本誌11月号「荻窪・西荻窪」特集では、巻頭の荻窪さんぽのほか、西荻窪の雑貨、紙モノ好きが集う街、よくばりカフェ、バルミューダのデスクライトの記事を担当しました。
今月の制作はなかなか濃い1カ月だったので、取材の裏側をザザッと駆け足でご紹介します!

西荻は中央線イチの雑貨天国なのだ!

西荻窪に雑貨屋さんがたくさんあることは、なんとなくイメージにあったものの、石を投げると雑貨店に当たる……とまでは言わないけれど、想像以上にお店の数が多い!
Googleマップにポイントを落とし込んだものがこちら。

西荻窪だけで30以上もの店があります。
アンティークや骨董品屋さんを入れるともっとある!
ライターの下里さんとかなりの数の雑貨店をめぐり、今回はそのなかから厳選した5店のお店をご紹介しました。

わたしもこのロケハン中についつい買い物を(笑)
今号の取材期間は、お財布のヒモがゆるゆる……どころかビロビロでした。

『Tipi Arbre』で購入したお皿とカップ、『tsugumi』で購入した木のブローチ、『あめつち』で購入したお茶。

西荻は買い物もお茶も、酒場も楽しい街。
ここに住んだら、毎日飲み歩いて買い物してしまうだろうなぁ……住んでいる人がうらやましい!

紙モノ好きが集う街

今号の取材でとくに印象深かったのが、『中野活版印刷店』さんの取材。
活字を取り寄せて、「散歩の達人」とノートに刷ってもらったのは本誌でご紹介の通り。
「せっかくだから自分の名前も取り寄せたら?」と中野さんがおっしゃてくれて、無印良品のミニ封筒に「散歩の達人 佐藤七海」と刷ってもらいました。

まずは活字を組むところから。
活字を組むのって本当に職人ワザ!
いろんな大きさや厚さのスペーサーを使って、微調整しながら組んでいくんです。

活字を組む中野さん。仕上げにトンカチでトントンと枠をたたく。

そして組んだ活字をセットして、一枚一枚刷っていきます。


写真だと伝わりづらいですが、感動の刷り上がりがコチラ!

 

1パック(20枚入り)しか買ってこなかったので、もっと買ってくればよかったと後悔。

もったいなくて使えません。使うけど!(笑)

この封筒を刷っているときに、
「あ、この企画のタイトルも活字で刷ってもらいたい!」
と、ふと思いついて、タイトルの文字の活字をあらためて注文し(1本200円ちょっと)、神楽坂の『佐々木活字店』まで受け取りに行ってきました。
そして大事なのは紙です。
紙を買いに『竹尾 見本帖』を神保町の本店と青山店とめぐり、コットンや羊毛紙など風合いのある紙、ごくごく一般的なラシャ紙など、活版に合いそうなものを独断と偏見で10種類ほどチョイス。

刷り上がりをスキャンして誌面のタイトルに配置しました。どんな紙でどんな仕上がりなのかは、本誌をチェックしてみてください!

リソグラフでテトラパックづくり

中野さんのお店では活版印刷のみならず、「リソグラフ」という印刷も扱っています。

*リソグラフの説明をすると長くなってしまうので、詳細は以下のリンクをご覧ください。

このリソグラフを利用して、オリジナルのテトラパックを作ることに。
本誌のデザイナーに頼み込んで、
「本誌ロゴと特集の荻窪・西荻窪のロゴを入れたものをどうしても作りたい!」
と無理を言ってデザインしてもらいました。

写真は刷り見本。
最初はロゴ面が白、底のドット面が蛍光オレンジの予定が刷ってみると案外目立たず……結局、両面蛍光オレンジで印刷することに。

テトラパックを見せると、「これ、何を入れるの?」と返答率100%。お菓子やコーヒー豆、文具など小物を入れにどうぞ。

じつはこのテトラパック、もともとはただの封筒なのです。

封筒上部をカットして、カッターで折り返し部分に折り目をつける作業。
仮組みしてパンチで穴を開ける作業。センターを合わせなきゃいけないので、なかなか時間がかかる。

これらをひとつひとつ手作業で行っています。
今回、400部刷ったので写真の通り、わたしもカットする作業を手伝いましたが……
これで100部4070円って、えーーー!!
ものすごく手間がかかってるのに、中野さんこの価格でいいんですか!?

せっかく作ったのに誌面に掲載するだけではもったいないということで、
荻窪・西荻窪の書店で11月号をご購入の方に数量限定でプレゼントすることに。

プレゼントにするならば、もうひと手間加えてかわいくしたいなと思い、テトラパックに付けるヒモを探しに蒲田と蔵前・浅草橋に行ってきました。
が、なかなか思うようなヒモがなく、探しに探して渋谷のヒカリエでイメージとドンピシャなヒモを発見。

こんなヒモです。

約30cmに切るべく、30cm定規にヒモをグルグル巻きつけ一気にカット。

やーっと終わった~~~!
と思ったのも束の間。
よくよく考えたら、テトラパックの説明書も必要だと気付き……
組み立てているところを自分で撮影し、Illustratorで説明書づくりも。
説明書もテトラパック本体に合わせて、三角形で水玉の地にしてみました。
我ながら、なかなかかわいくできたぞ!と自己満足。

かわいいけど、三角形は思った以上にカットするのが大変だった(400枚)。

カットしたヒモと説明書、割りピンをテトラパックに詰め込み、色付きクリップで止めて完成。
やーっと手離れし、数日間に渡りなが~いなが~い道のりでした。

そしてようやく発売日!
10月21日当日はJR荻窪駅東改札を出て左すぐの場所で『八重洲ブックセンター ルミネ荻窪店』さんにご協力いただき、店頭販売を実施することに。

荻窪さんぽを一緒に作った町中華探検隊の半澤さんと。デモ販売が始まって2時間ほどでテトラパックの配布が終了。

エリア特集の発売日はほぼ毎回、地元の書店さんにご協力いただき店頭販売を実施するのですが、今号はいつもの数倍の売れゆき!
「荻窪・西荻窪」の“地元愛”をひしひしと感じました。

【おまけ】
テトラパックをゲットできるチャンスがまだあります!
①11月3日(日)「第12回 西荻茶散歩」(会場:HATOBA&SUTOA)にて、本誌11月号をお買い上げの方(先着30名さま)にプレゼント。
②本誌をお読みいただいた方に、抽選で5名の方にプレゼント。
*詳細は本誌11月号P.117をご覧ください。

文・撮影=佐藤七海(月刊「散歩の達人」編集部)