者は実際に水風呂に入ってみて、「体で触れているだけでも“水の柔らかさ”が分かる!」と大感動。本書ではその水質の秘密が、温泉専門家による肌感覚の調査レポートと水質調査によって解き明かされている。
なおサウナ好きは、サウナ→水風呂→外気浴での休憩(もしくは施設内のベンチ等で休憩)という流れでサウナを楽しむのが普通。時間配分は人によりバラバラだが、その流れを「1セット」として、2~3セットを楽しむ人が多い。書籍『サウナしきじ』では、そうしたサウナの基本的な入り方や、用語解説のコーナーもきっちり用意されている。
“ととのう”快感を味わいやすい休憩スペース
なお、サウナ好きが“ととのう”と呼ぶ天国のような快感が訪れるのは、主に休憩の時間。そのため「良いサウナ=水風呂や休憩スペースも良いサウナ」となるわけだが、『サウナしきじ』は浴場の中央に広めに用意された休憩スペースも極上だ。
水風呂の天井からダダダダダダダダ……と流れる滝の音を聞きつつ、椅子にもたれて休んでいると、雑念が消え、五感が冴え渡り、天国のような快感が訪れる。目をつぶって快感に浸っていた筆者の頭に浮かんでいたのは以下のような情景だった(あくまでイメージです)。
Photo by Jonatan Pie on Unsplash
こうした話をすると「それって何か頭がヤバい状態になってるんじゃないの?」と心配されることも多いのだが、書籍『サウナしきじ』には、慶応大学医学部特任教授で日本サウナ学会代表理事の加藤容崇さんのインタビューも掲載。医学的な見地からサウナの心地よさの正体も解き明かされていて、読むと非常に納得できるものだった。
館内の食事や静岡の観光情報も!
書籍『サウナしきじ』では、実はサウナと同様に評判の『サウナしきじ』の食事メニューも詳しく紹介。そのほか、静岡市内の主要観光スポットも10ページ近くにわたって写真付きで紹介されている。『サウナしきじ』目当てで静岡に旅行した人が、ついでに観光するにも役立つ情報満載の一冊なのだ!
なお“サウナの聖地“と呼ばれるほど評判の『サウナしきじ』だが、入浴料は男性1400円、女性900円と安めで、タイムサービス等の割引もある。静岡旅行の中で立ち寄るにも最適なので、ぜひオフィシャル本を携えて訪問を!
『サウナしきじ』詳細
取材・文・撮影=古澤誠一郎 画像提供=開発社